新千歳空港

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新千歳空港
New Chitose Airport
New Chitose Airport.jpg
New Chitose Airport 011.jpg
国内線ターミナル(上)
国際線ターミナル(下)
IATA: CTS - ICAO: RJCC
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 北海道千歳市
母都市 札幌市
種類 商業
所有者 国土交通省
運営者 国土交通大臣
運用時間 24時間
開港 1988年7月20日[1]
ターミナル 2
敷地面積 726[2] ha
標高 21.3[2] m
座標 北緯42度46分30秒 東経141度41分32秒 / 北緯42.77500度 東経141.69222度 / 42.77500; 141.69222座標: 北緯42度46分30秒 東経141度41分32秒 / 北緯42.77500度 東経141.69222度 / 42.77500; 141.69222
公式サイト 新千歳空港
地図
新千歳空港の位置
新千歳空港の位置
CTS
新千歳空港の位置
新千歳空港の位置
CTS
新千歳空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
01L/19R I/IIIb 3,000×60 舗装
01R/19L I/I 3,000×60 舗装
統計 (2016年度[2])
旅客数 21,545,032
貨物取扱量 204,693
発着回数 72,676
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空港の一覧
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離陸する旅客機の機内から見た新千歳空港

新千歳空港(しんちとせくうこう、: New Chitose Airport)は、北海道千歳市苫小牧市にまたがって所在している空港国土交通大臣空港法に基づき設置し管理している国管理空港。旅客数・航空機発着回数は日本有数であり「北海道における空の玄関口」となっている。当空港の通称としては「新千歳」、または「千歳」である。

概要[編集]

上:新千歳空港
下:千歳美々ワールド(公立千歳科学技術大学など)

北海道の経済・文化の中心地・札幌市の南東約40kmに位置する国内線の基幹空港。空港法に基づいて国土交通大臣が設置・管理する国管理空港で、国際線や国内線の拠点空港に区分される。

道内で最大の規模を誇り、空港整備特別会計の空港別の財務状況で、数少ない黒字の空港である。また、24時間離着陸可能な空港として整備され、日本で初めて24時間運用が行われた。

西側には航空自衛隊千歳基地が隣接し、誘導路で接続している。千歳基地は、空港法上の共用空港「千歳飛行場」に位置づけられており、両空港の航空管制は航空自衛隊が一体的に運用している。

前身の千歳空港は航空自衛隊千歳基地(千歳飛行場)で、1951年[3]の民間航空再開後、自衛隊機と民間機が共用で使用してきた。しかし、1978年に千歳空港と東京国際空港(羽田空港)間の旅客数が世界最多となるなど旅客数・貨物量が増加。大阪名古屋福岡など全国の大都市や、道内各地を結ぶ路線が就航するなど、北海道のハブ空港として機能するようになった。一方で、ソ連機の領空侵犯に対する自衛隊機のスクランブル出動は年間200回にも及び、その間、民間機は地上や周辺空域で待機を余儀なくされ、長い場合は30分にもわたることがあった。そのため、航空機の安全確保と航空需要の拡大に対応するため、新たに新千歳空港が建設されることとなり、1975年(昭和50年)11月20日[3]に着工。1988年(昭和63年)7月20日に、千歳空港に代わる民間航空用の空港として開港した。

滑走路は2本あり、いずれも長さは3000mで、南北方向にクロースパラレルに配置されている。滑走路西側には国内線の旅客ターミナルビルがあり、JR千歳線が地下に乗り入れている。その西側に、千歳基地に面して国際線の旅客ターミナルビルがあり、2つのターミナルビルは商業施設などが入る連絡施設で結ばれている。滑走路北側には国内貨物ターミナルが、その西側には国際貨物ターミナルが位置する。旅客ターミナルビルと連絡施設、国内貨物ターミナルは、北海道などが出資する第三セクター北海道空港株式会社が所有・運営していたが、2017年7月1日に、100%子会社の新千歳空港ターミナルビルディング株式会社に承継された[4][5]

オープンスポットが国内線ターミナルビルの南側、国際線ターミナルビル北側と国内貨物ターミナルに設けられており、特に冬季は夜間駐機にも使用されている。

2008年7月の北海道洞爺湖サミットの開催に伴い、先進各国の要人用の貴賓室や専用駐機場を新設するなどの工事が行われた。各国のVIP機専用の乗降スポット、貴賓室が新設され、駐機場(6機分)や構内駐車場(500台分)が増設されたほか、各国代表団が構内から直接車で移動できるよう、構内道路の補修などを行った。一部施設はサミット終了後に撤去されたが、駐機場などは、2012年現在も夜間駐機などに使用されている。

日本初の24時間運用[編集]

1988年、道は新長期総合計画にて国際航空貨物の拠点を目指して「国際エアカーゴ基地構想」を掲げ[6]、1991年から24時間運用体制の実現に向けて地元と協議を開始した。その結果1994年4月に、深夜時間帯(22時 - 翌朝7時)を、1日につき貨物便6便を限度に運用することで合意[7]日本の空港で初となる24時間運用は同年6月24日から始まり[8]、30日早朝に1番機が到着した[注 1][9]。1998年7月には、深夜発着枠6便の中に旅客便を含める弾力的な運用に変更された[7]。2010年12月時点では、深夜発着枠は国内旅客便(4便)、国内貨物便(2便。運休日あり)によってほぼすべて使用された。

2013年12月には、道が地元に、深夜発着枠の30便拡大を提案[10]。協議の結果、30便のうち24便は22時から0時と6時から7時の発着、6便は従来通り0時から6時の発着とすること、住宅の防音対策を行うこと、道の駅ウトナイ湖で地域振興策を行うなどの内容で、2015年2月に苫小牧市側[11][12] 、同年8月には千歳市側の住民と合意[13]。同年10月から運用が開始された。

利用状況[編集]

2016年度は下記の通り[14]で、着陸回数は日本の空港で第6位、旅客数は第5位で、北海道の空の玄関口となっている[15]

航空機着陸回数 航空旅客数 航空貨物取扱量
国際線 7,635回 272万726人 1万515トン
国内線 6万5,041回 1882万4,306人 19万4,178トン
合計 7万2,676回 2154万5,032人 20万4,693トン

千歳飛行場と新千歳空港の関係[編集]

空港地図
千歳飛行場は新千歳空港の北西
(図の左上)に位置する
1975年撮影の千歳空港。この画像の撮影当時には新千歳空港はまだ建設されていない。画像中央滑走路の右下(東南方向)に新千歳空港が建設された。1975年撮影の16枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

千歳飛行場(旧:千歳空港)と新千歳空港は、隣接はしているものの、法的には別の飛行場である。しかし、航空自衛隊千歳基地でもある千歳飛行場は現在も共用飛行場となっており、新千歳空港とは誘導路でつながっていて航空機の行き来が可能であり、管制も一括して航空自衛隊が行っている。日本国政府専用機2機の格納庫、および運用を行う航空自衛隊航空支援集団特別航空輸送隊が置かれている。政府専用機が訓練等で新千歳空港の滑走路を使用することや、冬期の除雪作業などで新千歳空港の滑走路運用が難しい時、アクシデント発生時などには、千歳飛行場で民間航空機離着陸が行われることもある[16]

千歳飛行場側には、滑走路は平行に2,700mと3,000mの2本がある。後者は900mの過走帯があり、実質4,000m級である。新千歳と併せて4本の滑走路があり、これらはほぼ並行している。2本ずつ同じ方向に隣接した滑走路は、パイロットからも混同される場合がある。大事には至っていないものの、空港北側からアプローチする場合を中心に、千歳飛行場との滑走路の誤認が、2006年までの3年間に11件発生しており、その対策が課題となっている。

旧千歳空港ターミナルビル建物は1995年3月にオープンした輸入促進商業施設「千歳ワールドマーケット・プレイスNEWS」として再利用されたが、1998年3月に経営悪化のため閉鎖された。その後立地していた場所は空き地となったが、海上保安庁庁舎の隣に日本航空ハンガー、政府専用機のエプロンより南側に、千歳飛行場時代からあるスポット国土交通省管理のまま残されており、現在も民間機の駐機(通常は夜間駐機用が主体)に使用されている。これらにより、北方圏、アジア・太平洋地域とより利便性の高い輸送体制を確立した。管制業務は千歳飛行場と新千歳空港の両空港で一体運用され、航空自衛隊千歳管制隊が、両飛行場の間にある管制塔およびレーダールームで、航空管制業務を行っている。

1990年代、冬季に新千歳空港で凍結があった際、千歳飛行場の滑走路を使用して離陸したこともある。

2017年8月、訪日外国人増加に対応するため、千歳基地の東側滑走路の民間利用について検討が行われることとなった。特に中国や韓国などアジア圏の観光客が増加しており、アジア圏の格安航空会社 (LCC) の新千歳空港発着便の増便に備えるため、2018年度以降に千歳基地の民間利用が可能かどうか調査する[17]。千歳基地の民間利用が実現した場合、新千歳空港は千歳基地の滑走路1本を含めた滑走路3本を実質的に使用することとなる。

ほとんどの内外航空会社のシステムでは空港コードにCTSを使用しているが、唯一日本航空のみ札幌の都市コードであるSPKを当空港用に使用している[注 2]

歴史[編集]

前史[編集]

  • 1922年(大正12年) - 千歳村が逓信大臣に国設飛行場誘致の請願を行う[18]
  • 1923年(大正13年) - 岡田伊太郎を紹介議員として千歳村ママチへの飛行場設置が国会で採択される[18]
  • 1925年大正 15年)
    • 8月 - 千歳村が小樽新聞社(現:北海道新聞社)の旅行会提案を受け入れ、小樽新聞社が社有航空機の派遣を提案[18]
    • 9月下旬 - 小樽新聞社社員が千歳を訪れ航空路直下の地形と着陸地の調査を実施、千歳神社近辺や室蘭街道沿いが不適当と判断された後渡部栄蔵村議員が市街地南方のサンナシ沢火山灰地を提案し視察の後同地約6700坪の着陸場整備を決定[18]
    • 10月中旬 - 千歳村民による約2日間の抜根等の労力奉仕により約10ヘクタールの着陸場の造成を完了[19][18]
    • 10月22日 - 小樽新聞社の旅行会に合わせ酒井憲次郎の操縦による小樽新聞社の社有機である三菱R2-2「北海1号機」が初めて着陸する[8][20]
  • 1929年昭和4年)2月 - 千歳への国営飛行場設置案が衆議院で採択[21]
  • 1933年(昭和8年)2月 - 千歳村が陸軍飛行場設置請願書を第七師団長・北海道庁長官・札幌逓信局長宛に提出、飛行場案を民間用から陸軍用に転換する[21]
  • 1934年(昭和9年)
    • 9月15日 - 千歳村陸軍飛行隊設置促成会を設立、飛行場建設を決定[21]
    • 9月28日 - 千歳飛行場第一期工事着工、4万5千坪を整備[21]

千歳飛行場/空港時代[編集]

  • 1934年
    • 10月28日 - 千歳飛行場竣工式が行われる[8]
  • 1935年(昭和10年)
    • 1月26日 - 村の協議会で陸軍飛行隊の誘致を議決、その後130町歩の飛行場用地を確保[21]
    • 3月25日 - 千歳飛行場への陸軍飛行隊設置の請願が採択される[21]
    • 4月4日 - 第二期工事着工[21]
    • 6月6日 - 第二期工事竣工、10万3620坪に拡張[21]
    • 8月17日-23日 - 陸軍航空特別演習を実施[21]
  • 1936年(昭和11年)
  • 1937年(昭和12年)
    • 4月 - 大湊海軍航空隊檜貝嚢治小福田祖が北海道と青森での飛行場適地調査に着手、その後石狩川流域・苫小牧・千歳を候補とし良好な地質や拡張性の高さから千歳を適地と判断[21]
    • 9月 - 海軍省が村有地131ヘクタールの寄付を条件に海軍航空基地の設置を決定[8][21]
    • 10月18日 - 海軍航空基地着工[21]
  • 1939年(昭和14年)
  • 1942年(昭和17年)
    • 千歳航空基地から北東に約3.4kmの地点に第2千歳飛行場滑走路(800m)完成、その後1300mに延伸[23]
    • 11月1日 - 千歳海軍航空隊を第七〇三海軍航空隊に改称[23]
  • 1943年(昭和18年)
  • 1945年(昭和20年)10月 - 終戦に伴い連合国軍に接収され、米軍戦闘機駐留部隊が駐留する[8]
  • 1951年(昭和26年)
    • 5月22日 - 日本政府により拠点空港「北海道空港」に指定される[24]
    • 9月1日 - 札幌管区気象台千歳航空測候所を設置[25]
    • 10月26日 - 民間航空が再開され、日本航空により千歳 - 東京間に民間航空機が就航する[8][25]
    • 11月16日 - 飛行場西側の米軍基地敷地内に平屋建て120坪の民間航空ターミナルビル竣工[8][25]
  • 1959年(昭和34年)7月20日 - 米軍千歳飛行場地区が日本国政府防衛庁)に返還される[8][25]。返還に伴い滑走路東側への民間航空専用地域の建設を決定[25]
  • 1960年(昭和35年)
    • 7月 - 民間航空ターミナルビル増築[25]
    • 8月13日 - 東側滑走路着工[25]
  • 1961年(昭和36年)
  • 1962年(昭和37年)
  • 1963年(昭和38年)
    • 3月29日 - 千歳空港ターミナルビル竣工、鉄筋コンクリート一部二階建て・床面積3416平方メートル[8][25]
    • 4月1日 - 千歳空港ターミナルビル供用開始[25]
  • 1966年(昭和41年)
  • 6月 - 川島正次郎自民党副総裁が千歳空港の国際空港化を発言[25]
  • 7月16日 - 福田篤泰北海道開発長官の札幌周辺での新空港建設計画の発言や札幌経済協議会の石狩町生振への空港建設要請に対し、千歳市議会が千歳空港を民間専用の国際空港とすることについての要望意見書を議決[6]
  • 1967年(昭和42年)7月26日 - 大橋武夫運輸大臣が千歳空港の国際化整備検討の意向を表明[6][25]
  • 1969年(昭和44年)
    • 5月1日 - ILS供用開始[8]
    • 10月1日 - 千歳空港が出入国港に指定される[8]
  • 1970年(昭和45年)
    • 6月24日 - 千歳空港近辺での民間専用空港建設の申し合わせを決定[25]
    • 10月7日 - ターミナルビル増築完成、3階建1万714平米で1階到着・2階出発の発着分離とする[25][20]
  • 1971年(昭和46年)
    • 6月 - 新空港建設地を千歳空港東側に決定[25]
    • 12月15日 - 搭乗待合室・ボーディングブリッジ供用開始[25][26][20]
  • 1972年(昭和47年)
  • 1973年(昭和48年)
    • 9月12日 - 新千歳空港整備基本計画策定[27][25][20]。3000m滑走路2本と年間3600万人対応のターミナルビルを建設し1978年12月に滑走路1本による暫定開業の計画とした[25]
    • 12月24日 - 新千歳空港設置公示[20]
  • 1974年(昭和49年)
  • 1975年(昭和50年)
    • 6月30日 - 米軍千歳基地完全閉鎖[24]
    • 9月2日 - 新千歳空港エプロン・誘導路工事を着工[25]
    • 11月10日 - 新千歳空港起工式を挙行[8]
  • 1976年(昭和51年)
    • 4月1日 - 新千歳空港エプロン2バース完成[8]
    • 12月16日 - ターミナルビル南側に第2到着ターミナルビル完成[25][20]
  • 1978年(昭和53年)
    • 6月1日 - 東側滑走路を移動工事のため閉鎖[8]
    • 12月1日 - 東側滑走路移動工事完成、南方へ1000m移動[20][8]
  • 1979年(昭和54年)7月1日 - 検疫飛行場に指定、函館検疫所千歳空港出張所開設[25]
  • 1980年(昭和55年)
    • 2月29日 - ターミナルビル第2別館増築竣工[20]
    • 10月1日 - 国鉄千歳空港駅(現:南千歳駅)開業[8]。空港ターミナルビルと連絡する。
    • 12月23日 - ターミナルビル南側の旧日本航空器材庫を改装し国際線ターミナルビル(877平米)を設置[25]
  • 1981年(昭和56年)
    • 2月19日 - 防衛庁が初の国際線となる日本航空新東京国際空港経由ホノルル線の暫定乗り入れを認可[25]
    • 3月16日 - 植物・動物検疫飛行場に指定[22][25]
    • 3月20日 - 税関空港に指定[22]
    • 3月23日 - 初の国際定期便として日本航空により新東京国際空港経由ホノルル国際空港便が就航[22]。新東京国際空港で大型機へ乗り継ぐ国際線接続連絡便[25]
    • 7月 - ターミナルビル本館と第2到着ビルの間に鉄骨造一部地下1階地上3階一部5階建ての第3ビルを竣工、従来のビルと合わせてALC板で一体化し床面積4万6千平米の一棟とする[25]
  • 1982年(昭和57年)12月 - 第3ビル4階部分が完成、ターミナル増築を終了し床面積4万8023平米となる[25]
  • 1983年(昭和58年)5月 - 新空港滑走路工事着手[6]
  • 1985年(昭和60年)11月 - 新空港変更基本計画策定[6]。年間2462万人規模の国内拠点空港と国際航空拠点として積雪寒冷地への対応を行い3期制で第1期はA滑走路と誘導路の整備、第2期は1992年までの新ターミナルビルへの移行、第3期は2000年までのB滑走路等の整備を行うとした[27]
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月 - 新空港変更基本計画を告示[25]
    • 7月15日 - 国際航空貨物の受け入れを目的に「札幌国際エアカーゴターミナル」設立[6][25]
  • 1987年(昭和62年)11月 - 北海道新長期総合計画にて国際エアカーゴ基地構想の拠点に設定[6]
  • 1988年(昭和63年)6月20日 - 新千歳空港管制塔(高さ70.6m)の供用を開始[25]

新千歳空港時代[編集]

  • 1988年7月20日 - 新千歳空港が開港する[22][8]。A滑走路(3,000m×60m)運用開始。国際定期便用正規空港(レギュラーエアポート)に指定。
  • 1989年平成元年)7月8日 - 新千歳空港ターミナルビル着工[22][25]
  • 1992年(平成4年)7月1日 - 新千歳空港ターミナルビル(15万3000平米・地上4階一部5階建て)が完成[8]、ターミナルビル地下に新千歳空港駅を開設[22]
  • 1993年(平成5年)
    • 3月9日-8月30日 - 5日に分けて24時間開港テストフライトを実施[22]
    • 6月 - B滑走路着工[25]
    • 9月20日 - 空港内緑地3700平米に公園施設と千歳着陸一号機「北海一号機」ブロンズ像が完成[25]
  • 1994年(平成6年)
    • 3月11日 - 24時間運用を地元住民と合意[25]
    • 6月23日 - 24時間開港開始[8]
    • 6月30日 - 貨物便を対象に国内初の深夜早朝便受け入れを開始[8][25]
  • 1995年(平成7年)11月 - 空港緑地の公園施設を「空港公園翼の広場」と命名[25]
  • 1996年(平成8年)4月26日 - B滑走路(3,000m×60m)供用開始[22][8]
  • 1997年(平成9年)
    • 2月1日 - 小樽検疫所千歳空港出張所が千歳空港検疫支所に昇格[25]
    • 5月 - 深夜早朝発着枠の旅客利用がKLMオランダ航空便のみ認められる[25]
  • 1998年(平成10年)6月 - 深夜早朝枠の旅客利用が本格的に認められる[25]
  • 2000年(平成12年)10月2日 - 管制塔ドップラーレーダー運用開始[25]
  • 2001年(平成13年)11月18日 - 第2ターミナルの苫小牧市内への建設を前提に滑走路500m延長案を合意[25]
  • 2003年(平成15年)
    • 10月24日 - 苫小牧市内への第2ターミナル建設が否決された事に伴い、苫小牧市側が滑走路苫小牧側500m延長合意を撤回[25]
    • 12月5日 - 全日空が新千歳 - 羽田間で深夜枠貨物便を運航開始[8][20]
  • 2006年(平成18年)12月27日 - 東京国際空港線年間旅客数が1000万人を突破[8][22]
  • 2008年(平成20年)
    • 4月24日 - 国際線ターミナル建設に伴う千歳アウトレットモール・レラ隣接地への空港公園移設工事が完成[25]
    • 5月24日 - 国際線ターミナル起工式を挙行[8]
    • 6月18日 - 空港法改正により、4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分される。
  • 2009年(平成21年)8月 - 国内線ターミナル増築リニューアル工事着工[25]
  • 2010年(平成22年)
    • 2月24日 - 国際線ターミナルビル竣工[25]
    • 3月26日 - 国際線ターミナル運用開始[8]、国際線乗降客への旅客取扱施設利用料の徴収を開始。
    • 10月17日 - エアバス社の運航による世界最大の旅客機・エアバスA380が初飛来(羽田発)[28]。日本の第二種空港では、初めての寄港地となった。
  • 2011年(平成23年)
    • 7月15日 - 国内線ターミナルビルリニューアル第1期開業、増築部と連絡施設3階を供用開始[8]
    • 12月15日 - 国内線ターミナルビルリニューアル第2期開業、国内線2階出発ロビー拡張などの改修部を供用開始[8]
  • 2012年(平成24年)
    • 3月16日 - 国内線ターミナルビルリニューアル全面開業[29]。3階フードコート・展望エリアを供用開始[8]
    • 12月9日 - 国際線年間旅客数が100万人を突破[22]
  • 2013年(平成25年)3月 - 国際航空運送協会(IATA)から混雑度レベル2空港に指定される[30]
  • 2014年(平成26年)3月30日 - ボーイング747-400Dが同空港国内線発着便においてラストフライト。1974年以来、40年間のボーイング747の運航に終止符が打たれることとなった[注 3]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月16日 - 国内線旅客ターミナルの大規模改修工事を開始[31]
    • 10月15日 - 深夜早朝発着枠を従来の6枠から30枠に拡大[32][22]
  • 2016年(平成28年)
    • 3月31日 - B滑走路19L側にILS設置[33]
    • 10月30日 - 中国・ロシア機の発着制限を緩和、毎日発着可能とする[34]
    • 11月13日 - 国際線ターミナル周辺の再編事業を着工。ターミナル増築、南側誘導路設置などを予定し2020年3月完成予定[35]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月26日 - 日中時間帯の発着数を1時間32回から42回に拡大[34][36][37]。国際線ターミナルにボディスキャナーを導入[38]
    • 7月1日 - 北海道空港が北海道内7空港民営化に向け新千歳空港ターミナル事業を子会社「新千歳空港ターミナルビルディング」に移管。
  • 2018年(平成30年)
    • 8月7日 - 国内線旅客ターミナルの大規模改修を終了、出発カウンターの再配置や手荷物自動検査システムの導入やバスラウンジの新設が行われた[39]
    • 9月6日 - 北海道胆振東部地震により開港以来初の施設全面閉鎖となり、[40]設備の破損や停電などにより欠航するなどの影響が出た。
    • 9月7日 - 国内線の運航を再開[41]
    • 9月8日 - 国際線の運航を再開[42]
    • 10月28日 - 国内線乗降客からの施設使用料徴収を開始[43]
    • 11月1日 - 胆振東部地震で休業していた「エアターミナルホテル」「新千歳空港温泉」が営業再開、空港内の商業施設が全て復旧する[40]
    • 12月20日 - 国際線ターミナル拡張部の駐機スポット3バースをオープンスポットとして暫定供用開始[44]
  • 2019年令和元年)
    • 5月 - 胆振東部地震を踏まえ、各機関個別の防災計画を改め大地震と大雪に対応したタイムライン方式の事業継続計画を策定[45]
    • 7月3日 - 国土交通省が本空港を含む道内7空港民営化の優先交渉権者を北海道空港ら17社による「北海道エアポートグループ」に決定[46][47]
    • 8月30日 - 国際線ターミナル増築部1-4階の旅客取り扱い区域を開業[48]
    • 11月予定 - 国際線ターミナル内イベントスペース「新千歳ポルトムホール」開業[49]
  • 2020年(令和2年)
    • 1月予定 - 国際線ターミナル内ホテル「ポルトム インターナショナル 北海道」開業[48]
    • 春季予定 - 日中発着枠を50枠に拡大[50]
    • 6月予定 - 北海道エアポートグループによる民営化運営を開始[46]

施設[編集]

滑走路など[編集]

開港時は長さ3000mのA滑走路のみだったが、1996年に長さ3000mのB滑走路が新たに整備された。2本の滑走路はほぼ南北方向に、クロースパラレルに配置されている。

原則として、ターミナルビルに近いA滑走路 (01L/19R) を離陸用、遠いB滑走路(01R/19L)を着陸用に使用している。ILSはカテゴリーIIIbが19Rに、カテゴリーIが01L、01R、19Lに設置されている。滑走路のターミナル側に1本の平行誘導路を有し、滑走路とは高速脱出誘導路で結ばれている。

気圧配置や風向きによって大雪となることもあるが、空港が道内で比較的雪の少ない地域にあることや滑走路を2本有していること、20分程度で滑走路1本を除雪できる国内最大規模の除雪体制があることなどから、滑走路を終日閉鎖することはごく稀である。 出発機材の除氷液の効果切れ・再塗布(デアイシング)で遅延が生じないよう、2010年12月、国内線ターミナルと滑走路南端 (01L, 01R) の中間地点に、デアイシング専用スポットを1機分設置し、運用を開始[51]。しかしターミナルビルから離れた位置で資材や人員をデアイシングスポットへ回す余裕がなく移動時間を考えても効率が悪いことや、日本航空の経営破綻で運用に関して航空各社の協力関係が確立できなかった事から利用が敬遠され、利用実績は滑走路南端から最も遠いANAグループ機のみで2014年度までに50回、2015年度以降は0回にとどまっており最大で2機分想定されていたスポットは1機分の整備にとどまり離陸待機時に防雪氷剤の有効時間が過ぎ駐機場へ戻り遅延・欠航するケースが年40-50回以上生じ民営化後のより一層の防除雪氷策が求められている[52]

旅客ターミナルビル[編集]

国内線ターミナルビル[編集]

国内線ターミナル2F JAL出発ロビー
レンタカー各社のカウンター
(国内線センタービル1F)
ソラシネマちとせ

開港時は、1963年に開設された千歳空港の旅客ターミナルビルを、国際線と国内線に使用していたが、それに代わる施設として1992年7月1日[53]に供用を開始した。 滑走路北端西側に位置する地上4階建(一部5階建)、地下1階の鉄骨造一部鉄筋コンクリート造で、延床面積は18万2,517平方メートル[54]日建設計などが設計を、鹿島建設[55]地崎工業[56]などの共同企業体が工事を担当した。上空から見ると、アメリカ合衆国テキサス州ダラス・フォートワース国際空港を模した半円周型をしており、円弧を滑走路側に向けている。国際線ターミナルビルの供用に伴い、2010年3月26日から国内線専用のターミナルビルとなった。

2010年前半から、国際線ターミナルビルとの接続部付近を中心とした増築工事が行われ、2011年7月15日に第1期施設がオープンし、2012年3月16日に全面オープンした。事業費は約200億円で、増築面積は約2万9,330平方メートル。出発ロビーや商業施設などが拡大し、温浴施設や映画館などが新設された[57][58]

就航便数の拡大や旅客数の拡大に伴い、混雑の解消と機能の向上を目指して2015年3月16日から施設整備工事に着手。約200億円をかけて、約4万7,000平方メートルを整備し、2018年8月に再整備を完了。LCCや全日空団体用カウンターを1階から2階への移設[59]のほか、出発ロビー出発口の拡充・再配置、手荷物検査にインライン方式を導入する[60]。(スカイマークを除く)

円弧上に18基のボーディングブリッジが等間隔で並んでおり、その大部分はボーイング777エアバスA350クラスの大型機も使用可能である。1階が到着ロビー、2階が出発ロビーで、北半分の0 - 10番ゲートを全日空、エアドゥ、ピーチ、バニラ・エア、春秋航空日本が、南半分の11 - 19番ゲートを日本航空、スカイマーク、フジドリームエアラインズ、ジェットスター・ジャパンが使用している。

地下1階にはJR新千歳空港駅が直結。2階から4階には飲食店や土産物店、ホテルなどが軒を連ねる。天然温泉付温浴施設の「新千歳空港温泉」[注 4]は、空港ターミナルビルの閉館後を含む午前10時から翌9時まで、23時間営業。宿泊機能もあり、入浴や休息のほか、道内遠隔地からの早朝便の利用や、悪天候などでの夜間の欠航の際に一時待機先として選択できるようになった。ただし、定員を超えるとホテル宿泊者を除く一切の入場は無条件で断られる。ほかにも千歳市内では27年ぶりとなる映画館ソラシネマちとせ[注 5]は、大規模な欠航が発生した場合に空港側の判断により乗客に開放されることがある。

着陸料以外の非航空系の収入では、地方空港の中で那覇空港と並んでトップクラスの収入を記録し続けている。そのため、他の地方空港の関係者による視察が絶えず、中部国際空港も開港時には経営モデルとして参考にしたと言われている。

2018年4月1日より、京成電鉄が成田空港駅又は空港第2ビル駅からのスカイライナーと都内の東京メトロ、都営地下鉄に乗り放題のチケット、「スカイライナーバリューチケット」の自動券売機が、国内線搭乗待合室内に設置された。

  • 開館時間:6時20分 - 23時

国際線ターミナルビル[編集]

国際線ターミナル
国際線ターミナル内部

国際線は、現国内線ターミナルビルの北端(0 - 2番ゲート)を使用していたが、国際線旅客の急増に加え、航空自衛隊(防衛省)との空域調整により発着便が特定曜日・時間帯に集中し、チェックインカウンターや出発ロビーの混雑が顕在化していた。こうした状況を解消するため、2008年5月に国際線ターミナルビルの建設に着工。2010年2月24日に竣工し、同年3月26日に供用を開始した[61]

建物は、千歳基地に面した地上4階建、地下1階の鉄骨造一部鉄筋コンクリート造で、延床面積は5万9,155平方メートル[54]。総工費は206億円[61]日建設計アラップなど[62]が設計を、荒井建設[63]鹿島建設[64]などが工事を担当した。

約300 m東側の国内線ターミナルビルとは連絡施設で結ばれ、2階が到着ロビー、3階が出発ロビー、1階はバスやタクシーとのアクセス施設、4階には搭乗客向けのフードコートやラウンジが設けられている。5基のボーディングブリッジを有しており、1時間あたり530人、年間100万人の利用客にも十分対応可能な処理能力を持ち、将来的には1時間あたり730人程度まで対応可能となっている。

供用開始後は台湾や香港、タイなどのアジア圏を中心とした路線が増便され、海外観光客の増加が見られた。また、アジア系LCCの定期便就航・チャーター便運航の動きも活発になっている他、ターミナル内案内表示板にはロシア語が併記され、将来的なロシア路線拡張も見込まれている。2017年夏季からは1時間当たり42便への発着枠拡大に伴い一層の増便が見込まれているが、出発カウンターや保安検査場の不足による特定時間帯の混雑といった課題も生じている[36]

今後も更なる航空需要の拡大が見込まれることから、2017年11月17日、施設を増築する再整備計画が発表された。増築部分は地上8階建で延床面積は12万4,000平方メートルで、出発・到着ロビーや搭乗橋などの増設、ホテルの新設などが予定されている。事業費は650億円。2016年11月13日に着工[65]

2019年8月30日より旅客設備部の供用を開始し出発ロビーを南側に200m拡張し560m、搭乗カウンターを19増設し74か所とし保安検査場は1レーン増設した6レーンとし最終的に同年10月末までに9レーンとしうち7レーンを高性能型の「スマートレーン」を設置。また税関部は検査台を13増の24台、入国審査は9増の30ブース、検疫は1増の3ブース、手荷物ターンテーブルを1増の3台、搭乗橋を3基増設とした[66][67]。その後同年11月に多目的ホール、2020年1月にホテルを開業し3月に竣工する予定となっている[68][66]

  • 開館時間:6時 - 21時

連絡施設[編集]

国内線と国際線のターミナルビルの間に位置する地上4階建、地下1階の鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の施設で、延床面積2万1,128平方メートル[54]。国際線ターミナルビルの供用開始に伴い、2010年3月26日に2階の連絡通路部分が先行オープン。2011年7月15日に全面の供用が開始された。

2階と3階で国内線と国際線のターミナルビルを結んでおり、2階はムービングウォークのある通路やぬいぐるみと触れ合えるコーナー、3階はスマイル・ロードと名づけられ、飲食店・土産物店のほか、ドラえもんハローキティのエンターテインメント施設が設けられている[57]

  • 開館時間:6時20分 - 23時

フロア構成[編集]

国内線ターミナル(センタービル)内部
国内線ターミナルビル 連絡施設 国際線ターミナルビル
制限区域 一般区域 制限区域
4階
オアシス・パーク
  • 温浴施設
  • 映画館
  • 展望デッキ
フードコートウイング
  • ロイヤルラウンジ
  • 物販店、飲食店
3階
  • 航空会社ラウンジ
グルメ・ワールド
  • 物販店、飲食店
  • 展示施設
  • スーパーラウンジ
  • エアターミナルホテル
スマイル・ロード
  • 物販店
  • エンタテインメント施設
出発ロビー
  • 出発カウンター
  • 出発口
  • 接遇室
  • 保安検査場
  • 出国審査場
  • 搭乗待合室
  • 免税店
  • 搭乗口
2階
  • 保安検査場
  • 搭乗待合室
  • 物販店、飲食店
  • 搭乗口
出発ロビー
  • 出発口
  • 出発カウンター
  • 会議室
ショッピング・ワールド
  • 物販店
  • 郵便局・銀行
  • エンタテインメント施設
到着ロビー
  • 到着口
  • 団体待合室、接遇室
  • 礼拝室
  • 国際線ツアーデスク
  • 入国審査場
  • 手荷物受取場
  • 税関
1階
  • 手荷物受取場
到着ロビー
  • 到着口
  • 物販店、飲食店
  • 国内線ツアーデスク
  • 派出所
  • 診療所、歯科
  • 団体待合室、接遇室
  • バス・タクシー乗降場
  • 一般車乗降場
  • 駐車場連絡口
  • バス・タクシー乗降場

地下

1階

ラウンジ・接遇室・待合室[編集]

サクララウンジ
スーパーラウンジ
ラウンジ
接遇室
  • 国内線
    • 接遇室1A - 1F、10席
  • 国際線
    • ハマナス - 2F、8席
    • エゾマツ - 3F、8席
団体待合室
  • 国内線
    • 団体待合室1A - 1F、34席
    • 団体待合室2A - 2F、60席
    • 団体待合室2B - 2F、24席
  • 国際線
    • セタナリア - 2F、80席
    • スズラン - 2F、48席
    • ラベンダー - 2F、48席
    • ライラック - 2F、48席
    • イチイ - 3F、42席
    • シラカバ - 3F、42席

ホテル[編集]

国内線ターミナルビル内に、北海道空港傘下の碧雲堂ホテル&リゾート(旧・丸瀬布観光公社)が運営する「エアターミナルホテル」がある。現国内線ターミナルビルの開業時に、三井観光開発(現・グランビスタ ホテル&リゾート)が「三井アーバンホテル新千歳空港」をオープン。2008年から「ホテルコムズ新千歳空港」に名称を変更し、2011年度いっぱいまで営業した[69]。その後、一時閉鎖し、2012年4月28日から、現在の「エアターミナルホテル」として営業している。

空港敷地内にあるのは同ホテルのみであるが、車で10分程度の千歳市内にも複数のホテルがある。近年の空港利用者の急増により宿泊施設の需要も増加し、千歳市内でホテルの建設が進んでいる。

また、国際線ターミナルの拡張工事の一環として富裕層を対象とした碧雲堂ホテル&リゾート経営による171室のホテル「ポルトムインターナショナル北海道」が建設されており2020年1月の開業を予定する[70][71]

雪冷熱供給システム[編集]

環境と人に優しい「エコエアポート」を目指して、貯蔵した雪を冷房に活用するシステムを2010年3月に整備。同年5月から運用を開始した。世界最大規模となる高さ8 m以上、縦200m、横100mの雪を貯蔵して、5月から9月の間、旅客ターミナルビルや連絡施設などの冷房に活用している。計画では、従来の重油使用量の3割を賄い、将来的には年間2100トンの二酸化炭素削減を目指している[72][73]

拠点・焦点都市としている航空会社[編集]

1社がハブ空港、3社が焦点都市として運航している。

ハブ空港

  • AIRDO(北海道国際航空)(ADO)

焦点都市

就航路線[編集]

国内線[編集]

2017年現在、道外から北海道に入るには空路が最も効率的な交通手段であることから、季節運航も含め30路線以上の国内線ネットワークを持ち、北海道の空の玄関となっている。とりわけ東京国際空港(千歳 - 羽田)便は現在、日本航空全日本空輸AIRDOスカイマークの4社が競合し、2006年には単一路線としては世界で初めて年間乗降客が1,000万人を突破した[74]。近年、地方都市からの直行便の増加などを受け利用者数は減少に転じているものの、直近でも年間で約900万人以上の利用がある世界有数の巨大幹線である。

国内の全ての格安航空会社 (LCC) が就航しており、成田国際空港や関西国際空港、中部国際空港との国内路線を運航している。なお、札幌市内に国内線専用の丘珠空港があるが、こちらは主に道内路線が運行されている。

航空会社名が複数の路線は最前太字)の航空会社が運航するコードシェア便(共同運航便)

航空会社 目的地
日本航空 (JAL)[注 6] 女満別青森秋田花巻仙台東京/羽田東京/成田新潟名古屋/中部大阪/伊丹大阪/関西広島出雲(8月限定運航)、徳島(8月限定運航)、福岡
全日本空輸 (ANA)[注 7] 利尻(6月〜9月限定運航)、稚内中標津釧路、女満別、函館、青森、秋田、仙台、福島、東京/羽田、東京/成田、新潟、富山小松静岡、名古屋/中部、大阪/伊丹、大阪/関西、大阪/神戸岡山、広島、福岡、那覇
AIRDO (ADO) ・ 全日本空輸 (ANA) 仙台、東京/羽田、名古屋/中部、大阪/神戸
アイベックスエアラインズ (IBX) ・ 全日本空輸 (ANA) 仙台、松山
スカイマーク (SKY) 茨城、東京/羽田、名古屋/中部、大阪/神戸、福岡
フジドリームエアラインズ (FDA) ・ 日本航空 (JAL) 山形松本
Peach Aviation (APJ) 東京/成田、仙台、大阪/関西、福岡
ジェットスター・ジャパン (JJP) ・ 日本航空 (JAL)(JAL国際線との乗り継ぎ時のみ) 東京/成田、名古屋/中部、大阪/関西
春秋航空日本 (SJO) 東京/成田
エアアジア・ジャパン (WAJ) 名古屋/中部

国際線[編集]

国際線はチャーター便を含む利用者は2007年に年間80万人、2012年には年間100万人を突破している。最近はアジア諸国の経済成長を受けた海外旅行者数の増加や、中華民国香港大韓民国タイ王国などアジア諸国や、ヨーロッパにおける「北海道ブーム」により、既存路線の増便や新路線開設の動きが活発になっている。

これにより、ハワイやヨーロッパへの中長距離路線復活や、中華人民共和国東南アジア各国への新路線開設や新規乗り入れ航空会社の増加など活発な動きを見せている。なお、格安航空会社は2018年9月現在で海外拠点11社が就航している。

しかし、近年軍拡を進める中華人民共和国とロシアの軍用機が、日本の防空識別圏を伺う動き(東京急行など)や、民間機による諜報活動を行っていることもあり、軍事的緊張関係にある国の航空会社の乗り入れ時間帯制限が、防衛上の観点から、冷戦時代以来行われているために、自由なダイヤが組めないなど課題も多い。なお中露の航空会社については、訪日外国人増加を図るべく2016年10月末から、これまで発着が認められなかった月曜日と木曜日の発着を一部認め、毎日発着可能とする緩和の姿勢を示している[34]

2017年夏季からは1時間当たり42便への発着枠拡大に伴い一層の増便が見込まれているが、出発カウンターや保安検査場の不足による、特定時間帯における混雑といった課題も生じている[36]。また2020年3月からは昼間発着枠を50回に拡大する一方で、人員不足により地上支援業務の態勢が整わない事を理由に運航の継続や増便等を見送る動きも生じている[75]

航空連合は右記の通り。OW:ワンワールド、SA:スターアライアンス、ST:スカイチーム

※ 語末の★は、格安航空会社 (LCC)

航空会社 目的地
日本の旗 Peach Aviation (APJ)★ ソウル/仁川台北/桃園
中華民国の旗 チャイナエアライン (CAL) (ST) 台北/桃園、高雄
中華民国の旗 エバー航空 (EVA) (SA) 台北/桃園
大韓民国の旗 大韓航空 (KAL) (ST) ソウル/仁川、釜山(2019年9月3日より運休予定)[76]
大韓民国の旗 アシアナ航空 (AAR) (SA) ソウル/仁川
大韓民国の旗 ジンエアー (JNA)★ ソウル/仁川
大韓民国の旗 ティーウェイ航空 (TWB)★ ソウル/仁川、大邱[77]
大韓民国の旗 チェジュ航空 (JJA)★ ソウル/仁川、釜山[78]
大韓民国の旗 エアプサン (ABL)★ 釜山、大邱
大韓民国の旗 イースター航空 (ESR)★ ソウル/仁川(2019年9月より減便予定)、釜山(2019年9月1日~10月26日まで運休予定)[79][80]清州(2019年9月5日~10月26日まで運休予定)[81]
大韓民国の旗 エアソウル (ASV)★ ソウル/仁川
中華人民共和国の旗 中国国際航空 (CCA) (SA) 北京
中華人民共和国の旗 中国東方航空 (CES) (ST) 上海/浦東南京
中華人民共和国の旗 中国南方航空 (CSN) 大連[82]
中華人民共和国の旗 春秋航空 (CQH)★ 上海/浦東
中華人民共和国の旗 天津航空 (GCR) 天津
中華人民共和国の旗 海南航空 (CHH) 杭州
中華人民共和国の旗 吉祥航空 (DKH) (SA) 上海/浦東、南京
香港の旗 キャセイパシフィック航空 (CPA) (OW) 香港
香港の旗 香港航空 (CRK) 香港
フィリピンの旗 フィリピン航空 (PAL) マニラ[83][84]
タイ王国の旗 タイ国際航空 (THA) (SA) バンコク/スワンナプーム
タイ王国の旗 タイ・エアアジア X (TAX)★ バンコク/ドンムアン[85][86]
タイ王国の旗 ノックスクート (NCT)★ バンコク/ドンムアン(2019年10月27日から就航予定)[87]
マレーシアの旗 マレーシア航空 (MAS)(OW) クアラルンプール(2019年10月以降就航予定)[88]
マレーシアの旗 エアアジア X (XAX)★ クアラルンプール(2019年8月~9月の期間運休予定)[89]
シンガポールの旗 シンガポール航空 (SIA) (SA) シンガポール(冬季季節定期便)[90]
シンガポールの旗 スクート (TGW)★ シンガポール(台北経由または冬季直行便[91])、台北/桃園
ロシアの旗 オーロラ (SHU) ユジノサハリンスク
ロシアの旗 ウラル航空 (SVR) ウラジオストク[92]
フィンランドの旗 フィンエアー (FIN) (OW) ヘルシンキ(2019年12月就航予定[93]
ハワイ州の旗 ハワイアン航空 (HAL) ホノルル
オーストラリアの旗 カンタス航空 (QFA) (OW) シドニー(2019年12月16日より季節便で就航開始予定)[94]

貨物便[編集]

新千歳空港は、アジア北アメリカとを結ぶ国際航空路上にあり、千歳空港時代から貨物機の給油地として使われていた。航空機の高性能化により、旅客機は地球の反対側まで無寄港の直行便化が進んできているが、重量物を満載した貨物機が東南アジアや中華民国、中華人民共和国からアメリカ合衆国に向かう際は今でも途中で着陸して給油を行う必要があり、極東側では主に新千歳空港やユジノサハリンスク空港が、アラスカ側ではテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港フェアバンクス国際空港が用いられる。

特に、アメリカ国内消費の1/3が集中するといわれるクリスマス商戦の頃は、「世界の工場」となったアジア各国からアメリカへと向かう貨物機で混雑する。新千歳空港では、大型貨物機の十分な運用のため、滑走路の3,500 m×2本化を計画し、「国際エアカーゴターミナル構想」を目論んでいるが、空港周辺地区住民の、騒音問題による反対により、計画は凍結されている。

統計[編集]

(新千歳空港発)就航路線別旅客数/順位[95]
就航空港 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約904万人 上位01位
成田国際空港 約182万人 上位09位
中部国際空港 約142万人 上位13位
関西国際空港 約121万人 上位16位
大阪国際空港 約111万人 上位24位
仙台空港 078万人 上位38位
福岡空港 057万人 上位43位
国際線定期便就航路線別旅客数[96]
就航空港 2015年旅客数 2015年冬季ダイヤ便数
台湾桃園国際空港 551,682人 週7便 (CI)、週7便 (BR)、週7便 (GE)
仁川国際空港 488,893人 週13便 (KE)、週7便 (LJ)、週7便 (TW)
香港国際空港 358,770人 週5便 (CX)、週5便 (HX)
スワンナプーム国際空港 169,783人 週7便 (TG)
上海浦東国際空港 144,589人 週5便 (MU)、週5便 (9C)
高雄国際空港 103,546人 週5便 (CI)
北京首都国際空港 51,977人 週5便 (CA)
ダニエル・K・イノウエ国際空港
(ホノルル国際空港)
38,381人 週3便 (HA)
ドンムアン国際空港 33,792人 -
金海国際空港 28,795人 週3便 (KE)、週3便 (BX)
クアラルンプール国際空港 26,269人 週5便 (D7)
天津浜海国際空港 26,138人 週2便 (GS)
グアム国際空港 16,123人 週2便 (UA)
ホムトヴォ空港 8,303人 週2便 (HZ)

国際線乗継専用便[編集]

成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、仙台空港便には、コードシェア便として国外航空会社便名が付与される便がある。利用は国際線乗継旅客に限られ、国内区間のみの利用は国内航空会社便名での利用となる。

就航都市[編集]

国内線[編集]

○は丘珠空港便もあり

国際線[編集]

休廃止路線[編集]

国内線[編集]

航空会社名は休廃止時点

  • オホーツク紋別空港
    • 1990年8月 - 1998年4月、1999年11月 - 2001年3月:エアーニッポン
    • 2004年2月:エアーニッポンネットワーク
    • 2006年2月、2006年7月 - 2006年11月:北海道エアシステム
    • 2011年10月30日 - 2012年1月31日:全日本空輸
    • 2012年10月28日 - 2013年1月31日:全日本空輸
  • とかち帯広空港
    • 1966年5月 - 1986年:東亜国内航空
    • 2005年10月 - 2006年11月:エアトランセ
  • 三沢空港
    • 1968年5月 - 2007年9月:日本航空
  • 大館能代空港
    • 1998年7月 - 1999年10月:エアーニッポン
  • 庄内空港
    • 1995年6月 - 2007年8月:全日本空輸
  • 高松空港
    • 1990年12月 - 2002年3月、2004年7月 - 2007年9月:全日本空輸
  • 高知龍馬空港
    • 1996年4月 - 2001年8月:エアーニッポン
  • 大分空港
    • 1992年6月 - 1997年10月:日本エアシステム
  • 長崎空港
    • 1992年6月 - 2000年3月:日本エアシステム
  • 宮崎空港
    • 1992年6月 - 1997年10月:日本エアシステム
かつて乗り入れていた航空会社

国際線[編集]

※ 航空会社は休廃止時点

かつて乗り入れていた航空会社

空港へのアクセス[編集]

国内線ターミナルバス乗り場
  • 千歳市街まで約6km、札幌まで約45km、苫小牧まで約21km。
  • 運行本数・運賃・経路等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認されたい。

鉄道[編集]

バス[編集]

札幌市内方面は、ANA到着口前・JAL A到着口前・国際線ターミナルにて乗車可能(夜間便を除く)。その他路線の大部分は旧国際線到着口・JAL B到着口前・国際線ターミナルにて乗車可能。

新千歳空港からの路線バス、高速バスの行き先、のりば等の詳細情報は運行会社に関係なくバスでのアクセスに記載されている。

札幌市内方面[編集]

札幌市内路線(定山渓温泉行を除く)の乗車券は、共通乗車制度により同じ運賃区間であれば、路線・運行会社に関わらず使用可能[99][100]

千歳市方面[編集]

胆振、日高、十勝、上川、釧路方面[編集]

期間限定路線[編集]

夏期[編集]
冬期[編集]
  • 北海道グラウンドサービス
    • ホワイトライナー ニセコ行(ヒラフウェルカムセンター、ヒルトンニセコビレッジ、グリーンリーフニセコビレッジ、ノーザンリゾートアンヌプリ、甘露の森経由)
  • 北海道中央バス
    • スキーバス千歳ニセコ号 ニセコいこいの村行(ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ、ニセコビレッジ、ホテルノーザンリゾートアンヌプリ経由)

道路[編集]

事故・重大インシデント[編集]

  • 2005年5月8日:JAL47便(日本航空インターナショナル運航、ボーイング747-400、JA8072)は、高度36000フィートで成田空港へ飛行中、客室の与圧が突然急減圧した。客室高度が制御できなくなり、警報音が鳴動する中、管制機関に非常事態を通報、機は直ちに10000フィートまで急降下した。幸いにも新千歳空港から280nmを飛行中だったため、新千歳空港へ緊急着陸を行った。与圧減少の原因は、キャビンプレッシャーコントローラの誤動作。機器の誤動作の原因は判明していない[110]
  • 2006年11月20日:ANA72便(エアーニッポン運航、ボーイング737-500、JA8596)は、新千歳空港に着陸後スポットに向け走行中、補助動力装置に火災が発生したため停止して消火した。原因は補助動力装置の燃焼室を固定するカップリングに繰り返し加重により亀裂が生じ、破断したためである[111]
  • 2007年6月27日SKY730便(ボーイング767-300、JA767F)は、新千歳空港滑走路19Rから離陸のため滑走を開始したが、同滑走路をANA79便(ボーイング777-200、JA8967)が誘導路B9Nから誘導路A8Sに向け19Rを横断しているのに気づき離陸を中止した。原因は管制官の疲労による誤指示である[112]
  • 2008年2月16日:JAL2503便(日本航空インターナショナル運航、ダグラスMD-90-30、JA8020)が新千歳空港滑走路01R(B滑走路)に着陸したところ、同じく滑走路01Rで待機していたJAL502便(日本航空インターナショナル運航、ボーイング747-400、JA8904)が、離陸許可がないまま離陸滑走を開始した。管制官はただちに離陸を中止させたが、502便は滑走路を1200 m滑走して停止した。原因は、悪天候と、管制官が管制方式基準に則った「迅速な離陸を予期せよ(EXPECT IMMEDIATE TAKE-OFF)」との指示を送信したのを、502便の機長が「迅速に離陸せよ((CLEARED FOR) IMMEDIATE TAKE-OFF)」と聞き違え、しかも502便の副操縦士(オブザーバー席)と副操縦士昇格訓練中の操縦士(右操縦席)が機長に助言しなかったためである[113][114]
  • 2017年1月19日:ANA1831便(ボンバルディアDHC-8-Q400、JA461A)が新千歳空港滑走路01R(B滑走路)に着陸後、オーバーランして滑走路端の草地で停止した。原因は機長による制動開始の遅れ及びパワーレバーがディスク位置にセットされず原則に必要な制動力を得られなかったことにあり、また滑走路端周辺の積雪状態の悪さもオーバーランに関与したと見られている[115]

トラブル[編集]

  • 2016年8月5日、国内線保安検査場Aにて、エア・ドゥの乗客の女性が保安検査を行わずに搭乗待合室に立ち入ったため、出発前の約1,000名の保安検査をやり直した。この影響で11便が欠航、150便以上で最大3時間の遅れが生じた[116][117][118]

その他[編集]

  • 新千歳空港と隣接する千歳飛行場は、千歳市側の石狩平野と苫小牧市側の勇払平野、およびその間にある低い丘陵地帯という、全般として平坦な場所に建設されているが、この丘陵地帯が日本列島を日本海側(石狩平野:石狩川水系の千歳川方面)と太平洋(勇払平野:安平川水系の勇払川方面)に分けた時の中央分水界となる。2007年日本山岳会が中央分水界の完全踏破を行って記録集を出した際、この新千歳空港付近が標高13.7mで、最も低い標高地点であると紹介された[119][120]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ただし、当初は定期便ではなく、不定期の24時間運用であった。フォト北海道 新千歳空港24時間運用*30日の初便は“御祝儀”*2便目以降メド立たず”. 北海道新聞. 2018年5月8日閲覧。
  2. ^ 運輸省による規制を受けて、長年国内線は幹線のみの運航であった日本航空は、全日空や東亜国内航空のように、「札幌便」で千歳(現:新千歳)と札幌飛行場(通称:丘珠空港、空港コードOKD)を区別する必要がなかった。
  3. ^ 本来、展望デッキは封鎖されている時期だが、この日はラストフライトのために特別に開放された(羽田発、運航会社は全日本空輸)
  4. ^ 2011年7月開業時から2014年4月末までは「新千歳空港温泉 万葉の湯」の名で営業。
  5. ^ 2016年7月までは「じゃがポックルシアター」の名で営業。
  6. ^ ジェイエアの機材・乗務員で運航する便あり
  7. ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航する便あり

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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