ポケモンセンター
ポケモンセンター(Pokémon Center)は、ポケットモンスター(ポケモン)関連商品を販売する専門店。オリジナル商品も含め、数多くのポケモングッズやポケモンのゲームソフト、およびそれをプレイするのに必要なゲーム機を取りそろえている。略称は「ポケセン」。
『ポケットモンスター』シリーズの発売元である株式会社ポケモンが経営する、唯一の直営店でもある。本項では、小型店舗として2013年12月から展開されているポケモンストアについても併せて記述する。
概要
ポケモンのキャラクター戦略の拠点として多角的に展開しており、欲しいポケモングッズが必ず手に入る店舗としての存在とポケモンの世界を楽しんでもらえる場の役割を持ち合わせている[1]。日本国内には東京・横浜市・船橋市・名古屋市・大阪市・福岡市・札幌市・仙台市・広島市・京都市の10か所に常設店舗が存在する。日本国外ではアメリカのニューヨークに任天堂総合ショップ内の1コーナーとして存在する。
店内では他の量販店や玩具店で販売されている商品のほか、ポケモンセンターのみで販売されているオリジナル商品も多数存在する。オリジナル商品の主なものとしては菓子やカップラーメン等の食品、ぬいぐるみ、生活雑貨、ステーショナリー、装身具、携帯電話・スマートフォン関連グッズ、ゲーム機関連グッズなどがある。季節に合わせた商品も多い。
店舗の規模に対して来客数は多く、休日は主に親子連れで混雑する。休日以外にも、不定期的に行われているデータ配布イベントの開催期間や新年の初売り、限定版ゲーム機の発売日などの際には混雑のため入場規制がなされることも珍しくなく、ポケモンセンタートウホクの開店日には1000人以上もの大行列となり、10時30分時点で5時間待ちとなった例もある[2]。その一方で平日は比較的閑散としており、学校帰りの小中学生や仕事帰りのサラリーマンが主な客層となる。
店舗によっては、友達や居合わせた人との対戦・ポケモン交換、イベント開催等の場として「ユニオンルーム」が設置されている。
このほか、大手百貨店やイベント会場に期間限定で店舗が出張する事もある。また、一部の総合スーパーには、「ポケモンセンターサテライト」と銘打たれたコーナーが設けられ、ポケモンセンターオリジナル商品が販売されている。
なお、ゲーム中でアイテムを売っているのは「ポケモンセンター」ではなく「フレンドリィショップ」である[3]。
ポケモンストア
ポケモンストアは、株式会社ポケモンがポケモン店舗運営事業の新業態として出店している小型店舗。2013年12月以降、全国の主要ターミナルや政令指定都市を中心に出店するとしている[4]。「ポケモンカジュアルショップ」のコンセプトを元に、ポケモンセンターの商品の中から品揃えを再編集するとともに、ポケモンストア各店限定となる商品の販売も行われている。また、誕生日サービスやポケモンの配信など、他のポケモンセンターで受けられるサービスの一部を当初は実施していなかったが、前者については利用者の要望が多く[1]、2015年10月からはポケモンストアでも行なうようになった[5]。
なお、「ポケモンストア」の名称とロゴは、2012年10月より後述の通販サイトで初めて用いられた。その後、同年12月より三井アウトレットパークの一部店舗で期間限定で営業するアウトレットショップ(これまで札幌北広島、入間、マリンピア神戸で営業)にも用いられ、「ポケモンストア アウトレット」(現在は、2015年7月17日にオープンした北陸小矢部内で営業)の名称で営業する(アウトレットでも、データ配布イベントの実施や限定ゲーム機の販売は行っていない)。
アクセスポイントの設置
バッファロー製のニンテンドーDS・ニンテンドー3DS用アクセスポイントを設置している店舗もあり、そこではニンテンドーネットワーク(旧・ニンテンドーWi-Fiコネクション)へ接続できる。ニンテンドー3DSステーション(旧・DSステーション)扱いになっており、設定は不要。
店舗によってアクセスポイントの設置台数・場所は異なるが、『プラチナ』発売以降複数台のアクセスポイントを設置している店舗もある(旧トウキョー2代目店舗は2台・ヨコハマは5台程度)。
開催されるイベント
グッズ販売のほか、不定期的にゲームソフトを対象としたデータ配信を無料で行っている。専用機器でセーブデータを書き換える・ゲーム機で無線を受信するなどして、通常では手に入らないポケモンやアイテムを手に入れることができる。
また、誕生日の月に来店すると、特別なポケモンのデータや割引クーポンのプレゼントなどのサービスが行われている。
春休みや夏休み等の主に学生の長期休暇期間には、店舗とは別に「ポケモン縁日」というイベントを行うことがある。くじびきや輪投げなどのゲームを楽しんでポケモングッズがもらえるほか、上記のデータ配信をこちらの会場で行うこともある。
その他の不定期イベントとしては以下のようなものがある。
- カードゲームのティーチング(指導、主に子供を対象として休日に行われる)
- カードゲームのフリーバトル(ポケモンセンターのスタッフと、あるいは客同士でのポケモンカードの対戦)
- ステッカーや缶バッジ、クリアファイル等のプレゼント
- ニンテンドー3DS・Wii Uなど試遊台の設置(ポケモンの新作ソフトが発売された直後など)
- ポケモントレッタなどのゲーム機の設置
- カードゲームの交換会
- ポケモン(着ぐるみ)によるグリーティング
- 特定の商品のタイムサービス割引販売
- 店舗周辺でのスタンプラリー
日本の店舗
ポケモンセンター
- ポケモンセンターメガトウキョー
- 2014年12月12日開店
- 〒170-6002 東京都豊島区東池袋3-1-2 サンシャインシティ 専門店街アルパ 2F
- なお、ポケモンセンターメガトウキョーの前身であるポケモンセンタートウキョーは、1998年4月25日に日本橋に開店し、2007年7月20日に浜松町に移転。
- ポケモンセンターオーサカ
- ポケモンセンターナゴヤ
- 2002年10月11日開店・2008年7月19日に同じオアシス21内で移転・2013年3月20日には現在の場所に再移転。
- 〒460-8430 愛知県名古屋市中区栄三丁目16番1号 松坂屋名古屋店本館5F
- ポケモンセンターフクオカ
- ポケモンセンターヨコハマ
- ポケモンセンターサッポロ
- ポケモンセンタートウホク
- 2011年12月4日開店
- 〒980-6103 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1 ショップ&ワンダーアエル3F
- 東日本大震災により甚大な被害を受けた東北地方(岩手県、宮城県、福島県)への応援を込めて開店した。そのため「センダイ」ではなく地方名が用いられている[6]。
- ポケモンセンターでテレビ東京系列局が存在しない地域では初出店。
- ポケモンセンタートウキョーベイ[7]
- 2013年11月22日開店
- 〒273-8530 千葉県船橋市浜町2丁目1番1号 ららぽーとTOKYO-BAY西館2F
- ポケモンセンターヒロシマ
- ポケモンセンターキョウト[8]
-
ポケモンセンタートウホク店舗(2012年1月撮影)
ポケモンストア
- ポケモンストア東京駅店
- ポケモンストア関西空港店
- ポケモンストア新千歳空港店
- ポケモンストアアミュプラザ鹿児島店
- ポケモンストア成田空港店
- ポケモンストア沖縄国際通り店
- ポケモンストアアミュプラザおおいた店
- 2015年4月16日開店
- 〒870-0831 大分県大分市要町1番地14号 アミュプラザおおいた3F
- 限定ピカチュウが温泉旅館の浴衣を着ている。
- ポケモンストア御殿場店
- 2015年8月29日開店
- 〒412-0023 静岡県御殿場市深沢1312番地 御殿場プレミアム・アウトレット内
- ポケモンストアイオンモール常滑店
- ポケモンストア アウトレット
- 2015年7月17日開店
- 富山県小矢部市西中野972番地1号 三井アウトレットパーク北陸小矢部2F
- ポケモンセンター・ポケモンストアを通じで唯一のアウトレット店舗。
交通系電子マネーの対応
- 旧トウキョー2代目店舗とヨコハマでは、Suica、PASMO、ICOCA、Kitacaの電子マネーに対応している。
- オーサカでは、ICOCA、Suicaの電子マネーに対応している。
- フクオカでは、SUGOCAに対応している。
- サッポロでは、Kitaca、suicaに対応している。
交通系電子マネーを導入している全店舗(アウトレットを除く)で2013年3月23日よりPiTaPa(ポストペイ・プリペイド併用型)を除くJR/大手私鉄系電子マネーの(定期券機能を除いた)完全相互利用が可能となった。
かつて日本に存在した店舗
- ポケモンセンターナゴヤ 旧店舗
- 第3号店。2008年7月19日に同じオアシス21内で移転後、2013年3月20日に松坂屋名古屋店内に再移転。
- ポケモンセンターヨコハマ 旧店舗
- 第5号店。現在の店舗の向い側にあった。
- 2005年3月5日 - 2008年10月5日
- ポケモンセンターフクオカ 旧店舗
- 第4号店。2011年3月3日にJR博多シティに移転。
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ポケモンセンタートウキョー2代目店舗(2007年7月18日内覧会にて撮影)
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トウキョー2代目店舗のユニオンルーム
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ポケモンセンターヨコハマ初代店舗。現在はこの反対側に構えている。
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ポケモンセンターナゴヤ2代目店舗(2008年8月撮影)
海外の店舗
- ポケモンセンターニューヨーク
- 2001年11月16日開店。
- Nintendo Services USAが運営。2005年5月14日に、任天堂グッズ全般を扱う「Nintendo World Store」(英語版:Nintendo World Store)としてリニューアルされた。ポケモンコーナーは健在。
- 10 Rockefeller Plaza New York, NY 10020-1930
- ポケモンセンターパリ
- 2014年6月4日 - 2014年6月21日までの期間限定で出店[9]。
ロゴマーク
店に使用されているロゴマークはモンスターボールをかたどったマークに、3種類のポケモンが配されている(但しメガトウキョー以降の新規出店店舗は2種類となっている)。
ロゴマークに使われるポケモンは各店舗によって多少異なり、その店が開店した時期にも大きく左右される。ロゴマークの変更例は主に各店舗の移転時のほか、季節営業店だったサッポロでたびたび変更されていた。また、2013年10月12日の『ポケットモンスターX・Y』発売に合わせ、全店舗のロゴマークが一斉に変更された[10]。
各店舗のロゴマークに使用されているキャラクターは以下の通り。ピカチュウは全店で必ず使用されている。
- ポケモンセンタートウキョー
- ピカチュウ・ニョロゾ・ヒトカゲ(1998年4月25日 - 2007年7月16日)
- ピカチュウ・ヒトカゲ・ポッチャマ(2007年7月20日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・ヒトカゲ・ケロマツ(2013年10月12日 - 2014年12月7日)
- ポケモンセンターメガトウキョー
- ポケモンセンターオーサカ
- ピカチュウ・ゼニガメ・ニャース(1998年11月14日 - 2010年11月23日)
- ピカチュウ・ポカブ・ニャース(2010年11月26日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・ハリマロン・ニャース(2013年10月12日 - )
- ポケモンセンターナゴヤ
- ピカチュウ・チコリータ・ミズゴロウ(2002年10月11日 - 2008年7月15日)
- ピカチュウ・チコリータ・ヒコザル(2008年7月19日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・チコリータ・フォッコ(2013年10月12日 - )
- ポケモンセンターフクオカ
- ピカチュウ・ワニノコ・アチャモ(2003年11月1日 - 2011年2月25日)
- ピカチュウ・ミジュマル・ヤナップ(2011年3月3日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・アチャモ・ハリマロン(2013年10月12日 - )
- ポケモンセンターヨコハマ
- ピカチュウ・ゴンベ・キモリ(2005年3月5日 - 2008年10月5日)
- ピカチュウ・マナフィ・ナエトル(2008年10月10日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・ナエトル・ケロマツ(2013年10月12日 - )
- ポケモンセンターサッポロ
- ピカチュウ・ミルタンク(2002年7月1日 - 9月30日、2002年夏営業時マーク)
- ピカチュウ・アチャモ・キモリ・ミズゴロウ(2003年7月1日 - 10月31日、2003年夏営業時マーク)
- ピカチュウ・ミュウ・ニャース(2005年11月17日 - 2006年4月9日、2005年冬営業時マーク)
- ピカチュウ・ポッチャマ・イーブイ(2009年3月6日 - 2013年10月11日)
- ピカチュウ・ポッチャマ・フォッコ(2013年10月12日 - )
- ポケモンセンタートウホク
- ポケモンセンタートウキョーベイ
- ピカチュウ・ハリマロン・マーイーカ(2013年11月22日 - )
- ポケモンセンターヒロシマ
- ピカチュウ・赤いギャラドス(2015年6月26日 - )
- ポケモンセンターキョウト
- ピカチュウ・ホウオウ(2016年3月16日 - )
インターネット
- ポケセンオンライン
- 1999年9月2日 - ?
- AOL会員専用ページ内に開設。運営は三井物産。ショッピングアドベンチャーゲームをコンセプトとし、サイト内にはミニゲームが設けられていた。
- ロゴマークはピカチュウ・ポリゴン・コイル。
- ポケモンセンターオンライン
- 初代
- 2代
- ポケモンセンターモバイル
- ポケモンストア
- 2012年10月18日[12] -
- Amazon.co.jpに開設。ポケモンセンターオリジナル商品の一部も取り扱う。
サテライト店舗
全国各地に設置されている、ポケモンセンターの本店舗の補助店。ロゴマークはピカチュウ・ポッチャマ・ヒコザル・ナエトル。
多くは通常のポケモン関連玩具売り場で一部のポケモンセンターオリジナルグッズも合わせて売られている形態となっている。
- サテライト店舗一覧
- 東京都 : お台場店(トイザらス内)・木場店(イトーヨーカドー)・八王子店(イトーヨーカドー)・武蔵境店(イトーヨーカドー)・日の出店(サティ→イオン)
- 埼玉県 : 大宮宮原店(イトーヨーカドー)
- 神奈川県 : ららぽーと横浜店(イトーヨーカドー)・古淵店(イトーヨーカドー)
- 千葉県 : 八千代店(イトーヨーカドー)
- 大阪府 : アリオ八尾店(イトーヨーカドー)・岸和田店(ジョーシン)
- 愛知県 : 長久手店・阿久比店・江南西店・岡崎北店・豊橋南店(ジャスコ)
- 福岡県 : THE MALL春日店
- 宮城県 : THE MALL仙台長町店
- 北海道 : 函館店・札幌平岡店(ジャスコ)
- 静岡県 : 静岡店・浜北店
- 香川県 : 高松サティ店
- 岡山県 : 岡山店(イトーヨーカドー)・津山店(ジャスコ)
- 青森県 : 青森店(イトーヨーカドー)
- 岐阜県 : 大垣店(アピタ)
- 鳥取県 : 鳥取北店(ジャスコ)
- 新潟県 : 新潟南店(ジャスコ)
出典
- ^ a b “ポケモンセンターキョウト・オープン記念! ポケモンセンター小村知孝社長への直撃インタビュー完全版を公開!!(1/2)”. ファミ通.com(カドカワ) (2016年4月5日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ ポケモン公式ツイッター 2011年12月3日 10:30(JST)のツイート
- ^ 一部の町を除く。『ブラック・ホワイト』以降では、ポケモンセンター内のショップコーナーでアイテムを売っている。
- ^ “「ポケモンストア東京駅店」が12月9日にオープン。限定グッズも公開”. 4Gamer.net(Aetas) (2013年11月15日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ ポケモン公式ツイッター 2015年9月25日 18:10(JST)の発信
- ^ POKEMON with YOU | ポケモンセンタートウホク
- ^ 2013年11月、千葉県船橋市に、「ポケモンセンタートウキョーベイ」がオープン! 2013年7月26日閲覧
- ^ 京都府に、ポケモンセンターが登場! 「ポケモンセンターキョウト」オープン決定!! 2016年1月15日閲覧
- ^ “パリにポケモンセンターがオープン!6月から期間限定で”. インサイド (2014年5月1日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ ポケモンセンターの各店舗のロゴが、新しくなるよ!! - ポケットモンスターオフィシャルサイト 2013年10月15日閲覧
- ^ 「ポケモンセンターオンライン」が、2月16日(火)10時にオープン! 2016年2月6日閲覧
- ^ “等身大ピカチュウを含めてポケモン関連商品が1万点以上。ポケモン、Amazon.co.jpに「ポケモンストア」をオープン”. 4Gamer.net(Aetas) (2012年10月18日). 2014年8月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- ポケモンセンター - ポケットモンスターオフィシャルサイト
- Nintendo: World Store