クアラルンプール国際空港
クアラルンプール国際空港 Lapangan Terbang Antarabangsa Kuala Lumpur Kuala Lumpur International Airport | |||||||||||||||||
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IATA: KUL - ICAO: WMKK | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 | マレーシア | ||||||||||||||||
所在地 | セランゴール州セパン | ||||||||||||||||
母都市 | クアラルンプール | ||||||||||||||||
種類 | 民間 | ||||||||||||||||
運営者 | マレーシア空港会社 | ||||||||||||||||
運用時間 | 24時間 | ||||||||||||||||
開港 | 1998年6月30日 | ||||||||||||||||
ターミナル数 | 2 | ||||||||||||||||
拠点航空会社 |
マレーシア航空 エアアジアグループ | ||||||||||||||||
標高 | 21.15 m (70 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 北緯2度44分36秒 東経101度41分53秒 / 北緯2.74333度 東経101.69806度座標: 北緯2度44分36秒 東経101度41分53秒 / 北緯2.74333度 東経101.69806度 | ||||||||||||||||
公式サイト | http://www.klia.com.my/ | ||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||
クアラルンプール国際空港の位置 | |||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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統計(2014年) | |||||||||||||||||
旅客数 | 48,930,409人 | ||||||||||||||||
貨物取扱量 | 753,899t | ||||||||||||||||
発着回数 | 340,821回 | ||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||
空港の一覧 |
クアラルンプール国際空港(クアラルンプールこくさいくうこう、略称 : KLIA, マレー語 : Lapangan Terbang Antarabangsa Kuala Lumpur, 英語 : Kuala Lumpur International Airport)は、マレーシアのセランゴール州セパン (Sepang) にある国際空港で、同国の空の玄関口である。
概要
クアラルンプール中心部から南へ約43km地点に位置する。
総敷地面積10,000ha、マスタープランでは2つのメインターミナルと4つのサテライト、滑走路5本で運用される計画である。2014年現在ではメインターミナル、サテライト、KLIA2(格安航空会社ターミナル)、および4,000m滑走路3本で運用されている。
マレーシアのフラッグ・キャリアのマレーシア航空と、エアアジアグループのハブ空港になっている。F1マレーシア・グランプリが開催されるセパン・インターナショナル・サーキットが付近にある他、空港内及び空港周辺には乗り継ぎ客用のホテルが複数存在する。
沿革
マハティール・ビン・モハマド首相の主導で、これまで運営されていたセランゴール州スバン (Subang) のスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(通称 : スバン空港)に代わる空港として建設がスタートし、1998年6月30日に開港。「森の中の空港、空港の中の森」をコンセプトに、黒川紀章がターミナルビルを含む全体計画を設計し、メインターミナルを大成建設、サテライトを竹中工務店が施工した。実際に周辺はプランテーションされたアブラヤシの森に囲まれている。
なお、この空港の開港により従来の国際空港であったスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港は、マレーシアの玄関口の役割を終えた。
ターミナル
メイン・ターミナル
1998年、開港と同時に供用開始した。216か所のチェックインカウンターと20か所の搭乗ゲートがあり、国際線と国内線が同じゲートを共用できるようになっている。主に国内線と短距離国際線が利用している。KLIAエクスプレスの駅がある。
航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている。[1]
サテライト・ターミナルA
27か所の搭乗ゲートがある。利用客はメイン・ターミナルから、エアロトレインを利用して移動する。国際線の大型機、長距離線が利用している。商業施設のほか、トランジットホテル、航空会社ラウンジなどがある。同一規模のサテライトを建設する計画があり、用地は確保されている。
KLIA2
LCCターミナルの利用客が急増し、手狭となっていた2009年1月、エアアジアはサイム・ダービー社と共同でヌグリ・スンビラン州ラブに自社専用の空港「KLIA East @ Labu」を新規に建設する計画を明らかにした[2][3]。当初は運輸大臣も同意していたが、ナジブ首相の介入の結果、マレーシア政府は既存の空港用地内に新たに恒久的なLCCターミナルを2011年9月までに建設することを決定し、エアアジア側の提案は却下された。
新LCCターミナルKLIA2 は、2010年9月の着工時点では2012年の供用開始が予定されていた[4]が、設計変更、工事の遅れなどにより2014年5月2日にようやく供用が開始された[5]。エアアジアは、新施設の安全性への懸念から当面はターミナル移転を見合わせる意向であったが[6]、同年4月15日に「KLIA2」への移転に合意し、5月9日までに移転した[7]。KLIA2メイン・ターミナルビルから伸びるスカイブリッジに68箇所の搭乗ゲートがある。KLIAエクスプレスの駅やバス・タクシー乗り場、車寄せは、ターミナルと接続している商業施設gateway@klia2内にある。
航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている。[8]
LCCターミナル (閉鎖)
2006年3月24日、LCCターミナル(Low Cost Carrier Terminal, 格安航空会社ターミナル)が供用開始された。既にエプロンが整備されていた貨物地区の空き区画に、当初から将来の貨物上屋への転用を想定した設計で建設されたもので、増改築を経て、30機分の駐機スポット(いずれも搭乗橋なし)を擁するに至った。KLIA2の開業により2014年5月9日をもって閉鎖された。
就航航空会社と就航都市
国際線
メインターミナル
KLIA2
航空会社 | 就航地 |
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エアアジア | 杭州蕭山国際空港(杭州市)、深圳宝安国際空港(深圳市)、南寧呉墟国際空港(南寧市)、桂林両江国際空港(桂林市)、昆明長水国際空港(昆明市)、香港国際空港(香港)、マカオ国際空港(マカオ)、高雄国際空港(高雄市)、ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)、クラーク国際空港(クラーク)、マクタン・セブ国際空港(セブ)、ブルネイ国際空港(バンダルスリブガワン)、ドンムアン空港(バンコク)、プーケット国際空港(プーケット県)、チェンマイ国際空港(チエンマイ県)、ハートヤイ国際空港(ソンクラー県)、クラビー空港(クラビー県)、ウタパオ国際空港(ラーヨン県)、ノイバイ国際空港(ハノイ)、タンソンニャット国際空港(ホーチミン市)、プノンペン国際空港(プノンペン)、シェムリアップ国際空港(シェムリアップ)、ワッタイ国際空港(ビエンチャン)、スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、ングラ・ライ国際空港(デンパサール)、アジスチプト国際空港(ジョグジャカルタ)、スルターン・アジ・ムハンマド・スレイマン空港(バリクパパン)、クアラナム国際空港(メダン)、ジュアンダ国際空港(スラバヤ)、バンダ・アチェ、、アディスマルモ国際空港(スラカルタ)、ハサヌディン国際空港(マカッサル)、スルタン・シャリフ・カシム2世国際空港(プカンバル)、フセイン・サストラネガラ空港(バンドン)、スルタン・ムハンマド・バダルディン2世国際空港(パレンバン)、ミナンカバウ国際空港(パダン)、ベンガルール国際空港(バンガロール)、チェンナイ国際空港(チェンナイ)、コーチン国際空港(コーチ)、ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港(コルカタ)、ティルチラーパッリ、ヤンゴン国際空港(ヤンゴン) |
エアアジア X | 東京国際空港(東京都)、関西国際空港(大阪府)、新千歳空港(北海道)、仁川国際空港(仁川広域市)、金海国際空港(釜山広域市)[11][12]、北京首都国際空港(北京市)、天津、上海浦東国際空港(上海市)、杭州蕭山国際空港(杭州市)、広州白雲国際空港(広州市)、成都双流国際空港(成都市)、武漢天河国際空港(武漢市)、台湾桃園国際空港(桃園市)、トリブバン国際空港(カトマンズ)、バンダラナイケ国際空港(コロンボ)、マレ国際空港(マレ)、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(ジェッダ)、メルボルン空港(メルボルン)、パース空港(パース)、ゴールドコースト空港(ゴールドコースト)、アデレード空港(アデレード) |
マリンド・エア | ドンムアン空港(バンコク)、シャージャラル国際空港(ダッカ) [13]、バタム、ングラ・ライ国際空港(デンパサール)、スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、フセイン・サストラネガラ空港(バンドン)、アフマダーバード空港(アフマダーバード)、コーチン国際空港(コーチン)、インディラ・ガンディー国際空港(デリー)、チャットラパティー・シヴァージー国際空港(ムンバイ) |
タイ・エアアジア | ドンムアン空港(バンコク) |
インドネシア・エアアジア | スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、ングラ・ライ国際空港(デンパサール)、フセイン・サストラネガラ空港(バンドン)、クアラナム国際空港(メダン)、ジュアンダ国際空港(スラバヤ) |
ライオン・エア | スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、フセイン・サストラネガラ空港(バンドン)[14] |
エアアジア・ゼスト | ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)[15] |
セブパシフィック航空 | ニノイ・アキノ国際空港(マニラ) |
タイガーエア | シンガポール・チャンギ国際空港(シンガポール) |
国内線
メインターミナル
航空会社 | 就航地 |
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マレーシア航空 | スルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター)、ビントゥル空港(ビントゥル)、スナイ国際空港(ジョホール・バル)、スルタン・イスマイル・プトラ空港(コタバル)、コタキナバル国際空港(コタキナバル)、スルタン・アマッ・シャ空港(クアンタン)、スルタン・マァムド空港(クアラトレンガヌ)、クチン国際空港(クチン)、ラブアン空港(ラブアン)、ランカウイ国際空港(ランカウイ)、ペナン国際空港(ペナン)、ミリ空港(ミリ)、サンダカン空港(サンダカン)、タワウ空港(タワウ) |
KLIA2
航空会社 | 就航地 |
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エアアジア | スルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター)、ビントゥル空港(ビントゥル)、スナイ国際空港(ジョホールバル)、コタバル、コタキナバル国際空港(コタキナバル)、スルタン・マァムド空港(クアラトレンガヌ)、クチン国際空港(クチン)、ラブアン空港(ラブアン)、ランカウイ国際空港(ランカウイ)、ミリ空港(ミリ)、ペナン国際空港(ペナン)、サンダカン空港(サンダカン)、シブ空港(シブ)、タワウ空港(タワウ) |
マリンド・エア | コタキナバル国際空港(コタキナバル)、クチン国際空港(クチン)、ランカウイ国際空港(ランカウイ)、ペナン国際空港(ペナン)[16]、シブ空港(シブ)、ミリ空港(ミリ)、タワウ空港(タワウ)[17] |
就航地一覧
- マレーシア国内
- 東アジア
- 東南アジア
- マニラ、クラーク、セブ
- バンコク、プーケット、チェンマイ、クラビ、ウタパオ
- ハノイ、ホーチミン
- シンガポール
- プノンペン、シェムリアップ
- ヤンゴン
- バンダルスリブガワン
- ビエンチャン
- ジャカルタ、デンパサール、バンダ・アチェ、ジョグジャカルタ、マタラム、メダン、パダン、スラバヤ、プカンバル、マカッサル、マナド、スラカルタ、パレンバン、バンドン、バリクパパン
- 中央アジア
- 南アジア
- 西アジア・中東
- ヨーロッパ
- 太平洋・オセアニア
- アフリカ
- 過去に就航していた都市
- 福岡、名古屋/中部
- 天津、海口
- ダナン
- ティルヴァナンタプラム
- ベイルート
- ダンマーム
- ロンドン/スタンステッド
- パリ/シャルル・ド・ゴール、パリ/オルリー
- フランクフルト
- ストックホルム
- ローマ
- ブリスベン
- ポートモレスビー
- ケープタウン、ヨハネスブルグ
- ハラレ
- ロサンゼルス(東京/成田経由便)、ニューアーク(ストックホルム経由便)
- ブエノスアイレス(ケープタウン経由便)
新交通システム
メイン・ターミナルとサテライト間には、完全自動化された無人運転の新交通システム「エアロトレイン」が運行されている。両ターミナル間の移動にはエアロトレインを利用する必要がある。
市内へのアクセス
鉄道
空港連絡鉄道のKLIAエクスプレス、KLIAトランジットが、各ターミナルビルからKLセントラル駅までの間をノンストップで最短28分間で結んでいる。
バス
- Skybus - KLセントラル駅、1 Utama
- Aerobus - KLセントラル駅、Paradigm Mall、Premiere Hotel、ゲンティン・ハイランド
- Airport Coach - KLセントラル駅、ニライ駅
- Star Shuttle - プドゥラヤ・バスターミナル、イポー、Sitiawan, テロックインタン
- Jetbus - Terminal Bersepadu Selatan (バンダル・タシッ・スラタン駅)
- Transnasional - マラッカ
- Yoyo Bus - イポー、Yong Peng、ジョホールバル
タクシー
セダン型のタクシーだけではなく、ベンツを使ったラグジュアリータイプ、ワゴンやミニバンのタクシーも用意されている。出口付近にある Taxi Fare Coupon 発券所でクーポン券(行先のゾーンにより決められた定額運賃券)を発券してもらうと安心である。セダン型のタクシーでクアラルンプール市内まで、RM100程度(人数・荷物数でも多少変わる)、その他のタイプはRM200程度から。
ギャラリー
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メインターミナル外観
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メインターミナル出発階
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サテライト内部
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サテライト中心部
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メインターミナルとサテライトを結ぶエアロトレインの乗り場
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マレーシア航空のボーイング777
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エアアジアのエアバスA320
脚注
- ^ “Discover A Plaza Premium Lounge”. 2015年9月13日閲覧。
- ^ 格安航空エア・アジア、自社専用空港建設へ 日経新聞
- ^ KLIA-East エアアジア公式サイト
- ^ 新格安航空ターミナル起工、完成は2012年4月 マレーシアナビ!
- ^ “新・格安航空ターミナル、2日にオープン”. マレーシア ナビ!. (2014年5月4日) 2014年5月6日閲覧。
- ^ エアアジア、ターミナル移転見合わせ 日本経済新聞 2014年4月4日
- ^ KLIA2 - AirAsia
- ^ “Discover A Plaza Premium Lounge”. 2015年9月13日閲覧。
- ^ フィリピン航空、マニラ/クアラルンプール線を再開
- ^ トルコ航空、イスタンブール/クアラルンプール線に新規就航へ
- ^ エアアジア・エックス、7月からクアラルンプール/釜山線に就航
- ^ エアアジアX、KL〜韓国・釜山線を就航[運輸] NNA.ASIA 2013年7月17日
- ^ マレーシアLCCのマリンド・エア、クアラルンプール/ダッカ線に就航 FlyTeam 2013年9月7日付
- ^ ライオン・エア、バンドン/クアラルンプール線に就航 FlyTeam 2013年9月1日付
- ^ フィリピンLCCのゼスト・エアウェイズ、マニラ発着の3路線を就航
- ^ マリンド・エア、クアラルンプール発着でランカウィ、ペナン線に就航 FlyTeam 2013年9月28日付
- ^ マレーシアLCCのマリンド・エア、ボルネオ島行き3路線を開設へ
関連項目
- スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(旧・クアラルンプール国際空港)
- マルチメディア・スーパーコリドー
- マハティール・ビン・モハマド
- 三井アウトレットパーク - 当空港敷地内にアウトレットモール(三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン)を開業している。