蔚山広域市

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蔚山広域市
略称: Ulsan, 울산, 蔚山
Ulsan montage.png
位置
蔚山広域市の位置
地図
蔚山広域市の地図
各種表記
ハングル: 울산광역시
漢字: 蔚山廣域市
日本語読み仮名: うるさんこういきし[# 1]、いさんこういきし
片仮名転写: ウルサン=グァンヨクシ
ローマ字転写 (RR): Ulsan-Gwangyeoksi
統計(2006年
面積: 1,057.10 km²
総人口: 1,092,494 人
男子人口: 561,611 人
女子人口: 530,883 人
人口密度: 1,033.5 人/km²
世帯数: 373,114 世帯
行政
国: 韓国の旗 大韓民国
下位行政区画: 4区1郡
ISO 3166-2: KR-31
行政区域分類コード: 26
蔚山広域市の木: イチョウ
蔚山広域市の花: ナシ
蔚山広域市の鳥: シラサギ
自治体公式サイト: 蔚山広域市

蔚山広域市(ウルサンこういきし)は、大韓民国南東部に位置する広域市

目次

[編集] 地理

日本海に面し、釜山広域市から北へ70km離れている。韓国の広域市の中では一番面積が広い。区の部分は工業都市、郡の部分は農村も存在する典型的な都市・農村の複合都市になっている。

現代自動車のお膝元であり、自動車の生産高で大韓民国一位である。現代尾浦造船現代重工業など現代グループ企業城下町でもある。また海岸沿いに韓国最大の石油コンビナートが広がり、工業都市の様相を示している。

捕鯨基地としても有名であり、大韓民国で消費される鯨肉のほとんどが、蔚山で水揚げされたものである。

郊外の蔚州郡は山岳地帯から海まで広がり、1000メートル以上の高い山がある一方、海水浴場もあるなど起伏に富んでいる。

[編集] 歴史

[編集] 古代

三韓時代には辰韓に属して、西南部地域には于尸山国があった。中部地域には屈阿火村が形成されている。新羅時代には中部地域の屈阿火県と西部地域の居知火県、西南部地域の于火県、東北部地域の律浦県、南部地域の生西良郡があった。統一新羅時代の757年に屈阿火県が河曲県に、居知火県が巘陽県に、于火県が虞風県に、律浦県が東津県にそれぞれ改称された。

[編集] 中世

高麗時代には940年に河曲、東津、虞風の3県を統合して興麗府(一名興礼府)に昇格した。995年に全国を499県に分割する地方行政区域改編を断行、興麗府を恭化県に格下げして別号を鶴城と称して、1018年に恭化県に巘陽県、機張県東莱県を統合して蔚州に改編、1143年に東莱県、機張県、彦陽県が分離している。李氏朝鮮時代には1413年蔚州を蔚山郡に直して初めて蔚山という称号が登場するようになった。

蔚山広域市北区塩浦洞に1426年から1509年まで塩浦倭館が設置され、中世の三浦倭館のひとつであった。蔚山旧市街から湾を隔てた南岸にあり、現代自動車工場敷地となっている。当時は蔚山旧市街に置かれた蔚山郡と慶尚左道兵馬節度使の管轄下にあった。1494年には約150人の日本人が住み、1509年の三浦の乱によって閉鎖された。

文禄の役で、1593年、現在の市の南部の海岸近くに加藤清正により西生浦倭城が築かれた。慶長の役で、1597年に現在の市の中心部に蔚山倭城浅野幸長らにより築かれる。築城まもなく、朝鮮・明連合軍がこの城を包囲した(蔚山城の戦い)。

[編集] 近代

1598年には蔚山郡に彦陽県を統合して蔚山都護府に昇格した。1612年に彦陽県を再び分離した。1895年全国を23府と336郡に改編したのに伴って蔚山都護府を蔚山郡に、彦陽県を彦陽郡に改称した。

1910年からの日本統治時代には工業都市・捕鯨基地として繁栄し、1914年府·郡を整理·廃合する地方制度改編の時彦陽郡を蔚山郡に統合した。1931年には蔚山面(村)が蔚山邑(町)に昇格した。1937年には方魚津面が方魚津邑に昇格している。

[編集] 現代

大韓民国成立後、1950年に勃発した朝鮮戦争の時、開戦から3ヵ月後の9月10日北朝鮮軍が蔚山付近まで迫った。

朝鮮戦争終結後も国内有数の工業都市として発展し、1962年には蔚山邑(のちの中区)、方魚津邑(のちの東区)、大峴面(のちの南区)、下廂面(のちの北区の南部)の全地域と青良面の斗旺里、凡西面の無去・茶雲里、農所面(のちの北区の西北部)の松亭・花峰里が蔚山特定工業地区に指定・公布された。

同年、上の地域が蔚山市に昇格、残り13個面は蔚州郡に改称された。1985年蔚山市に区制が実施されて中区と南区を設置し、1988年方魚津出張所が東区に昇格した。1991年蔚州郡を蔚山郡に改称した。1995年蔚山市·郡を蔚山市に統合し、蔚山郡を蔚州区に改編した。1997年蔚山広域市に昇格。北区が新設され、蔚州区が蔚州郡に復郡されて4区1郡体制になった。

2002年に行われた日韓共催のFIFAワールドカップの開催地となり、蔚山文殊サッカー競技場ブラジルトルコ戦(グループリーグ)、アメリカドイツ戦(準々決勝)など3試合を開催した。

  • 1962年6月1日 - 蔚山郡蔚山邑・方魚津邑・大峴面・下廂面および青良面・凡西面・農所面のそれぞれ一部が合併し、蔚山市が発足。
  • 1985年7月15日 - 中区南区設置。
  • 1988年1月1日 - 中区の一部(方魚津出張所)を東区として分離。
  • 1995年1月1日 - 蔚山市・蔚山郡が合併し、蔚山市が発足。(14面)
    • 蔚山郡の区域をもって、蔚州区を設置。
  • 1995年3月2日 - 農所面が農所邑に昇格。(1邑13面)
  • 1996年2月1日 (3邑11面)
    • 温山面が温山邑に昇格。
    • 彦陽面が彦陽邑に昇格。
  • 1997年7月15日 - 慶尚南道蔚山市が蔚山広域市に昇格。
    • 蔚州区が郡制施行し、蔚州郡となる。
    • 中区の一部および蔚州郡農所邑・江東面が合併し、北区が発足。

漁業捕鯨が盛んな事で知られており、鯨肉料理も多種多様。特にコレチゲ鯨肉チゲ鍋)は、唐辛子味噌を使った滋味豊かな健康料理として有名である。

蔚山の市街地風景

[編集] 行政

[編集] 市長

広域市昇格後の歴代市市長

  • 第5代:朴孟雨박맹우、任期:2010年7月1日~現在)
  • 第4代:朴孟雨(박맹우、任期:2006年7月1日~2010年6月30日)
  • 第3代:朴孟雨(박맹우、任期:2002年7月1日~2006年6月30日)
  • 第1~2代:沈完求심완구、任期:1997年7月15日~2002年6月30日)・・・1995年7月1日に蔚山市長に就任。1997年7月、広域市昇格後にそのまま広域市長となった。
出所:“역대시장 광역시 승격 후”(歴代市長広域市昇格後)

[編集] 市議会

  • 定数:22議席(地域区19議席/比例代表3議席)
党派別議席数
合計 ハン
ナラ党
民主
労働党
無所属
合計 22 13 7 2
地域区 19 11 6 2
比例代表 3 2 1
出典:“蔚山広域市議会ホームページ”の“의원소개 >현역의원(議員紹介 現役議員)”(2010年7月3日参照)。

[編集]

[編集]

読みと各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照。

[編集] 気候

最高気温極値は38.6℃(1983年8月3日)、最低気温極値は-16.7℃(1936年1月27日)である。

蔚山 (1981−2010)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 7.3
(45.1)
9.2
(48.6)
13.2
(55.8)
19.2
(66.6)
23.4
(74.1)
26.0
(78.8)
28.9
(84)
30.0
(86)
25.9
(78.6)
21.9
(71.4)
15.8
(60.4)
9.9
(49.8)
19.2
(66.6)
日平均気温 °C (°F) 2.0
(35.6)
3.9
(39)
7.9
(46.2)
13.5
(56.3)
17.9
(64.2)
21.4
(70.5)
25.0
(77)
25.9
(78.6)
21.5
(70.7)
16.2
(61.2)
9.9
(49.8)
4.3
(39.7)
14.1
(57.4)
平均最低気温 °C (°F) −2.3
(27.9)
−0.7
(30.7)
3.2
(37.8)
8.2
(46.8)
12.8
(55)
17.3
(63.1)
21.8
(71.2)
22.7
(72.9)
17.9
(64.2)
11.5
(52.7)
5.1
(41.2)
−0.3
(31.5)
9.8
(49.6)
降水量 mm (inches) 34.3
(1.35)
42.6
(1.677)
65.8
(2.591)
91.1
(3.587)
108.1
(4.256)
176.8
(6.961)
232.3
(9.146)
240.3
(9.461)
168.2
(6.622)
53.5
(2.106)
41.1
(1.618)
23.0
(0.906)
1,277.1
(50.28)
湿度 49.6 51.9 57.6 60.3 66.1 73.3 78.9 77.7 75.7 67.2 59.9 52.4 64.2
平均降水日数 (≥ 0.1 mm) 5.3 6.3 8.1 8.4 9.2 10.0 13.5 12.1 10.3 5.7 5.1 3.9 97.9
日照時間 190.7 176.4 187.5 207.2 215.4 172.7 151.5 167.3 150.0 193.7 182.0 194.6 2,188.8
出典: Korea Meteorological Administration [7]

[編集] 地域

[編集] 教育

大学

専門大学

[編集] 交通

[編集] 航空

日本統治時代には内地からの直行航空便や、満州国との定期便があった(満州航空が運航)。大韓民国成立後は蔚山空港が設けられ、金浦国際空港との航空便(大韓航空アシアナ航空)が1時間に1本ほどの割合で運航されており、済州国際空港との路線も1日1往復設けられている。

[編集] 鉄道

韓国鉄道東海南部線蔚山駅があり、ソウルへはセマウル号が6往復運行されているが、ムグンファ号(日本の急行に相当)は夜行の2往復のみ(そのなかで1往復は中央線経由の清凉里駅着発)。釜山と大邱方面はセマウル号とムグンファ号が多数運行していて、東大邱駅KTXと接続する。東海南部線の終点の浦項への直通列車は朝晩のムグンファ号の2往復のみである。

また、2010年以降開通を目指して東海南部線の釜田駅と蔚山駅(太和江駅に改名)との区間の複線電鉄化が進行中である。2010年開業のKTX第2期線の蔚山駅(駅名変更)が蔚州郡三南面に設けられた。広域市のなかで唯一地下鉄がない蔚山でも軽電鉄が計画されている。

[編集] 自動車

高速道路は京釜高速道路が市の西部を南北に貫通し、蔚山高速道路が京釜高速道路彦陽ジャンクションと連結している。2008年12月に釜山-蔚山高速道路が開通。

[編集] 姉妹都市

[編集] 友好都市

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ 蔚山は慣例的に現地語に近い「うるさん」と読む[1][2]。ただし、一部の辞書では音読みで「いさん」と読むことを許容しており[3][4][5]、そう読ませる文献もある[6]。つまり本項目は「いさん」とも読みうる。

[編集] 参照

  1. ^ 『大日本分県地図併地名総覧 昭和十二年』昭和礼文社1989年12月
  2. ^ たとえば日露戦争蔚山沖海戦を「うるさん」と読ませる文献の例『一億人の昭和史(毎日新聞社)』や『日本海軍史(財団法人 海軍歴史保存会)』『写真図説 帝国連合艦隊(講談社)』『日本の海軍(池田清)』『鹿児島大百科(南日本新聞社) ※上村彦之丞解説中』ノートより
  3. ^ 小学館 デジタル大辞泉 蔚山(ただし解説文は「うるさん」項目。解説文末尾で「いさん」読みを紹介)
  4. ^ 三省堂『大辞林』第一版1988年・第二版1995年・第三版2006年(ただし解説文は「うるさん」項目)
  5. ^ 三省堂『コンサイス外国地名事典 第3版』1998年(ただし解説文は「うるさん」項目)
  6. ^ 戸高一成『海戦からみた日露戦争』角川oneテーマ21新書、2010年、p108。「~韓国蔚山沖で未明の海上に灯火を発見、ついにロシア隊に遭遇した。」 に「いさん」のルビが振ってある。
  7. ^ 평년값자료(1981−2010) 울산(152)”. Korea Meteorological Administration. 2011−05−26..閲覧。

[編集] 外部リンク

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