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広電バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広島電鉄 > 広電バス
路線バス(ノンステップバス)
高速バス(クレアライン )
高速バス(エアポートリムジン)
一般路線向けの車両は大半で「広電バス」と表記されているが、呉市交通局から移籍の車両及び2016年度からの自社導入車両には「広島電鉄」と表記。
以前から導入している車両については「広電バス」と表記。

広電バス(ひろでんバス)は、広島県に本拠を置く広島電鉄(広電)のバス事業の通称。

概要

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広島電鉄のバス事業は、「バス事業本部」が担当している。バス事業本部の組織としては、広島市中心部の路線(市内線)を担当する「都市圏輸送営業部」、広島市郊外や高速バス(県内・県外)の路線を担当する「地域輸送営業部」、2012年に呉市交通局から事業譲受した呉市周辺の路線を担当する「呉輸送営業部」に分かれていた。対外的にはバス停留所での表記などに『広電バス』の呼称を用いており、これが一般に周知されている。

バス事業の歴史

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事業開始、第二次大戦終戦まで

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広島瓦斯電軌時代の1928年(昭和3年)、広島乗合自動車が創業[1]鷹野橋を起点に、市中心部・舟入観音本面に路線網を展開した[1]。対抗策として、広島瓦斯電軌の定款に乗合自動車営業を追加を申請[1]。1929年(昭和4年)9月に認可後、翌10月に己斐から宮島間で乗合自動車の運行を開始した[1]。また、1929年(昭和4年)に広島乗合自動車の株式の大部分を取得し、系列化および、当時の専務を広島乗合自動車社長としてを送り込んだ[2]。それらが、広島電鉄のバス事業の開始になる。

当時は、バス事業への本格参入を目的とせず、競合路線への参入阻止を目的とされたと思われている[2]。自社で開設した己斐-宮島間の路線も、1930年(昭和5年)1月に、子会社化した広島乗合自動車に譲渡した[2]

1938年(昭和13年)2月1日に、広島乗合自動車と合併し自動車部を創設[3]。その時より、木炭ガス発生炉使用開始による木炭バスの使用を開始[4]。1941年(昭和16年)8月に、広島郊外自動車株式会社と合併[5]。1943年(昭和18年)4月10日に、政府のバス事業統合の方針に伴い、三段峡自動車株式会社太田自動車株式会社平和自動車株式会社牧野バス 牧野正男丸三自動車株式会社合名会社水内自動車商会熊野胡子自動車合資会社と合併した[6]。1945年(昭和20年)8月6日の広島市への原爆投下により被災。同年8月13日、4台の車両により運行を再開[7] して終戦を迎えた。

第二次大戦後

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営業所・車庫網の充実に関しては、1946年(昭和21年)7月14日に布営業所[8]、1949年(昭和24年)1月10日に八丁堀営業所[9]、同年12月22日に吉田車庫[9]、1957年(昭和32年)11月12日に基町事務所及び車庫[10]、1958年(昭和33年)9月に呉営業所[11]、1961年(昭和36年)6月10日に大竹営業所[12]、同年8月10日に三次車庫[12]、1962年(昭和37年)2月15日に岩国車庫[13]、1965年(昭和40年)1月に沼田営業所[14]、1966年(昭和41年)5月1日に小河内整備工場[14] と拡大していった。

県内の同業他社に関しては、1950年(昭和25年)8月26日に広島バス、1951年(昭和26年)1月5日山佐バス(現 広島交通)が開業している[15]

バスに関連した事故としては、1953年(昭和28年)8月14日飯室村の幕の内峠で大型バスが道路から転落。死者10人、重軽傷者45人を出す出来事があった[16]

買収による事業拡大は、1953年(昭和28年)4月10日に開業した中国観光バス株式会社[17] を、1956年(昭和31年)2月16日に買収[18]

関連会社の拡大についても1962年(昭和37年)11月28日に備北交通、1964年(昭和39年)3月28日には芸陽バスに資本参加した[19]

路線網に関しては、1956年(昭和31年)1月9日の志屋線開通で1000km[20]、1961年(昭和36年)8月4日の鶉木線開通で1500km[21] とバスの全免許路線を拡大していった(2011年(平成23年)3月31日時点の営業キロは、1191.9 km [22])。

バスの動力に関しては、終戦直後はガソリン車や代用燃料の木炭車を使用していたが、1947年(昭和22年)6月30日より木炭・薪ガス発生炉搭載のバスを使用開始し、1948年(昭和23年)7月24日からは、ディーゼルエンジンを搭載したバスの使用を開始した[23]。燃料事情の改善より1952年(昭和27年)2月29日には、木炭・薪ガス車は廃止[17]。さらに燃料の切り替えより1956年(昭和31年)4月17日には、ガソリン車の使用を廃止した[18]

その他の、バスの質的改善に関しては、1958年(昭和33年)10月7日に初の空気バネ車[24]、1960年(昭和35年)7月19日に冷房車[25]、1961年(昭和36年)7月7日に自動ドア[12]、1979年(昭和54年)2月27日には、市内路線バスにも同社初の冷房車を20台導入[26]。1998年(平成10年)には、ノンステップバスの導入開始。2006年(平成18年)に天然ガスノンステップバスの導入を行っている。

1997年(平成9年)に、これまで自社で行っていた観光バス事業を、自社の貸切バス部門を廃止[27]。運行を系列会社の広電観光に移管した[27]。2000年(平成12年)に車両も譲渡[27]。2005年(平成17年)に貸切バス事業から完全撤退した[27]

赤字が続いていた、市内11号線の収支改善を目的に、1999年(平成11年)にエイチ・ディー西広島(ボン・バス)を設立し、分社化した[27]

2012年(平成24年)3月9日、広島バスが所有する芸陽バスの全株式を取得し芸陽バスを連結子会社とした[28]

昭和40年代のバス事業再編計画

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昭和40年代には、広島電鉄・広島バス広島交通芸陽バス備北交通による5社合併が模索された。1967年(昭和42年)から1968年(昭和43年)にかけて、合併についてのバス運営協議会を設置。利害関係の不一致で合意に至らなかった。その後、既に系列化しているとされた芸陽バス・備北交通を除く3社で再度協議を行ったが、広島交通が離脱。1969年(昭和44年)4月に一度目の広島バスとの経営統合協議が行われたが成立しなかった[29]。その後、1971年(昭和46年)8月25日の広島バスの臨時株主総会で、帝産オートとの提携関係を解消[30]。同年9月9日に、広島商工会議所で行われた会見で、広島電鉄が広島バスに資本参加を行い、70%の株式取得、同年10月以降より新体制で運営することを発表した[31][補足 1]。また、その経営参加は5社合併への第一歩とされた。当時の広島バスは帝産の傘下で、広島バスの社長の説得で実現した[32]。その後の会議で、広島バス株式の85%の譲渡が決まり、広島バスに役員を派遣した[29]。経営統合の成果として、広島バス・広島電鉄間の路線調整、広島バスが運営していた宮島の観光船事業『広島観光汽船』を、広島電鉄系列である『宮島松大観光船』に譲渡が行われた[33]

これに対して、公正取引委員会は1972年(昭和47年)2月より調査を開始。同年9月17日に私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)上の競争の実質的制限にあたるとして排除勧告を行った。その後の審判を経て、1973年(昭和48年)7月17日に、広島電鉄から派遣役員の辞任、広島バスの株式の大半(85000株)の処分で同意審決した[34]。それに伴い、広島バスに派遣されていた役員4人は辞任、同年8月9日には広島バス株式の約77%を株式会社増岡組に譲渡した[33][35][36]。同意審決後も広島電鉄は広島バスの19.2%の株式を保有する第2位の株主である(2012年(平成24年)3月での広島バスの筆頭株主は鉄鋼ビルディングで、親会社の増岡組を含めると約65%の株を所有している[28])。

呉市営バス廃止に伴う路線譲受

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呉市交通局(呉市営バス)がマイカー、バイク、自転車の普及等の影響による利用者減少で赤字が続き、2012年(平成24年)4月にバス事業を廃止する方針を2010年(平成22年)9月8日に明らかにした[37]。2010年(平成22年)11月上旬に事業者が募集されると広島電鉄と中国ジェイアールバスが説明会に出席し[38]、応募した。その後に選定委員会が書類・プレゼンテーションで審査した結果、30日の市議会公共交通問題対策特別委員会で委譲先を広島電鉄と決定した。2012年(平成24年)4月1日から呉市交通局のバス全路線を譲受し[39] 運行を開始した[40]

その後、呉市のうち周辺部や郊外路線で路線の維持が厳しくなり呉市生活バスに移行した[41](2014年10月、2019年10月)。さらに呉市中心部を巡回する三条二河宝町線についても経常収支率が路線維持基準の50%を下回ることが常態化したため撤退することになり、2022年9月で廃止され、地域の交通事業者が運行する生活バスに移行することになった[41]

各営業所・支所・出張所(車庫)の所在地

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表の「番号」は車両番号に用いられる、車両の所属を示す番号。 2017年7月から組織の一部変更があり、広島西営業課[42] が広島南営業課に統合。熊野出張所が広島南営業課から焼山営業課に移動。広営業課が呉中央営業課広出張所に格下げされた。

2023年4月11日に機構改正があり、営業課が営業所に変更された。広島北営業課吉田出張所が廃止された(車庫機能のみ存続)。西風新都営業課は広島北営業所西風新都支所に格下げされた。江波営業課が広島中央営業所に変更された。曙営業課、仁保営業課が広島中央営業所の支所に格下げされた。呉地区は呉中央営業所に一本化され、焼山営業課熊野出張所が呉中央営業所熊野支所に。焼山営業課が呉中央営業所熊野支所焼山出張所となった。組織図によると、支所は出張所より格が高い[43][44]

都市圏輸送営業部

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営業所 番号 所在地
広島中央営業所 6 広島県広島市中区江波西1丁目24-29
観音マリーナ車庫 6 広島県広島市西区観音新町4丁目16
牛田早稲田団地車庫 6 広島県広島市東区牛田東4丁目16-1
曙支所 7 広島県広島市東区1丁目7-1
温品車庫 7 広島県広島市東区温品4丁目22
仁保支所 5 広島県広島市南区仁保沖町1-92
向洋新町車庫 5 広島県広島市南区向洋新町3丁目18-6
中山車庫 5 広島県広島市東区中山上2丁目37

地域輸送営業部

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営業所 番号 所在地 備考
広島南営業所 1 広島県広島市中区西白島町24番9
阿賀車庫 1 広島県呉市阿賀北9丁目8
井口台パークタウン車庫 1 広島県広島市西区井口台3丁目33-77
山田団地車庫 1 広島県広島市西区山田新町2丁目17-10
美鈴が丘車庫 1 広島県広島市佐伯区美鈴が丘緑1丁目12-5
東観音台車庫 1 広島県広島市佐伯区観音台3丁目1-6
薬師が丘車庫 1 広島県広島市佐伯区薬師が丘4丁目4-1
彩が丘車庫 1 広島県広島市佐伯区河内南1丁目32-2
藤の木車庫 1 広島県広島市佐伯区藤の木2丁目3-1
湯来車庫 1 広島県広島市佐伯区湯来町大字多田2545-6
廿日市出張所 1 広島県廿日市市宮園上3丁目9番22号
阿品台北車庫 1 広島県廿日市市阿品台北31-15
津田車庫 1 広島県廿日市市津田2042-9
広島北営業所 2 広島県広島市西区小河内町2丁目18番1号 エアポートリムジン専用車は「0」
あさひが丘車庫 2 広島県広島市安佐北区あさひが丘1丁目4-20
吉田車庫 2 広島県安芸高田市吉田町吉田1824番地2 備北交通 三次営業所吉田出張所と共用

2023年4月11日の機構改正により営業所機能を廃止 (車庫機能のみ存続)

三次車庫 2 広島県三次市三次町1786-6 常駐なし

備北交通と共用

浜田車庫 2 島根県浜田市相生町1575-7
安佐出張所 2 広島県広島市安佐北区安佐町大字飯室1576番地 フォーブル 飯室車庫、広島交通 勝木営業所飯室駐車場と共用

(ただし広島交通は駐在なし)

今吉田車庫 2 広島県山県郡北広島町今吉田 2022年10月の今吉田線移管により廃止

現在は広島交通勝木営業所今吉田駐車場(駐在なし)

琴谷車庫 2 広島県山県郡北広島町戸谷198
三段峡車庫 2 広島県山県郡安芸太田町柴木
西風新都支所 2 広島県広島市佐伯区石内北5丁目2番13号
五月が丘車庫 2 広島県広島市佐伯区五月が丘4丁目15-1 ボン・バスと共用
そらの車庫 2 広島県広島市佐伯区石内東1丁目15 ボン・バスと共用
こころ車庫 2 広島県広島市安佐南区伴南2丁目1-25
花の季車庫 2 広島県広島市安佐南区大塚西7丁目1-25
市立大学車庫 2 広島県広島市安佐南区大塚東2丁目10-6
くすの木台車庫 2 広島県広島市安佐南区沼田町大字阿戸2168-3

呉輸送営業部

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営業所 番号 所在地 備考
呉中央営業所 9 広島県呉市築地町2-8
東畑車庫 9 広島県呉市東畑2丁目4-32
警固屋出張所 9 広島県呉市警固屋町4-9-1
早瀬車庫 9 広島県呉市音戸町早瀬1丁目8-51 なべタクシー早瀬営業所と共用

2012年4月1日に実施された呉市営バスから広電バスへの完全民間移譲にあたり、本浦車庫を引き継がなかったため、2011年に廃校になった呉市立早瀬小学校のプール部分を取り壊して設置された。 2014年4月1日に音戸さざなみ線が、2019年10月1日に田原藤の脇線が、なべタクシーが運行する呉市生活バスに移管されたため、車庫の前には広電バスの路線が存在しない。

そのため、広電バスの運用車両は早瀬大橋と藤の脇(波多見経由)、釣士田南、本浦、桂浜・温泉館との間で回送での送り込みが行われている。

宝町車庫 9 広島県呉市宝町1-10
広出張所 9 広島県呉市広白岳5-1-28
文化学園大車庫 9 広島県呉市郷原学びの丘1丁目2-8
熊野支所 9 広島県安芸郡熊野町柿迫2番2号[45]
萩原車庫 9 広島県安芸郡熊野町萩原6丁目13
焼山出張所 9 広島県呉市焼山北3丁目1-12

乗車券

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MOBIRY DAYS
定期券
呉地区

呉地区では、利用範囲や条件の異なる2種類のフリー乗車券を発売している。いずれも有効期間は1日[50]

  • 土日祝限定・エリア限定 一日乗車券
    • 旧呉市の中心部(おおむね東端は休山・西端はクレイトンベイホテル・南端は音戸の瀬戸・北端は二河公園)の路線で有効。呉エリアの各窓口、代売店、呉探訪ループバスの車内で発売。
  • 呉エリア限定 一日乗車券
    • (熊野出張所管内は除く)呉エリア全線で有効。熊野出張所以外の呉エリアの各窓口で発売。

高速バス

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詳細は当該路線の記事ならびに広島電鉄サイト[49] 及び備北交通サイト[51] を参照。

現行路線

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廃止・撤退・運休路線

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ここでは当時の所管先が不明である路線のみ掲載 それ以外の廃止・撤退路線については広島電鉄広島北営業課#廃止・撤退路線を参照。

  • 広島 - 益田
    • 共同運行:石見交通 浜田・周布・三隅を経由。
    • 後に別経路で広島 - 益田間を運行する石見交通新広益線を「広島 - 益田線」として共同運行したが、こちらも運行から撤退した。イワミツアー広島支店と共同で行っていた広島側での運行支援業務からも撤退。

路線バス

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  • 会社のコーポレートカラーである緑色に塗られているため、青バスと呼ばれる。
  • 原則として対キロ区間制に基づく運賃制度を導入している[53] が、広島市内中心部などは他の事業者と歩調を合わせる形で均一運賃制度を敷いている[54][55][56][57][58]。また、特定の停留所で60分以内に乗継利用した場合に第二利用の運賃を割り引き、直通利用した時と同じ運賃で利用できる直通乗継割引制度がある[58][59][60][61][62]
  • 乗車方法は、中乗り・前降り・運賃後払い方式を基本とする[63]

市内線

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市内線には系統番号が与えられているが、路線名を系統番号ごとに「○○号線」と称する[補足 2]のが特徴となっている(広島バスも同様)。同一系統の経路・行き先違いは系統番号の枝番で区別している。なお、1号線・9号線・11号線・13号線・14号線・15号線・50号線は現在欠番となっている(かつての11号線にあたる区間は、現在は子会社のエイチ・ディー西広島が運行し、広電だった時代は西区役所までだったが、現在は八丁堀まで延長された。広島地区に共通の系統番号が導入された際には、11号線と14号線が割り当てられた。13号線は広島バス51号線との統合・再編によりエキまちループ線(101号線・102号線・103号線)となった。15号線は、現在は中国JRバスが運行(横川駅 → 広島センター)。50号線は現在も広島バスが運行。

郊外線

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郊外線は広島南・広島北の2つの営業所が担当する。2014年11月より、路線番号を導入している。

呉市地区

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2012年4月1日、呉市営バスから引き継いだ路線。(熊野支所の路線を除く)

コミュニティバス(受託運行)

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つばきバス
廿日市さくらバス

かつては、廿日市出張所が広島県廿日市市廿日市さくらバスを運行していたが、廿日市交通、廿日市カープタクシーに移管された。

企業送迎バス

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バス車両

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CNGタンクを搭載した広電バスのバス車両
ハイブリッド機構搭載車
広島東洋カープラッピングバス
BYDから導入した電気バス

2015年(平成27年)3月末現在バス車両558両を保有する[64]。車両は日野自動車製が多いが、いすゞ自動車三菱ふそう製の車両も一部存在し、一部は西日本車体工業(西工)製の車体を架装している。2012年から4年間で大型バス・中型バスを合わせて100両程度の低公害車両の導入と、既存車両でも従来よりもゆったりしたサイズの「ひろでんオリジナルシート」への交換を行う予定である[65]。呉市交通局から車両を引き継いだ関係で、それまで導入実績がなかった西工の96MCの車体を架装した車両、純正車体架装のいすゞ・キュービック(西工製車体を架装した車両は在籍している)、富士重工業製の車体を架装した車両が登場した[66]。尚、継承した車両の一部は、呉市生活バスへの路線移管に伴い広電カラーのまま地元タクシー事業者各社に移管されている。CNGバスも導入されており、近年では一部の郊外路線にも投入されている[64]。2014年より毎年、一般の路線用としてハイブリッド車を導入している。なお、これに伴いCNGバスの導入はストップしている。なお、呉市交通局から車両の引き継ぎ以外にも他社からの移籍車も存在する。

導入された新車は広島県廿日市市にある速谷神社で御祓いを行っている。 乗務員の名札は従来運転席後方に設置されていたが近年運賃表示機下に移設された。乗務員の名札も新調され、乗務員の氏名の下に赤字で「私は安全運転に努めます。」「セーフティードライブ!」といった文章が書かれている。2023年8月1日の法改正により、バス車内の乗務員名札の掲示を廃止した[67]

2008年4月15日の広島高速4号線でのETC供用開始に合わせ、広島高速4号線を経由する路線の全ての車両に通常の路線バス車両としては珍しくETC車載器が搭載された。また熊野営業所の車両にも広島高速3号線通過便の設定により搭載された。他にも三段峡への路線は路線バス車両で高速道路を経由する便が存在するためシートベルトやETCの装備がある。

在籍する車両の多くがMT車であるが、運転手の負担軽減のため、2007年度より観光マスク車両(2017年秋以降の三菱ふそうエアロエースを除く)を除く自社導入車両はATまたはAMT車の導入に限定されている。

2009年1月には、連接バスを導入する構想が公表された[68]。その後、2015年を目途に西風新都線への導入を目指すことが発表されたが、団地の道幅及び連接バス専用バス停等の関係などから連接バスの導入は断念された。

車内放送は路線により女声と男声の混合仕様、男声仕様と2種類存在する。乗務員による誤った運行を避けるために、特定のバス停到着前・発車後に進行方向のアナウンス及び誤運行防止メロディーが流れる。呉市交通局から継承した路線では、社局名を差し替えたものを経て、2013年4月より男声仕様の車内放送が使用されている。この他、2014年7月より西風新都営業課の路線でサンフレッチェ広島ラッピングバスが運行されている。またエディオンスタジアム広島への特別輸送時のみ所属選手がアナウンスを担当している。

ラッピングバスの中には、広島東洋カープのバスも熊野線で運行している。

新型コロナウイルス感染拡大後、雨天時の車内換気対策の一環として、一部車両には窓開口部にスリット板が設置されている [1]

2024年3月に入り、初の電気バスとしてBYD・K8が広島中央営業所に導入された。

移籍車の供給元

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車両番号(社内コード)

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車両には5桁の番号が付けられており、以下の法則に基づいている。

例:14700

1 4 7 00
所属営業課 メーカー 装備 固有番号
  • 所属営業課
    • 0 …広島空港リムジン専用車
    • 1 …広島南営業所・廿日市出張所
    • 2 …広島北営業所・安佐出張所・西風新都支所
    • 3 …貸切(各営業課の貸切兼用車)
    • 5 …仁保支所
    • 6 …広島中央営業所
    • 7 …曙支所
    • 9 …呉中央営業課・警固屋出張所・広出張所・熊野支所・焼山出張所
    • A …教習車
  • メーカー(コミュニティバス専用車、ボン・バスを除く)
  • 装備(コミュニティバス専用車、ボン・バスを除く)
    • 0 - 4 …板ばね
    • 5 - 9 …空気ばね
  • 固有番号(広電バス(コミュニティバス専用車を除く)は2桁、コミュニティバス専用車、ボン・バスは4桁)

脚注

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補足

[編集]
  1. ^ 『広島バス60年史』85ページには9月8日、『広島電鉄開業80創立50年史』本編138ページには9月10日とある。
  2. ^ 1960年(昭和35年)1月1日からバス市内線に「号線制」を導入[25]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 『広島電鉄開業100年・創立70年史』74ページ
  2. ^ a b c 『広島電鉄開業100年・創立70年史』75ページ
  3. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編48ページ
  4. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編50-53ページ
  5. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編106ページ
  6. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編107ページ
  7. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編108ページ
  8. ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』83ページ
  9. ^ a b 『広島電鉄 '87会社要覧』84ページ
  10. ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』87ページ
  11. ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』88ページ
  12. ^ a b c 『広島電鉄 '87会社要覧』89ページ
  13. ^ 『広島電鉄 '87会社要覧』90ページ
  14. ^ a b 『広島電鉄 '87会社要覧』91ページ
  15. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編110ページ
  16. ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、94頁。ISBN 9784816922749 
  17. ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編111ページ
  18. ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編112ページ
  19. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編116ページ
  20. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編117ページ
  21. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編119ページ
  22. ^ 『有価証券報告書(第102期)』広島電鉄、2011年6月30日。
  23. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編109ページ
  24. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編113ページ
  25. ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編114ページ
  26. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』資料編122ページ
  27. ^ a b c d e 『広島電鉄開業100年・創立70年史』305ページ
  28. ^ a b 株式の取得(子会社化)に関するお知らせ(平成24年3月)』(PDF)(プレスリリース)広島電鉄、2012年3月9日http://www.hiroden.co.jp/ir/report/oshirase_20120309.pdf2012年3月11日閲覧 
  29. ^ a b 『広島電鉄開業80創立50年史』本編138ページ
  30. ^ 『広島バス60年史』22ページ
  31. ^ 『広電が広島バスへ70%の資本参加 経営合理化で合理化図る』- 中国新聞 朝刊 1971年9月10日 1ページ
  32. ^ 『五社合併への第一歩 解説 広島電鉄の広島バスへの資本参加』- 中国新聞 朝刊 1971年9月10日 7ページ
  33. ^ a b 『広島バス60年史』23ページ
  34. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』本編139ページ
  35. ^ 『広島バス60年史』86ページ
  36. ^ 『ケースブック独占禁止法』金井貴嗣・川濱昇・泉水文雄編、弘文堂、2006年。
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  42. ^ 西方面のバスのうち東観音台団地線、薬師が丘団地・植物公園線、彩が丘団地線、藤の木団地線、湯来・杉並台団地線を担当していた。
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  66. ^ 但し、グループ全体では広電タクシーに富士重工製の車両が導入された実績がある。
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  68. ^ 中国新聞LEADERS倶楽部 広島電鉄株式会社オリジナル(2009年1月)を2009年5月4日にアーカイブ

参考文献

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  • 広島電鉄株式会社社長『'87会社要覧』 '87、広島電鉄社長室。 
  • 広島電鉄社史編纂委員会『広島電鉄開業80創立50年史』広島電鉄、1992年11月。 
  • 広島電鉄株式会社社史編纂委員会『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年11月。 
  • 広島バス60年史編集委員会編『広島バス60年史』広島バス、2010年8月。 
  • 中国新聞各バックナンバー

外部リンク

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