ソナレムグラ

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ソナレムグラ
Hedyotis biflora var parvifolia flower02.jpg
ソナレムグラの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : asterids I
: リンドウ目 Gentiales
: アカネ科 Rubiaceae
亜科 : アカネ亜科 Rubioideae
: ハリフタバ連 Spermacoceae
: シマザクラ属 Leptopetalum[1]
: ソナレムグラ L. strigulosum
学名
Leptopetalum strigulosum
(DC.) Neupane & N.Wikstr.[2]
シノニム
  • Hedyotis albidopunctata (Merr.) Fosberg[2]
  • Hedyotis biflora var. parvifolia Hook. & Arn.[2]
  • Hedyotis coreana H.Lév.[2]
  • Hedyotis coreana var. luxurians Hatus.[2]
  • Hedyotis rennellensis Fosberg[2]
  • Hedyotis sarcophylla Steud.[2]
  • Hedyotis strigulosa (DC.) Fosberg[2]
  • Hedyotis strigulosa var. coreana (H.Lév.) T.Yamaz.[2]
  • Hedyotis strigulosa var. luxurians (Hatus.) T.Yamaz.[2]
  • Hedyotis strigulosa var. parvifolia (Hook. & Arn.) T.Yamaz.[2]
  • Hedyotis taiwanensis S.F.Huang & J.Murata[2]
  • Leptopetalum strigulosum var. luxurians (Hatus.) Naiki & Ohi-Toma[2][注 1]
  • Oldenlandia albidopunctata Merr.[2]
  • Oldenlandia crassifolia DC.[2]
  • Oldenlandia paniculata var. parvifolia A.Gray ex Maxim.[2]
  • Oldenlandia strigulosa DC.[2]
  • Thecagonum strigulosum (DC.) Terrell & H.Rob.[2]
和名
ソナレムグラ

ソナレムグラ学名: Leptopetalum strigulosum)はアカネ科多年草日本本州千葉県以南)から南西諸島朝鮮半島中国台湾フィリピンインドミクロネシアに分布。海岸の岩場に生育する。漢字では「磯馴葎」で、磯に生えるムグラ(草むら)と言う意味である[3]

従来フタバムグラ属Hedyotis)かOldenlandia属に分類されてきたが、2015年発表の論文が基となってシマザクラ属Leptopetalum)に移された(参照: #分類)。

分類[編集]

本種が初めて記載されたのは de Candolle (1830:427) における Oldenlandia crassifolia および同属の別種 O. strigulosa としてのものである[2]。日本語の植物図鑑での扱いとしては、牧野 (1940) は O. crassifolia として、山崎敬は山崎 (1981:47) では Hedyotis biflora var. parvifolia Hook. & Arn. としてソナレムグラを取り上げた。しかし山崎はその2年後にソナレムグラの学名を再検討する論文を発表することとなる。山崎は初島住彦フランシス・レイモンド・フォスバーグFrancis Raymond Fosberg)がソナレムグラや当時は基本種 H. biflora var. biflora と考えられていたシマソナレムグラH. biflora とは異なるものであるとする見解を示していたことを受け、ソナレムグラを Hedyotis strigulosa var. coreana とし、果実が広倒卵形や卵円形で花期の萼片がやや尖る程度のものを「シマソナレムグラ」(H. strigulosa var. parvifolia[注 2]大東島産でソナレムグラよりも茎が太く葉や果実が大きめのものを「オオソナレムグラ」(H. strigulosa var. luxurians[注 3]として記載した[5]

Neupane et al. (2015) はフタバムグラ属Hedyotis)やその関連属を13の単系統[注 4]に分割するという結論に至り、ソナレムグラに関しては同論文中317頁で新たに Leptopetalum strigulosum という学名が提唱され、キュー植物園もこれを受容している[2]。なお、キュー植物園は山崎や Naiki et al. (2016) による種内変種の区別は認めていない[2]

概要[編集]

高さ5-20センチメートル。茎は基部から分岐して匍匐する。葉は長さ1-2.5センチメートル、幅0.4-1.2センチメートル、多肉質で光沢がある。8-9月に3-5ミリメートルの白色の花が咲く。集散花序花柄が2つに分化する。花冠は筒状で先端は4つに分かれている。型。蒴果には4個の萼列片を持つ。大きさは4ミリメートル程。

保護上の位置づけ[編集]

以下にレッドデータブックにおける位置づけを示す[6][7]

  • 環境省:なし
  • 千葉県:重要保護生物
  • 熊本県:絶滅危惧IA種
  • 鹿児島県:分布特性上重要な種

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ Naiki et al. (2016:342) でオオソナレムグラとして記載されたもの。
  2. ^ 後にこの学名には「ナガエソナレムグラ」という和名があてられた[4]
  3. ^ 後に Naiki et al. (2016:342) でシマザクラ属として Leptopetalum strigulosum var. luxurians に組み替えられた。
  4. ^ 具体的には DebiaDentellaDimetiaEdrastimaヤエヤマハシカグサ属Exallage)、狭義のフタバムグラ属(Hedyotis)、InvolucrellaKaduaKohautia、シマザクラ属(Leptopetalum)、ハシカグサ属Neanotis)、OldenlandiaScleromitrion。このうち Debia属とInvolucrella属は Neupane et al. (2015) で新設されたものである。

出典[編集]

  1. ^ Naiki et al. (2016).
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u Govaerts et al. (2019).
  3. ^ 高橋 (2003).
  4. ^ 邑田・米倉 (2012:179).
  5. ^ 山崎 (1983).
  6. ^ 植物レッドデータコンプリート
  7. ^ 日本のレッドデータ検索システム

参考文献[編集]

ラテン語:

日本語:

  • 牧野, 富太郎牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年、121頁。
  • 山崎敬「アカネ科 RUBIACEAE」 佐竹義輔大井次三郎北村四郎亘理俊次冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本III』新装版、平凡社、1999年(初版: 1981年)、46-55頁。4-582-53503-8
  • 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧【改訂版】』 九州大学出版会、1997年、437頁、4-87378-522-7
  • 高橋, 勝雄『山溪名前図鑑 野草の名前 夏』山と溪谷社、2003年、182頁。ISBN 978-4-635-07015-7
  • 邑田仁 監修、米倉浩司 著『日本維管束植物目録』北隆館、2012年。978-4-8326-0970-9
  • 山崎, 敬「フタバムグラ, シマフタバムグラとその近縁種について」『植物研究雑誌』第58巻第9号、1983年。

英語:

  • Neupane, Suman; Dessein, Steven; Wikström, Niklas; Lewis, Paul O.; Long, Chunlin; Bremer, Birgitta; Motley, Timothy J. (2015). “The Hedyotis-Oldenlandia complex (Rubiaceae: Spermacoceae) in Asia and the Pacific: Phylogeny revisited with new generic delimitations”. Taxon 64 (2): 299–322. doi:10.12705/642.8. 
  • Govaerts, R., Ruhsam, M., Andersson, L., Robbrecht, E., Bridson, D., Davis, A., Schanzer, I., Sonké, B. (2019). World Checklist of Rubiaceae. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; https://wcsp.science.kew.org/namedetail.do?name_id=497095 Retrieved 22 June 2019

英語・日本語:

外部リンク[編集]