大分自動車道

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高速自動車国道
(有料)
大分自動車道
E34 大分自動車道
地図
Oita Express way map 2018.svg
(2018年8月5日現在)
路線延長 104.7 km
開通年 1987年 - 1996年
起点 佐賀県鳥栖市鳥栖JCT
主な
経由都市
小郡市朝倉市
日田市由布市
終点 大分県速見郡日出町日出JCT
接続する
主な道路
記法
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路
日田市内を通る大分自動車道
(大分県日田市)
湯布院IC-由布岳PA

大分自動車道(おおいたじどうしゃどう、OITA EXPWY)は、佐賀県鳥栖市鳥栖ジャンクション (JCT) を起点とし大分県速見郡日出町日出JCTに至る、総延長104.7キロメートル (km) の高速道路高速自動車国道)である。略称は大分道(おおいたどう、OITA EXP)。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、長崎自動車道ながさき出島道路とともに「E34」となっている[1]

概要[編集]

交通の要衝である鳥栖JCTから山越えを行なって瀬戸内海岸の大分へ至る高速道路である。高速自動車国道としての路線名は長崎自動車道と併せて九州横断自動車道長崎大分線である。

東九州自動車道速見IC - 日出JCT - 大分米良IC間は法定路線名上、大分自動車道(九州横断自動車道長崎大分線)との重複区間であり、開通当初は大分自動車道として案内されていた。このうち速見IC - 日出JCT間は大分自動車道の支線(通称「速見支線」)として開通した区間であり、2015年(平成27年)3月1日に東九州自動車道の豊前IC - 宇佐IC間が開通した際に東九州自動車道に呼称が変更された[2]。また、日出JCT - 大分米良IC間は2018年(平成30年)8月5日に営業路線名が東九州自動車道に変更された。

高速道路ナンバリングは「E34」が割り振られている[1]。大分自動車道に並行する1桁・2桁国道がないため、九州横断自動車道長崎大分線として長崎自動車道と並行する、国道34号からナンバリングしている[注釈 1]

湯布院IC - 大分IC間では最大高低差が約500メートル (m) あり[3]、別府湾からの空気が上昇することで冷却されて水蒸気が凝結し[3]、霧が発生しやすく[3][4]、冬季には降雪する[3][5]。そのため、国土交通省のまとめた「要因別高速道路通行止め時間」では、2014年(平成26年)度に湯布院IC - 日出JCT間の年間通行止め時間が約271時間となり「災害・悪天候」の部門で最悪となった[3]ほか、当時、大分自動車道として扱われていた速見支線を含めると「災害・悪天候」ワースト10をほぼ独占している[3]。対策として、「防霧ネット」を1999年(平成11年)から速見IC - 日出JCT間や日出JCT - 別府IC間など合計約11 kmに設置したものの、設置以降も設置前より通行止め時間が多くなる年もあることから、西日本高速道路はその効果は不明としている[3]。その他の対策として、視線誘導灯や路上照明などを設置しているほか[4]、NEXCO西日本は大分光吉ICのフルIC化を行い国道210号を迂回路として活用できるようにしている[6]。なお、湯布院IC - 由布岳SIC間は、ETC搭載車で長さ12 m以下の車両のみ、霧通行止め中でも走行することができる。下り線を走行中の場合は一度湯布院ICで流出し、料金所前の係員に『由布岳SICに向かう旨を伝え』、『ETCを搭載している長さ12 mの車両であることを証明』すれば走行できる[注釈 2]

インターチェンジなど[編集]

IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に該当する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。

略字は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、SAはサービスエリア、PAはパーキングエリアをそれぞれ示す。 スマートインターチェンジ (SIC) は施設名欄背景色で示す。また、社会実験中のスマートICが設置されているSA/PAは、斜体で示す。路線名の特記がないものは市道バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。

開通当初、大分自動車道の一部であった速見IC - 日出JCT - 大分米良IC間については東九州自動車道#北九州JCT - 油津IC(仮称)間を参照のこと。

IC番号 施設名 接続路線名 鳥栖から
(km)
BS 備考 所在地
E34 長崎自動車道 長崎佐賀方面
9 鳥栖JCT 鳥栖IC
E3 九州自動車道
0.0 - 佐賀県 鳥栖市
- 大板井BS - 2.0 福岡県 小郡市
- 井上PA - 3.3 鳥栖方面
1 筑後小郡IC 県道53号久留米筑紫野線 4.9
- 大刀洗PA - 7.4 大分方面 大刀洗町
2 甘木IC 県道8号馬田頓田線 10.9 朝倉市
3 朝倉IC 県道80号甘木朝倉田主丸線 19.0
- 山田SA - 22.0
4 杷木IC 国道386号 27.5
- 萩尾PA - 38.9 大分県 日田市
5 日田IC 国道212号
中津日田道路調査区間
41.5
- 日田BS - 42.9
6 天瀬高塚IC 県道54号玖珠天瀬線 54.9 玖珠町
- 代太郎トンネル - - 大分道では最長
- 玖珠SA - 61.4
7 玖珠IC 国道387号 66.2
8 九重IC 県道40号飯田高原中村線 75.7 九重町
- 水分PA - 79.8
9 湯布院IC 国道210号 88.0 由布市
9-1 由布岳PA/SIC 県道616号塚原天間線 97.0 バス停のみ休止中
- 天間BS - 102.1 休止中 別府市
10 日出JCT E10 東九州自動車道 104.7 - 日出町

歴史[編集]

全通当初から2018年までの大分道の地図
  • 1987年昭和62年)2月5日 : 鳥栖JCT - 朝倉IC開通。
  • 1989年平成元年)7月20日 : 湯布院IC - 日出JCT予定地( - 別府IC)開通。
  • 1990年(平成2年)3月10日 : 朝倉IC - 日田IC開通(杷木IC - 日田ICは当初暫定2車線)。
  • 1994年(平成6年)12月15日 : 日出JCTが供用開始。宇佐別府道路と接続。
  • 1995年(平成7年)3月10日 : 日田IC - 玖珠IC開通。
  • 1996年(平成8年)3月28日 : 玖珠IC - 湯布院IC開通により、全線開通
  • 1998年(平成10年)11月11日 : 杷木IC - 日田ICの4車線化。
  • 2000年(平成12年)3月21日 : 日田IC - 玖珠ICの4車線化。
  • 2002年(平成14年)5月25日 : 湯布院IC - 日出JCTの4車線化。
  • 2004年(平成16年)8月30日 : 水分PA - 湯布院ICの4車線化。
  • 2005年(平成17年)3月19日 : 玖珠IC - 水分PAの4車線化工事が完了し、大分自動車道が全線4車線で開通
  • 2016年(平成28年)
    • 4月16日 : 未明に熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の地震(熊本地震の本震)が発生。由布岳PA付近を中心に土砂崩れや道路の陥没の被害を受け、鳥栖JCT - 日出JCT間が通行止めとなる[7]。鳥栖JCT - 日田IC間は6時30分に通行止めが解除されるが[8][9]、日田IC - 日出JCT間が引き続き通行止め[9]
    • 4月17日 : 日田IC - 玖珠IC間の通行止めを解除[10]
    • 4月18日 : 玖珠IC - 湯布院IC間の通行止めを解除[11]
    • 5月9日 : 湯布院IC - 日出JCT間の通行止めを解除。湯布院IC - 日出JCT間で対面通行規制や速度制限が残るものの全線で通行可能に[12]
    • 9月15日 : 湯布院IC - 日出JCT間の通行規制を解除[13]
    • 11月27日 : 由布岳PA内に由布岳スマートICが供用開始[14]
  • 2018年(平成30年)8月5日 : 案内上の煩雑さの解消のため、速見支線を含む速見IC/JCT - 日出JCT - 大分米良ICの道路名が大分自動車道から東九州自動車道に変更され、道路名としての大分自動車道の区間が鳥栖JCT - 日出JCT間となる。また、それに伴い速見IC/JCTのインターチェンジ番号が9-4に変更される[15]

路線状況[編集]

車線・最高速度[編集]

対面通行であった杷木IC - 日出JCTは70 km/hであったが、往復4車線に拡幅された後は80 km/h。

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度
鳥栖JCT - 杷木IC 4=2+2 100 km/h
杷木IC - 日出JCT 80 km/h

サービスエリア・パーキングエリア[編集]

大分道で売店がある休憩所はサービスエリア (SA) に限定され、売店が設置されているパーキングエリア (PA) は1か所もない。ガソリンスタンドレストラン山田SAにあり、24時間営業している休憩所はない。玖珠SAにはガソリンスタンド・レストランはないが、上下線ともにコンビニエンスストアが設置されており、大分道で唯一、24時間営業の店舗があるエリアとなっている。なお、2013年(平成25年)8月9日より山田SA上下線に電気自動車用の急速充電設備が各1基設置されており[16]、これに関しては24時間稼動となっている。

由布岳PAは開設後、一度廃止されている。現在の施設は2005年(平成17年)に行われた周辺における車線拡幅に伴い、新規に設置されたものである。

主なトンネル[編集]

トンネルの数[編集]

区間 上り線 下り線
鳥栖JCT - 山田SA 0 0
山田SA - 杷木IC 1 1
杷木IC - 萩尾PA 2 2
萩尾PA - 日田IC 0 0
日田IC - 天瀬高塚IC 1 1
天瀬高塚IC - 玖珠SA 1 1
玖珠SA - 玖珠IC 1 1
玖珠IC - 九重IC 1 1
九重IC - 水分PA 0 0
水分PA - 湯布院IC 1 1
湯布院IC - 由布岳PA 1 1
由布岳PA - 日出JCT 0 0
合計 9 9

道路管理者[編集]

2005年10月の道路公団民営化後は、全区間を西日本高速道路九州支社が管理・運営している。

  • 久留米高速道路事務所: 鳥栖JCT - 日田IC
  • 大分高速道路事務所: 日田IC - 日出JCT

ハイウェイラジオ[編集]

  • 山田(朝倉IC - 杷木IC)

交通量[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
鳥栖JCT - 筑後小郡IC 27,720 28,837 28,724
筑後小郡IC - 甘木IC 22,182 24,353 23,851
甘木IC - 朝倉IC 18,281 20,560 19,746
朝倉IC - 杷木IC 16,352 18,349 17,452
杷木IC - 日田IC 14,865 16,504 15,586
日田IC - 天瀬高塚IC 12,073 13,904 13,564
天瀬高塚IC - 玖珠IC 11,819 13,921 13,517
玖珠IC - 九重IC 11,524 13,545 13,287
九重IC - 湯布院IC 11,771 13,631 13,832
湯布院IC - 日出JCT 11,626 13,516 13,330

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

2002年度

区間別日平均交通量

  • 鳥栖JCT - 大分米良IC・日出JCT - 速見IC(区間平均): 15,829台(前年度比102.3%)

地理[編集]

通過する自治体[編集]

本線

接続する高速道路[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 大分自動車道に並行する国道は国道210号国道386号国道500号
  2. ^ この内容についてはハイウェイラジオやハイウェイテレホンでも、霧通行止め実施中に確認できる。

出典[編集]

  1. ^ a b 高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2017年2月26日閲覧。
  2. ^ 東九州自動車道(中津IC~日出JCT間、大分宮河内IC~佐伯IC間)、日出バイパスの夜間通行止め及び大分自動車道別府湾SA下り線の夜間閉鎖を実施します
  3. ^ a b c d e f g 鈴木春香(2015年6月26日). “県内の高速道「五里霧中」 霧多発で通行止め全国ワースト上位独占”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  4. ^ a b 五里霧中 - 西日本高速道路株式会社 大分高速道路事務所
  5. ^ 冬の大分道は雪用心 - NEXCO西日本
  6. ^ 大分自動車道 大分光吉ICフルインターチェンジ化の開通について|NEXCO 西日本
  7. ^ “4月14日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第6報)” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年4月16日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0416/ 2016年9月20日閲覧。 
  8. ^ “4月14日及び16日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第7報)” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年4月16日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0416a/ 2016年9月20日閲覧。 
  9. ^ a b “4月14日及び16日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第8報)” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年4月16日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0416b/ 2016年9月20日閲覧。 
  10. ^ “4月14日及び16日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第10報)” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年4月17日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0417a/ 2016年9月20日閲覧。 
  11. ^ “4月14日及び16日 九州地方地震による通行止め・災害状況等について(第11報)” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年4月18日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0418/ 2016年9月20日閲覧。 
  12. ^ “平成28年(2016年)熊本地震による大分自動車道(湯布院IC〜日出JCT)の通行止め解除予定および一部区間等の通行規制について” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年5月9日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/h28/0509a/ 2016年9月20日閲覧。 
  13. ^ “平成28年(2016年)熊本地震による大分自動車道(湯布院IC〜日出JCT)の通行規制解除予定および九州自動車道(益城熊本空港IC〜松橋IC)の通行規制について” (プレスリリース), 西日本高速道路株式会社, (2016年9月14日), http://corp.w-nexco.co.jp/newly/h28/0914/ 2016年9月20日閲覧。 
  14. ^ 大分自動車道『由布岳スマートインターチェンジ』が平成28年11月27日(日曜)に開通します”. 西日本高速道路株式会社 (2016年10月17日). 2016年10月17日閲覧。
  15. ^ 大分自動車道 速見ICから大分米良ICまでの道路名を変更します”. 西日本高速道路株式会社 (2018年8月1日). 2018年8月1日閲覧。
  16. ^ 電気自動車急速充電設備のサービス開始について(九州地方) - NEXCO西日本

関連項目[編集]

外部リンク[編集]