離宮

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離宮(りきゅう)とは、皇居王宮とは別に設けられた宮殿のことである。

一般的には王族皇族等が居住するために建設された宮殿とは別の敷地に建設される。例えば皇太子などが成人結婚し、天皇皇帝と別に住居を構える場合などが当たる。また、避暑・避寒、静養のために建てられるものもある。

西洋の離宮[編集]

ドイツ[編集]

オーストリア[編集]

スウェーデン[編集]

ポーランド[編集]

ロシア[編集]

アメリカ[編集]

東洋の離宮[編集]

中国[編集]

日本[編集]

日本では一定規模の建造物と敷地を有するものを離宮とし、小規模のものを御用邸と称している。また、明治以前には上皇法皇譲位後の離宮として「後院」と呼ばれる離宮が築かれて専属の役人が置かれた。なお、平安時代の天皇の追号には後院の名称に由来するものが多い。また、幕末から明治にかけて天皇家の子供たちの夭折があまりにも多いことから明治16年(1883年)に侍医らが連名で改善案をまとめた上申書を提出し、その中に避暑のための離宮の建設があったことから、箱根離宮、日光御用邸が建設された[8]

現存する離宮[編集]

かつて存在した離宮[編集]

設置が決まったものの実現に至らなかった離宮[編集]

台湾[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]