楽々園駅

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楽々園駅
楽々園駅ビル
楽々園駅ビル
らくらくえん
Rakurakuen
M29 佐伯区役所前 (1.0km)
(1.0km) 山陽女子大前 M31
所在地 広島市佐伯区楽々園二丁目2-5[1]
駅番号 M30
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宮島線
キロ程 8.2km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
3,672人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1935年昭和10年)12月1日
備考 1日当たりの乗車人員は、年間乗車人員を日数で除することで算出した参考値
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楽々園駅(らくらくえんえき)は、広島県広島市佐伯区楽々園二丁目にある広島電鉄宮島線である。

駅名は、1936年広島電鉄の前身である広島瓦斯電軌が「電車で楽々行ける遊園地」として楽々園遊園地を開園し、その玄関駅となった事に由来する。遊園地は1971年に閉園したが、その後実施された住居表示により「楽々園」の名は地名として残っている。

歴史[編集]

当駅が含まれる宮島線の草津駅から広電廿日市駅までの区間は広島瓦斯電軌の手により1924年(大正13年)に開通した[2][3]。ただしこの時当駅は開業しておらず、付近では三筋川の右岸(己斐町起点5M16C50L[4]≒8.4 km[5])に隅ノ浜駅(すみのはまえき)が中間駅の一つとして設けられていた[3][6][5]。当駅が開業したのは1935年(昭和10年)[2]。まず8月に臨時の停車場「塩浜海水浴場前」が開設され、それを12月に塩浜駅(しおはまえき)と変更したことによって当駅は誕生した[6]。この塩浜駅の開業と同日、隅ノ浜駅は廃止されている[6][5]

当時の地名に由来する駅名「塩浜」が「楽々園」に改められたのは翌年の9月、広島瓦斯電軌が楽々園遊園地を開園させたのと同日のことである[2][7]。往時は各地の私鉄事業者が沿線に遊園地を作り旅客の誘致に努めていたが、楽々園遊園地もその例にもれず、広島瓦斯電軌が宮島線に対する需要を掘り起こすために開設した娯楽施設だった[7][8]

楽々園遊園地は昭和30年代まで広島を代表する遊園地として長きにわたり親しまれたが、レジャーの多様化や競合施設の登場によって客足が落ち込んだ結果、1971年(昭和46年)8月末をもって閉鎖された[7][9]。駅名は1965年(昭和40年)に楽々園遊園地駅(らくらくえんゆうえんちえき)と改称されていたが、閉園翌日の9月1日には楽々園駅へと戻されている[5]

駅構造[編集]

楽々園駅はホームが地面に接して置かれた地上駅という形態をとる[7]。ホームは2面あり、2本の線路を挟み込むように配されているが、互いのホーム位置は斜めにずれている[7][14]。路線の起点から見て手前にあるのが広電西広島駅方面へ向かう上りホーム、奥にあるのが広電宮島口駅方面へ向かう下りホーム[7]。両ホームは宮島口寄りにあったものが移されていて、かつてのホームは通路として利用されている[14]

下りホームには駅ビルがあり、定期券売場がある。かつては駅舎が存在したが、1980年(昭和55年)2月に焼失し撤去されている[15]

利用状況[編集]

『広島市統計書』によると、2015年度の年間乗車人員の総数は推計で1344千人であった[16]。参考として、日数で除して1日当たりの平均乗車人員を算出すると3,672人となる。

楽々園駅の乗車人員は以下の表のように推移している。

年間乗車人員の推移
年度 乗車人員(推計) 出典
定期 定期以外 総数
1998年度 663 千人 1397 千人 2060 千人 [17]
1999年度 611 千人 1357 千人 1968 千人 [17]
2000年度 581 千人 1294 千人 1875 千人 [17]
2001年度 564 千人 1226 千人 1790 千人 [18]
2002年度 554 千人 1200 千人 1754 千人 [19]
2003年度 557 千人 1187 千人 1744 千人 [20]
2004年度 540 千人 1027 千人 1567 千人 [21]
2005年度 537 千人 1097 千人 1634 千人 [22]
2006年度 536 千人 1080 千人 1616 千人 [23]
2007年度 547 千人 1058 千人 1605 千人 [24]
2008年度 515 千人 1013 千人 1528 千人 [25]
2009年度 451 千人 914 千人 1365 千人 [26]
2010年度 393 千人 911 千人 1304 千人 [27]
2011年度 377 千人 949 千人 1326 千人 [28]
2012年度 366 千人 947 千人 1313 千人 [29]
2013年度 361 千人 960 千人 1321 千人 [30]
2014年度 361 千人 961 千人 1322 千人 [31]
2015年度 366 千人 979 千人 1344 千人 [16]

駅周辺[編集]

戦前は楽々園遊園地の南側に海岸線が迫り、遠浅の砂浜が広がっていた[6]。海水浴場としても利用されていたが、現在は500メートルほど沖合いまで埋め立てられている[6]

1971年に閉鎖された楽々園遊園地の跡地には翌年「ひろでん楽々園ショッピングタウン」が開業した[9]。2017年現在はショッピングセンター「ファミリータウン広電楽々園」の敷地となっていて、マダムジョイ楽々園店・ナイスディ・ヤマダ電機テックランド佐伯店・ホームセンターダイキ楽々園店が置かれている[32]

隣の駅[編集]

広島電鉄
宮島線
佐伯区役所前駅 (M29) - 楽々園駅 (M30) - 山陽女子大前駅 (M31)

脚注[編集]

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  1. ^ 路線・電停ガイド - 宮島線”. 広島電鉄. 2015年8月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年2月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  3. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』68・72頁
  4. ^ 各駅哩程表」『広島瓦斯電軌株式会社経営電車沿線案内』 広島瓦斯電軌、1926年
  5. ^ a b c d 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳』11 中国四国、新潮社2009年、39頁。ISBN 978-4-10-790029-6
  6. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』126頁
  7. ^ a b c d e f 川島令三 『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、17・88頁。ISBN 978-4-06-295157-9
  8. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』70-71頁
  9. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』206頁
  10. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1924年4月11日(国立国会図書館デジタル化資料)
  11. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』436頁
  12. ^ 『広島電鉄開業80創立50年史』 広島電鉄、1992年、123頁。
  13. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』440頁
  14. ^ a b 川島令三 『全国鉄道事情大研究』中国篇 2、草思社2009年、118頁。ISBN 978-4-7942-1711-0
  15. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』390頁
  16. ^ a b 『広島市統計書』平成28年版
  17. ^ a b c 『広島市統計書』平成13年版
  18. ^ 『広島市統計書』平成14年版
  19. ^ 『広島市統計書』平成15年版
  20. ^ 『広島市統計書』平成16年版
  21. ^ 『広島市統計書』平成17年版
  22. ^ 『広島市統計書』平成18年版
  23. ^ 『広島市統計書』平成19年版
  24. ^ 『広島市統計書』平成20年版
  25. ^ 『広島市統計書』平成21年版
  26. ^ 『広島市統計書』平成22年版
  27. ^ 『広島市統計書』平成23年版
  28. ^ 『広島市統計書』平成24年版
  29. ^ 『広島市統計書』平成25年版
  30. ^ 『広島市統計書』平成26年版
  31. ^ 『広島市統計書』平成27年版
  32. ^ 楽々園店 | 店舗のご案内”. 広電ストア. 2017年2月14日閲覧。

参考文献[編集]

  • 長船友則 『広電が走る街 今昔』 JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年ISBN 4-533-05986-4
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』 広島電鉄、2012年
  • 広島市企画総務局編 『広島市統計書』各年版

関連項目[編集]

外部リンク[編集]