にっぽん丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
にっぽん丸(大改装後)2012年、横浜港で
神戸港中突堤に接岸中(大改装前)

にっぽん丸(にっぽんまる)は、日本の大手海運会社商船三井の外航客船部門担当会社商船三井客船(通称:MOPAS)が運航する、外航クルーズ客船である。

にっぽん丸(初代)[編集]

  • 1958年竣工
  • 総トン数 : 10,770トン
  • 全長 : 145m
  • 定員 : 431人
  • 商船三井客船保有のあるぜんちな丸(2代目)が1972年に南米航路から撤退したことを受け、貨物室を客室に改装して「にっぽん丸」と命名された。
  • 1976年、老朽化に伴い、2代目にっぽん丸が導入され、引退した[1]
  • 1977年、解体。

にっぽん丸(2代目)[編集]

にっぽん丸(3代目・現にっぽん丸)[編集]

にっぽん丸 (3代)
Nipponmaru-Yokohama.JPG
横浜港大さん橋に停泊中のにっぽん丸 (3代)
基本情報
船種 クルーズ客船
船籍 日本の旗 日本
所有者 商船三井客船
運用者 商船三井客船
建造所 三菱重工業神戸造船所(1188番船)
母港 東京
姉妹船 ふじ丸
船級 NK
信号符字 JNNU
IMO番号 8817631
MMSI番号 431302000
経歴
起工 1989年10月2日
進水 1990年3月
竣工 1990年9月27日
就航 1990年9月20日
要目
総トン数 22,472トン[2]
21,903トン(2010年大改装前)
全長 166.65m
全幅 24.00m[2]
喫水 6.6m
機関方式 ディーゼル
出力 10,450PS×2基
最大速力 21ノット
航海速力 18ノット
旅客定員 184室、最大532名(〜2010年)
202室、最大524名(2010年大改装後)
テンプレートを表示
前方
側面
後方側面、デッキ
船尾、神戸ポートターミナルに接岸中(右はエキスプローラー24,318t)
2010年大改装後(北海道利尻町沓形港にて)
側面(2010年大改装後)
船尾(2010年大改装後)
夜(2010年大改装後)
プール
ドルフィンホール

2代目にっぽん丸に代わる客船として、1990年に三菱重工業神戸造船所で建造された[1]。1990年3月に三菱重工業神戸造船所で進水式が執り行われ、紀宮清子内親王による「にっぽん丸」命名と支綱切断が行われ[1]1990年9月27日に竣工した。

船内設備(2010年大改装後)[編集]

  • 1階
    • クリニック(診療所)
    • テンダーゲート
    • スタンダードステートルーム(18室)
  • 2階
    • メインエントランス
    • フロント
    • クルーズサロン
    • メインダイニングルーム「瑞穂」
    • スーペリアステートルーム(8室)
    • コンフォートステートルーム(17室)
  • 3階
    • デジタルラボ「ドルフィン」
    • ツアーデスク
    • グランドバス(大浴場)
    • ボディケア
    • 自動販売機
    • セルフランドリー
    • コンフォートステートルーム(80室)
  • 4階
    • プロムナードデッキ
    • ビスタスポット
    • ドルフィンホール
    • ドルフィンバー
    • スーペリアステートルーム(42室)
    • スーペリアステートルーム(車椅子対応)(2室)
  • 5階
    • ネプチューンバー
    • カードルーム
    • Eカフェ&ライブラリー
    • ブティック「アンカー」
    • ショップ「ブイ」
    • ドルフィンラウンジ
    • カジノラウンジ「ビギナーズラック」
    • コンファレンスルーム
    • デラックスルーム・ベランダ(16室)
    • デラックスルーム・ツイン(4室)
    • デラックスルーム・シングル(4室)
  • 6階
    • ラウンジ「海」
    • マーメードシアター
    • ミッドシップバー
    • オーシャンダイニング「春日」
    • 寿司バー「潮彩」
    • 操舵室
    • 無線室
    • グランドスイートルーム(2室)
    • ビスタスイートルーム(4室)
    • ジュニアスイートルーム(3室)
  • 7階
    • ホライズンラウンジ&ホライズンデッキ
    • 茶室「吉野」
    • スパ&サロン
    • オアシススタジオ&ジム
    • リドバー&グリル
    • リドテラス
    • プール(全天候天井開閉式)
    • スポーツバー
    • スポーツデッキ
  • 8階
    • サンデッキ(ウォーキングトラック)

改装[編集]

  • 2001年1月(第1回改装)
    • ステートルームの内装を一新
  • 2001年12月(第2回改装)
    • スイートルーム・デラックスルームの内装を一新
    • 2階エントランスホール、エレベーター内、及び各階エレベーターホールの内装を一新
    • CSデジタル放送受信設備を新設
  • 2003年2月(第3回改装)
    • 6階ピアノラウンジをベランダと一体化してラウンジ「海」に改装
    • 6階マーメイドサロンをカジノサロンに改装
    • 2階ダイニングルーム「瑞穂」の内装を一新し、座席数を増加
    • 5階ブティック「アンカー」の内装を一新
    • 5階ショップ「ブイ」を、スポーツマッサージやネイルケアのためのリラクゼーションサロンに変更
    • 2階のフィットネスセンターに替え、7階スカイベランダにフィットネスコーナーを設置
    • スイートルーム・デラックスルームのトイレにウォッシュレットを設置
    • 全客室・主要公室に水噴霧式消火装置を設置
  • 2006年1月(小改装)
    • ステートルームのトイレにウォッシュレットを設置
    • 2階エントランススペースを分煙化、喫煙コーナーを設置
  • 2009年11月〜2010年2月(大改装)[1][3]
    • 客室を18室増設、デラックス仕様へ変更
    • 上級客室25室へのバルコニーの新設
    • ステートルームAの内装を一新
    • 非接触型ICカードキーシステム導入
    • プレミアムダイニング、寿司コーナー、スパ(既存施設の統合)、ビスタラウンジ、ウッドデッキの新設
    • バーの増設
    • スポーツジムの拡充
    • 新型テンダーボートの搭載、及びこれに伴う乗降口の新設
    • 船体のカラーを白一色から、濃紺と白のツートンカラーに塗り替え

撮影[編集]

テンダーボート[編集]

にっぽん丸に付属した初代のテンダーボートは、かつて独自の名前がつけられていた。右舷側が「あさなぎ」、左舷側が「ゆうなぎ」である。このテンダーボートは日本のクルーズ客船では珍しく、救命艇機能を有さないものであり、そのために漁船に近いフォルムであった。

大改装の際、上級客室へのベランダ設置のため、救命艇を大型化して数を減らすこととなり、この際両側各一艇がテンダーボートの役割を兼ねるため、両船ともにっぽん丸のテンダーボートとしての任務を離れた。救命艇はこの際廃船となったが、「あさなぎ」「ゆうなぎ」は売却されることとなった。

その後、「あさなぎ」は関東周辺を中心に沿海遊覧船事業を営む「ベルクルーズ」に買い取られた。同船は遊覧船「ゆ〜みんアルファ2」に改装されて熱海での遊覧船事業に使用された。その後後継船「ゆ〜みんジャック」の登場により大洗に移籍し、遊覧船「ゆ〜みんパイレーツ」として引き続き使用されている。

一方の「ゆうなぎ」は築地川に留置されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d にっぽん丸公式ページ : 会社情報 / 沿革 ・ 現在に至る”. 商船三井客船 (2011年). 2012年12月9日閲覧。
  2. ^ a b “大型客船2隻、留萌港に にっぽん丸と飛鳥2 物産展で歓迎”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年7月14日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/551124.html 
  3. ^ ニューにっぽん丸 横浜・大さん橋お披露目(Youtube動画)”. 神奈川新聞 (2010年3月21日). 2012年12月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]