皇族軍人

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皇族軍人(こうぞくぐんじん)とは、大日本帝国陸軍海軍軍人となった男性皇族皇太子をはじめ親王など)を指す。

概要[編集]

大日本帝国憲法下においては、天皇は「大日本帝国陸海軍の大元帥」として統括する立場にあり、皇太子及びその後継の血縁男子成年に達するないしはそれに見合う年齢になったとされると将官に任じられた。これは、明治維新後の近代化を推し進める過程の中で、西洋の「ノブレス・オブリージュ」に基づいた、イギリス王室をはじめとしたヨーロッパ立憲君主国の慣例に倣って、明治大正昭和戦前期日本の皇室でも実施されたものとされる。

なお第二次世界大戦敗戦後は、臣籍降下による皇籍離脱が行われ皇族も減少したが、旧日本軍と異なり女性の入隊・入職も可能になった自衛隊陸上海上航空)において、男性皇族に限らず女性皇族も含めて、自衛隊員あるいは自衛官として職務に従事するといったことはなされていない。

皇族軍人一覧[編集]

  • 生年順
大日本帝国陸軍[1]
階級 主な軍職
有栖川宮熾仁親王 2/陸軍大将 参謀総長大本営幕僚長
小松宮彰仁親王 1/元帥陸軍大将 参謀総長近衛師団長、征清大総督
北白川宮能久親王 3/陸軍中将大将) 歩兵第4師団長、近衛師団長
伏見宮貞愛親王 1/元帥陸軍大将 第1師団長、歩兵第4師団長
閑院宮載仁親王 1/元帥陸軍大将 参謀総長、近衛師団長
久邇宮邦彦王 2/陸軍大将(贈元帥) 近衛師団長
梨本宮守正王 1/元帥陸軍大将 第16師団
竹田宮恒久王 4/陸軍少将 近衛騎兵連隊
北白川宮成久王 5/陸軍大佐 陸軍砲兵大佐
朝香宮鳩彦王 2/陸軍大将 上海派遣軍司令官、近衛師団長
東久邇宮稔彦王 2/陸軍大将 第二軍司令官陸軍航空本部
賀陽宮恒憲王 3/陸軍中将 陸軍大学校長第43師団
秩父宮雍仁親王 4/陸軍少将 大本営戦争指導班参謀、歩兵第31連隊第3大隊長 直宮
閑院宮春仁王 4/陸軍少将 戦車第5連隊長、千葉陸軍戦車学校
竹田宮恒徳王 6/陸軍中佐 第1総軍防衛主任参謀、関東軍作戦参謀
北白川宮永久王 7/陸軍砲兵少佐 駐蒙軍参謀
朝香宮孚彦王 6/陸軍中佐 第51航空師団参謀、第51教育飛行師団参謀
三笠宮崇仁親王 6/陸軍少佐 航空総軍参謀、大本営参謀 直宮
東久邇宮盛厚王 7/陸軍少佐 第36軍情報参謀、野戦重砲第1連隊中隊長
賀陽宮邦寿王 8/陸軍大尉 豊橋第一陸軍予備士官学校教官
大日本帝国海軍[2]
階級 主な軍職
華頂宮博経親王 4/海軍少将 議定会計事務総督
有栖川宮威仁親王 1/元帥海軍大将 連合艦隊旗艦「松島」艦長、巡洋艦高雄」艦長
東伏見宮依仁親王 1/元帥海軍大将 第二艦隊司令長官、横須賀鎮守府司令長官
山階宮菊麿王 5/海軍大佐 八雲」分隊長、「磐手」分隊長
伏見宮博恭王 1/元帥海軍大将 軍令部総長第二艦隊司令長官
有栖川宮栽仁王 9.3/海軍少尉 栄典
伏見宮博義王 5/海軍大佐 第6駆逐隊司令、敷設艦「厳島」艦長
山階宮武彦王 7/海軍少佐 海軍航空隊所属
久邇宮朝融王 3/海軍中将 第20連合航空隊司令官、高雄海軍航空隊司令
華頂宮博忠王 9.2/海軍中尉 軽巡洋艦「五十鈴」乗組
高松宮宣仁親王 5/海軍大佐 横須賀海軍航空隊教官、戦艦「比叡」砲術長 直宮

関連文献[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『皇族 天皇家の近現代史』小田部雄次 中公新書 2011 p44
  2. ^ 『皇族 天皇家の近現代史』小田部雄次 中公新書 2011 p44