なまこ壁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
近藤平三郎生家/壁の全面が生子壁になっている。明治初期、設計・施工。静岡県松崎町所在。
三田演説館/生子壁を使った和洋折衷の館。1875年(明治8年)5月1日竣工。慶應義塾大学三田キャンパス内にあり。
出雲街道上の津山にある蔵/壁面を構成する格子状になっている壁が生子壁。
なお、ここまでの3つの画像はたまたま格子状の生子壁ばかりであるが、他にも幾何学模様の様々なデザインがある。
生子壁の結構/石川県金沢城内。

生子壁[1][2][3]/海鼠壁[1][2]/なまこ壁(なまこかべ)とは、土蔵などに用いられる、日本伝統壁塗り様式の一つで、そのをも指す[4][5]生子/海鼠/なまこともいう。壁面に平瓦を並べて貼り、目地(継ぎ目)に漆喰蒲鉾形に盛り付けて塗る工法[6]によるもので、目地の盛り上がった形がナマコ(海鼠)に似ていることからその名がある[7]

名称[編集]

辞典・事典の類は、「生子壁」を見出し語、「海鼠壁」を別表記とするものがほとんどであるが、例外的に逆もある。しかし、「なまこ壁」という表記は見られない。また、建築用語集や建築業者の情報では、「生子壁」を見出し語、「海鼠壁」を別表記とし、「なまこ壁」に言及しないもの[8]や、「なまこ壁」を見出し語、「海鼠壁」を別表記とし、「生子壁」に触れないもの[9]、「海鼠壁」を見出し語、「生子壁」を別表記とするもの等々、まちまちで、統一見解のある様子は全く見られない。他方、言語や建築を専門としない地方自治体観光協会などといった分野で用いられる表記は「なまこ壁」が多い。また、辞典・事典の類では略称として「生子/海鼠/なまこ」を記載するものある。

機能[編集]

耐火、防水などの目的・機能を持つ[10]

生子壁のある街並み[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 日本大百科全書:ニッポニカ』
  2. ^ a b 平凡社世界大百科事典
  3. ^ 平凡社『マイペディア
  4. ^ 大辞泉
  5. ^ 大辞林』第3版
  6. ^ 松崎町のホームページ Archived 2011年1月29日, at the Wayback Machine.伊豆松崎小辞典
  7. ^ 読売新聞 旅ゅーん 日本の旅 Archived 2008年6月11日, at the Wayback Machine.陽光に輝くなまこ壁(松崎(まつざき)=静岡)
  8. ^ 生子、海鼠 〔なまこ〕- 用語集”. 公式ウェブサイト. 日本金属屋根協会. 2018年1月25日閲覧。
  9. ^ なまこ壁とは”. . 中津鋼材株式会社. 2018年1月25日閲覧。
  10. ^ 富山県デジタル文化財ミュージアム常設展示室 - 建造物・壁構造

関連項目[編集]

外部リンク[編集]