イタリア文化会館

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イタリア文化会館(東京都千代田区・北緯35度41分31.6秒 東経139度44分47.1秒)

イタリア文化会館(イタリアぶんかかいかん、:Istituto Italiano di Cultura、略称IIC)はイタリア外務省の機関である。イタリア文化の普及と他国との文化交流を目的とし、世界90カ所で活動している。日本では東京九段下および大阪中之島に拠点を置いている。

ここでは日本のイタリア文化会館について説明する。

概要[編集]

三井家(三井財閥)の三井高陽イタリア政府に東京都千代田区三番町(現九段南二丁目)の所有地を寄贈し、日独伊三国同盟が結ばれていた1941年昭和16年)に開設された。

しかし1943年第二次世界大戦においてイタリアが連合国に降伏し、同盟関係が解消されたために活動の中断を余儀なくされた。さらに建物も1945年3月の東京大空襲によって焼失した。

1959年(昭和34年)に活動を再開し、翌年には新たにホールが建設された。その後建物の老朽化が進んだため新築することになり、2005年平成17年)に現在のビルが完成。地上12階建のうち文化会館が使用しているのは5フロアで、他は貸しオフィスとなっている。かつて西武百貨店(現そごう・西武)が本社事務所を置いていたことがある。

1978年(昭和53年)、京都市中京区三条町に「イタリア文化会館 京都」が開館。2010年(平成22年)に京都から大阪・中之島の朝日新聞大阪本社ビル内に移転し、同時に「イタリア文化会館 大阪」と改称した。横浜にも「イタリア文化会館 横浜校」としてイタリア語学校を置いている。

所在地[編集]

活動[編集]

景観問題[編集]

2005年(平成17年)に竣工したイタリア文化会館ビルは、イタリア人建築家ガエ・アウレンティの設計による地下2階・地上12階建。ビルの壁一面が赤色で塗装されているため、建築当時、皇居周辺の景観を破壊するとして議論を呼んだ。

イタリア文化会館ビルの主な入居者[編集]

過去の入居者[編集]

外部リンク[編集]