広島空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
広島空港
Hiroshima Airport
広島空港01.jpg
IATA: HIJ - ICAO: RJOA
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 広島県三原市
種類 商業
運営者 国土交通大臣
運用時間 7:30 - 21:30[1]
開港 1993年10月
敷地面積 197.7 ha
標高 331 m (1,086 ft)
座標 北緯34度26分10秒 東経132度55分10秒 / 北緯34.43611度 東経132.91944度 / 34.43611; 132.91944座標: 北緯34度26分10秒 東経132度55分10秒 / 北緯34.43611度 東経132.91944度 / 34.43611; 132.91944
ウェブサイト 広島空港
地図
空港の位置
空港の位置
HIJ/RJOA
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
10/28 IIIb[注 1] 3,000×60 舗装
統計 (2014年度)
旅客数 2,721,204人
貨物取扱量 20,486 t
リスト
空港の一覧
テンプレートを表示
広島空港の位置
広島空港の位置
HIJ/RJOA
広島空港の位置

広島空港(ひろしまくうこう、: Hiroshima Airport)は、広島県三原市本郷町にある空港空港法では第4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分されている。

概要[編集]

広島県三原市本郷町善入寺字平岩64-31にある(地図)。1993年平成5年)10月に開港[6]

山を切り開いて造った空港で標高が330mと高く、山間部にありがちなことなのだが気象条件が急激に変化しやすく、などが急に発生し流れ込んでくる傾向がある。また風も急に変化しやすい。運航は霧などの気象条件の制約を受けやすいので、以前は年間75便もが欠航していた[8]

滑走路は10/28方向に3,000mで、滑走路西側からの進入になる「滑走路10」に計器着陸装置(ILS)が設置されている[注 2]。欠航便や目的地変更便を解消するため、2008年6月5日よりILSをカテゴリーIIIaの運用を開始し、年間2便まで欠航便が減少した[8]。また、1年後の2009年6月4日にはもっとも精度が高いカテゴリーIIIbの運用を開始した[8]。ただしILSが設置されていない東側から進入する場合はILSは使えず、最終的にパイロットが滑走路を目視して手動で着地させる飛行方式で着陸することになる[9]。つまり、東側からの進入では霧などで視界不良になると着陸できなくなる可能性が高くなる[注 3]

年間利用客数は、開港時の予想で「最大でも300万人」とされていた[誰によって?][要出典]。実績としては2014年度で国内2,437,574人、国際283,630人[7]。中国地方で2番目に多い岡山空港と比較しても2倍以上である(→中国地方#空港)。2006年にはターミナルの旅客処理能力を500万人程度まで高める事業の一環として、搭乗橋が新たに追加増設された。

空港内の施設として海上保安庁第六管区海上保安本部広島航空基地(ひろしまこうくうきち)、広島県防災航空センター(ひろしまけんぼうさいこうくうセンター)が所在している。

全日本空輸 (ANA)の国内線においてB777-200(1995年12月23日・5便目[注 4])・B777-300(1998年7月10日・初便)・B787-8(2011年11月1日・3便目[注 5]と3度の初就航、あるいは初就航日の就航地となっている。

歴史[編集]

年表[編集]

  • 1972年昭和47年)7月 - 広島県及び広島市が、広島空港の航空需要・施設能力等を明らかにするために広島空港基本調査を実施。
  • 1982年(昭和57年)3月 - 広島空港基本調査結果を公表。「既存空港(後の広島西飛行場)の沖出し案」、「洞山案(東広島市、竹原市、豊田郡安芸津町)」、「用倉案(豊田郡本郷町)」の3案が併記された。
  • 1983年(昭和58年)7月 - 広島空港問題連絡会議において、新空港候補地として用倉地区を選定。
  • 1986年(昭和61年)4月 - 新広島空港基本計画決定。
  • 1988年(昭和63年)11月 - 新広島空港本体工事起工式。
  • 1993年平成5年)10月29日 - 豊田郡本郷町にて、新広島空港供用開始。同時に、広島市西区にあった旧広島空港は広島西飛行場へ名称変更された。
  • 1994年(平成6年)
  • 1996年(平成8年)11月 - 滑走路を西側に500m延長する工事に着手。
  • 1999年(平成11年)3月13日 - AN124-100が、ドイツのフランクフルト・ハーン空港から広島電鉄に納入する路面電車(グリーンムーバー)を空輸。
  • 2001年(平成13年) - 滑走路延長完成(2,500m→3,000m)[6]
  • 2005年(平成17年)3月22日 - 三原市と本郷町等との対等合併(平成の大合併)により、同市内となった。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 8番スポット搭乗橋供用開始(国内、国際線スポット合わせて6つ目)。
  • 2008年(平成20年) - RW10においてILSカテゴリーIIIaの運用を開始[6]
  • 2009年(平成21年)
    • RW10においてILSカテゴリーIIIbの運用を開始[6]
    • 12月27日 - 利用者数が延べ5,000万人を突破[10]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月30日 - 日本航空 (JAL)MD-90が広島発羽田行(JL1614便)を最後に引退。
    • 11月17日 - ANAのB747-400Dが「里帰りフライト」を実施(羽田⇔広島,NH673/676)。中四国の空港では唯一実施された。このフライトをもって同空港開港以来、20年間に渡り就航してきたANA-B747が同空港発着路線から引退する事となった。
  • 2015年(平成27年)4月14日 - アシアナ航空162便着陸失敗事故によりILSローカライザーの破損で、事故後も長期間に渡り運航に支障が出る[4]

旧広島空港[編集]

1945年に進駐軍アメリカ軍)が作成の広島市地図。現在の光南付近の"HIROSHIMA AIRPORT"が広島飛行場(吉島飛行場)。"UNDER CONSTRUCTION"(建設中)とあるが、戦中には供用されていた。
1981年に撮影された広島空港(現・広島ヘリポート)。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
  • (旧)広島飛行場(吉島飛行場) → 廃港(地図
  • (旧)広島空港 → 広島西飛行場 → 広島ヘリポート(地図

戦中に日本陸軍の広島飛行場(吉島飛行場)が供用されたが、戦後占領期は接収され、サンフランシスコ講和条約後に返還された。返還後はグライダーの発着に利用されたが廃港になった。滑走路(L=1,300m)の跡地は広島市道中島吉島線(吉島通り)に転用された。

高度経済成長期の1961年に1,200mの滑走路を持って開港した広島空港は、現在の広島市西区にあり[11]、現在地に移転後は2012年まで広島西飛行場として供用されていた。旧広島空港から現在地に移転した理由には、地形的に旧空港の拡張が困難で、住宅地に近く騒音問題も有った[11]。また、広島平野の周辺が島や山で囲まれた盆地に位置しており、着陸時に市街地上空を旋回する必要があるなど空港へのアプローチが難しい。1994年には着陸のために空港に近づいていたセスナ機が操縦ミスで江田島の山中に墜落する航空事故も発生している[12]

旧空港(= 現在の広島ヘリポート)は1972年に滑走路長が1,800mに延長されたが、ボーイング747型機等の大型機は離着陸できなかった[注 6]。さらに、ターミナルやエプロンが狭いうえ平行誘導路を備えていないため、繁忙期であっても便数を増やすことが困難であったことから、需要に対して供給が追いつかない状態にあった。瀬戸内海に面し、天満川と太田川放水路に挟まれた場所に位置していたため、滑走路の延長や誘導路の新設と言った拡張のための用地確保が難しく、新たに瀬戸内海を埋立てて用地を確保するのも費用がかかりすぎるという問題があった。

利用者数[編集]

広島市に本社を置く南日本航空(東亜航空)は、1956年(昭和31年)から定期便(鹿児島 - 種子島線)の運航を始め、さらに吉島飛行場を拠点として路線を拡充した[13]

高度経済成長期の1961年(昭和36年)に(旧)広島空港が開港すると同社は吉島から拠点を移し、同空港と中国四国地方九州とを結ぶ近距離便および東京便の運航を開始した[13]。また、全日本空輸も近距離便などを開設した[14]。このため、近距離便の比重が大きい年間旅客数が20万人を超える空港として発展したが、1966年(昭和41年)に石崎汽船広島港 - 松山港間に水中翼船を就航させ、1968年(昭和43年)に国鉄がダイヤ改正(ヨンサントオ)をすると、近距離便は伸び悩むこととなった[13]。しかし、1960年代末からは大阪便や東京便の旅客数増大があり、年間旅客数は50万人を超えるようになった[13]1975年(昭和50年)に山陽新幹線岡山駅 - 博多駅間で延伸開業すると、大阪便および福岡便が廃止となり、年間旅客数は開業前の約1/3まで減少した[13]。これ以降、当空港の旅客数は東京便がそのほとんどを占めるようになり、徐々に旅客数を増やした[13]1984年(昭和59年)のエアバス機乗り入れからジェット化が本格的に始まると、年間旅客数は50万人を再び突破し、バブル景気期にかけて急増[13]1992年度(平成4年度)には約200万人に達した[15]

1993年度(平成5年度)の年間旅客数は、(旧)広島空港が206万人[15]、10月に開港した(新)広島空港が86万人[1]と一気に100万人近い増加を見せた。新空港は、推計人口が県内1位の広島市地図安芸地方県庁所在地政令指定都市)と同2位の福山市地図備後地方中核市)のほぼ中間に位置している[注 7]。ただし、福山市からは岡山空港地図)も利用圏内にある[注 8]といったことや、バブル崩壊も加わって、新空港の年間旅客数は減少し、1995年度(平成7年度)には265万人となった[1]。その後は増加に転じ、2002年度(平成14年度)に344万人でピークに達した[1]

 この間に、山陽新幹線ののぞみの増発や、500系700系N700系が導入され、広島駅 - 東京駅間では航空機と新幹線は時間距離ではほぼ同等[16]となっており、また、2003年10月の品川駅の開業もあって、利用シェアの航空機対新幹線は62%対38%(2002年度)を航空機ピークとして、55%対45%(2005年)、51%対49%(2007年)、と近年急速に新幹線に回帰され、2008年には新幹線が50%シェアにまで回復した。この後、2009年8月29日にエクスプレス予約のEX-ICサービスが山陽新幹線を含む東海道・山陽新幹線全線でサービスが開始されたことなどもあり[17]、新幹線のシェアはさらに拡大し2013年度には、40.4%対59.6%と、新幹線が約6割を占めている[18]

 また、新幹線選択者が増えた理由の一つに、当空港へのアクセスの脆弱性がある。軌道系アクセスがない[19]ため、リムジンバスが主流となっており、経路となる山陽自動車道渋滞/事故による遅延や運休も珍しくなく、特にETCの休日特別割引が行われていた2010年度は799便が運休となり、全本数の1%を上回った。[20]


2002年度(平成14年度)の後は横ばいで推移していたが、2008年度(平成20年度)にリーマン・ショックが発生すると減少傾向が強まり、東日本大震災が影響した2011年度(平成23年度)に256万人で底になった。2012年(平成24年)12月に民間にも開放された岩国錦帯橋空港地図[注 9]は、広島市役所からの道程が42km、(新)広島空港のそれが52kmで、両空港から羽田便を運航するANAは、変更可能運賃料金の航空券を2013年8月22日から共通化した[21]。当空港は駐車場が有料なのに対し、岡山・岩国では条件を満たせば無料になるなど、当空港は新幹線や周辺空港と様々な面で競合している。

以下に乗降客数を示す[22][23][24]マウスポインタを棒グラフの各要素に合わせると、該当年度の数値がポップアップする。

1,000,000
2,000,000
3,000,000
4,000,000
2000年度
2005年度
2010年度
2015年度
  •   国内線
  •   国際線

施設[編集]

空港ターミナルビル[編集]

広島空港ビルディング株式会社
Hiroshima Airport Building Co.,Ltd.
本社所在地 729-0416
広島県三原市本郷町善入寺64番31
設立 1961年4月17日
業種 不動産業
事業内容 広島空港ターミナルビルの運営
代表者 代表取締役社長執行役員 山本健一
資本金 3,501百万円
発行済株式総数 7,002千株
外部リンク http://www.hiroshima-airport.com/
テンプレートを表示

ビル中央に吹き抜けがあり、イベントなどに使用されている。2013年には空港ラウンジが改装され、面積や内装が改善された。2階出発ロビーには、平山郁夫の陶板壁画「厳島神社」(縦2.8m×横12m)が展示されている[11]。ビル内に設置されていた広島空港郵便局は2014年4月1日に廃止された[25]

  • 1階
    • 案内所
    • 到着ロビー
    • 手荷物受取所
    • 入国審査場
    • 各レンタカーカウンター
    • バス・タクシー乗り場
    • コンビニ
  • 2階
    • 国内線出発ロビー
    • 国際線出発ロビー
    • 手荷物預かり所
    • 出国審査場
    • 土産物屋・カフェ
    • JALラウンジ(国内線)、ANAラウンジ(国内線)、ビジネスラウンジ「もみじ」(国内線)、LOUNGE「Maple」(国際線)
  • 3階
    • 見学・送迎デッキ(有料)
    • レストラン

空港に拠点がある機関[編集]

海上保安庁第六管区海上保安本部広島航空基地
所属機:ビーチクラフト「あきたか」、他
広島県防災航空センター
所属機:防災ヘリコプター「メイプル」

周辺施設[編集]

就航路線[編集]

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便

国内線[編集]

航空会社 就航地
日本航空[注 10] 新千歳空港東京国際空港
全日本空輸 東京国際空港、那覇空港
IBEXエアラインズ
・ 全日本空輸
仙台空港成田国際空港
AIRDO・ 全日本空輸 新千歳空港
春秋航空日本 成田国際空港
夜間の国際線エプロン(2008年6月8日撮影)

かつての定期就航路(航空会社名は休廃止時点)

広島 - 女満別線は福岡空港発着便が広島空港に寄航していたが、福岡 - 広島間の利用はできなかった。

就航路線別年間旅客数/順位[26]
行き先 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約179万人 上位7位

国際線[編集]

航空会社 就航地
チャイナエアライン 中華民国の旗 中華民国台湾桃園国際空港(台北)
香港ドラゴン航空 香港の旗 香港香港国際空港(香港)
香港エクスプレス航空 香港の旗 香港・香港国際空港(香港)
アシアナ航空
全日本空輸
韓国の旗 韓国仁川国際空港(ソウル)
中国国際航空
・ 全日本空輸
中華人民共和国の旗 中国大連周水子国際空港(大連)、北京首都国際空港(北京)(大連経由)
中国東方航空
日本航空[注 11]
中華人民共和国の旗 中国上海浦東国際空港(上海)、成都双流国際空港(成都)(上海経由)

就航開始・運航再開予定

運休・廃止した路線・航空会社

アクセス[編集]

広島市街まで約55 km(約60分)。近くに山陽本線白市駅があるが空港への軌道アクセス路線はないため、全てのアクセスは道路を経由したものとなっている。

路線バス[編集]

路線 運行会社 所要時間 備考
広島駅新幹線口発着便(広島高速1号線経由) 5社による共同運行
広島電鉄広島バス広島交通中国ジェイアールバス芸陽バス
45分程度
広島バスセンター発着便(中筋駅広島IC経由) 5社による共同運行
広島電鉄・広島バス・広島交通・中国ジェイアールバス・芸陽バス
51 - 53分程度 平和大通り発着便あり
福山駅発着便(高坂BS経由) 中国バス・鞆鉄道 57分程度
三原駅発着便(本郷経由) 中国バス 38分程度
竹原フェリー乗り場発着便(竹原駅経由) 安全タクシー 30分程度 9人乗りジャンボタクシー
白市駅発着便 芸陽バス 13 - 15分程度 ネオポリス・高屋東工業地・中核工業団地発着便あり
呉駅発着便(安芸阿賀駅経由) 広島電鉄 70分程度 クレイトンベイホテル発着便あり

自家用車[編集]

自家用車でアクセスする場合、高速道路利用では広島駅から約50kmで、広島高速1号線(6.5km。広島東ICと直結)および山陽自動車道(広島東IC - 河内IC:32.5km)。一般道を利用すると、広島駅から国道2号経由で約53km、1時間半以上かかる。

なお空港の駐車場は全てのエリアが有料であり、大部分の駐車場エリアが無料で利用可能な岡山空港と対照的である。かつて[いつ?]は空港出口から左手に無料駐車場があったが、現在[いつ?]は閉鎖されており使用できない。民間の駐車場は1箇所のみ存在し割安な料金設定ではあるが、空港から距離があるため無料シャトルバスの利用が必要である。ターミナルの目の前の駐車場は、停めた場所から屋根のない場所を歩く距離があり雨天時は特に不評なのに対し、民間駐車場は自家用車を停めた場所からターミナル入り口までの無料シャトルバスが好評である。[独自研究?]

アクセスに関する動き[編集]

2012年12月13日に、岩国基地の軍民共用化が実現し岩国錦帯橋空港として開港した。広島駅付近から岩国錦帯橋空港と広島空港はほぼ同距離であり、横川駅より西の地区では岩国錦帯橋空港の方が近い。広島駅からも新幹線を利用すると、やはり岩国錦帯橋空港の方が近くなる。アクセスの改善が急務となっている。

道路[編集]

2015年現在、広島駅新幹線口から広島空港までを全区間高速道路で結ぶ計画が進められており、今後は広島高速5号線の開通を残すのみとなっている。この区間の供用開始によって、所要時間は38分に短縮される見込み。

また、山陽自動車道河内インターチェンジから空港を経由して中国横断自動車道尾道松江線に接続する計画の地域高規格道路広島中央フライトロード」が一部供用開始されている。2011年に三原市本郷町の空港ICから同市大和町の大和南ICまでの約10Km区間が暫定2車線で開通しており、残りの区間は調査区間に指定されている。

鉄道[編集]

最寄駅はJR山陽本線白市駅で、駅から空港までバスで約15分。

かつて、空港と広島市内を結ぶ空港連絡鉄道の構想がいくつか存在した[27]。当初はHSST方式も構想にあがった[28]が断念し、JR山陽本線・白市駅から分岐する新線を敷設する在来線方式の構想になった[29]。広島県の行政側はJR西日本の資金負担を当て込んだが、そもそもJR西日本は航空機の東京便と露骨に競合する山陽新幹線を運行しており、JR側からダイヤが錯綜している[30]急勾配が連続し技術的に建設が無理、採算性がない[要出典]、などの理由が挙がり実現しなかった。その後、JRと接続しない単独路線の建設や、運行車両を広島県が保有しJRにリースすることが計画された[31][出典無効]が、「大幅な赤字が予想される」として2006年9月に計画の凍結が発表された[32]

その後の2013年1月18日、白市駅に「広島エアターミナル(HAT、仮称)」を建設し、搭乗手続きや手荷物検査など、空港の一部機能を設置する案が広島県より明らかにされた[33]

なお、他にも新幹線新駅設置やロープウェイ建設などの構想もあった(→空港連絡鉄道#広島空港参照)。

事故・インシデント[編集]

事故[編集]

  • 2015年4月14日、仁川発広島行アシアナ航空162便[34](機材:A320-232[35]、登録番記号:HL7762[36])がRWY28への着陸時にローカライザーアンテナに接触し滑走路から逸脱[34]、27名の負傷者を出した[36]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ アシアナ航空162便着陸失敗事故の影響で、当面はILS運航不可だった[2]。2015年5月5日夕方より「CATI」の運用を開始[3]。全面復旧は事故から7ヶ月から8ヶ月後の見通し[4]とされていたが、2015年9月19日から運用が再開されることになった[5]
  2. ^ 安全性の論理や技術的な理由によってではなく、もっぱら費用の理由で片方しか設置できていない。片側からの進入のためのILSの設置だけで80億円ほど費用がかかった[要出典]。日本で複数方向にILSを設置している空港は、羽田、成田、関西、中部、福岡、新千歳、女満別のみである。
  3. ^ 羽田空港など東側から飛来する便は、快晴時など条件が良い時を除いて広島空港上空をオーバーパスし東広島市上空で180度旋回の後RW10に西側から着陸進入するルートが優先的に使用されている。このルートは大回りになるため、悪天候時と快晴時では到着時刻に10分以上差が出ることがある。
  4. ^ 初就航地は伊丹空港・第二就航地は関西空港(すなわち第二種空港では、初めての就航地となった。)
  5. ^ 初就航地は岡山空港
  6. ^ 当時は離着陸できる最大の機種はボーイング767型機で、双発機しか運航できなかった。エンジンが三基以上のワイドボディ旅客機(当時は、ボーイング747、L-1011DC-10等)は、滑走路長が最低でも2500mは必要であった。
  7. ^ 広島高速1号線間所出入口から山陽道河内IC広島県道73号広島空港線経由で42.4km。山陽道福山東ICから本郷IC広島県道82号広島空港本郷線経由で53.7km。
  8. ^ 2006年から2009年にかけては福山駅から岡山空港までの直通バスも運行されていた(ももっちライナー参照)。
  9. ^ 岩国空港開港日から広島バスセンター~岩国空港間のバスが運行されている。
  10. ^ JALエクスプレスの日本航空への再統合前は一部便の機材・乗務員はJALエクスプレスが運航していた。
  11. ^ 日本航空は上海/浦東線のみコードシェア、成都線は中国東方航空のみの単独運航。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 広島空港の現状及び将来に向けた課題について (PDF) (広島県 空港活性化部会 2015年12月3日)
  2. ^ 広島空港の滑走路等に係る暫定運用再開について - 国土交通省交通局 2015年4月16日
  3. ^ 着陸機誘導施設 運用開始[リンク切れ] - NHK広島放送局 2015年5月5日
  4. ^ a b 事故機まだ…広島空港3日ぶり再開 離着陸条件を厳しく - 朝日新聞 2015年4月17日
  5. ^ 広島空港の誘導施設運用再開へ[リンク切れ] - NHK広島放送局 2015年9月9日
  6. ^ a b c d e f 広島空港, , 管内空港の現況と出先機関 (国土交通省大阪航空局), http://ocab.mlit.go.jp/about/jurisdiction/hiroshima/ 2015年10月27日閲覧。 
  7. ^ a b “管内空港の利用状況概況集計表(平成26年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局, http://ocab.mlit.go.jp/about/total/report/pdf/h26syuukei.pdf 
  8. ^ a b c “広島空港の着陸誘導で新施設”. 47NEWS. 中国新聞. (2009年5月9日). http://www.47news.jp/localnews/hiroshima/2009/05/post_20090509200457.html [リンク切れ]
  9. ^ 坪田敦史 (2015年4月15日). “アシアナ機事故は手動着陸の「滑走路28」 操縦ミスか”. 乗りものニュース. 2015年4月16日閲覧。
  10. ^ 広島空港、10月11日に利用者6,000万人を達成(FlyTeamニュース 2013年10月14日)
  11. ^ a b c 『空港をゆく』 イカロス出版〈イカロスMOOK〉、2013年12月ISBN 978-4863207912
  12. ^ 航空事故調査委員会 (1996-8-18) (PDF). 航空事故調査報告書 個人所属 セスナ式208B型JA8898 広島県佐伯郡能美町 平成6年4月6日 (Report). http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/96-3-4-JA8898.pdf. 
  13. ^ a b c d e f g 新広島空港の開港に伴う現広島空港の存続問題 (PDF) (北海道地理学会)
  14. ^ 年表詳細(全日本空輸)
  15. ^ a b 基礎資 料(平成25年度末) ~本市の特性~ (PDF) (広島市)
  16. ^ 空港および高速道路の状況, , ファクトシート (西日本旅客鉄道), http://www.westjr.co.jp/company/ir/library/fact/pdf/2014/fact06.pdf 2015年4月21日閲覧。 
  17. ^ 新幹線のチケットレスサービス「EX‐IC」がいよいよ東海道・山陽新幹線全線でご利用可能に! - JR東海ニュースリリース 2009年5月28日付 2015年10月14日 閲覧.
  18. ^ 山陽新幹線・航空機との競合, , ファクトシート (西日本旅客鉄道), http://www.westjr.co.jp/company/ir/library/fact/pdf/2014/fact07.pdf 2015年4月21日閲覧。 
  19. ^ 西飛行場廃港受け入れ 空港アクセス改善急げ”. 社説. 中国新聞 (2011年5月28日). 2011年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月4日閲覧。
  20. ^ 広島―東京間、航空会社の逆襲なるか 新幹線シェア伸ばす”. 日本経済新聞 (2011年12月31日). 2016年2月23日閲覧。
  21. ^ 広島・岩国空港のご利用がますます便利に!(全日本空輸)
  22. ^ 広島空港環境計画最終評価報告書 (PDF) (国土交通省 広島空港エコエアポート協議会 2015年3月)
  23. ^ 空港管理状況(国土交通省航空局航空ネットワーク企画課)
  24. ^ 4.4 広島空港における騒音の状況 (PDF) (環境省「大気環境・自動車対策 報告書」)
  25. ^ 廃止:広島空港郵便局(広島県)
  26. ^ “平成25年度の航空輸送統計の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2014年6月3日), http://www.mlit.go.jp/common/001041866.pdf 上位50位までを記載
  27. ^ 平成22年1月に寄せられたご意見 - 広島県
  28. ^ 交通・物流部門ニュースレターNo.12 - 日本機械学会 平成8年9月20日発行
  29. ^ 平成17年2月定例会代表質問要旨[リンク切れ] - 自由民主党広島県議会議員会 石橋良三
  30. ^ “広島県議会”. 平成18年6月定例会(第2日). (2006-06-27). http://asp.db-search.com/hiroshima/dsweb.cgi/document!1!guest05!!29160!0!1!1,-1,1!3192!70022!1,-1,1!3192!70022!26,0,26!12!243!15281!26!7?Template=DocPage. "直通運行については、山陽本線ダイヤの影響が出るなど問題があるとの見解が示されました。" 
  31. ^ 空港アクセスで検討会 広島県とJR西 - 2004年2月11日 中国新聞
  32. ^ “広島県議会”. 平成18年9月定例会(第2日). (2006-09-25). http://asp.db-search.com/hiroshima/dsweb.cgi/document!1!guest05!!29160!1!1!1,-1,1!3192!70022!1,-1,1!3192!70022!10,0,10!16!308!15538!11!11?Template=DocPage. "空港への軌道系アクセスの整備は、一時見送ることといたします。" 
  33. ^ JR白市駅に搭乗手続き機能[リンク切れ] - 中国新聞 2013年1月19日
  34. ^ a b “アシアナ機着陸失敗 着陸寸前に「ローカライザー」に接触”. FNNニュース. (2015年4月15日). http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00290350.html [リンク切れ]
  35. ^ aviation-safety.net20150414-0 2015年4月18日確認
  36. ^ a b 航空事故の概要”. 運輸安全委員会. 2015年4月16日閲覧。

外部リンク[編集]