大分自動車道

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高速自動車国道
(有料)

大分自動車道

大分自動車道
地図
Oita Express way map.png
路線延長 134.5 km
開通年 1987年 - 1996年
起点 佐賀県鳥栖市鳥栖JCT
主な
経由都市
小郡市朝倉市
日田市由布市別府市
終点 大分県大分市大分米良IC
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路
日田市内を通る大分自動車道
(大分県日田市)
湯布院IC-由布岳PA

大分自動車道(おおいたじどうしゃどう、OITA EXPRESSWAY)は、佐賀県鳥栖市鳥栖JCTを起点とし大分県大分市大分米良ICに至る、総延長134.5kmから成る高速道路高速自動車国道)である。略称は大分道(おおいたどう、OITA EXPWY)。

概要[編集]

交通の要衝である鳥栖JCTから山越えを行なって瀬戸内海岸の大分へ至る高速道路である。高速自動車国道としての路線名は長崎自動車道と併せて九州横断自動車道長崎大分線である。

日出JCT-大分米良IC間は大分自動車道と東九州自動車道の重複区間である(この区間の現地案内表示は「大分道」として表示)。また、現在東九州自動車道の一部区間として供用されている速見IC-日出JCTは、開通当初は大分自動車道の支線(通称「速見支線」)として開通した区間であり、日本高速道路保有・債務返済機構の「道路資産の保有及び貸付状況」においても「九州横断自動車道長崎大分線」の一部に含めている。この区間は2015年3月1日に東九州自動車道・豊前IC-宇佐IC間が開通した際に「東九州自動車道」に呼称が変更されている[1]

大分ICから湯布院ICの区間では最大高低差が約500mあり[2]、別府湾からの空気が上昇することで冷却されて水蒸気が凝結し[2]、霧が発生しやすく[2][3]、冬季には降雪する[2][4]。そのため、国土交通省のまとめた「要因別高速道路通行止め時間」では、2014年(平成26年)度に当道路の日出JCT―湯布院IC間が年間通行止め時間は約271時間で「災害・悪天候」の部門で最悪となった[2]。対策として、「防霧ネット」を1999年(平成11年)から速見IC―日出JCT間や日出JCT―別府IC間など合計約11㎞に設置したものの、設置以降も設置前より通行止め時間が多くなる年もあることから、西日本高速道路はその効果は不明としている[2]。その他の対策として、視線誘導灯や路上照明などを設置しているほか[3]、NEXCO西日本は大分光吉ICのフルIC化を行い国道210号を迂回路として活用できるようにしている[5]

通過市町村[編集]

本線

接続高速道路[編集]

インターチェンジなど[編集]

IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に該当する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。

スマートICは施設名欄背景色で示す。また、社会実験中のスマートICが設置されているSAPAは、斜体 で示す。路線名の特記がないものは市道。BSのうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。

開通当初大分自動車道の一部(速見支線)だった速見IC-日出JCT間については東九州自動車道#北九州JCT - 日出JCT間を参照のこと。

IC番号 施設名 接続路線名 鳥栖から
(km)
BS 備考 所在地
長崎自動車道 長崎佐賀方面
9 鳥栖JCT 鳥栖IC
九州自動車道
0.0 - 佐賀県 鳥栖市
- 大板井BS - 2.0 福岡県 小郡市
- 井上PA - 3.3 鳥栖方面
1 筑後小郡IC 県道53号久留米筑紫野線 4.9
- 大刀洗PA - 7.4 PAは大分方面 大刀洗町
2 甘木IC 県道8号馬田頓田線 10.9 朝倉市
3 朝倉IC 県道80号甘木朝倉田主丸線 19.0
- 山田SA - 22.0
4 杷木IC 国道386号 27.5
- 萩尾PA - 38.9 大分県 日田市
5 日田IC 国道212号
中津日田道路調査区間
41.5
- 日田BS - 42.9
6 天瀬高塚IC 県道54号玖珠天瀬線 54.9 玖珠町
- 代太郎トンネル - - 大分道では最長
- 玖珠SA - 61.4
7 玖珠IC 国道387号 66.2
8 九重IC 県道40号飯田高原中村線 75.7 九重町
- 水分PA - 79.8
9 湯布院IC 国道210号 88.0 由布市
- 由布岳PA/SIC 県道616号塚原天間線 97.0 スマートIC[6]は2016年度供用予定[7]
- 天間BS - 102.1 別府市
10 日出JCT. 東九州自動車道 104.7 - 日出町
10-1 別府湾SA/SIC 県道218号別府山香線(バイパス)
国道500号
(市道経由)
107.1 スマートICの宮崎方面出入口は事業中[8] 別府市
11 別府IC 県道11号別府一の宮線 111.9
- 挾間BS - 122.3 休止中 由布市
12 大分IC 県道21号大分臼杵線 126.7 大分市
13 大分光吉IC 国道210号(木上バイパス 131.1
14 大分米良IC 国道10号大分南バイパス
大分県道56号中判田下郡線
134.5
東九州自動車道 宮崎佐伯方面
  • 由布岳PAは開設後、一度廃止されている。現在の施設は2005年の周辺における車線拡幅に伴い、新規に設置されたものである。

大分自動車道で売店がある休憩所はSAに限定され、売店が設置されているPAは1ヶ所もない。ガソリンスタンドレストランは山田SA・別府湾SAにあり、24時間営業しているのは別府湾SAのガソリンスタンドのみである。玖珠SAにはガソリンスタンド・レストランはないが、上下線ともにコンビニエンスストアが設置されており、ガソリンスタンド以外では大分自動車道で唯一、24時間営業の店舗があるエリアとなっている。なお、平成25年8月9日より山田SA上下線に電気自動車用の急速充電設備が各1基設置されており[9]、これに関しては24時間稼動となっている。

主なトンネル[編集]

トンネルの数[編集]

区間 上り線 下り線
鳥栖JCT-山田SA 0 0
山田SA-杷木IC 1 1
杷木IC-萩尾PA 2 2
萩尾PA-日田IC 0 0
日田IC-天瀬高塚IC 1 1
天瀬高塚IC-玖珠SA 1 1
玖珠SA-玖珠IC 1 1
玖珠IC-九重IC 1 1
九重IC-水分PA 0 0
水分PA-湯布院IC 1 1
湯布院IC-由布岳PA 1 1
由布岳PA-別府湾SA 0 0
別府湾SA-別府IC 1 1
別府IC-大分IC 5 5
大分IC-大分米良IC 0 0
合計 16 16

歴史[編集]

  • 1987年2月5日 - 鳥栖JCT-朝倉IC開通。
  • 1989年7月20日 - 湯布院IC-別府IC開通。
  • 1990年3月10日 - 朝倉IC-日田IC開通(杷木IC-日田ICは当初暫定2車線)。
  • 1992年12月3日 - 別府IC-大分IC開通。
  • 1994年12月15日 - 日出JCT-速見IC(速見支線)開通により、宇佐別府道路と接続。
  • 1995年3月10日 - 日田IC-玖珠IC開通。
  • 1996年3月28日 - 玖珠IC-湯布院IC開通。
  • 1996年11月26日 - 大分IC-大分米良IC開通により、全線開通
  • 1998年11月11日 - 杷木IC-日田ICの4車線化。
  • 1999年11月27日 - 大分米良ICで東九州自動車道と接続。
  • 2000年3月21日 - 日田IC-玖珠ICの4車線化。
  • 2002年3月30日 - 速見ICで日出バイパスと接続。
  • 2002年5月25日 - 湯布院IC-日出JCTの4車線化。
  • 2004年8月30日 - 水分PA-湯布院ICの4車線化。
  • 2005年3月19日 - 玖珠IC-水分PAの4車線化工事が完了し、大分自動車道が全線4車線で開通
  • 2008年8月11日 - 大分光吉ICフルIC化。
  • 2010年2月2日 - 日出JCT-速見IC、大分IC-大分米良ICが無料化社会実験の対象区間に指定される。
  • 2011年2月9日 - 日出JCT-大分ICが無料化社会実験の対象区間に指定される。
  • 2015年3月 - 東九州自動車道豊前IC-宇佐IC間開通に伴い、速見支線の路線呼称を東九州自動車道に変更する[1]
  • 2016年4月16日 - 未明に発生した熊本地震の本震(Mj7.3)により大分県由布市や別府市で最大震度6弱を観測。由布岳PA付近を中心に土砂崩れや道路の陥没が発生したためほぼ全線が通行止めとなる。以降、特に被害が激しかった湯布院IC - 日出JCT間を除いては早期に復旧したが、湯布院IC - 日出JCT間についてはゴールデンウィーク明けの5月9日午後まで通行止めが続いた。

道路管理者[編集]

2005年10月の道路公団民営化後は、全区間を西日本高速道路九州支社が管理・運営している。

  • 久留米高速道路事務所: 鳥栖JCT-日田IC
    • 久留米管理事務所管理区間はこの他、九州自動車道福岡IC-八女IC、長崎自動車道鳥栖JCT-東脊振IC
  • 大分高速道路事務所: 日田IC-大分米良IC
    • 大分高速道路事務所管理区間はこの他、東九州自動車道宇佐IC-日出JCT・大分米良IC-佐伯IC、日出バイパス

ハイウェイラジオ[編集]

  • 山田(朝倉IC-杷木IC)
  • 大分(別府IC-大分IC)

車線・最高速度[編集]

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度
本線 鳥栖JCT-杷木IC 4=2+2 100km/h
杷木IC-大分米良IC 80km/h

備考[編集]

  • 対面通行であった杷木IC-日出JCTは70km/hであったが、往復4車線に拡幅された後も80km/h。
  • 湯布院IC-別府ICが開通した際、別府ICは現在とは異なり「10」のIC番号を付けられていた。また、大分道が宇佐別府道路と接続する直前までは、湯布院IC-大分ICで料金の申告先払い制が用いられていた。

交通量[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度
鳥栖JCT - 筑後小郡IC 27,720 28,837
筑後小郡IC - 甘木IC 22,182 24,353
甘木IC - 朝倉IC 18,281 20,560
朝倉IC - 杷木IC 16,352 18,349
杷木IC - 日田IC 14,865 16,504
日田IC - 天瀬高塚IC 12,073 13,904
天瀬高塚IC - 玖珠IC 11,819 13,921
玖珠IC - 九重IC 11,524 13,545
九重IC - 湯布院IC 11,771 13,631
湯布院IC - 日出JCT 11,626 13,516
日出JCT - 別府湾SASIC 19,727 25,195
別府湾SASIC - 別府IC 19,727 25,218
別府IC - 大分IC 18,944 24,434
大分IC - 大分光吉IC 14,773 30,685
大分光吉IC - 大分米良IC 10,977 37,611

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

2002年度

区間別日平均交通量

  • 鳥栖JCT-大分米良IC・日出JCT-速見IC(区間平均): 15,829台(前年度比102.3%)

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]