大分空港

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大分空港
Oita Airport
Oita Airport (OIT-RJFO).jpg
IATA: OIT - ICAO: RJFO
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 大分県国東市安岐町下原
種類 商業
運営者 国土交通大臣
運用時間 7:30 - 22:30
標高 6 m (19 ft)
座標 北緯33度28分34秒 東経131度44分23秒 / 北緯33.47611度 東経131.73972度 / 33.47611; 131.73972座標: 北緯33度28分34秒 東経131度44分23秒 / 北緯33.47611度 東経131.73972度 / 33.47611; 131.73972
公式サイト 大分空港
地図
大分空港の位置
大分空港の位置
OIT
大分空港の位置
大分空港の位置
OIT
大分空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
01/19 I 3,000×45 舗装
リスト
空港の一覧
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大分空港の空中写真(2015年撮影)国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

大分空港(おおいたくうこう、: Oita Airport)は、大分県国東市にある空港空港法では第4条第1項第6号に該当する空港として政令で定める空港(国管理空港)に区分されている。

概要[編集]

大分県北東部国東半島の沿岸海域を埋め立てて造成した空港であり、海上空港とされることもある[1][2]。滑走路は、ほぼ真南北に延び、かつ海上に位置する。

大分県では、かつて高速道路新幹線の整備が遅れており[注 1]、航空路が唯一の高速交通網であった。1979年、当時の大分県知事平松守彦は、空港を核に小型軽量で航空貨物による輸送が可能な製品を製造する先端技術産業の立地を進める臨空工業地帯構想を打ち出し、さらにこれを「豊の国テクノポリス構想」に発展させた。そして、1984年3月に県北国東地域がテクノポリス(高度技術工業集積地域)に指定され、本空港周辺には大分キヤノン国東事業所、大分キヤノンマテリアル杵築事業所、日本テキサス・インスツルメンツ日出工場等の先端技術産業の立地が進んだ[4]

かつて日本エアシステムの乗員訓練所もあったため、現在でもJALグループの他、スターフライヤーフジドリームエアラインズ等航空各社による「タッチ・アンド・ゴー」等の実機乗員訓練が年に何回か行われている。また、本田航空による操縦訓練も行われている[5][6]宮崎空港に隣接する航空大学校からの訓練飛行も頻繁に行われる[7]

年間利用客数は、国内1,791,1811,733,502人、国際134,382人(2017年度)[8]

マスコットキャラクターは、マーシャルくん。パドルを持つマーシャラーの姿をしたペンギンのキャラクターである[9]

沿革[編集]

旧大分空港[編集]

現大分空港[編集]

大分空港の空中写真(1974年撮影 滑走路長2,000m)国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

旧空港が市街地に近かったこと、滑走路の両端を川に挟まれて延伸が困難であったこと、大分市の新産業都市指定の条件として移転が求められたこと[注 2]から、大分市内から現在地に移転[10]

施設[編集]

国内線到着ロビーにある、手荷物引渡所のベルトコンベアに置かれた巨大にぎり寿司の模型。ベルトコンベアを回転寿司と見立てて荷物と一緒に置かれている。
国内線到着ロビーの足湯

国内線到着ロビーの手荷物受取所のアートワークは、2009年にグッドデザイン賞を受賞している[24]。また、地元の観光振興協会「ツーリズムおおいた」が、手荷物受取所のベルトコンベア回転寿司に見立てて巨大なにぎり寿司の模型を流している。これは2007年5月に全国で最も早く始められたもので[25]、当初は佐伯市蒲江ウニ姫島クルマエビを宣伝[26][27]。2013年3月15日には新作として津久見のマグロ・佐伯のエビの寿司が登場し[28]、2019年時点ではウニとマグロ・エビの寿司が流されている[29]

案内板には、長らく富士通機電(現:富士通フロンテック)製反転フラップ式案内表示機(通称パタパタ式)が使用され特色の一つとなっていたが、現在は手荷物受取所を除き電光掲示板に変更されている。

2006年3月31日の国東市発足までは、ターミナルビルの真ん中を旧安岐町と旧武蔵町の町境が横切っていた。

2009年10月までは、大分ホーバーフェリーによって大分市との間にホバークラフトが運航されており、空港ビルに隣接して乗り場があった。

就航路線[編集]

エプロン

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航するコードシェア便

国内線[編集]

かつての定期就航路線

統計[編集]

(大分空港発)就航路線別旅客数/順位(2017年)[31]
行き先 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約119万人 上位19位

国際線[編集]


チャーター便実績

かつての定期就航路線

就航都市[編集]

国内線[編集]

国際線[編集]

アクセス[編集]

バス[編集]

リムジンバス[編集]

括弧内のアルファベットは2019年3月1日に導入された系統番号[38]

  • 大分交通
    • エアライナー 日出・別府市内経由大分市内(大分駅・新川)方面 (K)[39]
    • エアライナー 日出・別府市内(別府駅)方面 (B)
    • エアライナー 高速道路経由大分市内(大分駅・新川)方面 (W/Z) - 空港発の全便、空港着の一部の便は大分空港・大分駅前のみに停車(系統番号Z[38][39]
    • エアライナー 高速道路経由旧ホーバー基地 (V) - ホーバー運航休止に伴い2009年11月1日運行開始。全便が大分空港・大分駅前・旧ホーバー基地のみに停車[39][38]

路線バス[編集]

  • 大分交通・大交北部バス

航路(廃止)[編集]

他の空港との関係[編集]

大分空港は大分県北東部の海岸部にあるため、大分県西部や南部からのアクセス性は高くない。大分県西部の日田市などからは福岡空港、南西部の竹田市などからは熊本空港が、本空港よりも距離が近く、高速・特急バスも運行されているため利便性も高い[注 6]

また、福岡県豊前市や大分県中津市からは距離的には北九州空港が最も近い[注 7][注 8]。ただし、中津からは、大分空港へは直行バスが運行しているのに対して、新北九州空港に直行する公共交通はない。

このほか、別府から北九州空港・福岡空港を繋ぐ高速バスや、大分から宮崎空港へ向かう特急列車が設定されている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ その後、大分自動車道が1989年に一部開通、1996年に全線開通するなど高速道路の整備は進んだが、新幹線は2012年10月に九州地方知事会で「東九州新幹線の整備計画路線への格上げ」を文書採択した段階である[3]
  2. ^ 新大分空港の建設と並行して、旧大分空港脇に新日本製鐵大分製鐵所の建設が進められていたが、離着陸時の航空機の進路に当たり航空法に抵触するため、空港移転までは高炉の建設ができなかった。
  3. ^ QTRコードシェア便は羽田行きの夜間出発の一便のみ、HALコードシェア便は羽田便のみ。
  4. ^ ジェイエアの機材・乗務員で運航する便あり。
  5. ^ 一部の便でハワイアン航空とコードシェア運航。
  6. ^ ただし、大阪・名古屋・東京などの主要路線は、大分発着の方が飛行距離が短く、普通運賃が安い(割引運賃については、この限りではない)。
  7. ^ 各市の中心鉄道駅からの直線距離による。
  8. ^ かつての旧北九州空港には1983年以降定期便が就航していなかったため実質的には大分空港が最寄空港であったが、2006年3月に移転・開港して定期便が就航したため名実ともに北九州空港が最寄りになった。

出典[編集]

  1. ^ 大分空港 work=管内空港の現況と出先機関”. 国土交通省大阪航空局. 2014年6月27日閲覧。
  2. ^ 福岡管区内の空港紹介 大分空港出張所”. 気象庁福岡航空測候所. 2013年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
  3. ^ 幻の「大分・宮崎新幹線計画」が復活か 果たして実現可能性は?”. THE PAGE. ワードリーフ. p. 1 (2014年5月29日). 2014年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月28日閲覧。
  4. ^ 末広利人「テクノポリス 臨空工業地帯構想の拡大」『大分歴史事典』大分放送、1990年12月、817頁。
  5. ^ 操縦訓練 訓練空港”. 本田航空株式会社. 2019年3月9日閲覧。
  6. ^ 大分 フライト トレーニング センター”. 本田航空株式会社. 2019年3月9日閲覧。
  7. ^ 大分空港事務所”. 航空管制官 職場紹介MAP. 国土交通省. 2019年3月9日閲覧。
  8. ^ “平成29年空港管理状況調書” (excel) (プレスリリース), 国土交通省, (2018年8月29日), http://www.mlit.go.jp/common/001250435.xlsx 2019年3月9日閲覧。 
  9. ^ 大分空港【大分空港マスコット愛称募集のお知らせ 】”. 2007年1月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年9月25日閲覧。
  10. ^ a b c d 大分空港クロニクル(編年史)”. 大分空港の概要. 大分航空ターミナル (2012年9月). 2012年11月25日閲覧。
  11. ^ 航空統計年報. 昭和32年、運輸省航空局、1958、P102、「昭和32年民間航空略史」
  12. ^ “昭和毎日:大分空港で富士航空機墜落”. 毎日新聞. (1964年2月27日). http://showa.mainichi.jp/news/1964/02/post-6fbd.html 
  13. ^ “大分空港、9月1日から搭乗待合室内に「ラウンジくにさき」オープン”. FlyTeam. (2012年9月2日). https://flyteam.jp/airport/oita-airport/news/article/14246 
  14. ^ “大分空港の運用時間延長について” (PDF) (プレスリリース), 大分県, (2014年12月15日), https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/196572.pdf 
  15. ^ “大分空港、運用時間を1時間延長 来年3月末から”. 日本経済新聞. (2014年12月16日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO80940510V11C14A2LX0000/ 
  16. ^ “大分)空港に常設の無料足湯オープン”. 朝日新聞. (2016年6月2日). オリジナルの2016年6月2日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160602081252/http://www.asahi.com/articles/ASJ614GTDJ61TPJB00Y.html 
  17. ^ “大分空港「展望デッキ」について” (プレスリリース), 大分空港, (2016年12月29日), https://www.oita-airport.jp/news/detail/12 
  18. ^ “大分空港に米軍オスプレイが緊急着陸 機体にトラブルか”. 朝日新聞. (2017年8月29日). オリジナルの2017年8月29日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170829160351/http://www.asahi.com/articles/ASK8Y6GZ1K8YTPJB015.html 
  19. ^ “緊急着陸のオスプレイ「警告灯ついた」 なお大分に駐機”. 朝日新聞. (2017年8月30日). オリジナルの2017年8月30日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170830041949/http://www.asahi.com/articles/ASK8Y6GZ1K8YTPJB015.html 
  20. ^ “オスプレイ大分空港から岩国へ、飛来から11日”. 大分合同新聞. (2017年9月9日). オリジナルの2017年9月8日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170908095355/http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/09/08/122344802 
  21. ^ “エレベーター新設 大分空港の利便性向上”. 大分合同新聞. (2018年2月27日). オリジナルの2018年2月27日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180227153949/https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/02/27/JD0056664180 
  22. ^ “小型機が大分空港で胴体着陸 滑走路閉鎖、欠航相次ぐ”. 朝日新聞. (2018年9月16日). https://www.asahi.com/articles/ASL9J647SL9JTIPE01H.html 
  23. ^ “国際線ターミナル増改築始まる 大分空港”. 大分合同新聞. (2018年7月5日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/07/05/JD0057073854 
  24. ^ 大分空港国内線到着ロビー(手荷物引渡所)アートワーク [ようこそ大分 豊穣の海への誘い”. Good Design Award2009. 日本デザイン振興会. 2013年11月19日閲覧。
  25. ^ “荷物と一緒に流れる巨大すし 地方空港、オブジェでPR”. 朝日新聞デジタル. (2013年2月9日). オリジナルの2013年5月12日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130512125421/http://www.asahi.com/travel/news/SEB201302070002.html 2013年8月16日閲覧。 
  26. ^ “ギャル曽根もビックリ?到着ロビーに「巨大回転寿司」”. MSN産経ニュース. (2008年1月17日). オリジナルの2009年2月5日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090205150607/http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080117/trd0801172214011-n1.htm 
  27. ^ 秘密のケンミンSHOW. 日本テレビ. 2010年10月14日放送.
  28. ^ “新すしネタコンベヤー回る、大分空港の手荷物受取所”. 読売新聞. (2013年3月25日). オリジナルの2013年7月17日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20130717001541/http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/oita/20130325-OYS1T00345.htm 2013年8月16日閲覧。 
  29. ^ “大分空港に「巨大な回転寿司」?11年間も回し続ける理由とは”. ニコニコニュース. (2019年2月5日). https://news.nicovideo.jp/watch/nw4786015 
  30. ^ ジェットスター、関西-大分1年で運休 中部-熊本もAviation Wire 2015年8月13日
  31. ^ “平成29年航空輸送統計(暦年)の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2018年3月8日), http://www.mlit.go.jp/common/001224357.pdf 上位50位までを記載
  32. ^ “JAL、大韓航空とコードシェア拡大 日本/韓国全路線が対象に”. FlyTeam. (2014年4月21日). https://flyteam.jp/news/article/34483 
  33. ^ a b “大分-ソウル3社運航に 1月17日-3月4日 韓国LCCがチャーター便 大分県”. 西日本新聞. (2017年12月26日). https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/382734/ 
  34. ^ “定期チャーター便運航 大分-台湾・台中市”. 大分合同新聞. (2016年7月5日). オリジナルの2016年7月5日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160705145024/https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/07/05/224657333 
  35. ^ “大分ー台中チャーター便の運航期間が延長”. 大分放送. (2016年11月8日). オリジナルの2016年11月11日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161111125648/http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=11080035581&day=20161108 
  36. ^ “マンダリン航空・大分~台中(台湾)線の定期チャーター便の運航期間の延長について” (プレスリリース), 大分県, (2017年3月6日), オリジナルの2017年10月20日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20171020202622/http://www.pref.oita.jp/soshiki/10850/en-tyo-ae.html 
  37. ^ “国際航空路線「プサン-大分、ムアン-大分」の新規就航について” (プレスリリース), 大分空港, (2018年11月22日), https://www.oita-airport.jp/news/detail/71 
  38. ^ a b c “空港リムジンバスへのナンバリング(系統番号の設定)について” (プレスリリース), 大分交通, (2019年2月20日), http://wp.oitakotsu.co.jp/info/3644/ 
  39. ^ a b c d e f g h バス”. 大分空港. 2019年3月9日閲覧。

外部リンク[編集]