与那国町

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よなぐにちょう
与那国町
Yonaguni-nishi.jpg
最西端之地碑
Flag of Yonaguni, Okinawa.svg
与那国町旗
Symbol of Yonaguni Okinawa.svg
与那国町章
町旗・町章、共に1965年昭和40年)12月28日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方沖縄地方
都道府県 沖縄県
八重山郡
団体コード 47382-1
面積 28.96 km²
総人口 1,738
推計人口、2016年6月1日)
人口密度 60人/km²
隣接自治体 なし
町の木 クバ
町の花 ユリ
他のシンボル 町の鳥:メジロ
町の蝶:ヨナグニサン
町の花木:サルスベリ
町の魚:カジキ
与那国町役場
所在地 907-1801
沖縄県八重山郡与那国町字与那国129番地
北緯24度28分4.8秒東経123度0分16.6秒座標: 北緯24度28分4.8秒 東経123度0分16.6秒
Yonaguni Town Hall.jpg
外部リンク 与那国町
与那国町、沖縄県県内位置図

与那国町位置図

― 市 / ― 町・村

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最西端之地碑の裏側

与那国町(よなぐにちょう)は、沖縄県八重山郡与那国島の全部からなる。日本最西端の市町村であり、カジキ釣りやダイビングのスポットとなっている。

地理[編集]

石垣島台湾島との中間点にある。日本最西端の地であり、台湾花蓮市との距離は111キロメートルで石垣島(118キロメートル)よりも近い。島の西端の西崎(いりざき)には「日本最西端の地」の碑がある。

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  • 与那国

全町で1字。集落は中央北部の祖納・西端の久部良・南部の比川の3つがある。

特筆すべき動物[編集]

歴史[編集]

現在、確認されるもっとも古い遺跡は縄文時代にあたる時期のトゥグル浜遺跡である。南方系の石器が見つかることから、ポリネシア文明圏や東南アジアの影響を受けた文化が存在したと考えられる。

その後、与那国の歴史は判然としないが、グスク時代には台地上に集落が形成されていた。島仲村跡遺跡がその一つで、サンアイ・イソバの生まれた村である。

琉球王国時代より台湾との交易拠点であったが、特に台湾が日本統治時代に入ると、中継拠点として栄えた。第二次世界大戦後に琉球列島米国民政府の支配下となった直後は、台湾との間に国境が発生し、台湾からの帰還者対策事業の増大などがあり、1947年には人口は1万2,000人に増加し、その後村から町へ昇格した。しかしながら公式定期航路が閉じられたこと、その後の非公式交易(密貿易)の取り締りが強化されたことにより、その後人口が激減した[1]。近年[いつ?]は辺境に依る衰退からの脱却を念頭に、台湾との直接地域交流を目指している。

平成の大合併に際しては、当初石垣市など周辺市町村との合併も検討したが、最終的には自主独立を選択した(八重山市参照)。

恒常的な人口減への取り組みとして、台湾との直接交易推進による活性化を模索している[2]

年表[編集]

  • 1522年嘉靖元年・大永2年) - 琉球軍の侵攻を受け、以降琉球王国領となる。
  • 1609年万暦37年・慶長14年) - 薩摩藩が琉球王国に侵攻、琉球王国領ではあるが、薩摩藩および中国からの三重の支配下に置かれる。
  • 1872年明治5年) - 琉球王国が廃止され、代わりに琉球藩が設置され、藩領に属す。
  • 1879年(明治12年) - 琉球藩が廃止され、沖縄県に属す。
  • 1908年(明治41年) - 島嶼町村制により間切制が廃止され、石垣間切・大浜間切・宮良間切の3間切と与那国島とを併せて八重山村が成立する。
  • 1914年大正3年) - 八重山一円を領域としていた八重山村が分村し、与那国村が成立する。
  • 1948年昭和23年) - 町制に移行し、与那国町が成立する。

行政[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

花蓮市等との交流の沿革[編集]

  • 1982年10月 - 姉妹都市締結。
  • 2002年10月17日 - 姉妹都市締結20周年記念式典挙行[3]
  • 2006年10月30日 - 構造改革特区提案として「国境交流特区2006」を提出(第10次特区公募)。2007年2月28日に認定しないとの最終回答が示された[4]
  • 2007年5月29日 - 台湾花蓮市に与那国町役場在花蓮事務所を開設。日本の市町村では初の、単独による国外事務所設立の事例となった。
  • 2007年10月4日 - 立栄航空により台湾台北市へ初の国際チャーター便が運航。
  • 2008年7月4日 - 復興航空により与那国 - 花蓮間初のチャーター便運航[5]
  • 2008年11月25日 - 12月12日及び14日に予定されていた与那国 - 花連間チャーター船運航計画について、運行会社が翌年1月への延期案を提示。与那国側では与那国町民56人、島外者53人が申し込み、花蓮側では仮受付に約250人が申し込んでいた[6]が、最終的には船便計画は中止された。
  • 2009年12月22日 - 与那国花蓮縣交流発展協会設立[7]
  • 2012年9月21日 - 姉妹都市締結30周年記念式典挙行。「2012教育文化観光交流宣言」に調印[8]

地域[編集]

人口[編集]

Demography47382.svg
与那国町と全国の年齢別人口分布(2005年) 与那国町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 与那国町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
与那国町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 2,913人
1975年 2,155人
1980年 2,119人
1985年 2,054人
1990年 1,833人
1995年 1,801人
2000年 1,852人
2005年 1,796人
2010年 1,657人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

町内にある小中学校は、全て公立学校(町立)である。

高校進学率は100%である[9]。島内に高校はないため、中学校を卒業した生徒は全員が沖縄本島や石垣島の高校、他地域の寮制高校へ進学する。

方言[編集]

琉球語(琉球方言)の一種である与那国語(与那国方言)が話されている。

交通[編集]

フェリーよなくに
祖内集落と祖内港

島の西側1/3は長いあいだ日本の防空識別圏飛行情報区に組み込まれず、台湾の防空識別圏・飛行情報区であった。詳細は与那国空港#防空識別圏問題参照。

空港[編集]

与那国空港

港湾[編集]

久部良港
祖内港

道路[編集]

路線バス[編集]

町が最西端観光に運行を委託して路線バスを運行している。祖納を起終点に比川、久部良、与那国空港を経由する。経由地は便により異なり、始発便と最終便は上記に加え与那国小学校前、久部良小学校前、与那国駐屯地も経由する。運賃は無料で、生活路線として運行されているが、観光客も含め誰でも利用できる。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

情報・通信[編集]

日本郵政グループ[編集]

町内の郵便番号は「907-18xx」である。

  • 与那国郵便局
    土曜日も郵便窓口の業務を行っている。また、局内設置のゆうちょ銀行ATMはホリデーサービスを実施している(2013年10月時点)。
  • 久部良簡易郵便局 - 日本最西端の郵便局。2014年9月の局種変更までは与那国郵便局の分室だったが、簡易郵便局として独立した。ゆうちょ銀行ATMは簡易郵便局化時に撤去され非設置。

放送[編集]

テレビは与那国内道の2か所に中継局があり、ラジオ中継局は与那国テレビ中継局に併設して設置されている。また民放AMラジオ2波とNHKラジオ3波はすべてFM波で放送している。その他台湾のテレビ(台湾電視中国電視中華電視)、ラジオ放送も受信できる。

中継局周波数一覧[編集]

テレビ(単位はch)
所在地
リモコンキーID
総合
(1)
教育
(2)
RBC
(3)
OTV
(8)
QAB
(5)
与那国(出力1 W) 36 45 17 35 47
内道(出力10 mW) 19 18 20 21 22
ラジオ(周波数単位はMHz)
所在地 NHK1 NHK2 NHKFM RBCi ROK
与那国(出力10 W) 83.5 80.3 85.8 84.7 79.5

警察・海上保安庁・自衛隊[編集]

沖縄県警察八重山警察署石垣市)の駐在所が二つ置かれている。警察官は合計2名である。

  • 与那国駐在所(与那国町字与那国4022)
  • 久部良駐在所(与那国町字与那国4841)

第十一管区海上保安本部石垣保安部与那国駐在所が置かれている。

  • 与那国駐在所(与那国町字与那国999-1)

陸上自衛隊与那国駐屯地

先島諸島は防衛上の空白域となっており、防衛省では100人規模の陸上自衛隊沿岸監視部隊航空自衛隊の移動警戒レーダー部隊を与那国島に設置する方針を固めている。このほかに動担任部隊が宮古島石垣島などに配置される予定である。防衛上の必要性の他に経済振興にもなるとして以前から自衛隊誘致を行ってきた町長の外間が賛成する一方で、反対派の住民は「与那国改革会議」を結成して反対運動を展開している[10]

2013年3月17日、防衛省が与那国町に対し南牧場の土地20ヘクタールを年間500万円で借地を交渉していることが判明。これに対し町側は年間1,200万円と迷惑料など10億円を要求し、交渉は難航した。防衛省側は提示した借地料で島民の義務教育関連と出産費用の補助ができると見積もっているが、町側は自衛隊誘致による経済効果を挙げており、町民の理解を得るために上積みした模様[要出典]。防衛省は現況調査、敷地造成、移転補償費などが含まれた用地取得費10億円を計上した。取得予定用地は南牧場20ヘクタールを含む約26ヘクタールで、住民説明会では「2012年度で用地取得し工事を開始、2015年度までに部隊配置を完了する」としていた[11]

2014年3月31日、国と与那国町との間で町有地の賃貸借契約が正式に結ばれた。2014年4月19日には、沿岸監視部隊配備のための駐屯地着工式典が行われ、完成は2015年度末を目指している。運用開始後は沿岸監視部隊と後方支援部隊を併せ150名程度が配備される予定[12]

2016年1月26日、「自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定され[13]され、2016年3月28日に開庁した。

脚注[編集]

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  1. ^ 与那国「国境交流特区」がめざすもの(与那国町) (PDF)
  2. ^ 「構造改革特区に関する提案」 沖縄県与那国町 2006年10月30日
  3. ^ a b 台湾・花蓮市長、与那国直航便を検討/姉妹都市締結20周年で親善交流
  4. ^ 国交交流特区 与那国町
  5. ^ 与那国―花蓮、初のチャーター便飛ぶ 八重山毎日新聞、2008年7月5日
  6. ^ 与那国―花蓮チャーター船運航延期 八重山毎日新聞、2008年11月28日
  7. ^ 与那国花蓮縣交流発展協会を設立 理事らが設立報告 八重山毎日新聞、2009年12月23日
  8. ^ 与那国町~花蓮市「友情の絆、進化させたい」姉妹都市締結30周年 八重山毎日新聞、2012年9月22日
  9. ^ 『日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)』財団法人日本離島センター 2004年
  10. ^ 与那国町長「大歓迎」 反対住民は大会検討、沖縄タイムス、2011年5月13日
  11. ^ 琉球新報 国、賃借料年500万円 与那国自衛隊用地 2013年3月18日
  12. ^ 読売新聞 与那国島の陸自配備、町有地を賃貸借契約 2014年4月1日
  13. ^ 「自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令」(平成二十八年一月二十九日公布政令第二十四号、官報号外)

外部リンク[編集]