放送大学 (基幹放送)
放送大学 | |
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正門と校舎 | |
大学設置 | 1983年 |
創立 | 1981年 |
学校種別 | 放送大学学園法に基づく「特別な学校法人」による |
設置者 | 放送大学学園 |
本部所在地 |
千葉県千葉市美浜区若葉2-11 北緯35度39分12.1秒 東経140度3分0.1秒 / 北緯35.653361度 東経140.050028度座標: 北緯35度39分12.1秒 東経140度3分0.1秒 / 北緯35.653361度 東経140.050028度 |
キャンパス |
本部 学習センター50か所 サテライトスペース7か所 |
学部 | 教養学部 |
研究科 | 文化科学研究科 |
ウェブサイト | http://www.ouj.ac.jp/ |
放送大学(ほうそうだいがく、英語: The Open University of Japan、直訳ではUniversity of the Air)は、千葉県千葉市美浜区若葉2-11に本部を置く日本の放送大学学園法に基づく「特別な学校法人」による大学。1981年創立、1983年大学設置。大学の略称は放大。
概観
大学全体
1981年(昭和56年)、「放送」を通じて日本各地へ教育および生涯学習の機会を設けるという趣旨で放送大学学園法(昭和56年法律第80号、以下、旧法と言う)が制定された。旧法に基づいて特殊法人である放送大学学園(以下、旧法人と言う)が1983年(昭和58年)に設置した大学が放送大学である。
旧法人は国(国立大学法人及び独立行政法人国立高等専門学校機構を含む)、地方公共団体(公立大学法人を含む)、学校法人のいずれにも該当しない大学であった。このため、放送大学は、国立学校、公立学校、私立学校のいずれにも該当しない特殊な大学であった。2002年(平成14年)には「特殊法人等整理合理化計画」に伴い、放送大学の設置者を「特別な学校法人」とするため、旧法を改正した放送大学学園法(平成14年法律第156号、以下、新法と言う)が施行された。新法第3条の規定により、現在の放送大学は、特殊な学校法人である放送大学学園(以下、新法人という)が設置する学校となっている(詳しくは放送大学学園・放送大学学園法を参照)。なお、文部科学省のホームページでは国立大学となっていたこともあり(現在は「放送大学」として独立に分類されている[3])、表記の上では国立と同等の扱いをされることが多い[1]。
遠隔教育、生涯教育の公開大学として国際的にわかりやすい大学名とするため、2007年(平成19年)10月1日より大学名の英称を、The Open University of Japan(旧称:The University of the Air 違いは「放送の」から「公開の」に語義が変わった事)と改めた。英称の変更前から用いられていたドメイン (u-air.ac.jp) については、2010年(平成22年)4月に新ドメイン(ouj.ac.jp)に変更された。また、この機に学内情報システムの刷新が行われ、以前より行われていたインターネットからの履修登録に加えて、通信添削指導も一部Web上で行われるようになった。
教育および研究
放送大学は通信による教育を行う教育研究組織(「通信による教育を行う学部」および大学院の「通信による教育を行う研究科」)のみをおくことによって大学通信教育を行っており、一般的な観点からは、通信制大学と捉えられている[2]。放送大学の教育は放送授業と面接授業の2つの形態の授業によって行われ、放送授業によって卒業に必要な大半の単位を修得することとなっているのが特徴である。なお、テキストなどの教材は、財団法人放送大学教育振興会を通じて、学生以外の者も入手できる[3]。
特色
本学には10代から90代の7万7012人の学部生(選科・科目履修生含む)、5262人の大学院生(選科生・科目生・特別聴講生含む)が在籍している。開学以来、6万5721人の卒業生と、3164人の修了生が学位を取得している(卒業生数は放送大学公式HPより(平成23年第1学期現在))。
大学本部は千葉県千葉市美浜区に所在し、放送授業プログラムと呼ぶ放送番組は本部の専用スタジオにて収録されている。学生が所属する学習センター(Study Center,略称:SC)は、東京都に4か所、その他の道府県に各1か所、学習センターの分室的な役割を担うサテライトスペースは7道県に7か所設置されている(2011年(平成23年)7月現在)。学生は、このいずれかの学習センター、または、サテライトスペースに所属する。学習センター、サテライトスペースでは面接授業、単位認定試験と呼ぶ学期末試験、学習相談、卒業研究指導を受ける拠点となり、放送大学の学生は日本全国すべての学習センター、サテライトスペース、千葉本部の附属図書館を利用できる。学習センター、サテライトスペースでは学生証、在学証明書など各種証明書の発行、放送授業の再視聴、図書室の利用もできる。授業目的以外にも、各学習センター、サテライトスペースを拠点とするサークル活動に参加して親睦を深める学生も多い。
都心から離れた千葉本部とは別に東京連絡事務所が開設されている。東京連絡事務所は放送大学教育振興会と同じ住所、同じ建物に入居している。東京連絡事務所は官僚と打ち合わせをする会議室として使用されるため一般学生の利用は認められない。例外として、卒業・修了研究指導を受けるゼミナールの学生のみ、指導教授の指示で使用されることがある。
本学では職業安定法に基づく職業紹介事業は行われない。そのため、就職課や就職支援課は設置されておらず、大学による就職活動支援は学部・大学院ともに行われない[4]。
沿革
年表
※1985年3月から試験電波を東京タワーと群馬中継局から発射、3月下旬からカラーバー&モノスコパターンと音楽によるテスト放送を開始。 ※1985年4月1日 午前10:00から放送大学学園東京テレビジョン(UHF16ch)と放送大学学園群馬テレビジョン(UHF40ch)で第1号番組『大学の窓』を放送開始。
- 1989年(平成元年)4月 - 第1回卒業式の挙行、来賓皇太子徳仁親王より祝辞、卒業生544人[5]
- 1989年(平成元年) - 幕張地区の高層ビル林立のため、放送大学本部放送センターから東京タワーへ向けたSTL設備中継タワーを放送大学本部付近に増設・設置。
- 1990年(平成2年) - ビデオ学習センター設置開始。
- 1994年(平成6年) - ビデオ学習センターを地域学習センターへ改組。
- 1998年(平成10年) - パーフェクTV!(現・スカパー!)を利用した授業を開始、地区学習センターと地域学習センターを統合して学習センターとする。
※CS放送205ch「PerfecTV!」放送開始記念番組『CS放送開始記念番組~今、開かれる放送大学』を全国に向けて放送。
- 1999年(平成11年) - サテライトスペースを設置開始。
- 2001年(平成13年) - 放送大学大学院を設置。
- 2002年(平成14年) - 改正放送大学学園法公布[6]
- 2003年(平成15年) - 特殊法人から法律に基づく特別な学校法人へ移行[7]
- 2006年(平成18年)12月1日 - 地上デジタル放送開始。
- 2009年(平成21年) - 教養学部教養学科に6コースを5コースに改組。
- 2010年(平成22年) - ドメインをu-air.ac.jpからouj.ac.jpに変更。
- 2011年(平成23年)10月1日 - BSデジタル放送開始。
※9/27 12時45分より事前放送、10/1 6:00から地上デジタル放送と同内容の本放送を開始。11:45から記念番組「BSデジタル放送開始記念~大学の窓」を放送。
基礎データ
所在地
象徴
シンボルマーク
- 放送大学シンボルマーク(永井一正制作)
右上から左下に向かって青色の4本のリボンのようなラインが流れるデザイン。
学歌
那珂太郎作詞、柴田南雄作曲による「放送大学学歌」[8][9]のほか、小椋佳作詞作曲のイメージソング「と・も・た・ち」「人間の贅沢、ひとつ」[10]がつくられている。
マスコットキャラクター
2008年(平成20年)に、こうの史代のデザインによる[11]伝書鳩をモチーフとしたマスコットキャラクターが制定され、名称は公募により「まなぴー」となった[12]。
教育および研究
組織
学部
2009年(平成21年)度から学部は教養学部のみ、学科は教養学科に改組、6コースから5コースに変更。2008年(平成20年)度以前入学の学生も新コースに移行できる。 旧産業と技術専攻の学生は新社会と産業コースと新人間と文化コースを選択して移行できる。
- 教養学部
- 教養学科
- 生活と福祉コース(旧 生活と福祉専攻)
- 心理と教育コース(旧 発達と教育専攻)
- 社会と産業コース(旧 社会と経済専攻、旧 産業と技術専攻)
- 人間と文化コース(旧 人間の探究専攻、旧 産業と技術の情報系の一部) (平成25年度から情報系が独立し情報コースが開設される)
- 自然と環境コース(旧 自然の理解専攻)
- 教養学科
大学院
大学院は、文化科学研究科の文化科学専攻の中に6つのプログラムが設けられている。
- 文化科学研究科
- 文化科学専攻(修士課程)
- 生活健康科学プログラム
- 人間発達科学プログラム
- 臨床心理学プログラム
- 社会経営科学プログラム
- 文化情報学プログラム (平成25年度から 人文学プログラムと情報学プログラムに別れる)
- 自然環境科学プログラム
- 文化科学専攻(修士課程)
附属機関
附属図書館
1990年(平成2年)6月に放送大学本部に附属図書館が併設された(千葉学習センターと共に同じ構内にある)。附属図書館は約26万冊の蔵書のほか、放送大学の教科書に相当するすべての印刷教材、再視聴用のテープ・ディスクなどを備えている。放送大学の教職員・学生だけでなく、利用条件を満たせば一般人も利用可能である。放送大学の学生は、各学習センターやサテライトスペースの図書室を介して、附属図書館所蔵資料の貸出しを受けることができる。大学院修士全科生・学部全科履修生は、自宅への図書配送も有料で行っている。附属図書館に必要な資料や書籍がない場合、所定の利用条件のもとで国立国会図書館および他大学図書館への利用申込書を発行している。
各学習センター及びサテライトスペースには小規模な図書室を併設している。千葉学習センターは構内の附属図書館の近傍にあり学習センターとしての図書室を設けず、附属図書館を併用している。
教育
学習のシステム
放送大学は4月と10月を学習開始月とする2学期制の教育課程を編成している。そのため入学・卒業時期が年2回ある(修士全科生は4月入学の1回のみ)。授業科目の登録は学期ごと事前に行う。各授業科目(放送授業)は1学期15週間で完結する。
入学・卒業式典
放送大学の入学式典は毎年4月に各学習センター・サテライトスペースにて挙行される。
放送大学学位記授与式(卒業式典)は毎年3月に挙行される。過去には東京ベイNKホールや幕張メッセを式典会場に使用してきたが、近年ではNHKホールを使用している。卒業式典には放送大学卒業生・大学院修了生が日本全国から出席し、文部科学大臣(またはその代理)ほか来賓も多く列席する大規模な式典になる。遠方からの出席者にはJTB主催の格安な宿泊プランが利用できる。卒業祝賀パーティー会場にはグランドプリンスホテル新高輪やホテルニューオータニなど、大規模施設が使用されている。
学位記授与式は各学習センター・サテライトスペースでも挙行される。卒業生・修了生はそのどちらか、または両方の式典に出席できる。学位記授与式の模様は後日、特別番組や大学の窓で放送される。
在籍種別
学部の課程については、いずれかの専攻に所属し卒業(学士(教養)の学位の取得)を目指す「全科履修生」(修業年限4年)と、自由に授業科目を履修する「選科履修生」(在学期間1年)・「科目履修生」(在学期間6ヶ月)の在籍種別がある。全科履修生として入学する際、それ以前に選科履修生・科目履修生として修得した単位の全てを全科履修生の卒業要件単位に含めることができる。
大学院の課程については、いずれかのプログラムに所属し修了(修士(学術)の学位の取得)を目指す「修士全科生」(修業年限2年)と、自由に授業科目を履修する「修士選科生」(在学期間1年)・「修士科目生」(在学期間6ヶ月)の在籍種別がある。修士全科生として入学する際、過去に修士選科生・修士科目生として修得した単位があれば、修得した単位の全てを修士全科生の修了要件となる単位に含めることができる。
また、協定を結んだ他大学の学生が単位修得のために放送大学に在籍する「特別聴講学生」という種別もある。
付記)学則[13]により、在学最長年限は10年である。この期間内に卒業できない場合には、退学の措置が取られる。また、4学期間続けて授業料を払い込まないと(履修登録をしないために結果的に授業料が発生しない場合を含む)、除籍処分となる。ただし、退学・除籍いずれの場合も再入学を妨げず、再入学の際にこれまでの修業年数と取得済み履修単位は引き継がれる。
入学資格
学部の課程における全科履修生は高等学校や中等教育学校などを卒業していること、あるいは高等学校卒業程度認定試験(= 高認。旧・大学入学資格検定 = 大検)の合格などが原則として必要であるが、選科履修生と科目履修生については、太平洋戦争などの戦前、戦中、戦後の混乱や経済的困難な状況によって初等教育を修了していない者などが在籍していることも考慮し、15歳以上であれば学歴は問わない。
一般的な大学入学資格(学歴、認定試験合格など)を有していない者も、選科履修生や科目履修生として入学し所定の単位を習得することによって全科履修生に移行し卒業を目指す課程が編成されている。
大学院課程修士選科生、修士科目生は、18歳以上ならば学歴は問わない。修士全科生には放送大学では唯一入学者選考(入学試験)がある。入学試験の内容は、1次選考は書類選考、2次選考は筆記試験と面接試問である。原則として22歳以上で放送大学または他の大学(短期大学を除く)を卒業していることが出願条件だが、放送大学による出願資格事前審査を受けることにより、大学(短期大学を除く)を卒業していなくても入学者選考の対象となる場合がある。
単位修得方法
放送授業(通常1科目2単位)については、配布されたテキスト(教科書)を読み込むとともに、テレビ・ラジオによる放送授業または各学習センターに置いてある授業録画を視聴し理解を深めたうえで、学期末の単位認定試験に臨むこととなる。なお、だいたい半期の講義の半分が終了した時点で課せられる通信課題(レポート)を提出し、合格基準に達することが単位認定試験(学期末試験)の受験要件となる。学期末試験は通信ではなく、各学習センター等に出向いて実際に試験を受ける。
単位認定試験に合格すると修得単位が与えられる。単位認定試験で不合格となった場合は、次学期のみ再試験を受けることが可能で、この場合の授業料を支払う必要は無い。通信指導で受験資格が得られなかった場合も次学期に通信指導を提出し受験資格を得られる。
面接授業(スクーリング)での学習は、各学習センターまたはサテライトスペースにて受講する。面接授業は教員から直接教室内で指導を受け、各面接授業の合格基準(出席回数・試験による評価・レポートによる評価および、これらの総合評価)に達すると単位を修得できる(通常、面接授業の1科目は1単位。1時限あたりの85分の講義が8回分)。面接授業の「面接」とは演習を意味し、学生と教員が同一室内で講義または実習を進める形を指す。
卒業を目指す全科履修生は、このような学習方法で、所定の単位(基礎科目、共通科目、総合科目、所属コース内外の専門科目の124単位以上。そのうち外国語科目6単位、所属コース科目を30単位以上、総合科目を4単位以上含めコース科目を60単位以上、放送授業を94単位以上、面接授業を20単位以上、など組み合わせの規定がある[14]。選択制の卒業研究(卒業論文)を卒業に必要な単位の一部(所属コースの専門科目6単位として認定)に充てることもできる。)を修得すると、学部課程において大学卒業「学士(教養)」の学位が授与される。
学部・大学院課程ともに履修科目申請は毎学期ごと事前に行う。受講料は1単位あたり学部で5,500円、大学院課程で11,000円、印刷教材の費用は授業料に含まれている。印刷教材は取り扱いのある一般書店、書店通販サイトでも購入可能(「教育および研究」の節参照)。なお、再履修などの理由で印刷教材の送付が不要な場合は授業料の割引制度がある。
大学院課程の学習方法は放送授業のほかに、修士全科生の場合、専攻内の6プログラムのいずれかに所属し、指導教員による研究指導(修士論文・特定課題研究(リサーチペーパー))を受ける。研究指導は直接指導のほか、電話・FAX・テレビ電話・電子メール・郵便などにより行われる。大学院課程の必要単位の修得(研究指導を含め30単位以上、臨床心理プログラムは34単位以上)、修士論文または特定課題研究の審査、および口答試験に合格すると、大学院修了「修士(学術)」の学位が授与される。なお、臨床心理プログラムのみ、学外施設での演習・実習が行われる。
なお、授業科目は原則として4年間で閉講される[15][16]。そのため、各科目には開設年度が記載されている(例「身近な気象学('10)」)。
科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)
放送大学では学んだ分野の成果について大学として評価を与える科目群認証制度があり、一定の科目を履修し単位を取得した者に、修得した科目群についての認証状を授与する制度がある。2006年(平成18年)度から開始された。2009年(平成21年)度から工学基礎プランが増えて23プランに増えた。当該制度は放送大学独自の制度であるが、2007年(平成19年)に改正された学校教育法に新たに規定された履修証明制度が創設されたため、2008年(平成20年)以降、放送大学の科目群履修認証制度も学校教育法上の履修証明制度に対応したものとなっている。なお、履修証明制度は厚生労働省が創設したジョブ・カード制度とも連動しており、ジョブ・カードへの記載が可能である。
- 現代社会の探究
- 市民として社会に向き合うために社会学や経済学について基礎から高度な政策課題の分析までを学習し、現代の社会・経済の構造を理解する。
- 市民政策論
- 現代の市民生活において基本となる政治的教養と法的仕組みを学ぶことを目標とし、市民活動をサポートする。
- 生命人間科学
- 基本的な生命科学の知識、生命科学の応用分野の進展に関する理解を深める。
- 環境科学の基礎
- 環境について科学的側面からその基本的問題を考える。
- 数学と社会
- 数学・統計科目と社会系科目を学ぶことによって、その論理的理解の素養を身に着けることを目標とし、確かな数学力をもち社会科学を理解する人材を育てる。
- エネルギー環境政策論
- 自然科学と社会科学にわたって総合的に考えることを教育目標とする。
- 次世代育成支援
- 青少年から若者まで、成長・発達のための社会環境整備などの問題に取り組む人材の養成を目的とする。
- 健康福祉運動指導者
- 介護予防に向けて健常人に対して、運動実践を促す指導者を育成する。
- 社会企画士
- コミュニティのプラン(食・住・福祉、教育、文化、建築、都市など)、組織のプラン(組織運営、経済計画、政策など)、また社会全体のプランなどについて、社会的プランを科学的に形成できる能力を有する社会企画士を養成する。
- ※ 社会企画士は国家資格ではなく、放送大学が科目群認証制度の中で独自に授与する資格の名称である。
- 歴史系博物館活動
- 博物館学や歴史関連の科目を学ぶ中から、歴史を理解し、歴史文化遺産に関する知識を身につけ、近隣の地域文化を再発見する力を養うことを目標とする。
名誉学生
2010年(平成22年)4月より、教養学部の全コース(5コース)を卒業(グランドスラム)を達成した学生を賞して、放送大学名誉学生として入学金・授業料免除などの特権を与えている[17]。
放送授業の受信
放送授業は、テレビで放送される授業とラジオで放送される授業とがあり、関東地区においては地上テレビ放送とFMラジオ放送で行われている。また、関東地区では地上デジタルテレビ放送が2006年(平成18年)12月から開始された(周波数などについては、放送大学学園を参照のこと)。 その他の地域では、ラジオ番組も含めBSデジタル放送およびケーブルテレビで配信されている。CS放送の『スカパー!』での放送は2012年(平成24年)3月31日をもって終了した。
なお、ラジオ番組についてはradikoを利用したIPサイマルラジオを2012年4月2日の正午から実施している。(対象エリアはラジオNIKKEIと同じく日本全国に配信。)
また、放送授業を再び見たいときや見逃してしまった時には、学習センターで視聴することができる。一部の地域では図書館、生涯学習センターなどに放送教材を貸出、再視聴できる施設もある。学習センターでは、放送授業のビデオテープやカセットテープ、CDやDVDを貸出しており、自宅などで視聴することもできる[18]。
なお、テレビで放送される授業とラジオで放送される授業は、それぞれ異なる科目(放送番組)群であり、卒業を目指すならば両方が視聴できることが事実上前提となる。
放送授業は早朝から深夜まで放送されている。通常授業番組のほか、集中放送授業、特別講義、科目選択ガイド、大学・大学院案内、「大学の窓」(15分間の放送大学情報番組)を放送している。授業と授業の間約1分間は風景などの映像が流れ、お知らせの字幕が出ることも多い。
大学の窓と一部の授業科目はハイビジョン制作である。 ラジオはFM放送の場合、遠隔地での受信が可能なようにモノラルで放送されているが、大学の窓だけステレオ放送されている。一方、BSデジタル放送のラジオ放送はすべての時間帯でステレオ放送されている。また、bay-fmで週1回広報番組を放送している。
- 放送時間帯
- 「放送授業期間」(上半期は4 - 7月、下半期は10 - 翌年1月)
- 日・月曜 6:00 - 24:15
- 火曜 6:00 - 26:15
- 水 - 土曜 5:15 - 26:15 (ラジオは 6:00 - 24:00)
- 「ゆとりの期間」・「集中放送授業」
- 日・月曜 6:00 - 24:15
- 火 - 土曜 6:00 - 24:00[19]
- 「放送授業期間」(上半期は4 - 7月、下半期は10 - 翌年1月)
※ ゆとりの期間-上半期はゴールデンウィーク期間、下半期は年末年始期間に放送される特別番組の放送期間。
※ 集中放送授業-放送授業期間の復習(再放送)を主体として放送される。
放送授業の40%はインターネット経由で配信されている、2010年(平成22年)度現在、大学開講257科目中145科目、大学院開講73科目中40科目、テレビ科目の21%,ラジオ科目の97%が視聴できる。(体育実技、卒業研究を除く)
再生にはWindows Media Audio/Windows Media Videoが再生できる環境が必要。(公式にはWindows Media Playerのみを対応としている)。 又 平成24年4月2日正午から IPサイマルラジオサービスradikoでも全国でラジオ科目が聞けるようになる
大学関係者と組織
組織
基本的組織について
本部組織について
- 私立学校法および学校教育法の規定により、「学校法人に置かれる理事会」と「大学に置かれる教授会」からなる運営が行われている。
- 現在の理事長は白井克彦(2011年(平成23年)4月1日 - )
- 大学全体の組織は、放送教育を行う放送大学本部と学習センター、サテライトスペースに区分される。以下、本節内において、学習センター及びサテライトスペースは区分せず、一律に学習センターと記述する。
- 本部組織には、放送教育を行う放送大学本部(製作スタジオ・研究室)、事務関連を扱う事務部門、印刷教材を作成する放送大学教育振興会、総合研究大学院大学にも参加しているメディア教育開発センターの各部門からなる。放送大学本部からは、放送の形で、UHF帯を活用した地上デジタル放送(首都圏の一部地域のみ)と放送衛星を使用したBSデジタル放送(全国放送)。また、スカパー!(無料放送)の形で全国へ配信が行われる。なお、メディア教育開発センターは独立行政法人であるが、元・国立大学共同利用機関、元・大学共同利用機関として放送教育などを研究する他大学からも研究利用が行われており、本学の研究所として、また全国の大学研究者に開かれた機関として研究を実施している。
- このため、単位として設定されている各科目の主任講師には、本学以外の全国の各大学(院)(国公立・私立問わず)の教授・准教授も担当している。
- 学内組織は学長(大学責任者)、教授会、教授、准教授からなる。すべての専任教員に任期制(5年任期)が採用されている。教授職は二度、准教授職は一度のみ、業績審査の上で再任が認められている(再任の回数については例外規定あり[20])。
- ティーチングアシスタント (TA) およびチューター制度は存在しないが、同学大学院修了者から選抜する形で、学部授業のティーチングアシスタントないしはチューターとして採用する計画が発表されている[21]。なお、学生サークルほか、近隣や職場などで同じ専攻を持つ学生同士で、相互扶助の形でレポートの作成等を実施している例もある。
学習センター組織について
- 各学習センターには、所長、専任教員、客員教員、事務職員が配置されている(専任教員は南関東の学習センターの一部のみ)。客員教員は、近隣の大学から招かれている。また、専任教員、客員教員のほか、非常勤講師が各学習センターで開講される面接授業(スクーリング)を担当している。
カリキュラムの独自編成について
前述の組織内では、本学における一般的な就学について記載が行われているが、2007年(平成19年)度より独自カリキュラムが組まれるようになった。企業やその他組織で放送教育を活用する者向けのカリキュラムと生涯教育として放送教育を受ける者向けのカリキュラムである。
独自カリキュラムではあるが、学部を卒業すれば学士(教養)の学位を、大学院を修了すれば修士(学術)の学位を得られる。想定される受講者は、1.社会人となってから時間がたち、教育機会を失った者(いわゆる集団就職者など)や、様々な事情で高等学校を中退せざるを得なかった者、2.すでに社会人ではあるが、専門外・未経験の分野を自学自習したい人などである。大学卒業学位取得の支援プログラムとしての意味合いが強い[22]。最近では、単位制の私立の高等学校なども開設が行われ、就学支援が広がり始めている。
学内課外活動について
- サークル活動やクラブ活動は、各学習センター毎に組織されている。
- そのため、地域や地方ごとに様々なサークルが有る。大学関連の体育連盟などには加入していないため、スポーツ関係の団体競技などへは出場していない。しかし、スポーツサークルは存在する。また、休日等を利用してのサークル活動であるため、保健体育の授業と連動した活動が行われているサークル活動などもある。例:東京ではシティマラソンへの出場を目指した陸上サークルや都や区が実施する総合運動会などである。
同窓会について
- 放送大学の同窓会は、各学習センター毎に組織されている。
- 転勤や転居等により他の学習センターの地域に移った者に関しても、学習センター単位の同窓会では問題があるという指摘[要出典]があるため、インターネット等を活用して、現在では全学運営をはじめている。これは、大学院卒業生に関しても同じ。放送大学同窓会の全国組織として、放送大学同窓会連合会がある。
大学関係者一覧
施設
本部施設
千葉県および千葉市が事業を進めてきた、幕張新都心開発計画の内、教育文化地区に相当する箇所に設置。施設は、本部棟(放送センターおよび事務部門)と、メディア教育開発センターが置かれる研究棟、大学図書館、千葉学習センターと学生会館などがある。放送大学のコマーシャルでのロケハンに使われているのは学生会館である。また、本部施設内には『永久保管庫』名の、過去に放送大学学園テレビジョン、ラジオで放送されたほぼ全ての講義が1インチCタイプVTR、D2-VTR、D3-VTR、デジタルベータカム、HDCAM-VTRなどで保管されている。2011年9月時点の保管数は約25000本、500講義に及ぶ。但し、全ての放送番組が保存されている訳ではなく、放送大学学園が放送を開始した1985年や一部年代の講義は原版となっていた2インチVTRが消去されたため現存していない。
- ※1993年まで、放送大学では1インチVTRを使用していたと過去の「大学の窓」で保管庫の紹介と共に説明された。D3-VTRは2000年頃にデジタルベータカムに転写(ダビング)再記録されたので現在は保管庫に原版のみ保管されている。FMラジオで放送された過去の講義は、SONY製とマクセル製6m/mオープンリールテープ(10吋)で完パケが同保管庫内に保存されている。
- ※2011年4月からは月に数回程度「もう一度みたい名講義~放送大学アーカイブス~」と題し、同保管庫内に保存されている過去のテレビ放送授業の中から選りすぐりの内容を放送している。
キャンパス
放送大学には講義や事務手続きを支援する学習センターが日本全国に50か所設置されている(2010年(平成22年)8月現在)。また、学習センターを補完するサテライトスペース(分室)は日本全国に7か所に設置されている(2010年(平成22年)8月現在)。学生は全国に所在する全ての学習センター、サテライトスペースの利用ができる。
学習センター
学習センターは土曜日・日曜日も利用できる(足立学習センター等の一部の学習センターを除き月曜日・祝日は休み)。
- 北海道学習センター(北海道札幌市北区) - 北海道大学内
- 青森学習センター(青森県弘前市) - 弘前大学創立50周年記念会館内
- 岩手学習センター(岩手県盛岡市) - 岩手大学付属図書館内
- 宮城学習センター(宮城県仙台市青葉区) - 東北大学金属材料研究所内
- 秋田学習センター(秋田県秋田市) - 秋田大学内
- 山形学習センター(山形県山形市) - 霞城セントラル内
- 福島学習センター(福島県郡山市) - 郡山女子大学内
- 茨城学習センター(茨城県水戸市) - 茨城大学水戸地区内
- 栃木学習センター(栃木県宇都宮市) - 宇都宮大学内
- 群馬学習センター(群馬県前橋市)
- 埼玉学習センター(埼玉県さいたま市大宮区) - 大宮情報文化センター内
- 千葉学習センター(千葉県千葉市美浜区) - 放送大学本部敷地内
- 東京世田谷学習センター(閉所)(東京都世田谷区)- 東京学芸大学附属高等学校に隣接(平成24年3月18日閉所)
- 東京渋谷学習センター (東京都渋谷区道玄坂) - 五島育英会ビル1階 (平成24年3月27日開所)
- 東京文京学習センター(東京都文京区大塚) - 筑波大学文京校舎内
- 東京足立学習センター(東京都足立区) - 学びピア21 6階
- 東京多摩学習センター(東京都小平市) - 一橋大学小平国際キャンパス内
- 神奈川学習センター(神奈川県横浜市南区)
- 新潟学習センター(新潟県新潟市中央区) - 新潟大学旭町キャンパス内
- 富山学習センター(富山県射水市) - 富山県立大学内
- 石川学習センター(石川県野々市市) - 金沢工業大学内
- 福井学習センター(福井県福井市) - AOSSA7階 ※ 2007年(平成19年)4月に福井県民会館から移転
- 山梨学習センター(山梨県甲府市) - 山梨大学内
- 長野学習センター(長野県諏訪市) - スワプラザビル4階
- 岐阜学習センター(岐阜県岐阜市) - 県民ふれあい会館内
- 静岡学習センター(静岡県三島市) - 静岡県立三島長陵高等学校2階
- 愛知学習センター(愛知県名古屋市昭和区) - 中京大学センタービル4階
- 三重学習センター(三重県津市) - 三重県総合文化センター内
- 滋賀学習センター(滋賀県大津市) - 龍谷大学瀬田キャンパス内
- 京都学習センター(京都府京都市下京区) - 京都市大学のまち交流センター内3階
- 大阪学習センター(大阪府大阪市天王寺区) - 大阪教育大学天王寺キャンパス内
- 兵庫学習センター(兵庫県神戸市灘区) - 神戸大学六甲台キャンパス内
- 奈良学習センター(奈良県奈良市) - 奈良女子大学コラボレーションセンター3階
- 和歌山学習センター(和歌山県和歌山市) - 和歌山大学松下会館内
- 鳥取学習センター(鳥取県鳥取市) - 鳥取市役所駅南庁舎5階
- 島根学習センター(島根県松江市) - スティックビル4階
- 岡山学習センター(岡山県岡山市北区) - 岡山大学津島キャンパス法務研究科・文化科学系総合研究棟5・6階
- 広島学習センター(広島県広島市中区) - 広島大学東千田地区内
- 山口学習センター(山口県山口市) - 山口大学吉田キャンパス大学会館内 (山口東京理科大学 から2011年(平成23年)3月に移転)
- 徳島学習センター(徳島県徳島市) - 徳島大学地域・国際交流プラザ(日亜会館)3階
- 香川学習センター(香川県高松市) - 香川大学幸町キャンパス 教育学部構内 研究交流棟7・8階
- 愛媛学習センター(愛媛県松山市) - 愛媛大学城北地区キャンパス 総合情報メディアセンター3・4階
- 高知学習センター(高知県高知市) - 高知大学朝倉キャンパス メディアの森内
- 福岡学習センター(福岡県福岡市博多区) - 博多織会館内 3・4・5階
- 佐賀学習センター(佐賀県佐賀市) - どんどんどんの森内 アバンセ(佐賀県立男女共同参画センター・佐賀県立生涯学習センター) 4階
- 長崎学習センター(長崎県長崎市) - 長崎大学文教キャンパス内
- 熊本学習センター(熊本県熊本市) - 熊本大学内 (崇城大学内から2006年(平成18年)3月31日に移転)
- 大分学習センター(大分県大分市) - 別府大学大分キャンパス内
- 宮崎学習センター(宮崎県日向市) - 日向市役所隣
- 鹿児島学習センター(鹿児島県鹿児島市) - かごしま県民交流センター内
- 沖縄学習センター(沖縄県中頭郡西原町) - 琉球大学内:地域国際学習センター棟 4階・5階
サテライトスペース
- 旭川サテライトスペース(北海道旭川市) - 旧旭川市青少年科学館内
- 八戸サテライトスペース(青森県八戸市) - 八戸地域地場産業振興センター「ユートリー」内
- いわきサテライトスペース(福島県いわき市) - 東日本国際大学内
- 浜松サテライトスペース(静岡県浜松市) - クリエート浜松内
- 姫路サテライトスペース(兵庫県姫路市) - イーグレひめじ内
- 福山サテライトスペース(広島県福山市) - まなびの館ローズコム内
- 北九州サテライトスペース(福岡県北九州市小倉北区) - 北九州市立中央図書館視聴覚センター内
学生会館
大学本部内(千葉学習センターが併設)に、学生や教職員の一時宿泊施設となる「セミナーハウス」が設けられている。セミナーハウスでは卒業研究指導、ゼミナールに通う学生や面接授業の受講生が利用できるほか、研修や実習、サークル活動などにも利用できる。セミナーハウス内には研修室が設置されている。 セミナーハウスは、研修室のほかに宿泊室があり、ビジネスホテルのような間取りでユニットバスもある。TV・ラジオの他にバスタオル・ボディーソープ・ドライヤーなどの設備もある。 放送大学学生教職員であれば大学本部への申請で最大6連泊まで使用でき、1泊1,500円と格安で利用できるが、最寄駅から遠く、アクセスが悪いのが難点であるとされるが、実際は放送大学に関連して主に利用するので支障とはならない。
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その他
- 首都圏のFMラジオ3局(bayfm、FM NACK5、fm yokohama)で「放送大学 PRESENTS MANABEES CAFE」を放送している。
- 放送大学のFM放送は、授業は原則としてモノラル放送であるが、広報番組「大学の窓」などの一部番組はステレオで放送される。一方でBSデジタルラジオ放送はすべての番組がステレオで放送される。
- 1985年4月1日の本放送開始第1号番組は「大学の窓」である。同番組では、開局・本放送を開始した放送大学開学の趣旨をスタジオ収録のVTRで説明したり、放送大学学園東京テレビジョン、群馬テレビジョン、FM放送(東京局、群馬局)の受信方法についての説明も行われた。また、竣工間もない放送大学学園本部・演奏所(スタジオ)やマスター設備の一部の模様も事前収録のVTRによって説明された。
- 1985年4月1日から地上アナログ放送で放送されていた放送大学学園の放送は、一日の放送開始である05:30:00を迎えると放送波が東京タワーから発射され、同時に群馬局でも発射され、05:44:55:00までEIA形式カラーバーに1KHzトーン信号を流したり、モノスコパターン(解像度パターン)に切り替えたりしながら放送テストを実施。05:45:00:00辺りから白黒のモノスコパターンをバックにモノラル音声で「音声付テスト放送」を続け、05:58:45:00で後述の『オープニング』に切り替わった。(白黒モノスコパターンの中央円内(○)には「放送大学学園」の文字入り。CS放送大学放送開始に合せ「放送大学TV」と変更された。白黒モノスコパターンは地上デジタル放送対応のマスターに更新される2006年11月26日まで使用されていたが、現在は右斜め下方向に動いたカラーバーのみが流れている)。
- 05:50:00:00からは、グリーンバックに白テロップで「JOUD-TV 放送大学学園 東京テレビジョン(16ch)・群馬テレビジョン(40ch)」とスーパーされたVTRに男性のオープニングナレーションで「JOUD-TV、こちらは放送大学学園です。東京から16チャンネル、前橋から40チャンネルでお送りします。」のナレーションが流れ、音声付きテスト放送を続けた。
- 放送大学学園東京テレビジョン、群馬テレビジョンと、CS放送大学(スカパー!)及びBSデジタル放送大学で、一日の放送開始前に流れる『オープニング』映像と音楽は、1985年4月1日の放送大学学園東京テレビジョン開局時から変わっていない(ただしデジタル放送開始後は16:9サイズで放送するため、画面左右を背景と同色の色で塗りつぶしている)。同映像は1985年時点で最新のCG(コンピューターグラフィックス)と電子音楽で製作されており、その芸術性の高さが評価された。地上アナログ放送時代、朝6:00の放送開始時には5:59:57秒から6:00:00秒まで時報(NHK方式:400Hzトーンの「ピ、ピ、ピ、」1KHzトーンの「ポーン!」)が放送されていたが、CS放送大学の本放送開始と共にそれは廃止され、同時に興和フォントタイプの時報(「6:00」「0:00」等)も廃止された。
- 1985年4月1日から地上アナログ放送で放送されていた放送大学学園の『クロージング』は、一日の放送終了24:00:00を迎えるとグリーンバックに白テロップで「JOUD-TV 放送大学学園 東京テレビジョン(16ch)・群馬テレビジョン(40ch)」とスーパーされたVTRに、クロージングナレーションで「JOUD-TV、こちらは放送大学学園です。」のナレーションのみで、黒フェードアウトした後、黒画面のまま、60秒経ってから24:01:00に停波していた。地上デジタル放送開始後はやや薄めのブルーバック画面に変更され、現在のアナウンスは「JOUD-DTV、放送大学学園東京デジタルテレビジョンです。」のナレーションとなっている。一方、BSデジタル放送およびスカパー!では独自のクロージングナレーションは流されず、一日の放送終了時間と同時に放送休止画面に入る。
- 1985年4月1日から長らくの間、講義と講義の合間(フィラー)には、NHKから映像素材提供を受けた「日本の自然風景」や「千葉県の自然」などの環境映像と電子音楽が流れていた。毎日22:00過ぎのフィラーでは、上記の環境映像に単調な電子音を交えた独特のフィラー映像も流れていた。
- 1994年以降、1985年から現用稼動していた「1インチCタイプVTR」(オープンリールVTR)を廃止し、D2-VTRとD3-VTRのカートラック方式のVTR運行システムに更新した。当時最新のデジタルVTRに更新したが、地上テレビ放送で既に開始されていた「クリアビジョン」「ワイドクリアビジョン」等には対応せず「音声多重放送」も未実施だった。音声多重放送を行なうようになったのは2006年12月の地上デジタル放送が開始されてからである(ただし、アナログ放送は2011年7月24日の終了まで未実施のままだった)。
- 1985年以降、年に2回から3回ほど「減力放送」を実施し東京タワーからの出力を50Kwから30Kwや10Kwに減力したり深夜2:00以降に無音の状態でカラーバーのみを放送したりメンテナンスを行っていた。減力放送やテスト放送の際は「放送大学学園テレビジョン」の独自ロゴをカラーバーの右下にスーパーしていた。現在でも地上デジタル放送およびBSデジタル放送で深夜の放送休止時間帯に不定期でカラーバーとテストトーンが入った試験電波を発射することがある。
脚注
- ^ なお、当校と提携している京都府の京都国際建築技術専門学校(現:京都建築大学校)では2007年(平成19年)から2009年(平成21年)にかけて「国立大学の卒業資格も取れる」「放送大学は多くの企業に国立大学と認知されている」という旨の宣伝(テレビ・新聞広告)を行っていた。2010年(平成22年)現在も同校のHPには「企業より国立大同等と認められる放送大学」などと記載されている。
- ^ ただし、法には「通信制大学」という用語はない
- ^ 放送大学教育振興会では、学習センター及びサテライトスペースを設置している地域の書店への配本も行っている。入手が難しい場合には、インターネット書店や最寄りの書店から注文すれば入手可能である。なお、地域の書店への配本は取り扱い書籍量が少ないため地域の代表的な書店に限っている。これは再販制度の書籍[1]であり、また本学の教科書を含め一般に教科書は責任販売制[2]のためである。
- ^ 本学で単位を取得して、単位互換協定を締結した大学へ再入学し就職する学生も居ると言われる。なお、本学の場合には、単科履修生として入学して履修基準に定める単位を取得し年齢要件を満たせば、義務教育の中学校卒業者、更には高等学校中退者も、学士取得を目的とした全科履修での転向可能の措置を取っている。放送大学以外では一般に高等学校へ(再)入学して卒業要件を満たすか、大学入学検定試験に合格した後、大学入学試験を受験し大学へ入学するというプロセスが必要されるものが多いが、この措置は本学設置の時期に行われた審議会の答申によって、本学のカリキュラムは生涯教育に位置づけられているためである。従い、本学では就職支援等を実施は行われないが、本学を活用し必要な単位取得などの資格を得て、その上で就職支援のある他の大学へ入学や編入することも可能である。
- ^ “放送大学、平成元年544人卒業”. 文部科学省. 2008年12月30日閲覧。
- ^ 平成14年12月13日法律第156号、附則抄、第1条
- ^ 特別な学校法人への設置形態の変更について2010-01-27 閲覧
- ^ 放送大学>大学概要>放送大学学歌・放送大学イメージソング(2012年5月1日閲覧)参照。
- ^ 斉唱と混声四部合唱の2種類を制作。かつてはピアノ演奏のみのインストゥルメンタル版も制作され、学歌に続けて放送されていた。
- ^ CDとして2008年(平成20年)5月28日にユニバーサル・ミュージックより発売(JANコード4988005517005、品番POCS-5020)。近況報告(小椋佳公式サイト「小椋佳倶楽部」、2009年2月1日閲覧)にも情報がある。
- ^ パンフレット「放送大学教養学部大学案内(2009年(平成21年)度第1学期)」(2008年(平成20年)10月作成)3ページ。
- ^ “放送大学>大学概要>放送大学にイメージキャラクターが誕生しました!” (HTML). 放送大学. 2008年12月29日閲覧。
- ^ 放送大学学園規程集
- ^ 詳細は公式サイトの履修科目と履修プランを参照するか、学習センターで相談されたい。
- ^ 履修科目案内図について
- ^ 閉講後も一部の授業科目はタイトルの開設年度と一部箇所のテロップ差し替え程度の再編集の上で再び使用する場合もある。この場合、テロップには「これは“(編集元の授業科目名と開設年度)”の再放送です」と表示される(再編集した授業科目でも原則として4年間で閉講される)。
- ^ [http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/2010/220420.html 放送大学>お知らせ> 「放送大学名誉学生」制度の創設について]
- ^ 学習センターの場合には、本学が設置した学習センターと、地方自治体から要請を受けて設置をしたサテライトスペースがある。放送教材の貸出を行っていない施設は、ブランチ試験場と呼ばれる単位認定試験のみを実施している施設である。ブランチ試験場設置の目的は、学習センターやサテライトだけでは単位認定試験などを行う際に収容できる人数に限りがあることや、地方など交通事象の良くない場所で学習を行っている学生が単位認定を受けやすくするために設けられているものである。将来は、ブランチ試験場などもサテライトと同じ陣容や規模へと充実を図り、日本全国で教育が受けられるようにする予定である。
- ^ なお、東北地方太平洋沖地震に伴う節電のため、2011年(平成23年)3月17日 - 3月31日については7:30 - 21:30の1日14時間に放送を制限し、21:30 - 翌朝7:30の放送は休止とした
- ^ 著しく大学運営や研究などで業績を上げた場合にのみ適用される。ただし、招請研究者の場合には、適用されない。
- ^ 放送大学発行のパンフレット「アクション・プラン 2008」(2008年(平成20年)1月1日発行)より。
- ^ なるべく、分かりやすくをモットーに授業編成を行う。事実として、総合科目(教養科目)に相当する教科は、高等学校卒業を前提としないことを目的に行わなければならないという内規がある。そのため、印刷教材や放送教材にも様々な工夫を取り入れている。
関連項目
参考文献
- 加除式 六法全書 -学校基本法関連-, ぎょうせい
- 放送大学 入学案内一式, 2007年度版 春期・秋期入学, 放送大学
- 中央高等教育審議会資料, 文部科学省
- その他、インターネットのBlogやホームページなど。
公式サイト
- 放送大学 公式サイト
- “数字で見る放送大学”. 放送大学. 2008年12月29日閲覧。
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