バラス島

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バラス島(2011年)
バラス島(2010年)

バラス島(バラスとう、バラスしま)は、沖縄県八重山郡竹富町西表島鳩間島の間にあるサンゴ礁州島である。

地形[編集]

サンゴのみからなるサンゴ礁州島である。東西方向の長軸約1km、南北方向の短軸約0.3kmの楕円形の孤立リーフの中央部の上に形成されており、季節性波浪や台風の影響を受けて東西方向に数10m程度移動し、また、高潮位時には水没することがあるものの、体積変化は小さく、安定して存在している[1][2]

バラス島のサンゴ礫の多くは細長い棒状であり、海面下には成長速度が早い枝状のミドリイシ属が多数棲息していることから、これらのサンゴが波浪によって破壊されて礫状となり、それが堆積してバラス島が形成されたものと考えられている[3]

南北からの波浪は鳩間島及び西表島によって遮蔽されるため、バラス島の形成や地形変化には主に東西方向からの波浪が関与していると考えられている[1]

沿革[編集]

過去に撮影された空中写真や衛星画像の分析によると、調査対象の中で最古である1963年撮影の空中写真において、バラス島がすでに存在していることが確認されている[3]

その後、1994年の空中写真では2つの島が存在し、2006年の空中写真では南北に延びた1つの島が存在している。この期間の衛星画像の分析によって、1998年から1999年にかけてバラス島が急速に拡大したことが推定されており、1998年に発生した大規模なサンゴの白化によって死亡したサンゴが礫となって供給されことが急拡大の原因ではないかと推測されている[3]

観光[編集]

バラス島は、一周2-3分、中央部の高さが約3mで、南側はスノーケリングのポイントとして知られており、西表島からのツアーが催行されている[4][5][6][7]

脚注[編集]

  1. ^ a b 岩塚雄大、琴浦毅、片山裕之、竹森涼、田島芳満、茅根創「バラス島の形成・維持メカニズムに関する現地調査」、『土木学会論文集B3(海洋開発)』第72巻第2号、土木学会、2015年、 I_455-I_460、 doi:10.2208/jscejoe.71.I_4552018年5月26日閲覧。
  2. ^ 鈴木拓也、茅根創、岩塚雄大、片山裕之、関本恒浩、磯部雅彦「サンゴ礁州島の地形変化メカニズムに関する研究」、『土木学会論文集B3(海洋開発)』第69巻第2号、土木学会、2013年、 I_838-I_843、 doi:10.2208/jscejoe.69.I_8382018年5月26日閲覧。
  3. ^ a b c 青木健次 (2011年12月26日). “海面上昇に対する沖ノ鳥島の生態工学的維持”. 研究者発の海の話. 東京大学 海洋アライアンス. 2018年5月26日閲覧。
  4. ^ 『沖縄スノーケリングガイド』 JTBパブリッシング2010年3月19日、110-111頁。ISBN 4533078435
  5. ^ 島旅散歩 第32回 バラス島”. 美ら島物語. 日本トランスオーシャン航空. 2018年5月26日閲覧。
  6. ^ 離島こむ (2016年7月30日). “無人島が動く?地図に載らない沖縄「バラス島」の謎を解き明かそう”. JTB. 2018年5月26日閲覧。
  7. ^ バラスの宿/観光情報”. 沖縄離島ドットコム. 2018年5月26日閲覧。

座標: 北緯24度26分7.0秒 東経123度49分2.0秒 / 北緯24.435278度 東経123.817222度 / 24.435278; 123.817222