ガンツウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ガンツウ
ガンツウ006.jpg
尾道水道を航行する就航前の本船
基本情報
船種 クルーズ客船
船籍 日本の旗 日本
所有者 せとうちクルーズ
運用者 せとうちクルーズ
建造所 常石造船
母港 尾道
信号符字 JD4069
MMSI番号 431009383
経歴
起工 2016年10月28日
進水 2017年1月16日[1]
竣工 2017年
就航 2017年10月17日[2]
現況 就航中
要目
総トン数 3,200 トン[1]
全長 81.2 m[1]
全幅 13.75 m[1]
深さ 4.4 m[1]
喫水 2.4 m[1]
機関方式 電気推進[1]
主機関 水冷式三相誘導電動機 2基
航海速力 10 ノット[1]
旅客定員 38名[1]
乗組員 46名[1]
テンプレートを表示

ガンツウ(guntû)は、せとうちホールディングス傘下のせとうちクルーズが運航するクルーズ客船。船名はイシガニの尾道地方における方言に由来する[3]

概要[編集]

常石造船で建造され、2017年10月17日に就航した[2][4][3][1]

尾道市ベラビスタ境ガ浜マリンパーク境ガ浜)を発着港として、瀬戸内海沿岸の景勝地を周遊、宮島松山市大三島丸亀市などに寄港する宿泊型クルーズを行っている[3]

常石造船は1989年から1999年まで本船と同様にマリンパーク境ガ浜を拠点に元・宇高連絡船土佐丸」を改造したクルーズ客船サウンズ・オブ・セトを運航していた。

建造資金は、地元地方銀行および日本政策投資銀行の出資による「せとうち観光活性化ファンド」を通じて調達、事業開発を地域の金融機関など40社超が出資する瀬戸内ブランドコーポレーションが、プロモーション・旅行商品開発を一般社団法人 せとうち観光推進機構が支援するなど、地元企業の協力を受けて事業が進められている[5]

乗船客は富裕層を対象としており、1泊一室当たり30万円から80万円以上の価格帯となっている。乗船予約は、2017年3月に帝国ホテルに開設された「guntû Gallery」でのみ受け付けており、同じくベラビスタを拠点とするせとうちSEAPLANESと連携した送迎サービスなども計画されている。

設計[編集]

尾道水道を航行する就航前の本船
尾道水道を航行する就航前の本船

外観および内装の設計は建築家の堀部安嗣によるもので、瀬戸内との調和をコンセプトにデザインされた。船体上部には瀬戸内の集落に見られる瓦屋根をイメージして屋形船のような屋根が架けられており、外観上の特徴となっている。船体色は海や空に溶け込む色としてシルバーが選ばれた。内装には木材が多用されており、船舶の安全基準に合わせて不燃材が使用されている[1]。寄港先での上陸艇としてテンダーボートを装備する。

船体は4層構造で上部からDECK3 - DECK1と呼称され、DECK1・2に客室、DECK3にメインダイニング、寿司カウンター、カフェバー、ラウンジなどが設けられる。DECK1には乗船口が設けられているほか、後部はACTIVITY DECKとなっておりテンダーボート2隻を搭載する。操舵室はDECK1の前端に設けられている。DECK1の下部は機関室・乗組員区画となっている。

客室は全室海側で50平米 - 95平米の4タイプ19室(2名定員)が設けられる。船内にはレストラン、バー、大浴場、エステ、ジムなどの設備のほか、3階のパブリックスペースには縁側やデッキが設けられる[1]

  • The guntû SUITE(1室、90m2
  • GRAND SUITE(2室、80m2
  • TERRACE SUITE(16室(うち露天風呂付2室)、50m2

船内[編集]

船内では地元食材を中心とした食事が提供され、室内の調度品、アメニティなども瀬戸内海沿岸の生産品が厳選されて使用されている[3]。船内の食事は原宿の老舗割烹「重よし」の大将である佐藤憲三が監修、和食、洋食、スイーツなどを提供し[1]、寿司カウンターは淡路島「亙(のぶ)」の坂本亙生が監修する。

DECK3
  • 展望デッキ
  • カフェ・バー
  • メインダイニング
  • 寿司カウンター
  • 縁側
  • 炭焼き台
  • ホワイエ
  • ショップ
  • ラウンジ
DECK2
  • The guntû SUITE
  • GRAND SUITE(1室)
  • TERRACE SUITE(8室・露天風呂付き1室)
  • サウナ付大浴場
  • ジム
  • トリートメントルーム(エステ)
  • サロン
DECK1
  • GRAND SUITE(1室)
  • TERRACE SUITE(8室・露天風呂付き1室)
  • エントランス
  • アクティビティデッキ(テンダーボート)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n “せとうちクルーズ「ガンツウ」、全容明らかに”. WEB CRUISE (内航プレス社). (2017年1月16日). http://www.cruise-mag.com/news.php?obj=20170116_03 2017年1月20日閲覧。 
  2. ^ a b “「高級宿」出航 ガンツウ、瀬戸内の旅へ”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年10月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22371410X11C17A0LA0000/ 2017年10月26日閲覧。 
  3. ^ a b c d “瀬戸内海の新しい旅を提案する、新造船ガンツウが2017年9月に就航” (プレスリリース), せとうちホールディングス, (2016年8月17日), http://news.setouchi-hd.com/press/2016/08/17/278/ 2016年8月29日閲覧。 
  4. ^ 当初は2017年9月就航と案内されていた。
  5. ^ “常石グループ、瀬戸内で客船事業 来年9月開始”. WEB CRUISE (内航プレス社). (2016年8月10日). http://www.cruise-mag.com/news.php?obj=20160810_01 2016年8月29日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]