宮古空港
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画像提供依頼:花笠をデザインした旧ターミナルの画像提供をお願いします。(2008年7月) |
宮古空港 Miyako Airport | |||||||||
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IATA: MMY - ICAO: ROMY | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 |
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所在地 | 沖縄県宮古島市平良字下里1657番地128 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 沖縄県 | ||||||||
運用時間 | 8:00 - 21:00 | ||||||||
開港 | 1975年3月 | ||||||||
敷地面積 | 123.9 ha | ||||||||
標高 | 42.8 m (140.9 ft) | ||||||||
座標 | 北緯24度46分58秒 東経125度17分42秒 / 北緯24.78278度 東経125.29500度座標: 北緯24度46分58秒 東経125度17分42秒 / 北緯24.78278度 東経125.29500度 | ||||||||
公式サイト | 宮古空港ターミナルビル | ||||||||
地図 | |||||||||
宮古空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2018年度) | |||||||||
旅客数 | 1,782,856人 | ||||||||
貨物取扱量 | 11,946 t | ||||||||
発着回数 | 8,398 回 | ||||||||
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空港の一覧 |
宮古空港(みやこくうこう、英: Miyako Airport)は、沖縄県宮古島市(宮古島)にある地方管理空港である。
概要[編集]
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年間乗降客数は、合計1,782,856人(2018年度)[2]。国内では23番目、沖縄県内では那覇空港、新石垣空港に次いで3番目に乗降客数が多い空港である。
沿革[編集]
- 1943年(昭和18年)6月 - 旧日本軍により海軍飛行場として建設される[1]。
- 1944年(昭和19年)10月10日 - 「10・10空襲」で飛行機9機が撃破され、飛行場も大きな被害を受ける[3]。
- 1955年7月 - 宮古-那覇-石垣間に民間航空のチャーター便が初就航[3]。
- 1956年(昭和31年)6月 - 那覇-宮古-石垣間に民間航空の定期路線が就航[1][3]。
- 1968年(昭和43年) - 初代ターミナルビルが完成[3]。
- 1973年(昭和48年)2月 - 第三種空港に指定される[1]。
- 1975年(昭和50年)3月 - 滑走路を1,500メートルに延伸する[1]。
- 1977年(昭和52年)11月 - 旅客ターミナルビルの建設・運営にあたる「宮古空港ターミナル」を設立する[3]。
- 1978年(昭和53年)12月 - 暫定ジェット化供用を開始する。花笠を模した旧ターミナルビルが完成する[1]。
- 1983年(昭和58年)7月 - 滑走路を2,000メートルに延伸する[1]。
- 1984年(昭和59年)1月 - 計器着陸装置 (ILS) の供用を開始する[1]。
- 1989年(平成元年)7月 - 東京直行便が就航[3]。
- 1992年(平成4年)5月 - 滑走路舗装が強化され、中型ジェット機の安定運航が可能となる[1]。
- 1992年(平成4年) - 大阪直行便が就航[3]。
- 1997年(平成9年)7月17日 - 新ターミナルビルの供用を開始する[4]。
- 1997年(平成9年)8月 - 福岡直行便が就航[1]。
- 1999年(平成11年) - 旧ターミナルビルが解体され、跡地を国に返還する。
- 2008年(平成20年)6月 - 地方管理空港に指定される[1]。
- 2017年(平成29年)6月10日 - 2階搭乗待合室を拡張し運用開始(276席→410席)[5]。
- 2019年(令和元年)12月17日 - 2基のボーディング・ブリッジが更新され、供用を開始。2018年12月に更新されていた1基と合わせ、3基全てのボーディング・ブリッジの更新が完了[6]。
就航路線[編集]
国内線[編集]
2020年2月現在、JALグループの日本トランスオーシャン航空 (JTA) 、同じくJALグループの琉球エアーコミューター(RAC)、および全日本空輸(ANA)の3社が路線を運航している。
航空会社 | 目的地 |
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日本航空 (JAL) [7][注 1] | 東京/羽田(2021年3月28日より運航開始予定) |
日本トランスオーシャン航空 (JTA) [7] | 東京/羽田 名古屋/中部(2021年3月28日より季節運航開始予定) 大阪/関西(2021年4月29日より季節運航開始予定) 那覇 |
琉球エアーコミューター (RAC) [7] | 那覇 多良間 石垣 |
全日本空輸 (ANA)[7][注 2] | 大阪/関西 福岡(季節運航便)[10] 那覇 |
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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那覇空港 | 約109万人 | 上位24位 |
- 過去に就航していた定期運航路線
就航都市[編集]
※は下地島空港便もあり
運航機材[編集]
中型ジェット機が離着陸可能な施設を整えている。
日本トランスオーシャン航空は、2016年から羽田空港線及び那覇空港線にボーイング737-800型機を導入している[12][13]。かつて1990年から2010年までは、日本トランスオーシャン航空が毎年7月中旬から8月末日の間、日本航空インターナショナルのボーイング767-300型機と乗務員を借り受け(ウェットリース)、羽田空港線と那覇空港線の一部に就航させていた[14][15]。
全日本空輸は、2017年4月以降、ワイドボディ機のボーイング767-300型機を羽田空港線に通常運航するとともに、多客期等にはボーイング787型機を運航している[16][17]。
航空会社 | 運航機材 |
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日本トランスオーシャン航空 (JTA) | ボーイング737-800 |
琉球エアーコミューター (RAC) | ボンバルディアDHC8-Q400CC |
全日本空輸 (ANA) | ボーイング767-300
ボーイング737-800 |
ターミナルビル[編集]
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒906‐0013 沖縄県宮古島市平良字下里1657番地の128[18] |
設立 | 1977年11月10日[18] |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 3360001013805 |
事業内容 | 宮古空港ビルディングの管理経営及び貸室業等[18] |
代表者 | 代表取締役社長 下地義治[18] |
資本金 | 12億5480万円[18] |
発行済株式総数 | 2,485,600株(2019年3月31日時点)[18] |
売上高 | 952,223千円(2019年3月期)[18] |
営業利益 | 87,892千円(2019年3月期)[18] |
純利益 | 26,978千円(2019年3月期)[18] |
純資産 | 1,841,203千円(2019年3月期)[18] |
総資産 | 2,532,460千円(2019年3月期)[18] |
従業員数 | 44人(2019年3月31日時点)[18] |
主要株主 |
沖縄振興開発金融公庫 29.77% 沖縄県27.16% 日本トランスオーシャン航空 8.57% ANAホールディングス 5.72% 宮古島市 4.28%(2019年3月31日時点)[18] |
現在の旅客ターミナルビルは1997年(平成9年)7月17日に供用を開始したもので、サシバをイメージした赤瓦葺きの屋根が特徴である。延面積は、旅客ターミナルビルが9,237m2、貨物ビルが1,372m2[4]。沖縄県で初めてハートビル法の認定を受けた施設である。旅客ターミナルビルの設置および運営は、金融機関・自治体と運航会社などが出資した「宮古空港ターミナル株式会社」が行っている[1]。
現在の旅客ターミナルビルは年間乗降客数100万人を想定したものであるため、年間乗降客数が170万人を大幅に上回る近年の状況下では狭隘化している。このためターミナルビルの西棟1階部分を661m2、2階部分を550m2、東棟1階部分を190m2、2階部分を159m2拡張する工事が行われている(2019年5月16日に起工され、2020年9月からの供用を予定)[19]。ターミナルビルの拡張により西棟2階搭乗待合室の座席数が現在の410席から570席に増加するほか、東棟1階の手荷物受取場ではターンテーブルが約14m延伸される予定である[19]。
1階
- チェックインカウンター
- 到着ロビー
- 観光案内所
- 中央アメニティーホール
- 中庭/多目的広場
- 警察派出所
- 救護室
- コインロッカー
2階
- チェックインカウンター
- 出発ロビー
- 手荷物検査場
- 搭乗待合室
- 商店街・売店
- レストラン・喫茶店
3階
- 送迎デッキ
旧ターミナルビル[編集]
旧ターミナルビルは1978年(昭和53年)12月に竣工したもので、鉄筋コンクリート構造3階建、延面積3,376.5m2。花笠を模した外観が特徴で「花笠空港」という愛称で呼ばれた。現在のターミナルビルとは滑走路を挟んで反対側の平良市街地側に位置していた[3][20]が、現在は取り壊されている。
交通[編集]
- 自動車 - 平良から約10分。
- バス - 宮古協栄バス長北山北線(2番系統)、与那覇嘉手苅線(4番系統)、新里宮国線(5番系統)、みやこ下地島空港リゾート線(9番系統)、中央交通「みやこ下地島エアポートライナー[21]」にて、空港ターミナル前停留所下車。
- 宮古協栄バスはもともと5番系統のみが乗り入れていたが、2020年4月1日のダイヤ改正により2・4番系統も空港に乗り入れるようになった。これに伴い両系統合わせ1日11往復(従来は3.5往復)に大幅増便された。いずれの系統も平良方面は宮古島市役所を経由する。
- 宮古協栄バス9番系統や中央交通の路線も下地島空港の発着便によって変動するが両社とも1日3 - 4本づつ程度の運行。なお中央交通はクローズドドアシステムのため、下地島空港への乗車、下地島空港からの下車のみ可能。
- 巡回バス「宮古島ループバス」
かつての計画・試験運行[編集]
- 2009年には、宮古島市のホテル8社が宮古空港と市街地にある各ホテルを結ぶ無料のリムジンバスの運行を計画したが、タクシー各社の反対のために中止された[23]。
- 2013年2月4日から17日には、宮古島市によってコミュニティバス「まちなかバス」の実証試験運行が行われ、宮古空港を毎時30分に出発し、市街地、平良港とを結ぶ空港線が運行された。この試験運行の結果は2015年1月の伊良部大橋開通後の将来的な交通体系を検討する上での基礎資料とするとされた[24][25]が、伊良部大橋の開通時には、大規模な路線の再編が行われたにもかかわらず、空港を通る路線に変更はなかった[26][27][28]。
- 巡回乗合タクシー 「宮古島くるりんバス」
- 2018年4月2日 - 9月28日に乗合ジャンボタクシーで運行されている。2017年秋の実証実験(後述)を踏まえて、ルートや運行時間が変更された。ルートは、宮古空港と平良港とを結ぶ環状の路線に変更され、時計回りの「大漁回り」と反時計回りの「豊作回り」の2路線が運行されている。
- 2017年9月1日 - 11月30日の3ヶ月間、宮古空港と市街地・平良港とを結ぶ乗合ジャンボタクシーの実証実験が行われた。近年、寄港するクルーズ船の船客によるバス・タクシー利用が増えた結果、市民や一般の観光客の利用が困難になっていることへの対策として行われるもので、タクシー会社5社により以下の2ルートで運行された。運賃は一律500円(学生(高校生まで)、運転免許証返納者、障害者は300円)[30][31]。
- 北ルート:宮古空港 - 狩俣砕石所前 - サンエー前 - 市役所平良庁舎 - 公設市場前 - 平良港
- 南ルート:宮古空港 - イオンタウン南店 - 公設市場前 - 宮古総合実業高校前 - 平良港
関連項目[編集]
- 下地島空港 - 下地島に位置し、宮古島と伊良部大橋・伊良部島を介して繋がる。スカイマークは一時期宮古空港に乗り入れしていたが、宮古空港から撤退後、2020年の宮古諸島への再就航時は下地島空港発着としている。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 日本トランスオーシャン航空の機材・乗務員で運航する便あり。
- ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航する便あり。
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m “会社概要”. 宮古空港ターミナルビル. 2015年9月13日閲覧。
- ^ a b “管内空港の利用状況概況集計表(平成30年度速報値) (PDF)” (日本語). 国土交通省大阪航空局. p. 2. 2020年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 空港ターミナル40年 空の玄関の歩み/観光客70万人へ 宮古毎日新聞、2017年1月1日
- ^ a b 宮古空港新ターミナルビル落成 琉球新報、1997年7月16日
- ^ 待合室が134席増に/宮古空港 宮古毎日新聞、2017年6月11日
- ^ 搭乗橋3基すべて更新/宮古空港宮古毎日新聞、2019年12月17日
- ^ a b c d “フライトスケジュール”. 宮古空港ターミナルビル. 2017年6月13日閲覧。
- ^ “20年ぶりに福岡直行便/ANA”. 宮古毎日新聞. (2018年1月19日)
- ^ “名古屋から初便164人来島/ANA直行便が就航”. 宮古毎日新聞. (2018年3月27日)
- ^ “フライトスケジュール”. 宮古空港ターミナルビル. 2019年5月4日閲覧。
- ^ “航空輸送統計年報の概要 令和元年度(2019年度)分” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 総合政策局情報政策課交通経済統計調査室, (2020年6月30日), オリジナルの2020年8月31日時点におけるアーカイブ。 2020年8月31日閲覧。
- ^ JTA新機種が就航/宮古空港 宮古毎日新聞、2016年2月11日
- ^ 日本トランスオーシャン航空、羽田~宮古線にJAL SKY NEXT仕様のボーイング 737-800型機を8月6日導入 トラベル Watch、2016年8月4日
- ^ 神末武彦・加藤彰「運賃競争による新規航空需要の拡大と地域活性化に関する研究 那覇・宮古路線をケーススタディとして」 共栄大学研究論集 12号、共栄大学広報委員会編、2014年3月31日、p.101-118
- ^ JAL、航空機の歴史 (8) 時代は747から767へ。経済性重視の「地球に優しい飛行機」が誕生 マイナビニュース、2013年11月15日
- ^ 高需要で機材大型化/ANA 宮古毎日新聞、2017年3月2日
- ^ B787型機が初就航/ANA 宮古毎日新聞、2017年3月19日
- ^ a b c d e f g h i j k l m 第42期事業報告 (PDF) 宮古空港ターミナル株式会社
- ^ a b 宮古空港を増築整備/起工式で安全祈願宮古毎日新聞、2019年5月16日
- ^ 宮古の「花笠」解体始まる/観光シンボルの受け皿なく 琉球新報、1999年12月18日
- ^ http://ck-okinawa.com/distinations/shimojishima/
- ^ “宮古島ループバス公式サイト”. (2020年10月23日)
- ^ 宮古島8ホテル、無料送迎バス中止 タクシー業者反対受け - 琉球新報、2009年10月22日
- ^ 「まちなかバス」2月4日から試験運行 宮古新報、2013年1月30日
- ^ 「まちなかバス」試運行、市民ら買い物などに利用 宮古新報、2013年2月5日
- ^ 来月1日から新路線/路線バス3社 宮古毎日新聞、2015年1月22日
- ^ バス路線2月から新路線開始 大橋開通あわせ延長等 宮古新報、2015年1月23日
- ^ 路線バス 3社相互乗り入れ開始 宮古毎日新聞、2015年2月2日
- ^ “来月2日から「くるりんバス」が運行開始”. 宮古新報. (2018年3月30日)
- ^ 乗合ジャンボタクシー導入/空港から市街地まで 宮古毎日新聞、2017年7月22日
- ^ [1] 宮古新報、2017年8月9日
外部リンク[編集]
- 宮古空港ターミナルビル
- 宮古空港 -(沖縄県の空港)沖縄県土木建築部
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