西川公也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
日本の旗 日本の政治家
西川 公也
にしかわ こうや
Koya Nishikawa cropped 2 Tony Abbott Koya Nishikawa and Andrew Robb 20140317.jpg
生年月日 1942年12月26日(71歳)
出生地 日本の旗 栃木県塩谷郡氏家町
出身校 東京農工大学農学部卒業
東京農工大学大学院
農学研究科修士課程修了
前職 栃木県庁職員
所属政党 自由民主党
称号 農学修士(東京農工大学・1967年
公式サイト 西川こうや公式 WEBサイト

内閣 第2次安倍改造内閣
任期 2014年9月3日 - 現職

選挙区 栃木県第2区→)
比例北関東ブロック→)
栃木県第2区
当選回数 6回
任期 1996年10月21日 - 2009年7月21日
2012年12月17日 - 現職

任期 1993年3月 - 1994年3月

当選回数 5回
任期 1979年 - 1996年
テンプレートを表示

西川 公也(にしかわ こうや、1942年(昭和17年)12月26日 - )は、日本政治家学位農学修士東京農工大学1967年)。衆議院議員(6期)、農林水産大臣第56代)。

栃木県議会議員(5期)、栃木県議会議長(第81代)、内閣府副大臣衆議院農林水産委員長自由民主党環太平洋パートナーシップ対策委員会委員長などを歴任した。

来歴[編集]

栃木県塩谷郡氏家町(現さくら市)生まれ。栃木県立宇都宮高等学校東京農工大学農学部卒業。東京農工大学大学院修士課程修了[1]

県庁時代[編集]

1967年栃木県庁に入庁。1978年に退職[1]

収賄による逮捕[編集]

千振ダムの工事を請け負った建設業者から、コンクリート打ちの不備を見逃す見返りとして現金を受け取っていた容疑を掛けられた[2]千振ダム汚職事件捜査していた栃木県警察本部刑事部捜査第二課は、1971年9月に西川を収賄罪の容疑で逮捕した[2]。ただ、見返りとして受け取った金額が少額だったことや、西川自身がまだ若かったことなどが考慮され、起訴猶予処分となった[2]。なお、同時に逮捕された建設業者や西川の上司らは、そのまま起訴され、執行猶予は付いたものの有罪判決を受けている[2]

県政にて[編集]

1979年栃木県議会議員選挙に出馬し、初当選した。以後、5期連続で当選し、1993年栃木県議会議長に就任した。1996年、栃木県議会議員を5期目の任期途中で辞職。

国政にて[編集]

初当選から森政権まで[編集]

第41回衆議院議員総選挙自由民主党公認で栃木2区から出馬し、民主党前職の小林守を破り、当選した(小林も比例復活)。以後、4期連続で当選。2001年第2次森改造内閣(中央省庁再編後)内閣府大臣政務官に任命される。

小泉政権[編集]

第1次小泉第1次改造内閣では経済産業大臣政務官を務め、第1次小泉第2次改造内閣では再び内閣府大臣政務官に任命された。2003年第43回衆議院議員総選挙では、比例北関東ブロック選出であった森山眞弓法務大臣衆議院比例区の73歳定年制により比例単独での出馬が不可能になったため、栃木2区から出馬。入れ替わる形で西川が比例北関東ブロック単独で出馬し、3選。第2次小泉内閣でも内閣府大臣政務官に再任された。2004年第2次小泉改造内閣で経済財政諮問会議及び郵政民営化を担当する内閣府副大臣に任命された。2005年第44回衆議院議員総選挙では、4選を果たす。第3次小泉内閣にて内閣府副大臣に再任された。

第1次安倍政権から麻生政権まで[編集]

2006年、衆議院農林水産委員長に就任。2009年第45回衆議院議員総選挙では、引退する森山に代わり栃木2区から自民党公認で出馬。公明党[3]や栃木県建設業協会の政治団体「県建設業協会政治連盟」の推薦も受けたが、民主党前職の福田昭夫に敗れ、比例復活も叶わず落選した。

第2次安倍政権[編集]

2012年第46回衆議院議員総選挙では栃木2区で福田を破り、国政復帰(福田も比例復活)。同年、二階派の事務総長に就任した[4]2013年より自民党の環太平洋パートナーシップ対策委員会にて委員長を務める。2014年9月の第2次安倍改造内閣農林水産大臣に就任。現職大臣として臨んだ12月の第47回衆議院議員総選挙は栃木2区で福田に僅差で敗れるも、比例復活で6選した。同年12月20日に当選が告示され、中央選挙管理会から当選証書が授与された[5]

政策・主張[編集]

環太平洋戦略的経済連携協定
2012年12月第46回衆議院議員総選挙では、環太平洋戦略的経済連携協定の締結に反対すると主張しており[6]、特に農業分野については「農業分野の関税はすべて守るべきだ」[6]と訴えた。さらに、協定の締結に反対するだけでなく、協定に関する交渉に参加すること自体に反対しており「農業だけでなく、社会そのものを崩壊させる現行のTPP交渉参加は反対」[7]と主張するなど、環太平洋戦略的経済連携協定に否定的な姿勢を鮮明に打ち出した。しかし、選挙後に自由民主党に設置された「環太平洋パートナーシップ対策委員会」にて委員長に就任すると、自身の公約を反故にし、一転して環太平洋戦略的経済連携協定の締結に向けて党内調整に奔走する。
2013年7月参議院議員通常選挙に際し、自由民主党は総合政策集を公表し、環太平洋戦略的経済連携協定について「農林水産分野の重要5品目等やこれまで営々と築き上げてきた国民皆保険制度などの聖域(死活的利益)を最優先し、それが確保できない場合は、脱退も辞さない」[8]との主張を掲げていた。しかし、選挙後、西川は一転してこの政策を撤回し、重要5品目等の関税撤廃の可否については改めて党で検討するとの考えを表明した。
2014年9月、第2次安倍改造内閣で農林水産大臣に就任すると「これからの経済は経済連携なしでは考えられない。各国が互いに配慮しながら経済連携を拡大させていくという姿勢で、できるだけ早く合意が得られるようにしたい」[9]と主張し、環太平洋戦略的経済連携協定に関する交渉の早期合意を目指すとした。
なお、西川は「TPP参加の即時撤回を求める会」のメンバーの一人として名を連ねている[10]
選挙での公約
与党となった民主党マニフェストを遵守できなかったことに批判的であり、選挙で掲げた政権公約は「必ず守るべきだ」[6]と主張している。
その他
第154回国会にて選択的夫婦別姓制度導入に反対の請願を出している[11]。一方で、2014年のアンケートでは、選択的夫婦別姓制度導入の賛否について「どちらともいえない」としている[12]

発言[編集]

あんたも静かにしろよ!
2013年3月11日に開かれた自民党TPP対策委員会の会議の席上、西川が発言中に元厚生労働大臣でTPPの締結に反対する尾辻秀久から発言を制され、座るよう促された際に「命令調はないでしょう、命令調は」と反論した。尾辻は「なにが悪い!」「だからちょっと待ってくれって言ってるじゃないか」などと西川の議事進行を批判し、西川は「指名された通りにやっているんだ」と反論したが、なおも食い下がる尾辻に対し「威張るなよ!」「あんたも静かにしろよ!」と声を張り上げ、「まるで子供のケンカ」と報道された[13]。なお、この当時尾辻は72歳、西川は70歳であった。
自民党を敵にして農業が大丈夫だと思っているのか!
山形県農協政治連盟が、2013年第23回参議院議員通常選挙に際し、TPP交渉参加反対を掲げるみどりの風舟山康江の推薦を決めたことに対し、農業関係者や地元議員らを前にして「いま自民党を敵にして農業が大丈夫だと思っているのか」と批判した[14]
小僧
2014年6月10日の自民党農林関係合同会議の席上、「TPP交渉の遅延を農協改革で取り戻そうとしている」と政府を批判した木村義雄参議院議員に対し、「何を言っているんだ、小僧!」と反論した[15]。この時、西川は71歳、木村は66歳であった。なお、木村は西川よりも5歳年下だが、当選回数は木村が上回る(木村は衆院7期、参院1期。西川は衆院5期)。
不起訴になった事実は記憶している
2014年10月、かつて千振ダム汚職事件にて収賄罪の容疑で逮捕され起訴猶予処分を受けた件について質問された[2]。その際、西川は「不起訴になった事実記憶しているところです」[2]と明確に回答した一方で「半世紀近くも前の人の犯歴に関することであり、その有無及び内容についても回答は差し控えます」[2]と述べた。
今の農家は潰していい
大阪府のテレビ局が制作する番組において、農林水産大臣衆議院農林水産委員長などを歴任した山田正彦らと共演することになった[16]。その際、テレビ局の楽屋で山田から「このままTPP交渉を進めていったら、日本の、家族経営の農家は全部潰れてしまう」[16]と指摘された。それに対して、西川は「今の農家は潰していいんだ。農業は企業がやればいいんだ」[16]と反論し、日本の家族経営の農家を一掃し企業参入の推進を目指す考えを明らかにした。

政治資金問題[編集]

支出関連[編集]

週刊ポストに、自身が支部長をつとめる「自民党栃木県第2選挙区支部」から「NA企画」という会社に「お歳暮」や「土産代」、「お礼」などの名目で、政治資金から約33万円を支出していた、と報じられた[17]

西川が代表である「自民党栃木県第二選挙区支部」が、西川の政策秘書でもある長男が経営する会社から物品などを買っていた。2010~2012年に、土産代やお歳暮、スタッドレスタイヤ代などに計約39万円を支出していた[18]

献金・資金提供関連[編集]

日本共産党の機関紙しんぶん赤旗に、消費者金融業界の政治団体「全国貸金業政治連盟」(全政連)からパーティー券の購入等による資金提供を受けていたと報じられた[19]

2011年8月に破綻した那須塩原市の畜産会社安愚楽牧場から、2006年から2010年までの4年間で計125万円の献金を受けていた。西川の長男が同社の顧問を務めており、同社の三ケ尻久美子社長は西川の下へ陳情に訪れていた[20]

人物[編集]

2006年5月20日統一教会の集団結婚式(天宙平和連合祖国郷土還元日本大会)に祝電を送っていた[21]

西川の政策秘書である長男が、通常国会開会中に、長男が経営する釣り堀を掃除している様子などを交流サイト・フェイスブックに書き込んでいたと指摘された[18]

略歴[編集]

所属団体・議員連盟[編集]

出演[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 公式プロフィール
  2. ^ a b c d e f g 西川公也農水相が収賄罪で逮捕されていた!, 文藝春秋.
  3. ^ 衆院選小選挙区 自民128人推薦 2009年8月7日公明新聞
  4. ^ 二階氏が会長就任 自民・伊吹派 MSN産経ニュース 2012年12月27日
  5. ^ 「比例議員に当選証書――中央選挙管理会」『比例議員に当選証書 中央選挙管理会 - 産経ニュース産経デジタル2014年12月20日
  6. ^ a b c 「候補者アンケートの回答」『2012衆院選 栃木2区 西川 公也 - 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞社
  7. ^ 『衆議院議員選挙選挙公報』。
  8. ^ Jファイル2013――総合政策集自由民主党、41頁。
  9. ^ 「TPPで農相『国会決議守りながら早期合意を』」『TPPで農相「国会決議守りながら早期合意を」 NHKニュース日本放送協会2014年9月5日
  10. ^ 森島賢「『TPP参加の即時撤回を求める会』会員名簿」『「TPP参加の即時撤回を求める会」会員名簿 | コラム | JAcom 農業協同組合新聞』農協協会、2013年1月24日
  11. ^ 第154回国会、請願2313号、夫婦別姓制度の導入を図る民法改正反対に関する請願
  12. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  13. ^ TPP自民反対派で罵りあい!元厚労相VS農林族「ちょっと待て」「威張るな」
  14. ^ TPP:議論白熱 自民・西川対策委員長、県農政連に怒り /山形 毎日新聞 2013年6月2日
  15. ^ 【産経】2014年6月10日付「71歳の西川氏、66歳の木村氏に「小僧!」自民党農林関係合同会議で」
  16. ^ a b c 「グローバル資本の論理に対して如何に抵抗するか――『TPPと国家戦略特区は憲法違反』〜TPP交渉差止・違憲訴訟の会・山田正彦氏インタビュー」『2014/10/06 グローバル資本の論理に対して如何に抵抗するか 「TPPと国家戦略特区は憲法違反」~TPP交渉差止・違憲訴訟の会・山田正彦氏インタビュー | IWJ Independent Web Journal』インディペンデント・ウェブ・ジャーナル、2014年10月6日
  17. ^ 週刊ポスト、2014年11月7日号
  18. ^ a b 「西川農水相、長男の会社に39万円支出 民主が問題指摘」朝日新聞、2014年10月29日
  19. ^ パーティ券リストの面々 しんぶん赤旗 2003年9月12日
  20. ^ 安愚楽牧場から献金 西川議員代表自民支部 下野新聞 2012年12月29日朝刊
  21. ^ [1]

外部リンク[編集]


議会
先代:
稲葉大和
日本の旗 衆議院農林水産委員長
2006年 - 2007年
次代:
宮腰光寛
公職
先代:
林芳正
日本の旗 農林水産大臣
第56代:2014年 -
次代:
現職
先代:
伊藤達也
佐藤剛男
中島真人
日本の旗 内閣府副大臣
2004年 - 2005年
七条明林田彪と共同
次代:
嘉数知賢
櫻田義孝
山口泰明
先代:
阿南一成木村隆秀大村秀章
日本の旗 内閣府大臣政務官
森元恒雄宮腰光寛と共同

2003年 - 2004年
次代:
木村勉西銘順志郎江渡聡徳
先代:
(新設)
日本の旗 内閣府大臣政務官
渡辺具能山崎力と共同

2001年
次代:
仲道俊哉阪上善秀渡辺博道