回送
回送、廻送(かいそう)とは、鉄道車両、バス、タクシーなど交通機関の車両を、営業運転をせずに移動させることである[1]。もとは、(郵便物など)送られてきたものをさらに他の適切な場所に送るという意味である。これについては転送を参照のこと。
航空機の回送はフェリーフライトまたはフェリーと呼称される(en:Ferry flying)。
概要[編集]
回送中の車両は回送車、鉄道車両の場合は特に回送列車と呼ばれる。この車両には乗車できないことを旅客に示すために、行先表示器などに、鉄道車両の場合は「回送 Not in Service」、バスの場合は「回送車 Sorry, Out of Service」などと表示する。古くは「非営業」の表示も使われていた。タクシー業界では業務上の隠語として、「海藻」とかけて「ワカメ」と呼ぶ場合もある[2]。早朝の営業運転前に、回送表示のバスが各営業所に職員を送迎することもある[3]。
回送表示のいろいろ[編集]
吹田総合車両所奈良支所所属の221系電車では回送と試運転が一体化した「回送・試運転」幕が導入された[4]。
一部のバスでは「すみません回送中です」や「ごめんなさい回送中です」などと表示される場合がある。「すみません回送中です」は、南部バス[5]・岡山電気軌道[6]・両備バス・函館バス[7]などで使用されている。宮崎交通では、「すみません回送中です」を使用してる中で1台だけ「すんません」と宮崎弁を用いているバスが存在する[8]。これらの表示は通常の「回送」表示とは別に用意されており、使い分けは運転手の判断に任せられている[9]。これ以外にも、回送表示を利用して広告・告知等の別表示を行うケースがいくつか存在している。
神姫バスの「すみません回送中です」表示
東海バスオレンジシャトルの「ごめんなさい回送中です」表示
回送表示を利用して広告を表示する例(富士急湘南バス)
回送表示を利用して交通安全運動実施期間であることを啓発する例(富士急湘南バス)
回送表示を利用して2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定を祝う表示(都営バス、2013年)
脚注[編集]
- ^ “回送/廻送”. コトバンク. 2018年8月31日閲覧。
- ^ タクシー業界用語辞典 - タクシーサイト、2009年9月20日閲覧
- ^ “「回送」のバスに乗客が? 都内の駅前で見られる謎の光景とは”. 乗りものニュース. (2017年10月3日) 2018年8月31日閲覧。
- ^ “221系に種別幕変更車が登場”. 鉄道ファン. (2015年2月17日) 2018年8月31日閲覧。
- ^ 「すみません回送中です」バス表示におわび デーリー東北:2010年4月10日
- ^ 回送バスが「すみません」と表示 岡山電気軌道、利用者に配慮 山陽新聞:2010年7月5日
- ^ 「すみません 回送中です」 函館バス、行き先表示におわび文 北海道新聞:2010年8月31日
- ^ 「回送バスに謝られた…」全国で目撃談 運転手の苦しい胸の内とは withnews:2015年9月15日
- ^ “神戸新聞|社会|回送車バス低姿勢で走行 表示に「ごめんなさい」” (2010年9月12日). 2018年10月2日閲覧。
関連項目[編集]
- 試運転
- 転送
- 回航
- ホームライナー - 車両基地までの回送列車を営業列車化したもの。
- デッドヘッド - 航空会社の乗務員が業務的移動のために客として搭乗すること。日本では便乗とも呼ぶ。
- 五品江戸廻送令
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ウィキメディア・コモンズには、バスの回送に関するカテゴリがあります。
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