仁川広域市

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座標: 北緯37度29分 東経126度38分 / 北緯37.483度 東経126.633度 / 37.483; 126.633

仁川広域市
略称: Incheon;인천;インチョン
位置
仁川広域市の位置
地図
仁川広域市の地図
各種表記
ハングル: 인천광역시
漢字: 仁川廣域市
日本語読み仮名: じんせんこういきし
片仮名転写: インチョン=グァンヨクシ
ローマ字転写 (RR): Incheon-Gwangyeoksi
統計(2013年
面積: 1051.49 km²
総人口: 2,919,759 人
男子人口: 1,473,614 人
女子人口: 1,446,145 人
人口密度: 2,805 人/km²
世帯数: 1,113,335 世帯
行政
国: 韓国の旗 大韓民国
下位行政区画: 8区2郡
ISO 3166-2: KR-28
行政区域分類コード: 23
仁川広域市の木: ユリノキ
仁川広域市の花: バラ
仁川広域市の鳥: タンチョウヅル
自治体公式サイト: 仁川広域市
仁川広域市庁

仁川広域市(インチョンこういきし)は、大韓民国西北部の都市黄海に面した韓国を代表する港湾都市の一つである。 仁川国際空港がある。

人口は約290万人で、ソウル釜山に次いで韓国で3番目である。

概要[編集]

首都ソウルから40キロ圏に位置する港湾都市であり、内陸にあるソウルの外港として発展した。また郊外地域は首都圏のベッドタウンに組み込まれている。さらに中華街を擁する。

1883年に港が開かれたときには人口はわずか4700人余りであった。しかし漢江の河口に開かれた港はその利便性の高さから発展した。その当時は済物浦(チェムルポ・さいもっぽ)と呼ばれていた。

現在、ソウルとは地下鉄で結ばれており、共通の運賃で利用することが出来る。このため、仁川からソウルへの通勤客も多く、その近さゆえに1つの経済圏を形成している。人口は約290万人で、ソウル、釜山に次いで韓国で3番目であるが、ソウルのベッドタウンとしての性格が強いため、実質的には「第3の都市」と認識されてはいない。

1979年に人口100万人、1992年に200万人、1999年に250万人を突破した。現在はソウル同様に人口は減少に転じている。

2001年仁川国際空港が開港したことで韓国の空の玄関口となり、日本でいう成田市の役割も持つこととなった。仁川国際空港が属する中区と成田市は1998年友好都市の提携をしている。

2002年日韓共催ワールドカップに合わせ建設が進められた仁川国際空港は自由貿易地域に指定されており、もう一つの自由貿易地域である釜山鎮海自由貿易地域とともに金融・経済のハブとなるべく外資誘致を積極的に行っている。新空港近くの松島(ソンド)地区には韓国版シリコンバレーと呼ばれる情報産業団地(松島情報化新都市)も造成中である。

しかし、市内に建設する予定だった仁川タワーは、151階建て、高さ587メートルとして計画され、完成すれば韓国で最も高い超高層ビルになるはずだったが、2008年に着工した直後に、世界金融危機をきっかけとした不動産景気悪化の影響で事実上の建設中止になった。4兆7千億ウォン[1]が必要な立体複合都市「ルウォンシティ」が計画されたが、これも同様の理由で中止された[2]

近代都市としての顔を持つ一方、江華郡など広大な農村部も含み、市の面積の21%は水田であり、44%は森林である。

また、プロ野球チームのSKワイバーンズプロサッカークラブ仁川ユナイテッドFCが本拠地としている。

2014年にはアジア競技大会が開催されたが、仁川市は莫大な負債を抱えている中で、韓国政府の反対を押し切って誘致したものの、直前まで「開催を返上する」と韓国政府と揉めた経緯がある。

歴史[編集]

先史時代から人が住み、仁川を始め永宗島・江華島で新石器時代及び青銅器時代の遺跡が発掘されている。 特に江華島の三郎城と塹城壇は古朝鮮とかかわる遺跡である。百済の始祖伝説によれば、仁川は沸流が建国した彌鄒忽の都だった。仁川はもともと百済に属したが、5世紀以降は高句麗統一新羅の領土となり、買召忽と呼ばれていた。

統一新羅の景徳王の時に名称が変更されて仁川は邵城県、富平は長堤郡、江華島は海口郡、甕津郡は瀑池郡に属した。高麗時代、仁川は王室と深い関係を結び、慶源郡、仁州、慶源府に昇格した。江華島は940年に県が設置された後、1232年にはモンゴル帝国の侵略に抵抗するため開京の都を移したところである。李氏朝鮮時代、慶源府は1392年に仁州、ついで1413年に仁川郡と改称されて仁川という名前が初めて登場した。海岸の湊は済物浦と呼ばれる。

近代開国期に仁川は丙寅の役・辛未洋擾などで外国艦隊と交戦し、日朝修好条規によって1883年開港したため西欧の文物が仁川港を通じて流入した。1882年には済物浦沖の米軍艦上で米朝修好通商条約が調印された。条約港として発展し、日本統治時代に仁川府(当時の読み方、じんせんふ)が設置され、1949年に仁川府は仁川市と改称した。 1950年9月、国際連合軍仁川上陸作戦を敢行し、朝鮮戦争の戦局を挽回した。

  • 1910年10月1日 - 1910年8月19日の強制併合の前の仁川府の管轄区域を維持するという総督府令を発表。
  • 1914年4月1日 - 仁川府を分割し、仁川港周辺の区域を新たな仁川府として指定する。残部が富平郡と合併し、富川郡となる。
  • 1936年 - 富川郡多朱面・文鶴面の各一部を編入。
  • 1940年4月1日 - 富川郡文鶴面・南洞面・富内面・西串面を編入。
  • 1949年8月15日 - 仁川府が仁川市に改称。
  • 1963年1月1日 - 富川郡永宗面の一部(紫燕島)を編入。
  • 1968年1月1日 - 中区東区南区・北区を設置。(4区)
  • 1981年7月1日 - 京畿道仁川市が仁川直轄市に昇格。(4区)
  • 1988年1月1日 (6区)
    • 北区の一部区域を分離し、西区を設置。
    • 南区の一部区域を分離し、南洞区を設置。
  • 1989年1月1日 (6区)
    • 京畿道金浦郡桂陽面が北区に編入。
    • 京畿道甕津郡永宗面・龍游面が中区に編入。
  • 1995年1月1日 - 仁川直轄市が仁川広域市に改称。(8区2郡)
  • 2014年 - アジア大会アジアパラ競技大会開催。

行政[編集]

  • 市長劉正福(유정복、ユ・ジョンブク、任期:2014年7月1日~現在)民選6期。安全行政部初代長官の他、国会議員を連続3期(17~19代)務めた。
    • 民選5期:宋永吉송영길 ソン・ヨンギル。任期:2010年7月1日~2014年6月30日)
    • 民選4期:安相洙안상수、アン・サンス。任期:2006年7月1日~2010年6月30日)
    • 民選3期:安相洙(안상수、アン・サンス。任期:2002年7月1日~2006年6月30日)
    • 民選2期:崔箕善최기선、チェ・ギソン。任期:1998年7月1日~2002年6月30日)
    • 民選1期:崔箕善(최기선、チェ・ギソン。任期:1995年7月1日~1998年6月30日)
出所:仁川広域市ホームページ「역대시장 」(歴代市長)。民選前も含めた仁川市の歴代市長については仁川広域市長を参照。
  • 市議会:35議席(地域区31議席+比例代表4議席)地域区は小選挙区制
出典:의회연혁(議会沿革)
党派別議席数(2014年4月2日)
合計 党派別内訳
セヌリ党 新政治
民主連合
合計 35 23 12
内訳 地域区 31 21 10
比例代表 4 2 2
出典:인천광역시의회(仁川広域市議会)의원소개(議員紹介)。2014年7月1日閲覧

典型的な箱物行政と月尾銀河レールのように欠陥問題から開業することなく廃線となった公共事業など杜撰な開発が祟り、市の予算に対する負債比率は39.8%にまで達し市の財政は完全に破綻し大きな社会問題となっている[3]。市の抱える負債は韓国の自治体では最悪の水準にある。

仁川広域市の自治体[編集]

仁川広域市には8区が設けられているほか、2郡が含まれている。

区部[編集]

郡部[編集]

読みと各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照。

地理[編集]

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2011年現在、市内には151島があり、有人島が39島、無人島が112島である。島部の面積は292㎢と市域の28%を占め、人口は約26000人である。

気候[編集]

最高気温極値は38.9℃(1949年8月16日)、最低気温極値は-21.0℃(1931年1月11日)、過去最深積雪43.8cm(1922年3月23日)である。

仁川 (1981−2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 1.7
(35.1)
4.4
(39.9)
9.6
(49.3)
16.1
(61)
21.3
(70.3)
25.4
(77.7)
27.6
(81.7)
29.0
(84.2)
25.5
(77.9)
19.7
(67.5)
11.8
(53.2)
4.7
(40.5)
16.4
(61.53)
日平均気温 °C (°F) −2.1
(28.2)
0.3
(32.5)
5.1
(41.2)
11.3
(52.3)
16.4
(61.5)
20.9
(69.6)
24.0
(75.2)
25.2
(77.4)
21.1
(70)
15.0
(59)
7.6
(45.7)
0.9
(33.6)
12.14
(53.85)
平均最低気温 °C (°F) −5.4
(22.3)
−3.1
(26.4)
1.7
(35.1)
7.6
(45.7)
12.8
(55)
17.6
(63.7)
21.5
(70.7)
22.4
(72.3)
17.5
(63.5)
11.0
(51.8)
3.9
(39)
−2.6
(27.3)
8.74
(47.73)
降水量 mm (inch) 20.6
(0.811)
20.8
(0.819)
40.5
(1.594)
57.7
(2.272)
100.3
(3.949)
112.0
(4.409)
319.6
(12.583)
285.8
(11.252)
153.5
(6.043)
53.4
(2.102)
51.0
(2.008)
19.3
(0.76)
1,234.5
(48.602)
出典: Korea Meteorological Administration [4]

国の機関[編集]

教育[編集]

交通[編集]

姉妹都市[編集]

このほか、中国の大連丹東青島山東省烟台桃園哈爾濱、ベネズエラのチャカオ市、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州、フィリピンのアルバイ州、日本の横浜、ロシアのクロンシュタットと友好協力都市提携している。

仁川広域市出身の有名人[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ http://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2012110121438066478
  2. ^ 韓国 アジア大会 盛況の裏側で…ワールドビジネスサテライト』2014年10月2日放送、テレビ東京
  3. ^ [http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/04/2012040400924.html 財政破綻の仁川市で給与遅配 (朝鮮日報。2012年4月4日)]
  4. ^ Climate data in Incheon, 1981-2010(朝鮮語), Korea Meteorological Administration.
  5. ^ Inchon, Korea Climate Normals 1961-1990”. World Climate Home. 2013年4月1日閲覧。

外部リンク[編集]