福山通運

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福山通運株式会社
FUKUYAMA TRANSPORTING Co.,Ltd.
FUKUYAMA TRANSPORTING CO.jpg
福山通運本社 2009年撮影
種類 株式会社
市場情報


東証1部 9075
大証1部(廃止) 9075
略称 福通(ふくつう)
本社所在地 日本の旗 日本
721-8555
広島県福山市東深津町四丁目20番1号
設立 1948年9月13日
業種 陸運業
事業内容 トラック輸送、倉庫通関など
代表者 代表取締役社長 小丸成洋
資本金 303億1045万7千円
(2015年3月31日現在)[1]
発行済株式総数 2億7885万1815株
(2015年3月31日現在)[1]
売上高 単体:2,202億19百万円
連結:2,539億41百万円
(2015年3月期)[1]
経常利益 単体:93億84百万円
連結:139億26百万円
(2015年3月期)[1]
純利益 単体:61億06百万円
連結:85億64百万円
(2015年3月期)[1]
純資産 単体:1,890億88百万円
連結:2,116億77百万円
(2015年3月31日現在)[1]
総資産 単体:3,721億43百万円
連結:4,059億34百万円
(2015年3月31日現在)[1]
従業員数 単体:9,128人、連結:19,611人
(2015年3月31日現在)[1]
決算期 3月31日
主要株主 公益財団法人渋谷育英会 9.74%
近畿日本鉄道株式会社 6.95%
(2015年3月31日現在)[1]
主要子会社 #関連会社を参照
関係する人物 渋谷昇(創業者)
外部リンク www.fukutsu.co.jp
特記事項:近鉄グループホールディングス株式会社の持分法適用会社である。
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福山通運株式会社(ふくやまつううん、英称:FUKUYAMA TRANSPORTING Co.,Ltd.)は、広島県福山市東深津町に本社を置く近鉄グループ運送会社。東京証券取引所1部上場。日立物流と提携しており、宅配便引越し業務を手掛ける。

概要[編集]

昭和23年(1948年)広島県福山市で、廃業した運送会社の福山支店の設備を譲りうけて、福山貨物運送株式会社として創業。創業者は当時の渋谷組(後の福山地所、現・ベッセル)の創業者であり社長だった渋谷昇。昭和25年(1950年)、福山駅を拠点とする通運事業にも進出した事から、社名を「福山通運株式会社」と改めた。東証一部上場。渋谷昇は、創業22年・1代をして東証一部上場の全国ネットの運送会社に成長させた。1960年に近畿日本鉄道と提携し傘下となった。

社章の二重丸は「昇る太陽とトラック」を、左右の矢印は「伸びゆく路線と事業の発展」の意味が込められている。トラックに描かれている緑と赤のラインの緑は「若さ」を、赤は「燃える情熱」を意味する。

基本的には企業の荷物を扱い、平成13年(2001年)1月より「パーセルワン」という通常の宅配便よりも格安で全国に配送できるサービスも行っている(2015年2月27日現在はパーセルワンの取り扱いは法人限定)。

現在[いつ?]では業界4位である。近年[いつ?]では、中ロットの値上げを試みている。一時は大創産業ファーストリテイリング、日立物流との提携で荷扱量は増加した。また、1970年代に国鉄のコキ50000とそっくりの30FT コンテナ専用の貨車を計画し実現できなかったが、JR時代になってからは専用のコンテナが登場した。

テレビやラジオでのCMは殆ど行われておらず、地元・広島県の放送局・広島テレビ放送がローカルセールス枠で扱っている程度である。また、宅配・引越し便のキャラクターも存在しない。これらの点は近鉄グループの企業では珍しくないが、他の大手運送会社とは異なる点でもある。ただ、以前(1990年代)は広島県内の他放送局(RCCテレビ広島ホームテレビテレビ新広島)・ラジオ(RCCラジオ)でもタケカワユキヒデが作曲したイメージソング『WE DREAMING』を使用した企業CMが流れていた他、他地域の局が制作した全国ネット番組の提供スポンサーに名を連ねた事もあった。新聞広告は日本経済新聞にしばしば掲載されている。

沿革[編集]

  • 1948年9月13日 - 福山貨物運送株式会社を設立し、創業。
  • 1950年8月 - 福山通運株式会社に商号変更。
  • 1960年8月 - 近畿日本鉄道株式会社と資本提携。
  • 1970年2月 - 東京証券取引所第2部・大阪証券取引所第2部・広島証券取引所に株式上場。
  • 1972年8月 - 東京証券取引所第1部・大阪証券取引所第1部へ指定替え。
  • 2009年10月1日 - 王子運送株式会社を子会社化。[2][3]
  • 2012年1月7日 - 三統株式会社(現・福山グローバルソリューションズ株式会社)を子会社化。[4]
  • 2012年7月2日 – 絹川屋運送(東京都中央区)の株式74%を追加取得し同日付で完全子会社化。[5]
  • 2015年4月1日 - 近鉄グループホールディングス持分法適用会社となる。

支店・営業所[編集]

国内主要都市・地区に約480箇所設置。首都圏東海関西山陽地区は直営(その他の地区は関連子会社)。

車両[編集]

福山通運のトラック(いすゞ・エルフ)

いすゞ自動車製が主力で、大型から宅配用の小型まで配備されている。小型車には三菱ふそうトラック・バス製のキャンターを使用している[6]。近鉄グループは日野自動車との関係も深い。2012年より大型車に日野車を再導入開始(過去に導入歴あり)、社番は6001〜。車両は日野のエンジンを搭載したトヨタ自動車日産ディーゼル・UDトラックスのトラックが在籍している。塗装はグリーンを基調に、黄や朱色のラインが入っている。前面には「福山通運」とペイントされるが、かつては「札幌← →沖縄」という表記が為されていた。2トン車、4トン車の箱車ボディタイプには、一部床が動くパワーデッキタイプも採用されている。近年[いつ?]では創業地、福山市の観光政策に協力し後部観音扉に「ばらのまち 福山」のステッカーを貼るほか、2015年からは首都圏に配属されている車両に福山市のゆるキャラ「ローラ」をあしらったステッカーを同じく貼り付けている[7]

(車)社番[編集]

  • 10000〜19999:いすゞフォワード4トン車他(集配車両)
  • 20000〜29999:日産ディーゼルコンドル4トン車(集配車両)
  • 30000〜39999:三菱ふそうファイター4トン車(集配車両)
  • 40000〜49999:三菱ふそうキャンター2トン車(集配車両)
  • 60000〜69999:トヨタダイナ2トン車(集配車両)
  • 80000〜89999:いすゞエルフ2トン車(集配車両)
  • S0000:いすゞ10トン車(路線・集配車両)
  • N0000:日産ディーゼル10トン車(路線・集配車両)
  • H0000:日野10トン車(路線・集配車両)
  • M0000:三菱ふそう10トン車他(路線・集配車両)
  • 0000M:天然ガス車両他
  • E0000:北海道福山通運
  • T0000:東北福山通運
  • G0000:関東福山通運
  • 0000W:福通エクスプレスウエスト(関西地区路線)
  • 0000E:福山エクスプレス
  • 0000F:福通エクスプレス福島(東北地区路線)
  • R0000:山陰福山通運
  • Z0000:九州福山通運
  • L0000:南九州福山通運
  • 0000K:軽貨物車両
  • A:営業車両(主にトヨタ自動車製)
  • J0000:甲信越福山通運
  • 0000J:ジェイロジスティクス(イオンの配送)
  • 0000S:福山ロジスティクス

関連会社[編集]

関連会社を通じて、全国に路線網を持っている。

  • 北海道福山通運株式会社(北海道)
  • 北東北福山通運株式会社(岩手県
  • 南東北福山通運株式会社(宮城県
  • 関東福山通運株式会社(東京都)
  • 北関東福山通運株式会社(茨城県
  • 埼玉福山通運株式会社(埼玉県
  • 甲信越福山通運株式会社(長野県
  • 近畿福山通運株式会社(奈良県
  • 岡山福山通運株式会社(岡山県
  • 山陰福山通運株式会社(島根県
  • 四国福山通運株式会社(愛媛県
  • 高知福山通運株式会社(高知県
  • 九州福山通運株式会社(長崎県
  • 南九州福山通運株式会社(鹿児島県)
  • 沖縄福山通運株式会社(沖縄県
  • フクツー物流株式会社(広島県)
  • フクツー物流東京株式会社(東京都)
  • 福山エクスプレス株式会社 (広島県)
  • 福通パーセルサービス株式会社(東京都)
  • ジェイロジスティクス株式会社(千葉県
  • エフアンドエイチエアエクスプレス株式会社(東京都
  • グリーンスタッフサービス株式会社(東京都)
  • グリーンオートサービス株式会社(広島県
  • 福通トラベル株式会社(広島県)
  • 福山通運包装整理(上海)有限公司
  • 大蔵運輸産業株式会社
  • 王子運送株式会社
  • 東北王子運送株式会社
  • 関東王子運送株式会社
  • 株式会社オー・エス・エス
  • 王子商事株式会社
  • 王子エクスプレス株式会社
  • 新潟王子運送株式会社
  • 福山エコオートサービス株式会社
  • 福山運送株式会社(東京都)
  • 福山グローバルソリューションズ株式会社(大阪府
  • 三統香港有限公司
  • 上海福山国際貨運代理有限公司
  • 絹川屋運送株式会社

商品[編集]

  • 特別積合輸送
    • 小荷物輸送(重量30kg以下(フクツー宅配便は25kg以下)・3辺の合計160cm以下の1個口の荷物を指す)
      • フクツー宅配便(個人向け)
      • クール宅配便(縦43cm以内横70cm以内高さ40cm以内)
      • パーセルワン(法人向け)-航空便で全国翌日配達(中継区域除く)
      • パーセルパック500(法人向け 一律525円)
    • 一般貨物輸送(小荷物に該当しない貨物で混載(積み合わせ)をするものを指す)
      • 一般路線便
      • スペースチャーター便
      • ジェットオーバーナイトサービス
  • メール便
    • フクツーメール便
  • その他
    • 味のふる里便(全国各地の名産品をオンラインストアで販売)
    • 電子請求書サービス
    • スターパック800
    • i-STAR2(出荷ラベル発行ソフト)

不祥事[編集]

その他[編集]

  • 同社の小丸成洋社長はかつてNHKの経営委員長を務めていたが、当時、福山通運がNHKとの随意契約に基づき、受信料収納業務を代行していたことが問題になった。これに対して小丸は「契約額が少額で、利害関係に基づいたわけではない」と釈明している[11]
  • 創業者の渋谷昇は、福山市を拠点に不動産業やホテル「キャッスルホテル(現・ベッセルホテルズ)」「ニューキャッスルホテル」の運営を営む「福山地所」(現・ベッセル[12])の社長も務め、福山通運と福山地所は密接な関係にあった。しかし渋谷には実子が無く、福山通運と福山地所の社長の座は別々の人物(養子と親族)が引き継いだため、現在では両社の関係はほとんどなくなった。ただし、ニューキャッスルホテルのルームキーのホルダーに福通マークがあるなど、一部にその名残も見られる。
  • 福山通運は「キャッスルボウル」の名称でボウリング場も運営している。ボウリングブームの最盛期には複数店舗を展開していたが、ブームが沈静化した現在では福山市の本社近くにある1店舗のみとなっている(岩手県大船渡市愛知県名古屋市にもキャッスルボウルの商号で営業するボウリング場が存在するが、いずれも関連性は無い)。県内最大級の48レーンを整えている。なお、「キャッスル」の名称は、過去に上記の福山地所と関係が深かった時期の名残である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 福山通運株式会社2015年3月期「有価証券報告書」
  2. ^ 『日本経済新聞』2009年8月6日付。
  3. ^ 福山通運/王子運送を子会社化『LNEWS』2009年8月5日付。
  4. ^ 福山通運/複合一貫輸送の三統を完全子会社化『LNEWS』2012年1月10日付。
  5. ^ 福山通運/絹川屋運送を子会社化『LNEWS』2012年6月28日付。
  6. ^ 三菱自動車のリコール問題があった際、一時的に日産ディーゼル(現・UDトラックス)車を導入していた。
  7. ^ ローラの活動日記 - ばらのまち福山(福山市)
  8. ^ 特別背任容疑 元福山通運役員が着服 1億円水増し請求 毎日新聞 2017年1月16日
  9. ^ 福山通運元役員を起訴 特別背任、子会社に1億円の損害 東京地検 産経ニュース 2017年2月8日付
  10. ^ 福山通運元役員を再逮捕 損害3.5億円 毎日新聞 2017年2月23日付
  11. ^ NHK経営委員長の会社が受信料業務=東大大学院教授が追及 時事通信 2009年2月7日
  12. ^ ベッセル(株)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]