バルトロメオ・ラストレッリ

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ラストレッリ

フランチェスコ・バルトロメオ・ラストレッリ(イタリア語:Francesco Bartolomeo Rastrelliロシア語:Франческо Бартоломео Растрелли1700年-1771年)は、フランス生まれのイタリア人建築家[1]。若くしてロシア帝国に移り、主としてロシアで活躍した。

バロック後期の建築様式(モスクワ・バロック)を発展させ、ロシア・バロックを完成させた。冬の宮殿サンクトペテルブルク)、エカテリーナ宮殿ツァールスコエ・セロー)などを建てた。

略史[編集]

代表的な建築[編集]

ラストレッリの最後の大きなプロジェクトは、エリザヴェータ女帝が余生を送るためのサンクトペテルブルクのスモーリヌイ修道院ロシア語版(Смольный монастырь、Smolny convent)であった。計画されていた鐘楼は、ロシア最高のものとなるはずだったが、1762年エリザヴェータ女帝の死により中断された。

晩年[編集]

スモーリヌイ修道院

次世代の、エカチェリーナ2世は古いバロック様式を嫌い、ラストレッリを含む年配の建築家を解雇した。 彼の画商としての晩年は、はっきりと分かっていない。

ラストレッリは死の数ヶ月前に、帝国芸術アカデミー(Imperial Academy of Arts)会員に選ばれていた。

スモーリヌィ修道院前広場は、1923年よりラストレッリの名が付いている。

ギャラリー[編集]

エカテリーナ宮殿

冬宮殿

ウクライナ迎賓館


ヴォロンツォフ宮殿

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献 [編集]

  • 富田佐知子 著「ロシア美術史」、海老沢敏稲生永監修 編『ガイドブック音楽と美術の旅 ロシア』音楽の友社、1996年。ISBN 4-276-21309-6