嘉弥真島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
嘉弥真島
Kayama jima 1977 cok-77-5 c8 2.jpg
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
座標 北緯24度21分48秒
東経123度59分58秒
座標: 北緯24度21分48秒 東経123度59分58秒
面積 0.39[1] km²
海岸線長 2.5[2] km
最高標高 19[2] m
所在海域 東シナ海
所属諸島 八重山諸島
所属国・地域 日本の旗 日本沖縄県八重山郡竹富町字小浜3401番地[3]
テンプレートを表示
嘉弥真島(右上)と小浜島の位置関係
小浜島大岳から見た嘉弥真島
嘉弥真島の最高地点。奥に見えるのは小浜島(2004年9月14日撮影)

嘉弥真島(かやまじま)は、八重山列島のひとつである。行政区分としては沖縄県八重山郡竹富町に属する。

概要[編集]

石垣島の西約15キロメートル、小浜島の北東約2キロメートルに位置する、周囲約2.5キロメートルの平坦な島である。2017年1月1日現在の住民基本台帳人口は2人で、沖縄県では有人島としている[1]が、無人島とされることも多い[2][4][5][6]宮平観光[注 1]を中心とする美ら花グループの加屋真島観光開発が、竹富町からこの島を賃借して管理を行っている[6][7]

島名の表記[編集]

平成14年内閣府告示第10号(沖縄特別振興特別措置法施行令の規定に基づき離島を指定した件)では「嘉弥真島」と表記されている[8]一方、国土地理院の2万5千分の1地図では「加屋真島」と表記されている。

島を賃借する美ら花グループは、グループ企業の社名を加屋真島観光開発株式会社とする一方、催行するツアー等では「カヤマ島」と表記している[5]

地理[編集]

島内には踏み跡程度の遊歩道が数本あり、徒歩約15分で島の東側に位置する最高地点である丘の頂上に立てる。高い樹木がないので360度の遠望が可能[4][5][9]

地質[編集]

地質的には、八重山変成岩類(石垣島のトムル層、小浜島の舟崎変成岩類に相当する層)からなる。変成斑れい岩や泥質片岩が見られ、片理は北西-南東から東西に走向し、南へ緩く傾斜する[10][11]

生物[編集]

海岸の砂浜ではハマゴウが繁茂し、背後地にはアダンやテリハクサトベラ等の潮風に強い樹木が分布してマント群落を形成している。その背後の内陸部は、高木相ではなくチガヤススキの草原となっているが、これが嘉弥真島の植物相の特徴となっている。北側海岸の崖上にはコウライシバシオカゼテンツキソナレムグラ等が見られる[12]

島内には約500羽から1,000羽[7]ウサギや、天然記念物オカヤドカリが生息している[4][5][9]環境省レッドリストで絶滅危惧II類に指定されているコアジサシの営巣地となっており、留鳥ではイシガキヒヨドリオサハシブトガラスセッカメジロ等が見られる。また、メダイチドリシロチドリ等がこの島で越冬する[13]

歴史[編集]

島の東側に位置する丘の頂上に石積みの遺跡(遠見台的な用途であったと考えられている)が残されている。また、この丘の頂上付近から土器片や沖縄産陶器、南東側の低地で15世紀頃の中国産陶磁器が出土しており、少なくとも2つの時期の遺跡が存在する可能性が指摘されている(早稲田編年第III、IV期)[14]

近世には、小浜島の住民が通って、田畑を耕作したり、牧場を開いたりした。また、船の避難所に適していたことから、1751年には、小浜島の農民を移住させて津口(港)の管理にあたらせるよう、八重山在番が蔵元を通じて琉球王府に上申したが認められなかったとの記録が、琉球王府と八重山蔵元の往復文書集である「参遣状」に残っている[14]

2001年に放送されたNHK連続テレビ小説ちゅらさん』は、小浜島を主な舞台としており、この島でも一部の撮影が行われた[15]

2013年(平成25年)2月26日には、島の1/4を焼く火事が発生している[3]

観光[編集]

美ら花グループの加屋真島観光開発が竹富町から島を賃借して管理を行っており、同グループの旅行代理店部門である三和トラベル等の業者が石垣港または小浜島からシュノーケリングスキューバダイビングなどの観光ツアーを催行している[5][4][9]

2018年(平成30年)7月7日には、1泊2日で約200名が参加して「カヤマ島七夕星まつり~天の川に愛を歌う~」というイベントが開催され、星空観測会や夏川りみらによるライブが行われた[6][7][16]

施設[編集]

南西側海岸にシャワー更衣室水洗トイレを備えたレストハウスがあり[5][6]キャンプが可能[2][15]。電気や水道はなく[17]、レストハウスでは雨水を貯めて利用している[4]。飲用はできない[18]

交通[編集]

定期航路はない。石垣港または小浜島からのツアーに参加したり[5][4][9]、小浜島からの渡し船を利用する[9]ことにより渡航が可能である。。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 石垣市で観光ホテル「ホテルミヤヒラ」を運営する。

出典[編集]

  1. ^ a b 離島関係資料(平成30年1月) (PDF)”. 沖縄県企画部地域・離島課. 2018年8月14日閲覧。
  2. ^ a b c d 加屋真島”. おきなわ物語. 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー. 2018年8月14日閲覧。
  3. ^ a b “海越え消火「想定外」 嘉弥真、島の4分の1焼く”. 八重山毎日新聞. (2013年2月27日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/21969/ 2018年8月14日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f 嘉弥真島 DOR39
  5. ^ a b c d e f g 無人島・カヤマ島 三和トラベル
  6. ^ a b c d “七夕の夜に「星空保護区」の無人島で星まつり”. 琉球新報. (2018年4月21日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-705024.html 2018年8月10日閲覧。 
  7. ^ a b c “七夕に無人島で1泊星まつり 「星空保護区」の沖縄・竹富町 150人限定ツアー”. 沖縄タイムス. (2018年4月22日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/240870 2018年8月10日閲覧。 
  8. ^ 平成14年内閣府告示第10号 沖縄特別振興特別措置法施行令の規定に基づき離島を指定した件 (PDF) 内閣府
  9. ^ a b c d e 加屋真島 リトハク(一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー)
  10. ^ 中江訓 『20万分の1地質図幅「石垣島」』(PDF) 独立行政法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター、2009年
  11. ^ 中川久夫、土井宣夫、白尾元理、荒木裕「八重山群島 石垣島・西表島の地質」、『東北大學理學部地質學古生物學教室研究邦文報告』第84巻、東北大学理学部地質学古生物学教室、1982年3月29日、 1-22頁。
  12. ^ 前津栄信. “カヤマ島の自然 離島航路脇の無人島 カヤマ島”. 三和トラベル. 2018年8月10日閲覧。
  13. ^ 小林孝. “カヤマ島の自然 絶滅危惧種のコロニーがある島”. 三和トラベル. 2018年8月10日閲覧。
  14. ^ a b 仲座久宣「小浜島の遺跡 (PDF) 」小浜島総合調査報告書、沖縄県立博物館、2004年、pp.89-92
  15. ^ a b ビーチ特集 嘉弥真”. 美ら島物語. 2018年8月10日閲覧。
  16. ^ “満天の星に包まれ 竹富・加屋真島七夕星まつり 無人島で200人感動”. 琉球新報. (2018年7月14日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-761702.html 2018年8月14日閲覧。 
  17. ^ カヤマ島とは (PDF)”. 三和トラベル. 2018年8月10日閲覧。
  18. ^ ご質問のページ シーテクニコ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]