チャイナエアライン

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チャイナエアライン
China Airlines
中華航空
China Airlines Boeing 777-300ER TPE.JPG
IATA
CI
ICAO
CAL
コールサイン
Dynasty
設立 1959年
ハブ空港 台湾桃園国際空港
焦点空港 高雄国際空港
マイレージサービス Dynasty Flyer
会員ラウンジ Dynasty Lounge
航空連合 スカイチーム
スカイチーム・カーゴ(チャイナエアライン・カーゴ)
保有機材数 82機
就航地 118都市
親会社 China Airlines Ltd.
本拠地 中華民国の旗 中華民国台湾桃園市大園区
代表者 孫洪祥(董事長)
外部リンク http://www.china-airlines.com/
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中華航空股份有限公司
各種表記
繁体字 中華航空股份有限公司
簡体字 中华航空股份有限公司
拼音 Zhònghuāhángkōng Gǔfèngōngsī
英文 China Airlines
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CAL Park - チャイナエアラインの本社 (新)
チャイナエアラインの本社 (旧)

チャイナエアライン中国語: 中華航空英語: China Airlines)は、中華民国台湾)の航空会社。中国語の略称は華航

概要[編集]

1959年12月、台湾空軍退役軍人らによって設立された[1]中華民国のフラッグ・キャリアである。正式名称は、中国語圏で「中華航空公司」、日本を含めた全世界においては「チャイナエアラインChina Airlines)」である。日本でも、1995年まで「中華航空(ちゅうかこうくう)」を正式名称としていた経緯などから、一部マスコミでは今でも[いつ?]「中華航空」と呼んでいる。なお、名称の似ている中国国際航空(Air China)は中華人民共和国の民用航空総局系の航空会社であり、中華民国の会社ではない。

機体の塗装は、かつては真ん中に国旗青天白日満地紅旗)が、他の国の航空会社と同様に小さく描かれていたが、中華人民共和国の中国共産党政府が返還後の香港乗り入れを盾に圧力をかけたため、現在では中華民国の国花であるの花びらが大きく描かれている。機体の社名も「中華航空公司」から「CHINA AIRLINES」へと変更されたが、「華航」という印影のデザインは残されている。 コールサインとして用いられる「ダイナスティ(Dynasty)」は、英語王朝の意味で、機内誌・各種サービスの名称にも使われる。

2010年9月14日に国際航空連合・スカイチームへの加盟に調印、2011年9月28日に正式加盟[2][3]。これを記念して、スカイチーム特別塗装を施したボーイング747-400(機体記号:B-18206[4])を運航させていた。同時に、1995年から利用されていたロゴが若干変更された[5]

サービス[編集]

建築デザイナー陳瑞憲(Ray Chen)氏のもと、2015年より「Next Gen」と題したリブランディングプロジェクトを実施しており、客室の内装、食器、アメニティから制服、小物に至るまで、全デザインとコンセプトの統一を図り、台湾を代表する航空会社として、台湾の生活美における文化創造力を国際舞台にアピールするとしている。

機内食[編集]

医食同源のもとにメニューが考案されており、ビジネスクラスではトンポーロー魯肉飯などの中華料理台湾料理を選択することも可能で、ウェブサイトで事前に機内食を予約できる。 ただし、日本路線をはじめとするほとんどの路線では、機内食を乗客人数分しか搭載せず、マイレージ上級会員でない乗客は、ビジネスクラス利用であっても、在庫切れでチョイスをできない場合がしばしばある。

客室乗務員[編集]

客室乗務員チャイナドレス風の制服は人気があり、雑誌「エイビーロード」等でも常に上位にランキングされてる。なお、約100名の[1]日本人クルーが在籍しているが成田ベースの乗務員は全て契約社員として雇用されている。日本路線に乗務する客室乗務員の多くは基本的な日本語会話が可能である。

マイレージ[編集]

マイレージサービスは「ダイナスティ・フライヤー」(華夏哩程酬賓計畫)と呼ばれるプログラムが提供されている。スカイチーム加盟各社のほか、マンダリン航空ハワイアン航空と提携している。特典は家族や他人への譲渡[1]が可能である。アメリカン・エキスプレスのポイントを同プログラムのマイルに転換することも可能である。

就航都市[編集]

コードシェア[編集]

チャイナエアラインは下記航空会社とコードシェアを行っている(2014年6月現在)。

また、ヨーロッパ内のネットワーク拡大のため、ルフトハンザ航空、エアーヨーロッパとコードシェアに向け交渉中である[1]

加えて、チャイナエアラインはドイツ高速鉄道(DB)と7つのルート( フランクフルト- ケルン, デュッセルドルフ, ハンブルグ, ハノーバー, ミュンヘン, Nuremberg, and Stuttgart)でコードシェアを実施している


運航機材[編集]

特別塗装が施されたエアバスA330-300型機

チャイナエアラインが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は09で、航空機の形式名は747SP-09, 747-209B, 747-409, 737-809 などとなる。

機材は以下の航空機で構成される。

将来計画

過去に保有していた機材[編集]

日本におけるチャイナエアライン[編集]

日本への乗り入れは、当初は台北から大阪経由東京便が、次いで沖縄経由大阪便が就航した後、東京便が直行となった。中華民国との断交(後述)を受け一旦全ての就航が中断した後、台北から東京、福岡、沖縄などへの路線が順次就航し路線網を拡大した。[9]

長らく続いた羽田空港発着[編集]

1967年大阪国際空港(伊丹空港)経由で東京国際空港(羽田空港)に乗り入れたのが始まり(1969年直行化)だが、1972年の日本と中華人民共和国との国交成立および中華民国との断交を受け、中華民国当局が1974年4月21日に日華間の航空路線を断絶させたため、前日をもって日本国内の各空港への乗り入れは一旦中止された。その後、1975年8月10日より羽田空港への乗り入れが再開された。 東京国際空港#成田空港開港後も参照。

1978年千葉県成田市の新東京国際空港(成田空港、現在の成田国際空港)開港後、東京に乗り入れる国際線定期便は東京都大田区の羽田空港から成田空港に移転した。その中で、唯一中華航空(当時)のみ外交上の理由(日本政府と中華人民共和国政府の航空交渉の席上で、後者から「『中国を代表する政府』に関わる主権問題で対立する中華民国の航空会社を同じ空港に乗り入れさせないように」という「圧力」があった)により成田空港へ移転せず羽田空港に残留した。この結果、都心に近い羽田空港ゆえ都内や横浜方面からのアクセスが比較的好条件であること、空港旅客サービス料が無料であること、国内線が集まる空港であり接続利便性が高いといった他社にはない優位性があった反面、他の国際線との接続利便性が低いという不利もあった。

なお、その後台湾に設立され、同じく東京に乗り入れることとなった長榮航空(エバー航空)も同じく成田空港ではなく羽田空港に発着するようになった。しかし、成田空港暫定第2滑走路が供用された2002年4月18日、両社とも発着地を羽田空港から成田空港に変更したが、2010年10月の羽田空港再国際化に伴いエバー航空とともに8年半ぶりに羽田空港発着便の運航を再開している。

32年ぶりの大阪[編集]

2004年の日台航空協議による発着枠拡大に伴い2006年7月、関西国際空港に台北線が就航した。内訳は旅客便が週5便、貨物便が週2便であったが、その後旅客便は1日1便に増便され2015/16年冬ダイヤは1日4往復であり、さらに2016年夏ダイヤからは1日5往復[10]となる。 また、台北のみにとどまらず高雄から週12便で(2016年夏ダイヤからは週19便)、台南からも週2便運航されている。

大阪への就航は、伊丹空港に国際線が就航していたころ(1974年4月20日)から数えて約32年ぶりである。

日本路線[編集]

2015年10月28日現在、日本国内 - 台北/桃園に週150便、台北/松山に週14便、台南に週2便、高雄に週33便を運航。また、以遠権を生かして東京/成田 - ホノルル線に週7便を運航中。

航路(路線)の詳細は下記の通り。

関西 - 台南便就航 出発式
関西国際空港、2015年10月28日

インシデント[編集]

日本で起きた2つの事故[編集]

1994年4月26日台北・中正国際空港(当空港の旧名称)発名古屋空港行きの140便(エアバスA300-600R型機・登録番号B-1816)が、名古屋空港で、操縦ミスにより着陸に失敗し墜落炎上、乗客乗員271人のうち264人が死亡、7人が負傷した。

また、2007年8月20日午前10時35分頃、台北発120便(ボーイング737-800型・登録記号B-18616)が那覇空港41番駐機場に到着、直後に右翼エンジンが爆発炎上した。事故機には乗客157名(日本人23名・幼児2名を含む)、パイロット2名、客室乗務員6名(日本人乗務員1名を含む)の計165名が搭乗していたが、幸い全員避難した。

安全への取り組みと課題[編集]

嘗ては中華民国軍から転籍したパイロット・整備士が多数在籍し、民間航空機との操作や設計思想の違いから、ヒューマンエラーによる事故が頻発していた。1986年2月16日に起きた澎湖諸島付近での墜落事故以来、通称「華航四年大限」と呼ばれるように、4年毎に多数の死者を出す重大事故を起こすジンクスがあるといわれていた。 しかし安全強化に積極的に取り組んでおり、パイロットの自社養成、外部航空会社から整備部門の責任者を招聘、機材の更新等の結果、近年は安全性に対し努力をしており、その結果、2002年5月に起こったチャイナエアライン611便空中分解事故以降、死亡事故は起きていない。

JACDECの調査による、安全なエアラインランキング2015年で59位[13]まで上昇している。 しかし、安全指数(低いほど安全性の高さを表す)でみれば、同じ台湾のエバー航空は0.008。ANAは0.015。日本航空は0.204であるのに対し、チャイナエアラインは1.089となっており、欧米アジアの主要航空会社の中では安全性の低い航空会社と評されていることに変わりはない。 桃園国際空港発着便を中心に他社と比べて著しい遅延が常態化している。また、駐機時におけるドアモード変更の不徹底による非常用スライド誤展開など、トラブルはいまだに多く、さらなる取り組みが必要である。

子会社[編集]

チャイナエアライングループの主な所属会社は以下の通り

Company Type Principal activities Incorporated in Group's Equity Shareholding
Cal-Asia Investment Inc. Subsidiary Holding Company British Virgin Islands 100%
CAL Park Subsidiary Headquarters Taiwan 100%
China Aircraft Services Limited Joint Venture Maintenance Company Hong Kong 20%
China Pacific Catering Services Limited Subsidiary Catering services Taiwan 51%
China Pacific Laundry Services Limited Subsidiary Laundry Taiwan 55%
ダイナスティーホリデー Subsidiary Travel agency Taiwan 51%
Global Sky Express Limited Joint Venture Cargo Loading Taiwan 25%
Hua Hsia Company Limited Subsidiary Laundry Taiwan 100%
マンダリン航空 Subsidiary Airline Taiwan 93.99%
揚子江快運航空 Joint Venture Airline China 25%
Taiwan Air Cargo Terminals Limited Subsidiary Cargo Loading Taiwan 54%
Taiwan Aircraft Maintenance & Engineering Co. (TAMECO) Subsidiary MRO Company Taiwan 100%
Taoyuan International Airport Services Limited Subsidiary Ground handling Taiwan 49%
タイガーエア台湾 Joint Venture Low-cost carrier Taiwan 80%

関連項目[編集]

出典[編集]

中華航空將新購6架波音777-300ER客機 http://www.china-airlines.com/ch/newsch/newsch001328.htm 中華航空將引進4架波音777-300ER全新租機 http://www.china-airlines.com/ch/newsch/newsch001327.htm

外部リンク[編集]