平良港

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平良港(漲水地区)

平良港(ひららこう)は、沖縄県宮古島市にある重要港湾。港湾管理者は宮古島市。宮古列島の中心港である。

概要[編集]

古くは漲水泊、漲水港と呼ばれた[1]。北から順に下崎地区、漲水(はりみず)地区、トゥリバー地区の3つの地区からなる。また、下崎地区と漲水地区の間には荷川取(にかどり)漁港が、漲水地区とトゥリバー地区の間には下里船だまり及びパイナガマビーチが位置する[2]

このうち、漲水地区は最も古くから開発された地区で、現在も貨物及び旅客船発着の中心である。北から南に第1 - 4埠頭の4つの埠頭を有する。また、国道390号沿いには宮古島マリンターミナル、マティダ市民劇場、ホテルアトールエメラルド宮古島などの施設も設けられている[3]

北側の下崎地区は、貨物増や定期船の大型化に対応し、漲水地区に集中する物流を分散する新たな物流拠点として開発された地区である[4]

南側のトゥリバー地区では、コースタルリゾートヒララと仮称が付けられたコースタルリゾート整備プロジェクトが進められている[5]

平良港からは、宮古列島のうち、多良間島への定期船が就航している。かつては、伊良部島佐良浜港との間にも定期航路があったが、2015年1月31日伊良部大橋開通に伴い、同日に廃止された[6][7]。一方、翌2月1日には宮古協栄バス八千代バス共和バスの乗合バス3社がそれぞれの路線を平良港に乗り入れ、平良港で3社のバス路線の乗り換えが可能となった[8][9][10]

なお、宮古島と池間島来間島との間には、それぞれ池間大橋来間大橋が架かっており、大神島との間には宮古島北部の島尻地区から定期船が就航している。

歴史[編集]

  • 1913年(大正2年) - 突堤・荷揚場・道路が造成され、50トン程度のはしけが利用可能となる[11]
  • 1913年(大正2年) - 上原仁徳をはじめとする西里商人団が発起人となり埋め立て工事が始められる[12]
  • 1921年(大正10年)11月25日 - 埋め立て工事完成[12]
  • 1953年(昭和28年) - 1,000トン級船舶の接岸が可能な桟橋が竣工[11]
  • 1958年(昭和33年) - 琉球政府により重要港湾に指定されるとともに、名称が正式に平良港とされる[1]
  • 1966年(昭和41年) - 防波堤が竣工し、2,000トン級船舶の接岸が可能となる[11]
  • 1972年(昭和47年)5月15日 - 本土復帰にともない、日本政府により重要港湾に指定される[11]
  • 1976年(昭和51年)10月21日 - 5,000トン級船舶が利用可能な第3埠頭が竣工[11]
  • 1982年(昭和57年)5月8日 - 危険物取扱を中心とする第1埠頭が竣工[1]
  • 1985年(昭和60年)9月3日 - 10,000トン級バースを含む第2埠頭が竣工[1]
  • 1990年(平成2年)11月- コースタルリゾート計画策定[1]
  • 1993年(平成5年)5月12日- トゥリバー地区でコースタルリゾート事業起工[11]
  • 1996年(平成8年)5月- 離島定期船用の第4埠頭およびマリンターミナルが竣工[1]
  • 1998年(平成10年)10月12日 - トゥリバー地区一部(マリーナ部)供用開始[11]
  • 1999年(平成11年)4月2日 - 第4埠頭浮桟橋供用開始[1]
  • 2008年(平成20年)5月 - 12,000トン級船舶が利用可能な下崎埠頭が供用開始[11]

主な施設[編集]

下崎地区[編集]

下崎埠頭[編集]

2008年5月供用開始。貨物船のほか、不定期のクルーズ客船の寄港などに利用される[13]

漲水地区[編集]

第1埠頭[編集]

危険物取扱が中心

第2埠頭[編集]

  • 多良間海運 - カーフェリー「フェリーたらまゆう」(1日1便)
- 多良間島

第3埠頭[編集]

  • 琉球海運 (貨物輸送)-「にらいかない」、「かりゆし」、「みやらびII」(2006年9月18日に旅客営業廃止)
福岡那覇宮古石垣 → 那覇
東京大阪鹿児島 → 那覇 → 宮古 → 石垣 → 那覇
福岡 → 那覇 → 宮古 → 石垣 → 那覇
  • 有村産業(沖縄カーフェリー) - 「クルーズフェリー飛龍」、「飛龍21」(2008年6月6日から運航休止、有村産業は破産)

第4埠頭[編集]

  • 宮古フェリー - カーフェリー「フェリーゆうむつ」(1日6便) - 高速旅客船「うぷゆう」(1日11~12便)
  • はやて - カーフェリー「フェリーはやて」(1日7便) - 高速旅客船「スーパーライナーはやて」(1日10~11便)
- 伊良部島・佐良浜港(所要時間:カーフェリーで約25分/高速旅客船で約15分)(2015年1月31日に廃止)

トゥリバー地区[編集]

宮古島コースタルリゾートヒララ(仮称)[編集]

  • 宮古島マリーナ(仮称) - 防波堤、停泊地、ビジターバース、給油バース[14]
  • 海浜I、施設棟(トイレ・シャワー室)[15]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 平良港の「みなと文化」 (PDF) 仲宗根將二、港別みなと文化アーカイブス、一般財団法人みなと総合研究財団
  2. ^ 平良港の整備計画 国土交通省平良港湾事務所
  3. ^ 漲水地区 国土交通省平良港湾事務所
  4. ^ 下崎地区 国土交通省平良港湾事務所
  5. ^ 宮古島コースタルリゾートヒララ(仮称)|行政情報 宮古島市
  6. ^ 宮古フェリーとはやて、伊良部航路廃止へ 大橋開通、市が見舞金 琉球新報、2013年12月13日
  7. ^ 伊良部航路 来月に廃止 大橋開通で歴史に幕 琉球新報、2014年12月13日
  8. ^ 来月1日から新路線/路線バス3社 宮古毎日新聞、2015年1月22日
  9. ^ バス路線2月から新路線開始 大橋開通あわせ延長等 宮古新報、2015年1月23日
  10. ^ 路線バス 3社相互乗り入れ開始 宮古毎日新聞、2015年2月2日
  11. ^ a b c d e f g h 平良港の沿革 国土交通省平良港湾事務所
  12. ^ a b 平良市史編さん委員会編 『平良市史第1巻通史編1先史-近代編』 P.396、平良市役所、1979年
  13. ^ 平良港下崎埠頭が供用開始 物流効率化に期待 琉球新報、2008年5月25日
  14. ^ 宮古島コースタルリゾートヒララ マリンレジャー 宮古島市
  15. ^ 宮古島コースタルリゾートヒララ ビーチ・施設棟 宮古島市

外部リンク[編集]

座標: 北緯24度48分40秒 東経125度16分26秒 / 北緯24.81111度 東経125.27389度 / 24.81111; 125.27389