名瀬港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

名瀬港(なぜこう)は、鹿児島県奄美市(旧名瀬市)にある港湾

奄美大島の北西部にあり、港口は北側を東シナ海に対して開いていて、他の三方は陸地に囲まれており天然の良港としての形状を有している。また、鹿児島港那覇港のほぼ中間(鹿児島港から383km 、那覇港から331km)に位置する。その位置から九州から沖縄の間の海域における避難港としての機能を有しており、港湾法上の重要港湾に指定されているほか、港則法上の特定港にも指定されている。

奄美大島における物流および観光の拠点となっている。

一番左が本港地区、真ん中の貨物が積まれている所が新港地区、船舶が停泊している所が長浜地区。

地区ごとの概要[編集]

一番手前の少し右側が本港地区、川の対岸が新港地区、船が停泊している所から奥が長浜地区

大まかには、長浜地区・新港地区・本港地区・佐大熊地区に分かれている。

名瀬港立神灯台(昭和12年初点) - 「フェリーとしま」より撮影

長浜地区[編集]

観光船岸壁(長さ280m、水深10m)には奄美海上保安部拠点機能強化型巡視船「あまぎ」と高速特殊警備船「かいもん」が常駐するほか、クルーズ客船が寄港するさいに使用する。このほか漁船の船溜まり(長さ410m、水深3.5m)もあり、鹿児島県警の取締船「おおしま」も常駐する。尚、寄港実績として民間船舶として「ZAANDAM」、「飛鳥II」、「ぱしふぃっくびいなす」、「ふじ丸」、「にっぽん丸」、「ナッチャンWorld」、「いしかり(2代目)」などがあり、前述の港の形状上、一万トンクラスの大型船舶は自力による回頭接岸が難しく必要に応じてタグボートなどが沖縄などから遠征してくる。近年は日本の国防上の重要な島嶼部に当たり輸送、訓練のための自衛艦やそれに伴う民間借り上げのチャーター船寄港の際も同岸壁を使用している。

新港地区[編集]

岸壁(長さ370m、水深9m)は定期フェリー専用となっており、同時に2隻が接岸できる「くの字」型岸壁が整備されているが、取り扱い貨物量の増加に伴い荷役作業場が手狭になっているため拡張および耐震性の強化を図るため、将来的には同時に3隻が同時に接岸できる直線状の岸壁を整備する予定[1]

旅客用のフェリーターミナルがあり、ボーディング・ブリッジが整備されている(使用の可否は船舶の使用による)が、夜間は最終便出港後から始発便入港前まで閉鎖される。

旅客扱いを行う航路

本港地区[編集]

旧港とも呼ばれる[2]。港の最深部に位置しており、かつては定期船や貨物船のほとんどが使用していたが、現在はまれに工事用の作業船やフローティングドックが使用する程度である。

将来的には埋め立てられる予定となっている。その前提で地盤改良工事(海底に砂を流し込む)が行われた影響により水深が減少している区域があり、碇泊の制限がある。地区の奥まったところに漁船の船溜まりがある。

佐大熊地区[編集]

貨物地区として整備されており、鹿児島と離島間を結ぶRO-RO船貨物船などが主に使用している。近年、ヤマト運輸の新事務所も当地区に移転し、新しい上屋を設置している。また、災害や急患発生時に使用される緊急用ヘリポートが整備されている以前の緊急ヘリポートは山腹にあり進入コースが限定され条件が良くない為に移転された)。

現在、国と県による港湾整備計画[1][3]にもとづき、沖防波堤工事および本港地区の埋め立て工事などが施工されていることから、フローティングドックやサンドコンパクションパイル船など特殊な工事用の作業船などの寄港も多い。

使用船舶と航路

「きょらむん」の先代「第三南海丸」は2010年11月17日名瀬港沖防波堤に衝突し、船首を損傷し穴が空いて、名瀬港までは自力航行したが修繕施設のある鹿児島まではそのままでは浸水の可能性があり航行できなかったため、名瀬港にて応急処置として、鉄板を外部から溶接して、海上保安部の許可を受け、鹿児島へ回航し、鹿児島にて一時的な防水処置を施し、次の定期点検までは一時的な補修をした状態で運航していた。

脚注[編集]

  1. ^ a b 名瀬港港湾計画改訂 - 国土交通省
  2. ^ 南海日日新聞』2008年7月2日付 バックナンバー
  3. ^ 奄美のまちづくりに係る事業の整備方針について決定しました。(名瀬港本港地区港湾整備事業の整備方針について) - 鹿児島県
[ヘルプ]

外部リンク[編集]