石垣島

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石垣島
衛星画像
座標 北緯24度20分04秒
東経124度09分22秒
座標: 北緯24度20分04秒 東経124度09分22秒
面積 222.18 km²
海岸線長 139.22 km
最高標高 525.5 m
最高峰 於茂登岳
所在海域 太平洋東シナ海
所属諸島 八重山諸島
所属国・地域 日本の旗 日本沖縄県石垣市
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石垣島の位置

石垣島(いしがきじま)は、沖縄県石垣市に属するで、沖縄県内では沖縄本島西表島に次いで3番目に広い島である。日本全体では、本土と沖縄本島を含め、熊本県上天草市天草市に属する天草上島に次いで 21番目の面積を持つ[1]人口は約4万5千人。

概要[編集]

石垣島は八重山諸島政治経済教育交通などの中心地で、県庁所在地である那覇市との距離は南西に410km以上離れており、その距離は東京から岐阜間に相当する。石垣島から北西の方角に位置し、東シナ海に浮かぶ尖閣諸島も、住所表記などの行政区画としては沖縄県石垣市に属している。那覇市などが所在する沖縄本島とは逆に台湾中華民国)とは概ね270kmしか離れておらず、地理的には日本のほとんどの地域よりも台湾に近い場所に位置している。最近では、新しい空の玄関口として新石垣空港が開港した事で、大型旅客機の発着が可能となり、かつては沖縄本島(那覇空港)経由が多かった国内線も、本州諸都市からの直行路線開設が相次いだ。特に新空港が完成した2013年頃より、東京羽田空港)や名古屋(中部国際空港)及び大阪関西国際空港)などのような多大な人口を抱える三大都市圏からの直行航空路線にも、B767などの大型ジェット機を使用可能となった事で、一回の離発着あたりの取扱い旅客人数も大幅に増加した。さらに利便性の高い時間帯の定期便が定着した事で、国内からの来島者数も増加傾向にある。石垣島の豊かな自然を活かした各種マリンスポーツや、本格的なバカンスなども満喫できる大型リゾートホテルを完備した観光地として、国内外からの人気が高まっている。

地理[編集]

地勢[編集]

概形としてはほぼ正方形に近く、北東部に細長く平久保半島が突き出ている。面積は222.18km²[2]、島の中央やや北にある標高 525.5 m於茂登岳は沖縄県の最高峰であり、この山以北は山がちとなっている。南部は隆起サンゴ礁の平地が多く、人口もこちらに集中する。南部に向かう宮良川の他には、あまり大きな川はない。

気候[編集]

石垣島
雨温図説明
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気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁(1981年 - 2010年の平均値)

亜熱帯海洋性気候に属する[3][4]。また気象庁平年値(1981-2010年)に基づくと、ケッペンの気候区分上は熱帯雨林気候 (Af) に相当する。

  • 石垣島
    • 最寒月平均気温 18.6 (1月)
    • 最暖月平均気温 29.5℃(7月)
    • 年間平均気温 24.3℃
    • 最少雨月降水量 126.3 mm(12月)
    • 最多雨月降水量 261.6 mm (8月)
    • 乾燥限界 626 mm < 年平均降水量 2106.8 mm
  • 伊原間
    • 最寒月平均気温 18.3 ℃(1月)
    • 最暖断月平均気温 28.8℃ (7月)
    • 年間平均気温 23.8℃
    • 最少雨月降水量 122.3 mm(7月)
    • 最多雨月降水量 250.6 mm (9月)
    • 乾燥限界 616 mm < 年平均降水量 2168.8 mm

自然[編集]

古くから開発が進んでおり、森林の面積は多くない。しかし隣接する西表島とは共通するも多く、イリオモテヤマネコこそいないものの、貴重な種が多いことに変わりはない。若干の差が見られるものもあり、たとえばヤエヤマスミレは、種としてはこの両島のみに分布する固有種であるが、亜種である西表島のものに対して石垣のものは変種のイシガキスミレとされている。なお、西表が未だに多くを森林に覆われているのに対して、開発が進んだ石垣島では数を減らしている生物も多く、たとえばコナカハグロトンボは石垣個体群のみを沖縄県が絶滅危惧種に指定している。北部の米原のヤエヤマヤシ群落は天然記念物に指定されている。

宮良川河口のマングローブは、国内最大の面積をもつ。西部の名蔵アンパルは2005年にラムサール条約に基づいて保護すべき貴重な湿地に登録された。

2007年8月1日、石垣島の面積の約3割にあたる約 7,000 ha が西表国立公園へ編入されるとともに、名称が西表石垣国立公園に変更された。これにより、かつて新空港問題で有名となった白保地区等が海中公園地区とされ、海中公園の面積は国内最大となった。これは、国立公園としては、1964年富士箱根伊豆国立公園以来43年ぶりの大規模な拡張である[5][6]

海岸ではサンゴ礁の発達がよく、特に南西側は西表にまで広がる、いわゆる石西礁湖に面する。東南側の白保のさんご礁は開発がらみで有名になっているが、北部の川平湾も、流れが急で多様なサンゴがみられることで有名である。

白保のサンゴ礁
川平湾
平久保崎

生物[編集]

この地域に固有の動植物(固有種)は多い。その多くは西表島と共通である。それらのうち、「石垣」の名を冠する代表的な生物としては以下のようなものがある。

なお、他にイシガキダイイシガキフグといった生物も存在するが、これらは石垣島とは無関係である。

放送[編集]

ダイビング・シュノーケリング[編集]

島の周辺は、日本の代表的なダイビングポイントの一つとして知られ、1年を通して多くのダイバーが訪れる場所となっている。2012年に実施された専門雑誌におけるアンケートでは日本国内部門において1位に選出された[7]

周辺には世界有数のオニイトマキエイ(マンタ)のクリーニングポイントがあり、夏季から秋季を中心とした年間において遭遇率は高いとされる。また、洞窟潜水をするダイバーも訪れる。

島にあるダイビングショップは150店舗といわれている。市街・川平・北部の各エリアといった島の周辺のみならず、海況や利用者の要望に応じて八重山列島の各島(竹富島、西表島、黒島、小浜島、波照間など)への案内も行っている。

また、シュノーケリングについても島の業者による観光客向けのツアーが催行されている。

石垣島が登場する作品[編集]

名所・旧跡・観光スポット・施設[編集]

島外との交通[編集]

2013年新石垣空港(南ぬ島石垣空港)が開港し、旧空港時代から就航している日本トランスオーシャン航空琉球エアーコミューターおよびANAのほか、LCCを含む格安航空会社スカイマークPeach Aviationが新たに就航したほか、国際線も新たに就航した。

定期旅客航路は、かつては琉球海運有村産業による那覇台湾などへの航路を運航していたが、いずれも運航を休止するか旅客営業を取りやめている。八重山列島各島への定期旅客航路については石垣港などを参照。

脚注[編集]

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  1. ^ 国立天文台(編) 平成19年 理科年表 p.565 ISBN 4621077635
  2. ^ 平成26年全国都道府県市区町村別面積調 島面積 (PDF)”. 国土地理院. p. 108 (2014年10月1日). 2015年3月16日閲覧。
  3. ^ 小林真(1998) (PDF) 石垣島におけるパイナップル圃場の土壌保全を目的とした芝草類の畦間被覆作物としての利用技術, 芝草研究 26(2), 157-169
  4. ^ 石垣島地方気象台 八重山地方の気候の特徴
  5. ^ 報道発表資料【開催予定】石垣島の国立公園編入に関する説明会の開催 - 九州地方環境事務所
  6. ^ 西表島国立公園大規模拡張へ 石垣島の陸域7022ヘクタールと周辺海域編入【八重山毎日オンライン】
  7. ^ ダイバー8,513人が選んだ海・クルーズ・サービス・水中カメラ・旅行社は? ダイブ&トラベル大賞2012 人気ランキング発表! - Marine-Web(2013年3月4日閲覧) ※雑誌「マリンダイビング」掲載。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]