乗換駅
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乗換駅(のりかええき、英語: transfer station)とは、2以上の鉄道路線(鉄道連絡船も含まれる)が乗り入れている鉄道駅で、旅客が相互に乗り換えが可能な施設や施策が整っている鉄道駅のことである。
広義では
も乗換駅と呼ばれることがあるが、ここでは後者は含めないものとする。
概要
[編集]接続駅や連絡駅とも言う。対義語は、単独駅(たんどくえき)。
乗換駅では、あるホームから別のホームへの徒歩移動を要することも少なくない。また、列車の接続によっては、ある程度の待ち時間を要する場合もある。この利用者をターゲットとして、鉄道会社(特に大手民鉄)は古くから駅構内の商業施設の充実に努めている。
一昔前までは、余程の大規模駅でない限りは、売店や喫茶店程度の店舗が一般的であったが、近年は鉄道会社の増収策の一環として、駅構内の店舗を積極的に出店する傾向が見られる。特に書店やレストランなどで、気軽に時間を潰す乗換客も多い。内容は書店、レストラン、コンビニエンスストアのみならず、デジタルメディアショップ、アクセサリーショップ、リラクセーションスペースなど、その種類は増える一方である。JR東日本の「エキュート」や「ディラ」のように、駅自体を一つの「街」としているような乗換駅もある。
乗り換え時に快適な座席を求めて走る利用者がみられる。著名な例として鉄道車両と鉄道連絡船との乗り換えがあった青森駅、函館駅両駅では、乗り換え先の青函連絡船に座席とカーペット席あり、身体を横にでき楽に旅ができるカーペット席に人気あったためにプラットホームと桟橋を結ぶ連絡通路を利用者が走った[1]。
しかし、未来に向けた生活のゆとりと豊かさの追求は、鉄道においても利用者ニーズの多様化や高齢化の進展等を背景にした多面的な質の向上が求められているが、都市部を中心とした橋上駅化や深層化(地下鉄)により垂直方向の移動距離が大きい鉄道駅が増加しつつあり、利用者が乗り換える時の抵抗「乗換抵抗」も増大する傾向にあり、1996年の土木工学界隈の講演によると「乗換抵抗」の低減化は極めて重要な課題になっている[2]。 2001年、日本鉄道建設公団は「新幹線直通運転化事業調査報告書」の中で、新幹線と在来線の乗り換えの場合、通常乗り換え1回の解消は乗車時間が30分ほど短縮されることと同等の価値を有するとが明らかにした。よってその方法の改善や解消が利便性向上につながるとされた。改善方法は
がある[3]。2008年の調査では垂直方向の移動が重要度が高く、同一ホーム乗換などの改善施策が効果が高いことが報告されている[4]。
設備
[編集]改札
[編集]一般に、2以上の鉄道路線が単一の会社によって保有・運行されている場合や、複数の会社ではあるがその駅構内に乗り入れて駅業務を委託している場合には、改札口を駅の構造に見合った数だけ設けられるが、東京や大阪などストアードフェアカードシステムが普及している地域で、会社毎にストアードフェアカードの精算を要する場合や、いわゆるキセル行為防止の観点から中間改札を設ける場合もある。
乗換駅の位置関係
[編集]乗換駅の中にはある路線の駅と別路線の駅との間の距離が大きく離れている場合がある。
なぜ駅が離れているのに乗換駅とされたかについては、「歴史的に別々に駅ができたが事実として乗り換える人が多い」という、利用者の動向による場合が多い。その他、路線を新しく建設した際に、既存の別路線の駅の近くに鉄道駅を設けることができなかった場合や、新線は交差部に駅を作ったが既存路線の駅が交差部から離れている場合などがある。このような場合でも、乗客を誘導する目的を持って乗換駅と設定されることがある。
駅が離れており、その間に公道を挟む場合においては、徒歩のルートに商店街など、一定規模の商圏ができることがある(駅前商店街の一種ではあるが)。このような位置関係では、乗換客の利便性の面ではマイナスとなるが、地元の商店街にとっては重要な顧客でもある。そのため、乗換えの利便性向上を目的として連絡通路の新設や駅の移動を計画した場合、「人通りが減り、商店街が衰退する」として、地元の商店街から反対されることがある(例:原町田駅→町田駅の移転時・新秋津駅と秋津駅など)。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 大島義行,松橋貞雄,三浦秀一 『鉄道駅における乗換抵抗に関する基礎的研究』 土木計画学研究・講演集 No.19 土木学会 1996年
- 函館市史編さん室編 『函館市史 通説編第4巻』 函館市 2003年
- 内田雅洋, 大島義行, 本堂亮 『幹線鉄道の乗換駅における乗換環境の評価に関する研究』 土木計画学研究・論文集第25巻 土木学会 2008年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 枝久保達也 (2020年4月5日). “東京メトロが「少し離れた駅を同じ駅扱い」にするワケ 地下鉄網を考えた大きな目的”. 乗りものニュース. 2020年9月5日閲覧。
- 武田信晃 (2021年1月30日). “2駅を使い乗り換える工夫 香港の地下鉄(MTR)「乗り換えで迷った」ほぼ聞かないワケ(有料記事)”. 乗りものニュース. 2021年1月30日閲覧。