太田房江

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日本の旗 日本の政治家
太田 房江
おおた ふさえ
Husae Ota-20060725.jpg
生年月日 1951年6月26日(63歳)
出生地 広島県呉市
出身校 東京大学経済学部経済学
前職 通商産業省大臣官房審議官
現職 NPO法人支部長
大学客員教授
所属政党 無所属→)
自由民主党町村派
称号 経済学士
公式サイト 太田ふさえ(太田房江)公式サイト|自由民主党参議院比例代表(全国区)

選挙区 比例区
当選回数 1回
任期 2013年7月29日 - 現職

大阪府の旗 第50-51代 大阪府知事
当選回数 2回
任期 2000年2月5日 - 2008年2月5日
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太田 房江(おおた ふさえ、1951年6月26日 - )は、日本政治家実業家タレント、元通商官僚自由民主党所属の参議院議員(1期)。戸籍名は齊藤 房江(さいとう ふさえ)、「太田」は旧姓である。

来歴・人物[編集]

広島県呉市出身。愛知県立時習館高等学校を経て、東京大学経済学部経済学科卒業後、1975年通商産業省入省。消費経済課長、近畿通産局総務企画部長を経て、1997年岡山県副知事に就任し、石井正弘の下で副知事を務めた。1999年通商産業省に復帰し、大臣官房審議官となった。

2000年横山ノック前知事の辞任に伴う大阪府知事選挙自民党民主党公明党などの推薦を受け立候補し、鰺坂真平岡龍人らを破り日本初の女性知事となる。続く2004年知事選挙では社民党も推薦に加わり、1970年代南海ホークス阪神タイガースのエースとして活躍しプロ野球解説者国会議員でもあった江本孟紀を破り2期目の当選を果たす。2008年、任期満了により大阪府知事を退任した。選択的夫婦別姓制度にも賛同し、知事時代、氏名表記について、内部的な公文書では原則としで戸籍姓ではなく、旧姓の「太田」を使う、と発表している[1]

その後、デーブ・スペクター芸能事務所であるスペクター・コミュニケーションズに所属する。2008年6月27日付で大阪に本社を持つ総合ガス企業・エア・ウォーターの非常勤取締役・経営戦略室特命担当に就任。2010年4月には農業戦略部長とグループ会社のエア・ウォーター農園代表取締役社長に就任し、2012年に退任した。また、弁護士の住田裕子が代表理事を務めるNPO法人、長寿安心会の大阪支部長ならびに関西大学大阪産業大学客員教授を務めた。

2013年7月21日に執行される第23回参議院議員通常選挙比例代表候補として自由民主党公認で出馬、同党大阪府連の重点候補として支援を受け、77,173票を獲得して党内最下位の18位で当選した。

大阪府知事としての実績・評価[編集]

一般的な活動や選挙活動は通称の「太田房江」で行えるが[2][3]公文書などの署名は戸籍上の氏名で行う必要があり、本名の「齊藤房江」で行われた。大阪府知事が公務において通名と本名を使い分ける行為は前任の横山ノックからであり、2008年に後任の橋下徹が就任するまで13年にわたり続いた。

大相撲の春場所で優勝力士に贈る大阪府知事賞の贈呈を巡り、女人禁制土俵に知事自らが上がりたいという意向を示したが、日本相撲協会に拒まれた。

ふるさと納税に対しては大都市の首長として、石原慎太郎東京都知事などと同様反対の意思を表明した。

2007年11月18日に投票の大阪市長選挙は、各党で対立する立候補があったため、自身が各党からの推薦を受けていた太田は中立の姿勢を示していた。しかし、民主党推薦の平松邦夫が当選すると、平松の事務所で一緒に万歳をしたため、現職の關淳一大阪市長を推薦していた自民・公明両党は太田を強く批判したが、太田は「礼儀として当然」と説明した[4]

2008年2月に大阪府知事を退任。2期8年間の主な実績として太田は、シャープ新工場(堺市堺区)などの企業誘致、関西国際空港の2期工事(第2滑走路供用開始)、治安の改善、行財政改革を挙げた[5]

財政再建[編集]

大阪府の普通決算における実質収支は、太田が府知事に就任した2000年度には383億円もの赤字だったが、歳出削減を中心とした財政再建策により、太田が知事を退任する直前の2007年度には、赤字額は7億円にまで減少した[6]。世間では、後任の橋下徹知事の在任中に府の財政が黒字転換したことに注目が集まりがちだが、実際には太田の在任中から赤字額は減り続けていたのである。そのため、「極端なことを言えば、橋下知事ではなく太田前知事のままでも大阪府の『赤字脱却宣言』はなし得たということです。」「ある大阪府議会の有力議員も『実質収支がプラスに転じる時期に知事に就任したことが、橋下知事に幸運をもたらした』と語っていたことなのです。」といった指摘もある[7]

しかしその一方で、太田が知事に在任していた時期の大阪府は、府債の返済に充てるためのお金を積み立てた減債基金の取り崩しを行っていた。府は2001年度より、毎年500~1000億円前後を取り崩し、一般会計に入れていた。このことは議会にも報告されており問題無かったが、それが2004年度以降になると、償還期限を迎えた地方債が急増し、減債基金の取り崩しに限界が訪れた。そこで、地方債の償還を一部先送りすることで減債基金の残高を維持し続け、その額は2004年度からの3年間で約2600億円に達した。この浮いたお金の一部を一般会計に組み入れ、意図的に財政赤字を隠すことになった。この手法は違法では無いが、旧自治省の指導に反しており、議会や、地方債を購入する金融機関投資家には報告されていなかった。この赤字隠しは、太田が府知事退任を表明した後、2008年に行われた府知事選挙の直前になってから新聞で報じられ明るみになった[8]

大阪都構想[編集]

大阪府大阪市における二重行政・二重投資を解消するために、太田は2000年に、大阪府・市を合併させる「大阪都構想」を主張した。これに対し、大阪市の磯村隆文市長(当時)は反発し、逆に市の権限を強める「スーパー政令市構想」を主張した。その後、大阪府は2004年に発表した『大阪都市圏にふさわしい地方自治制度』の中で、「大阪新都」構想を主張した。これは、政令指定都市としての大阪市は残すが、大阪府を廃止して「大阪新都機構」という広域連合に再編する。新都機構には評議員会を設置し、府下の政令市や各市町村が広域行政の意思決定に参加する。新都機構は国から権限や財源の移譲を受け、新都全域にまたがる都市基盤の整備事業などを行う一方、市町村は大阪府から権限を譲り受け、基礎自治体として住民サービスを行うといった内容だった[9]。これらの提案はいずれも、太田の在任中には実現に結びつかなかったが、大阪都構想そのものは、後任の府知事である橋下徹ならびに自民党府議会議員だった浅田均松井一郎が立ち上げた大阪維新の会に受け継がれた。

趣味・嗜好[編集]

ガンバ大阪、特に元ガンバ大阪の宮本恒靖の大ファンである[10]。プロ野球に関しては、一部の間では「中日ドラゴンズファンではないか」と囁かれることもあったが、2001年近鉄バファローズ優勝時に大阪ドームでハッピを着て号泣する姿がテレビ各社の映像で確認されるなど、近鉄ファンであることがうかがわれた。一方で、兵庫県に本拠地を置く阪神タイガース2003年に優勝した時にも甲子園球場においても同じ姿が見られたばかりか御堂筋における優勝パレードも要請している。

金銭問題[編集]

2007年11月には、自身の金銭問題が相次いで発覚した。

2004年8月から2007年8月までの間、政治団体「太田房江を支える東京の会」が、太田の母や甥が住むマンションを事務所として経費を計上していた[11][12]。太田は、活動実態があり政治資金規正法に則った適正な処理を行っていると説明した[13]。自民党大阪府議会議員団は説明が不十分として明細開示を求めたが、太田は政治資金規正法以上の対応はプライバシーの問題があるとして拒否した[14]

2003年以降、府内の中小企業経営者による団体「関西企業経営懇談会」主催の会合に11回出席し、講演の謝礼として計981万円(税抜き883万円)を受け取っていた。参加企業には公共工事の受注企業もあったが、太田は会合出席との関連性を否定した[15]

これらの問題には当初は正当性を主張していたが、後に反省・謝罪するとともに、3選への意欲を示した[16]。また、関西企業経営懇談会から受け取った謝礼は、退任後に府へ全額を寄付するとした[17](後に返還に変更[18])。しかし、過去2回の選挙で太田を支持していた各党が金銭問題を重視し、相次いで不支持を決定。これにより太田は立候補を断念した[19]

支援団体[編集]

宗教法人霊友会の支援を受けている[20]

兼職役職[編集]

  • 日本住宅協会常任理事

出演[編集]

テレビ
ラジオ
  • 特集117(毎日放送)
映画

脚注[編集]

  1. ^ 朝日新聞「氏名表記『旧姓』へ 来月から公文書など」 2010年3月27日
  2. ^ 公職選挙法施行令第88条第8項による。タレント政治家#公的場面での芸名(通名)使用も参照。
  3. ^ なお、全国知事会ホームページ上の歴代大阪府知事一覧で太田は通名である太田房江名義で紹介されている。その一方で、前任の横山ノックは本名の山田勇名義で紹介されている。
  4. ^ “太田知事の平松氏当選祝いに批判集中”. 大阪日日新聞ウェブ版). (2007年11月21日). オリジナル2009年時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20090216035236/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200711/news1121.html 2008年5月21日閲覧。 
  5. ^ 2008年2月5日知事退任会見”. 大阪府. 2008年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005-21閲覧。
  6. ^ “普通会計決算の推移”. 大阪府. http://www.pref.osaka.jp/zaisei/joukyou/04hutsuu.html 2013年10月17日閲覧。 
  7. ^ 『橋下徹 改革者か壊し屋か』吉富有治:著、中公新書ラクレ、p39
  8. ^ 『橋下徹 改革者か壊し屋か』p30~32
  9. ^ 『橋下徹 改革者か壊し屋か』p154~157
  10. ^ 2005年、ガンバ大阪の優勝報告会のスピーチで発言。
  11. ^ “太田大阪府知事の政治団体 母親宅で事務所費計上”. MSN産経ニュース. (2007年11月1日). オリジナル2007年11月16日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071116120242/http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071101/plc0711010151000-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  12. ^ “大学生の甥宅にも事務所費/太田知事の政治団体”. 四国新聞. (2007年11月2日). オリジナル2007年12月18日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071218093137/http://www.shikoku-np.co.jp/national/social/article.aspx?id=20071102000273 2008年5月21日閲覧。 
  13. ^ “太田・大阪府知事が事務所費の明細開示を拒否”. MSN産経ニュース. (2007年11月7日). オリジナル2007年11月9日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071109174733/http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071107/crm0711072346033-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  14. ^ “太田府知事:参加の企業経営懇で、副知事らも無料飲食”. 毎日新聞. (2007年11月15日). http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2007/11/15/20071115k0000m040166000c.html 2008年5月21日閲覧。 [リンク切れ]
  15. ^ “太田大阪知事:高額謝礼 会員企業が府から計18億円受注”. 毎日新聞. オリジナル2007年5月14日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070514030407/http://www.mainichi.jp/select/today/archive/news/2007/11/20/20071121k0000m040139000c.html 2008年5月21日閲覧。 
  16. ^ “「申し訳ない」と大阪の太田知事 政治とカネ問題で”. MSN産経ニュース. (2007年11月19日). オリジナル2007年11月20日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071120170452/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071119/lcl0711192151009-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  17. ^ “太田知事「反省している」会見で改めて謝罪”. MSN産経ニュース. オリジナル2007年11月21日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071121225843/http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071120/crm0711202153025-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  18. ^ “関企懇講師謝礼、任期後に返還 太田・大阪府知事”. MSN産経ニュース. オリジナル2008年2月8日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20080208051249/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080108/lcl0801082253005-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  19. ^ “太田知事、出馬を断念”. MSN産経ニュース. オリジナル2007年12月11日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071211145605/http://sankei.jp.msn.com/politics/local/071203/lcl0712031140000-n1.htm 2008年5月21日閲覧。 
  20. ^ “参院選で自民候補支援の宗教団体、靖国参拝に賛否”. 朝日新聞. (2013年8月16日). http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308150478.html 2013年10月17日閲覧。 金曜日朝刊第3面記事

外部リンク[編集]