鹿児島港

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鹿児島港
Port of Kagoshima and Sakurajima 01.jpg
南埠頭から見た桜島
鹿児島港の位置(日本内)
鹿児島港
鹿児島港の位置(鹿児島県内)
鹿児島港
鹿児島港の位置(東シナ海内)
鹿児島港
鹿児島港の位置(太平洋内)
鹿児島港
鹿児島港の位置
所在地
日本の旗 日本
所在地 鹿児島県鹿児島市
座標 北緯31度35分37.74秒
東経130度33分57.86秒
座標: 北緯31度35分37.74秒 東経130度33分57.86秒
詳細
開港 12世紀
管理者 鹿児島県
種類 自然/人工
埠頭数 6

鹿児島港(かごしまこう)は、鹿児島県鹿児島市にある港湾。港湾管理者は鹿児島県。港湾法上の重要港湾港則法上の特定港に指定されている。

概要[編集]

開港より約650年の歴史を有し、港湾設備と都心市街地が一体化した南日本の主要な港湾地帯でもある。

港湾は南北約20kmの範囲に及び、本港区(桜島フェリーターミナル、北埠頭、南埠頭)、新港区鴨池港(鴨池フェリーターミナル)、中央港区(旧南港、旧木材区、マリンポートかごしま)、谷山港一区谷山港二区浜平川港区に分かれる。

鹿児島県は離島が多いほか、本土の大半が半島や険しい地勢の為、物流・旅客ともに海上交通に頼る面が多いため、鹿児島港の各港区や旅客ターミナルは普段から活況を呈している。加えて桜島フェリー・垂水フェリー・種子島・屋久島行の高速船は頻繁に運航されており、一般の旅客に加え、通学・通勤での定期利用者も非常に多い。また、お盆や年末には帰省客で、転勤シーズンには異動者とその見送りの人々で賑わう。 年間の旅客乗降人員は600万人~700万人ほどで推移しており、国内では広島県厳島港に次いで旅客利用者の多い湾港である。

2009年2月1日より、空港連絡バスを除くほとんどの高速バスの始終着点が本港区南埠頭(高速船のりば)へ移転し、各地へ向かうフェリーと陸路のアクセスが今まで以上に密となった。

歴史[編集]

鹿児島旧港施設・新波止砲台跡
(重要文化財・「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」(九州・山口の近代化産業遺産群)の候補遺産であった。
桜島フェリーターミナル
  • 12世紀中頃 - 確認される最古の記録によれば、この時期に島津氏により開港されたようである。
  • 1602年-1854年 - 現在の本港区の大半がこの期間に形成される。鹿児島城の築城や城下の拡大、薩英戦争の防衛などに伴い、周辺の丘陵が削られ土砂で随時埋め立てられている。埋立て開始当初、現在の中心街天文館界隈の大半は遠浅の海であったようだ[要出典]
  • 1901年-1905年 - 明治の大改修により近代港湾として整備に着手。すでにこの頃より沖縄阪神方面の定期航路が頻繁であったほか、台湾にも定期航路があった。
  • 1901年 - 港の背後地区に官営鉄道鹿児島本線(現在の日豊本線肥薩線経由)の鹿児島駅が開業。同時期より沖縄方面の貨物取扱いが開始。
  • 1907年 - 横浜港神戸港などと共に旧重要港湾に指定。
  • 1919年 - 旧関税法の「開港」に指定。
  • 1922年 - 国の指定港湾内務省告示)指定。同時期より上海大連への国際航路のほか、朝鮮半島への航路が開設されていたようである[要出典]
  • 1923年-1934年 - 大正・昭和の大改修に着手。本港区の混雑解消のため城南埠頭(現在の新港)が建設される。また、鹿児島市の近代化の一環として、漁港関連施設の整備のほか近隣の本港区住吉町(旧ボサド桟橋)に全国で4番目の魚類・青果中央卸売市場が整備される。
  • 1950年 - 植物防疫法「輸入可」港に指定。
  • 1951年 - 新重要港湾入管難民法の「出入港」、家畜伝染病予防法「輸入可」港に指定。
  • 1952年 - 検疫法検疫港に指定。この頃より旧南港区(中央港区)の整備を開始。
  • 1959年 - 現在の港湾計画を策定し、新港区の整備を開始。奄美・沖縄航路が本港区から移転。
  • 1965年 - 旧木材港区(中央港区)整備を開始。適用港湾特定港に指定。
  • 1966年 - 谷山港一区の整備開始。
  • 1960年後半 - 新港区と鴨池港区の中間の与次郎地区の埋立が完了。
  • 1967年 - 新港区新港に魚類中央卸売市場が新設(住吉町の市場より分離)。
  • 1971年 - 港湾計画を拡大して、谷山港二区の整備を開始。
  • 1972年 - 旧鹿児島空港跡地に鴨池港区の整備を開始、大隅半島の垂水航路専用のフェリーターミナルとする。
  • 1972年 - 港湾計画を改定、浜平港区の整備を開始。
  • 1972年 - 新港区と鴨池港区の中間の埋立地である与次郎地区を主会場に太陽国体が開催される。
  • 1976年-1980年代 - 鴨池港区の背後地区(旧鹿児島飛行場跡地)である鴨池新町を旧日本住宅公団が「鴨池ニュータウン」として都市整備。高層集合住宅団地の建設を皮切りに地区計画を策定し、外壁の色調を統一したオフィス街が出現。
  • 1976年 - 中央港区木材港背後地区に青果中央卸売市場が移転し、住吉町の中央卸売市場は閉鎖。
  • 1985年 - 本港区と背後地区の再整備計画に着手。
  • 1986年 - 谷山港二区に石川島播磨重工業が進出(2002年撤退)。
  • 1991年 - 本港区の市役所大通りを鹿児島市が「みなと大通り公園」として再整備。
  • 1991-1993年 - 本港区背後地域の県農協連跡地に、高層集合分譲住宅・商業施設・シティーホテルなどが一体となった再開発ビル「アーバンポート21」が整備される。
  • 1993年 - 本港区北埠頭ターミナルの供用を開始。
  • 1996年 - 本港区背後地域の小川町21番街区に再開発ビル「アーバンポート住宅棟」が整備される。
  • 1996年 - 将来の臨港道路の一部となる谷山臨港大橋が開通。
  • 1997年 - 鴨池港区の背後地区に鹿児島県庁・県警察本部・県議会が移転。
  • 1997年 - 本港区にいおワールドかごしま水族館が開館。
  • 1998年 - 新桜島フェリーターミナル供用を開始
  • 2000年 - 将来の臨港道路の一部となる天保山シーサイドブリッジ供用を開始。
  • 2002年 - 本港区南埠頭ターミナルの供用を開始。
  • 2004年 - 本港区に隣接して、既存の鹿児島駅を拡大した鹿児島貨物ターミナル駅JR貨物)が開業。鉄道と海上輸送とのオンタイムが実現。
  • 2005年 - 本港区に大型商業施設ドルフィンポートが開業。
  • 2006年 - 本港区にNHK鹿児島放送局が移転。
  • 2007年 - 中央港区の旧木材港に大型商業施設イオン鹿児島ショッピングセンター(現・イオンモール鹿児島)が開業。
  • 2008年 - 運航本数が多い種子島・屋久島行きの高速船ターミナルが本港区の北埠頭から市街地寄りの南埠頭に移設、タクシー車寄せなどを完備した専用のりばになる。
  • 2008年10月18日 - 大型観光船用の埠頭を備えたマリンポートかごしまが中央港区に開港する。
  • 2009年 - 各地へ向かう高速長距離バスの始終着点が、いづろ高速バスセンターより種子島・屋久島行き高速船ターミナルへ移転。

主な施設[編集]

桜島(手前)より見下ろす鹿児島港(奥)。写真中央が北埠頭、その左隣が南埠頭
桜島フェリーターミナル内の様子
本港区
  • 北埠頭:旅客待合所・旅客ターミナルビル・桜島フェリーターミナル・県営1号上屋・県営2号上屋・県営4号上屋
  • 南埠頭:旅客待合所・南ふ頭旅客ターミナル・村営フェリーとしま乗り場・村営フェリーみしま乗り場・高速船ターミナルビル・高速バスのりば
新港区
  • 新港第1待合所・新港第2待合所・県営上屋2号・県営上屋2号・県営上屋5号・鹿児島市魚類中央卸売市場
鴨池港区
  • 鴨池フェリーターミナル・天保山シーサイドブリッジ
中央港区
谷山港一区
  • 谷山漁港・鹿児島市青果中央卸売市場・谷山臨港大橋・県営上屋1号・県営上屋2号
谷山港二区
  • 県営上屋

旅客航路[編集]

本港区北埠頭[編集]

本港区南埠頭[編集]

南埠頭
フェリーみしま
フェリーみしま
本港区南埠頭(高速船ターミナルビル)

2007年4月から供用開始。

  • 鹿児島商船:高速船「トッピ-」
    • 鹿児島港 - 指宿港 - 種子島(西之表港・島間港) - 屋久島(宮之浦港・安房港
  • コスモライン:高速船「ロケット」
    • 鹿児島港 - 種子島(西之表港) - 屋久島(宮之浦港)

新港区[編集]

県は老朽化や安全上問題あるとして本港区北埠頭への移転を要請していたが、将来的に新港区を整備したうえで継続利用するとの結論となり、2011年から整備工事を開始[1][2]

整備計画として、

  • 埠頭用地不足解消の為、老朽化対策と併せ全面埋め立てによる用地確保。
  • 岸壁再構築については大規模災害時に運用できる耐震岸壁を一バース整備。
  • 港湾施設は旅客ターミナルはボーディングブリッジエレベーターなどのバリアフリー対策と共に貨物との動線分離を図る。
  • 臨港道路は現行の臨港道路を活用し、4車線を整備する。

2011年9月20日から整備工事のため従来の新港第二待合所は閉鎖となり、旧第一待合所を新港仮設待合所として2013年度末まで使用し、 同整備工事に伴い、新港での接岸荷役岸壁も一部工事区画に入り、従来のように使用船舶の二隻同時接岸が不可能な為、 マリックスラインは本港北埠頭、マルエーフェリーは谷山港区にそれぞれ待機岸壁を設定し、必要に応じて船舶の入れ替えを行っていた。
2016年4月に新旅客ターミナル、ボーディングブリッジ、耐震岸壁が整備供用開始され、4年5ヶ月にわたる前述の使用岸壁変則運用を終了し、 新港区内における鹿児島=奄美群島=沖縄/那覇航路の運航船舶二隻同時接岸運用が再開された。

2009年2月より新港待合所前と鹿児島中央駅天文館、市街地方面の間をいわさきバスネットワークが船の入出港時間に併せて連絡バス「ポートライナー」を運航中。

鴨池港区(通称:「鴨池フェリーターミナル」)[編集]

谷山港二区(七ッ島地区)[編集]

  • 新屋敷商事:貨客船「はいびすかす」
    • 鹿児島港 - 種子島(西之表港) - 屋久島(宮之浦港)

高速バス[編集]

熊本まで乗り入れている九州産業交通バス、南埠頭駐車場より

2009年2月1日より、旧いづろ高速バスセンターを起終点としていた高速バスが本港区南埠頭(高速船ターミナル)に乗り入れ、同ターミナルが起終点となった。

なお、管理は同バスセンターを管理していたいわさきバスネットワークが行っている。長崎行きランタン号や宮崎行きはまゆう号は乗り入れない。

脚注[編集]

関連項目[編集]

城山展望台から見た鹿児島港と市街

港湾・物流関連

施設

外部リンク[編集]