宮島口駅
| 画像提供依頼:移転後の桟橋の写真の画像提供をお願いします。(2014年11月) |
| 宮島口駅 | |
|---|---|
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みやじまぐち Miyajimaguchi | |
| 所在地 | 広島県廿日市市宮島口一丁目 |
| 所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細) JR西日本宮島フェリー(駅詳細) |
| 乗換 |
広電宮島口駅(広島電鉄宮島線) 宮島口桟橋(宮島松大汽船) |
宮島口駅(みやじまぐちえき)は、広島県廿日市市宮島口一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・JR西日本宮島フェリーの駅である。
目次
概要[編集]
JR西日本の山陽本線(鉄道)と、JR西日本宮島フェリーの宮島連絡船(宮島航路・JR宮島フェリー)が乗り入れる。1988年(昭和63年)に青函連絡船、1990年(平成2年)に宇高連絡船が廃止された後は、JRでは唯一の「鉄道と航路の連絡駅」となっている。
JR西日本(鉄道駅)[編集]
広島シティネットワークエリア内にあり、ICOCAが利用可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
戦前戦中までは日本海軍の艦艇停泊地があった柱島近海の艦艇へ直接ランチ(連絡用の艦載艇)が発着したため、特急「富士」に代表される優等列車が停車していた。
戦後も日本三景の一つである安芸の宮島の玄関口として、一部の特急列車や急行列車が停車していたが、山陽新幹線全通(1975年)を境に山陽本線の優等列車の運行形態は激変。夜行列車のみとなるが、2005年(平成17年)3月に寝台特急「あさかぜ」が廃止されたのを最後に、現在この駅に停車する特急・急行はない。
ただし、2017年(平成29年)6月17日に運行を開始した団体専用列車の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(山陽コース・上り)においては停車する[1]。また、同列車の運行開始に伴い、駅を改修する予定である[2]。
JR西日本宮島フェリー(連絡船駅)[編集]
広島県の実業家早速勝三により、鉄道駅開業の同日の1897年(明治30年)9月25日に桟橋が設置された。所有者が幾度変わった後 1903年(明治36年)3月に山陽鉄道の航路になった。1906年(明治39年)12月1日の国有化。1987年(昭和62年)4月1日の分割民営化。そして、2009年(平成21年)4月1日の連絡船会社の分社化を経て現在に至っている。
宮島航路ではPASPYを導入しているためICOCAも使用できる。2018年(平成30年)3月17日からICOCAと相互利用可能な他のICカードも使用できる。
歴史[編集]
- 1897年(明治30年)9月25日 - 山陽鉄道 広島駅 - 徳山駅間の開通と同時に、宮島駅として開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 同日 - 広島県の実業家早速勝三により宮島連絡船開設。その時に桟橋も開業する。
- 1903年(明治36年)3月 - 山陽鉄道が宮島航路を買収し、鉄道連絡船とする。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 宮島口駅に改称。
- 1964年(昭和39年) - 現在の駅舎が完成。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)4月1日 - 宮島航路がJR西日本宮島フェリーに移管。
- 2010年(平成22年)12月11日 - エレベーターが設置され、使用を開始。
- 2014年(平成26年)10月30日 - 桟橋の埋め立て工事のために桟橋を移設し営業開始[3]。桟橋移転はそれに先がけ、10月28日深夜に行われた[3]。
- 2016年(平成28年)4月1日 - 山陽本線の新白島駅 - 大竹駅間の管理駅となる。
駅構造[編集]
JR西日本(鉄道駅)[編集]
| JR 宮島口駅* | |
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駅舎 | |
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みやじまぐち Miyajimaguchi | |
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◄阿品 (1.7km) (1.8km) 前空► | |
| 所在地 | 広島県廿日市市宮島口一丁目3-23 |
| 所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
| 所属路線 | R 山陽本線 |
| キロ程 | 326.5km(神戸起点) |
| 電報略号 | ミク |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 2面3線 |
| 乗車人員 -統計年度- |
4,536人/日(降車客含まず) -2016年- |
| 開業年月日 | 1897年(明治30年)9月25日 |
| 備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 * 1942年に宮島駅から改称。 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎側1番線が単式ホーム、3・4番線が島式ホームであり、互いのホームは跨線橋で連絡している。管理駅として山陽本線の新白島駅 - 大竹駅間を管轄している。
2010年(平成22年)12月11日にバリアフリー整備が完了し、ホームにエレベーターが設置された。
駅舎概要[編集]
- 地平平屋方式
- 1964年(昭和39年)改築・落成
- 駅舎のデザインは大鳥居を模したものであり、国鉄時代は駅舎の色が朱色だったが、JR西日本発足後朱色から茶色に変更された。
駅舎コンコース内[編集]
- 改札口1箇所(2007年6月14日に自動改札機が設置された)
- みどりの窓口
- 自動券売機8台(JR鉄道線専用・5台 みどりの券売機・1台・連絡船専用…2台・JR鉄道線専用のうち1台はICOCAに対応している)
- キヨスク
- 待合所
- コインロッカー
- トイレ1箇所多目的便所付き
のりば[編集]
| のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | R 山陽本線 | 下り | 岩国・柳井方面 |
| 3・4 | R 山陽本線 | 上り | 広島・三原方面 |
上記の方面表記は改札口のLED発車標に合わせた
- 1番線が下り本線、3番線が上り本線、4番線が上り副本線である。かつては1・3番線の間にホームのない中線(2番線)があったが、2012年3月のダイヤ改正を機に撤去された。
- 上り電車は原則として3番線を使用する。4番線は、平日朝通勤時間帯に上り普通電車[4] が緩急接続のため使用する他、一部列車[5] が使用しており、かつては臨時快速列車「清盛マリンビュー」も使用していた。
また毎年8月11日前後に開催される宮島水中花火大会の開始前と終了後は当駅発着の臨時列車が設定されるが、当駅には折り返し設備がない。そのため広島方面から当駅止まりの下り臨時列車は1番線に到着し、乗客を降ろした後そのまま発車して大野浦駅まで回送され、折り返したうえで再度上り臨時列車として運用されることとなっている。
- かつて優等列車の乗車目標として使われた、それらの列車の名称が上下線のホームに書かれている。
- 2008年(平成20年)5月29日から下り列車の停車位置を20m(1両分)前空駅寄りに変更した。
- 1989年(平成元年)8月11日に阿品駅が、2000年(平成12年)3月11日に前空駅が開業したため、両隣駅がJR発足後に開業した駅となった。
JR西日本宮島フェリー(連絡船駅)[編集]
| JR西日本宮島フェリー 宮島口駅 | |
|---|---|
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宮島航路・宮島口駅舎 | |
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みやじまぐち Miyajimaguchi | |
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(1.0km) 宮島► | |
| 所在地 | 広島県廿日市市宮島口一丁目11-5 |
| 所属事業者 | JR西日本宮島フェリー |
| 所属路線 | ■宮島航路(JR宮島フェリー) |
| キロ程 | 0.0km(宮島口起点) |
| 駅構造 | 桟橋のみ |
| 開業年月日 | 1897年(明治30年)9月25日 |
鉄道駅とは国道2号(宮島街道)を挟んで隔てた南側にあり、連絡運輸の旅客も一旦改札を出て国道2号を地下道(地下横断歩道)で横断して航路桟橋に向かう必要がある。同じく宮島航路を運航する宮島松大汽船の乗り場と並んでいる(西側がJR西日本宮島フェリー)。
桟橋1本で、旅客と車両は塀1本で分けている。旅客部には屋根を設置している。1976年3月に現在の桟橋の建物が完成した。
JR西日本宮島フェリーの入居する駅舎があり、宮島航路専用の自動券売機(ICカード非対応)と有人の発券窓口が設けられている。乗船口では改札をおこなっておらず、乗船券(乗車券)の確認は宮島桟橋で行う(宮島航路はPASPYが利用可能だが、当駅にはカードリーダーは設置されていない)。
駅舎の前(入口)にミニ鳥居が設けられており、桟橋への目印となっている。
桟橋付近の埋め立て工事を2014年(平成26年)から開始[6]。2019年(平成31年)完成予定になっている[6]。完成時には、宮島松大汽船 宮島口桟橋と発着場所を統合する予定にしている[6]。
駅周辺[編集]
駅周辺は厳島(宮島)への玄関口として、土産物店や名物のあなご飯屋・カキ小屋などが並ぶ。一方で、桟橋側の景観に関しては「廿日市市景観計画」において、駅舎並びに周辺の広告看板について「国際的な観光地『宮島』の玄関口としては必ずしもふさわしくない色彩や規模の建築物や屋外広告物が見られる」との問題点が指摘されている[7]。
前述のとおり、鉄道駅と航路桟橋の間は国道2号(宮島街道)が横断しているが、車両通行量・横断歩行者とも多いこともあり、地下横断歩道を設けて平面横断禁止としている。正月の初詣、GW、お盆、宮島水中花火大会(毎年8月14日)、紅葉などの行楽シーズンは周辺道路が大変な混雑となる。
国道2号から桟橋までの道路は広島県道43号厳島公園線の一部である。桟橋前のロータリーは天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会の3区中継点となっており、放送などで「しゃもじコーナー」「しゃもじロータリー」の名前で呼ばれる。広島電鉄宮島線の広電宮島口駅はこのロータリー沿いにあり、JRの鉄道駅よりも桟橋に近い。
宮島競艇場は当駅の約300m北側に位置しており、最寄り駅の一つとなっている。
山陽本線の山側は新興住宅街が広がる。同駅の西方約1km(ジェイ・エム・エス大野工場付近)を山陽新幹線が通過しており、以前はここに新駅を請願駅として設置し、宮島観光の活性化を図ろうとする運動があったが、JR西日本は線路勾配の問題により駅の設置は不可能と回答したため、現在では駅設置運動は終息している。
利用状況[編集]
山陽本線の鉄道駅における、1日平均の乗車人員は以下の通り[8]。宮島連絡船駅については宮島桟橋#利用状況を参照。
| 年度 | 1日平均 乗車人員 |
|---|---|
| 1998年(平成10年) | 3,361 |
| 1999年(平成11年) | 3,173 |
| 2000年(平成12年) | 3,515 |
| 2001年(平成13年) | 3,277 |
| 2002年(平成14年) | 3,301 |
| 2003年(平成15年) | 3,187 |
| 2004年(平成16年) | 3,018 |
| 2005年(平成17年) | 3,248 |
| 2006年(平成18年) | 3,302 |
| 2007年(平成19年) | 3,432 |
| 2008年(平成20年) | 3,599 |
| 2009年(平成21年) | 3,809 |
| 2010年(平成22年) | 3,509 |
| 2011年(平成23年) | 3,943 |
| 2012年(平成24年) | 4,143 |
| 2013年(平成25年) | 4,101 |
| 2014年(平成26年) | 4,093 |
| 2015年(平成27年) | 4,270 |
| 2016年(平成28年) | 4,536 |
鉄道唱歌[編集]
「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり……」の出だしで知られる「鉄道唱歌」(1900年第一集発表)では、当時の宮島駅(現・宮島口駅)が4番にもわたって歌われており、当時の知名度を窺うことができる。
(鉄道唱歌 第二集 山陽・九州より抜粋)
19. 己斐の松原五日市 いつしか過ぎて厳島 鳥居を前に眺めやる 宮島駅につきにけり
20. 汽笛ならして客を待つ 汽船に乗れば十五分 早くもここぞ市杵島(いちきしま) 姫のまします宮どころ
21. 海にいでたる廻廊の 板に浮べてさす汐に うつる燈籠の火の影は 星か蛍か漁火(いさりび)か
22. 毛利元就この島に 城をかまえて君の敵 陶晴賢を誅せしは のこす武臣の鑑なり
駅弁[編集]
駅前にある「うえの」が販売している。主な駅弁は下記の通り[9]。
- あなごめし弁当
隣の駅[編集]
- 西日本旅客鉄道
- R 山陽本線
- JR西日本宮島フェリー
- ■宮島航路(宮島連絡船)
- 宮島口駅 - 宮島桟橋
脚注[編集]
- ^ “瑞風の旅・コース”. TWILIGHT EXPRESS 瑞風 MIZUKAZE. 西日本旅客鉄道. 2015年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月9日閲覧。(山陽コース(上り))
- ^ “TWILIGHT EXPRESS 瑞風 お客様をお迎えする立ち寄り駅の改修などについて〜広島・山口エリア〜” (日本語) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2016年7月8日), オリジナルの2016年7月8日時点によるアーカイブ。 2016年7月9日閲覧。
- ^ a b “宮島口フェリー乗り場、桟橋の移設完了で乗り場変更へ”. 広島ニュース 食べタインジャー. ダイヤモンドライフ (2014年10月31日). 2016年7月9日閲覧。
- ^ 2014年3月15日現在、2628M(7:05発 普通広行)と2534M(8:13発 普通糸崎行)が該当。
- ^ 2014年3月15日現在、328M(6:04発 普通和気行)、平日2526M・土休日6526M(6:44発 普通白市行)、582M(23:35発 普通広島行最終)が使用。
- ^ a b c 2019年厳島港へ、宮島口フェリー乗り場が変わる! - 広島ニュース 食べタインジャー 2014年9月18日
- ^ 地域別の景観形成のあり方・大野地域 (PDF) - 廿日市市景観計画(平成24年2月1日)
- ^ 出典:廿日市市統計書
- ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、 262頁。