ジェットスター・ジャパン
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法人番号 |
3040001076850 ![]() | |||
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設立 | 2011年9月5日 | |||
ハブ空港 |
成田国際空港 関西国際空港 中部国際空港 | |||
マイレージサービス |
カンタス・フリークエントフライヤー JALマイレージバンク | |||
親会社 | カンタス航空・日本航空 等 | |||
保有機材数 | 19機 (2021年8月時点) | |||
就航地 |
国内16都市 海外4都市 (2019年8月時点) | |||
代表者 |
片岡優 (代表取締役社長)[1] ニック・マッグリン(会長) | |||
外部リンク | https://www.jetstar.com/jp |
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![]() ジェットスター・ジャパンのエアバスA320-200 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒282-0006 千葉県成田市取香字上人塚148番地1 成田国際空港第3ターミナル内 |
設立 | 2011年9月5日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 3040001076850 |
事業内容 | 定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業 |
代表者 | 代表取締役会長 片岡優[2] |
資本金 | 120億円[2] |
従業員数 | 1,000名(2019年8月末時点) |
決算期 | 毎年6月末 |
主要株主 |
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外部リンク | https://www.jetstar.com/jp/ja/home |
ジェットスター・ジャパン株式会社(Jetstar Japan Co., Ltd)は、日本の格安航空会社(LCC)である。
概要[編集]
2011年8月16日、オーストラリアのカンタス航空グループと、日本航空(JAL)、三菱商事の3社が3分の1ずつ出資して設立する予定と発表[3][4]。その後、2012年3月12日に伊藤忠商事系の総合リース会社である東京センチュリーリースが、三菱商事の保有する株式の半分を譲り受ける形で出資に加わり[5]、2012年7月3日から東京/成田をハブ空港として国内線の運航を開始した[4]。2014年6月12日からは大阪/関西を第2ハブ化させ、2018年3月21日には名古屋/中部を第3ハブ化した[6]。
2011年12月、最高経営責任者 (CEO)に鈴木みゆきが就任[7]、2015年3月に退任した[8]。
他社の運賃よりも10%下げる、最低価格保証を実施している[9]。
現在、日本国内のLCCとしてはPeach Aviationに次いで2番目の規模に上り、また三大都市圏(東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部)全てに就航している。
沿革[編集]
- 2011年
- 2012年
- 3月12日 : 東京センチュリーリースからの出資受け入れを発表。
- 4月6日 : 航空運送事業許可が認可。
- 6月8日 : 東京都千代田区一ツ橋の旧本社を退去し、成田国際空港内に移転[11]。
- 6月15日 : 混雑空港(東京/成田・大阪/関西)の乗入れを国土交通省航空局が許可。
- 7月3日 : 東京/成田 - 札幌/新千歳線・福岡線 就航。
- 7月9日 : 東京/成田 - 大阪/関西線・沖縄/那覇線 就航。
- 8月23日 : 冬季ダイヤのスケジュール発表[12]と同時に、関西国際空港の第2拠点化を発表[13]。
- 8月24日 : 大阪/関西 - 札幌/新千歳線・福岡線 就航。
- 10月28日 : 大阪/関西 - 沖縄/那覇線 就航。
- 2013年
- 2月18日 : エアバスA320型 シャークレット機 (JA08JJ) 初受領[14]。
- 2月26日 : JAL・カンタス航空とのコードシェア提携を発表。JALに関しては、国際線乗継利用者のみ対象となる[15]。
- 3月6日 : 国内線の全便にてJALとのコードシェアを開始。
- 3月31日 : 東京/成田 - 大分線・名古屋/中部 - 札幌/新千歳線・福岡線 就航。
- 5月31日 : 東京/成田 - 鹿児島線・名古屋/中部 - 鹿児島線 就航。
- 6月6日 : 東京/成田 - 名古屋/中部線 就航(同年7月17日までの期間限定運航)。
- 6月11日 : 東京/成田 - 松山線 就航。
- 7月26日 : 日本の格安航空会社では初となる貨物輸送事業を開始。
- 12月10日 : 東京/成田 - 高松線 就航[16][17]。
- 2014年
- 2015年
- 1月15日 : 成田発着の国内線全路線にてカンタス航空とのコードシェアを開始。
- 2月28日 : 初の国際線となる大阪/関西 - 香港線 就航[23]。
- 3月29日 : 名古屋/中部 - 沖縄/那覇線 就航[24]。
- 3月31日 : 2年以内の黒字化への目処が立ったとして、鈴木みゆきが社長とCEOを辞任。後任社長は置かず。
- 4月1日 : 会長にジェットスターグループ日本支社長の片岡優、CEOにジェットスターグループ、グループオペレーション本部長のジェリー・ターナーが就任[25][26][27]。
- 4月8日 : 東京/成田のチェックイン・カウンターを従来の第2ターミナル南2階から、LCC専用として新設された同第3ターミナル2階へ移動[28]。
- 6月1日 : 東京/成田 - 香港線 就航[29]。
- 10月25日 : 大阪/関西 - 大分線、名古屋/中部 - 熊本線 運休[30]。
- 11月27日 : 東京/成田 - 台北/桃園線 就航[31]。
- 12月11日 : 大阪/関西 - 台北/桃園線 就航[32]。
- 12月12日 : 名古屋/中部 - 台北/桃園線 就航[33]。なおこの路線は初のLCCとしての就航となる。
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 1月21日 : ヤマトホールディングスと親会社のJALは2024年4月から首都圏と北海道、九州、沖縄地域を結ぶ長距離輸送の中古エアバスA321ceo P2F(旅客改修貨物型)機を運航開始を発表、運航はパイロットの運航資格などからJALグループ内でA320シリーズ運用しているジェットスタージャパンに委託される[43]。
- 2022年
- 6月 : エアバスA321-200NX(LR)型機1号機(JA26LR)を3日に受領、13日来日、30日に慣熟兼ねた東京/成田発着遊覧飛行実施[44]。
- 7月 : エアバスA321-200NX(LR)型機1号機(JA26LR)が東京/成田→福岡GK503便から就航。
機材[編集]
- エアバスA320-232(180席) : 19機
- 日本の航空会社の同型機で唯一、エンジンにIAE V2527-A5モデルを採用している[45]。
- 関空の第2ハブ化により、最大3機までの夜間整備・駐機が可能になった。
- 2013年には機材の導入ペースを落としたため、当初JA19JJとして納入される予定だった機体(製造番号5877)およびJA20JJとして導入される予定だった機体(製造番号5885)は一時キャンセルされ、エアバスの工場にて保管された後、ブエリング航空へそれぞれEC-LZM、EZ-LZEとして引き渡された[46]。その後、ジェットスター・ジャパンには別の機体がJA19JJ、JA20JJとして納入されている。
- 2020年以降、COVID-19流行により一部保管機体が豪州ジェットスターへグループ内転籍している(JA06、11、12、17、18、23JJ)。
- エアバスA321-251NX(238席) : 1機ずつ受領、保管、製造中[47]
- 2019年1月に発表されたA321neo(LR)3機導入は2020年6月にCOVID-19流行による需要減退のため受領延期し[48]、2022年6月受領、同年7月から就航。
- エンジンはA320のエンジンメーカーインターナショナル・エアロ・エンジンズがA321neoではエンジン提供されていないため異なるメーカーCFMインターナショナルの「LEAP-1A32」を採用。
- エアバスA321-231(P2F:Passenger-to-Freighter/旅客改修貨物型) : 3機(予約登録)
- 2024年4月からヤマトホールディングス導入リース機で首都圏と北海道、九州、沖縄地域を結ぶ長距離輸送を運航予定。カタール航空がリース運用保管していた機体を芙蓉総合リースが2022年6月に予約登録申請[49]。
ジェットスター・ジャパンの運航機材一覧(2022年現在) | |||||
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機体記号 | 型式 | 製造番号 | 受領日 | 備考 | |
JA01JJ | エアバス A320-232 | 5093 | 2012年04月20日 | アングリーバード塗装機(2016.07.01-2018.11) 大阪・関西万博誘致の特別塗装機「HONA IKOKA!」号(2018.02.28-2018.12) | |
JA02JJ | エアバス A320-232 | 5145 | 2012年05月23日 | ||
JA03JJ | エアバス A320-232 | 5161 | 2012年06月16日 | ||
JA04JJ | エアバス A320-232 | 5245 | 2012年08月06日 | ||
JA05JJ | エアバス A320-232 | 5274 | 2012年09月19日 | ||
JA07JJ | エアバス A320-232 | 5355 | 2012年11月12日 | シャークレット装備機。当初は未装備だったが、2014年改修によって装備。 | |
JA08JJ | エアバス A320-232 | 5492 | 2013年02月18日 | 日本初のシャークレット装備機[50]。 | |
JA09JJ | エアバス A320-232 | 5499 | 2013年02月28日 | ||
JA10JJ | エアバス A320-232 | 5520 | 2013年03月13日 | ||
JA13JJ | エアバス A320-232 | 5649 | 2013年06月25日 | シャークレット装備機 | |
JA14JJ | エアバス A320-232 | 5695 | 2013年07月27日 | ||
JA15JJ | エアバス A320-232 | 5701 | 2013年09月10日 | ||
JA16JJ | エアバス A320-232 | 5717 | 2013年09月18日 | ||
JA19JJ | エアバス A320-232 | 6296 | 2014年10月14日 | シャークレット装備機。当初は製造番号5877の機体が納入される予定だった。 | |
JA20JJ | エアバス A320-232 | 6381 | 2014年12月15日 | シャークレット装備機。当初は製造番号5885の機体が納入される予定だった。 スパイダーマン塗装機(2017.06.21-2018.01) | |
JA21JJ | エアバス A320-232 | 5885 | 2017年02月16日 | シャークレット装備機 | |
JA22JJ | エアバス A320-232 | 5877 | 2018年02月20日 | ||
JA24JJ | エアバス A320-232 | 8429 | 2018年09月18日 | ||
JA25JJ | エアバス A320-232 | 8842 | 2019年03月19日 | ||
JA26LR | エアバス A321-251NX | 10067 | 2022年06月03日 | シャークレット装備機、受領延期、独登録D-AYAV、2020年9月初飛行済み | |
JA27LR | エアバス A321-251NX | 10146 | シャークレット装備機、受領延期 独登録D-AYAM、2021年9月初飛行済み、2022年内受領見込み | ||
JA28LR | エアバス A321-251NX | 10645 | シャークレット装備機、予約登録、2023年以降受領見込み | ||
JA81YA | エアバス A321-231(P2F) | 4173 | 旅客改修貨物型機、予約登録 ヤマトホールディングス導入リース機、元カタール航空運用機 | ||
JA82YA | エアバス A321-231(P2F) | 4406 | |||
JA83YA | エアバス A321-231(P2F) | 4530 |
将来構想[編集]
今後、機材の増機に伴い路線網を拡張する計画がある。
- 第3の拠点空港
- 国際線への進出
- 貨物便の運航
- 2024年4月からヤマトホールディングスが保有する貨物専用機(エアバスA321ceo P2F)の運航を受託することを2022年1月に発表した。運航地点は旅客機としての運航履歴がある成田・新千歳・那覇に加え、新たに東京国際空港(羽田空港)と北九州空港にも乗り入れる予定としている[53]。
就航路線[編集]
- 国内線の全便が2013年3月6日より、日本航空(JAL)とのコードシェア便となった[54]。ただし、JAL便名としての利用は同社国際線(JAL便名の他社運航コードシェア便を含む)との乗継利用の場合に限られる。
- 2014年10月26日より国内5路線(成田-新千歳、関西、松山、福岡、那覇)でアメリカン航空[55]とのコードシェアが始まった。また、2015年1月15日より成田発着の全路線でカンタス航空[56]とのコードシェアを行っている。
国内線[編集]
冬期スケジュール(2020年10月25日 - 2021年3月27日)時点[57]
- 東京/成田 - 大阪/関西、札幌/新千歳、高松、松山、高知、福岡、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇、宮古/下地島
- 大阪/関西 - 札幌/新千歳、沖縄/那覇
- 名古屋/中部 - 福岡、沖縄/那覇
国際線[編集]
ボーディング・ミュージック[編集]
2020年3月29日現在、ポルカドットスティングレイによる「JET」が起用されている。
サービス[編集]
- 機内では飲食物を有料で販売している[58]。
- 機内誌「Jetstar Magazine」[59]や販売メニュー表が座席に備えてある。
- 機内販売で購入したものに限り飲酒可能である。(機内持ち込みのアルコール飲料の飲酒は禁止)
- 毎週金曜日にHPでセールがある。また会員制度があり、会員特典が受けられる。
- ローソンやミニストップにあるLoppiから航空券を購入することもできる。支払いは現金のみ。
- 出発1週間前よりウェブ・チェックインが可能。
- 公式マスコットキャラクターはレッサーパンダの「ジェッ太」。
- 成田空港における航空機地上運用で一部便がプッシュバック作業で主脚の片側に取り付けられ、一人の地上作業員がコクピットと連絡を取って、車両を遠隔操作出来る独schopf社のパワープッシュと呼ばれる車両を日本では同社のみ使用している[60]。なお、このパワープッシュは、旋回はコクピット操作で行い、操作するコクピットから機体後方の安全確認が難しく、プッシュバックのみ使用され他の車両のように航空機牽引(トーイング)作業では使用されないなど制限が多い[61]。
マイレージ[編集]
- カンタス航空「カンタス・フリークエントフライヤー」および日本航空「JALマイレージバンク(JMB)」のマイル加算対象である。カンタス航空及び日本航空へのマイレージ加算はPlusオプション選択・Maxオプション選択の場合に限られる。[62][63]
- JAL便名で搭乗の場合は、JMBのマイル加算対象となる。ただしジェットスター・ジャパン(JJP)国内線のJAL便名としての利用はJAL国際線(他社運航のコードシェア便も含む)との乗継利用の場合に限られる。[64]
- JMB特典航空券の利用対象となる。ただしJJP便名での利用に限られ、JAL便名では国内線単独・国際線乗り継ぎ問わず対象外。特典利用は1区間・2区間の直行便に限られ、同一の予約でゆきJJP・かえりJALのように異なる航空会社の組み合わせもできない。2区間利用の場合は、出発地・帰着地が同一都市(単純往復)でなければならない。JMB特典航空券の場合、JJP搭乗の際は20kg分まで手荷物を預けることができる。
貨物輸送事業[編集]
- 2013年3月、国内線の拡充に合わせ、貨物輸送事業に参入する意向を示した[65]。
- その後、2013年7月26日から日本の格安航空会社では初となる貨物輸送事業を開始した。開始された路線は、東京/成田・大阪/関西をネットワークハブとして、両空港 - 札幌/新千歳・福岡・沖縄/那覇の各路線と東京/成田 - 大阪/関西線の計7路線で実施。発着数は東京/成田発 1日16便、大阪/関西発 1日5便の計21便。今後、貨物輸送の体制が整い次第、名古屋/中部・松山・大分・鹿児島 発着路線にも展開していく計画となっている[66][67]。
- 2022年1月に親会社の日本航空株式会社が物流大手ヤマトホールディングス株式会社と協力し首都圏から北海道、九州、沖縄地域へ貨物専用機を2024年4月から改定される自動車運転業務、年間残業時間960時間による長距離トラック代替運送問題を解消するため、ヤマトグループが中古旅客機を改修するエアバスA321ceo P2F型機を3機導入し、JALグループが運航を担うことが合意発表された[68]。また、型式限定証明などの問題から、ジェットスタージャパンにサブリースされ、乗務員が受託運航することも併せて発表された[68][69]。なお、この計画が実施されると昼間は成田空港から新千歳空港と北九州空港、那覇空港、夜間は羽田空港から3地点に運航され[70]、副次的に新規参入には難しい混雑空港羽田ヘの同社乗り入れが達成される見込み。
ジェットスター・グループの会社[編集]
- ジェットスター航空(オーストラリアおよびニュージーランド)
- ジェットスター・アジア航空(シンガポール)
- ジェットスター・パシフィック航空(ベトナム)
- ジェットスター香港(香港)
不祥事・トラブル[編集]
格安航空会社にありがちな欠航は通常後述規定によって基本、自社便への振り替えやポイントの付与、返金に応じることはあっても、他社便への振り替えを行うことはないが、同社は格安航空会社にとって“禁じ手”とも言える他社便への振り替えを行ったこともある[71]。
就航当初の欠航[編集]
札幌/新千歳発東京/成田行きの最終便フライトについて、成田国際空港の運用時間の制約もあり、欠航となった。同社の運送約款は「欠航によって生じる可能性のある費用の支払いについては責任を負いません」と規定しているが、いずれも搭乗予定だった旅客の宿泊費を同社が負担した他、翌朝に振替便を運航する措置を行った。
- 2012年7月3日の就航初日の欠航原因は、前便で乗客の搭乗に手間取ったことや搭乗管理システムのトラブルによって、成田国際空港に運用時間内の23:00までに到着出来ないため[72][73]。
- 2012年7月12日の欠航原因は、機材整備のため[74]。
課金トラブル[編集]
2012年 - 6月29日から7月5日までに搭乗した客に対して座席指定料を本来は250円請求するところを誤って650円請求していたことが判明した[75]。
2013年 - 3月1日に同社ホームページで予約しクレジットカード決済した客に対して支払手数料を本来は200円徴収するところをシステム設定ミスで600円徴収していたことが判明した[76]。
予約受付後の減便[編集]
2012年10月16日、ジェットスターは2012年10月28日から同年11月21日まで、関空~成田を運航する1日2往復を1日1往復に減便すると発表した。すでに予約していた客には返金や自社便振替で対応した[77]。その後11月15日に、減便する期間を11月22日から12月5日まで延長すると発表したが[78]、その翌日に国土交通省から受けた厳重注意(後述)により、減便期間をさらに延長する予定[79]。
その他のトラブル[編集]
- 2012年8月24日 - この日から新規就航予定だった大阪/関西→福岡間が、機材トラブルの影響で欠航[80]。
- 2013年4月2日 - 成田-大分151便で運航されたJA07JJが折り返し次便準備中に地上職員が機体前輪のタイヤに傾きを発見、当初同社は告知せず予約客にのみ連絡をしていて[81]、その後整備士による確認によりタイヤを固定するホイール内部品が損傷していて、同機は4月8日まで数便運航できなくなり、同社の予約客約三千人が影響を受けた[82]。
- 2015年6月 - 副操縦士が飛行中に、機内アナウンスをしている様子を機長に撮影してもらい、この映像をLINEで知人女性に送信していたことが明らかになった。同社は、撮影が短時間で航空法には抵触しないとしたものの、業務に専念すべきだとして、機長と副機長を1週間の乗務停止処分とした[83]。
- 2018年3月3日 - 午後4時から翌1時までシステムメンテナンスを実施し、予約やチェックインに関する業務を停止した[84]。その影響で空港のカウンターは手作業でチェックインが行われたが行列ができるなど混乱し、遅延や欠航が発生した[85]。
- 2018年12月2日、成田空港に到着した札幌発の126便エアバスA320で、主翼の高揚力装置のスクリューとナットがなくなっていると、空港事務所に連絡があった。滑走路を約10分間閉鎖する事態となったが部品は発見できなかった。同機が飛行中に落下した可能性がある。
事件・事故など[編集]
その他の行政処分[編集]
- (社内規定違反)2012年11月16日 - この日、社内規定に満たない整備士2名を確認主任者として出発前の機体点検を任せていたことが発覚し、国交省による厳重注意を受けた。同社の規定では3年以上の経験が必要としているが、2名は半年から1年8カ月程度の経験で現場で働いていた[87]。これを受け、当初、一度の延期を経て12月6日から実施予定だった関西国際空港の第2ハブ化は社内での安全体制の点検と再構築のために当面の間見合わせることとなり、多数の運休便が出る見通しである[79]。
- (検査漏れ)2013年10月9日、国土交通省はジェットスター・ジャパンに対し、機体の検査漏れがあったとして厳重注意するとともに、2012年11月16日付の厳重注意以降も間接部門及び現業部門に不適切な事案が複数発生しているとして全社的な再発防止を指示した[88]。
脚注[編集]
- ^ ジェットスター・ジャパン、新たな経営体制を発表 (PDF) - ジェットスター・ジャパン 2017年9月13日
- ^ a b c 会社概要 - ジェットスター・グループ
- ^ “カンタスグループ、日本航空、三菱商事、ジェットスター・ジャパンの設立に合意” (プレスリリース), 日本航空, (2011年8月16日)
- ^ a b “ジェットスター・ジャパン7月より 成田、関西、福岡、札幌、沖縄の5都市に就航” (PDF) (プレスリリース), ジェットスター・ジャパン, (2012年2月8日)
- ^ “ジェットスター、伊藤忠系の出資受け入れを発表”. 日本経済新聞. (2012年3月13日)
- ^ a b c “ジェットスター・ジャパン、中部国際空港に拠点を開設” (PDF) (プレスリリース), ジェットスター・ジャパン, (2017年5月24日)
- ^ “ジェットスター・ジャパンCEOに鈴木氏”. 日本経済新聞. (2011年10月11日)
- ^ ジェットスター・ジャパン、新経営体制を発表 ジェットスター・ジャパン プレスリリース 2015年4月1日
- ^ “ジェットスター・ジャパン、「最低価格保証」実現に向け国交省と調整予定”. トラベルビジョン. (2011年10月11日)
- ^ ジェットスター・ジャパンが国内線就航に向けて前進 航空運送事業の経営に関する許可を申請 - ジェットスター・ジャパン(2011年12月21日)
- ^ “移転、ジェットスター・ジャパン本社オフィス、成田空港内に”. トラベルビジョン. (2012年6月10日)
- ^ ジェットスター・ジャパン、2012年冬期運航スケジュール(ジェットスタージャパン プレスリリース)
- ^ “ジェットスタージャパン、大阪(関西)を第二拠点として決定” (PDF) (プレスリリース), ジェットスタージャパン, (2012年8月23日)
- ^ ジェットスター・ジャパン、エアバスA320シャークレット導入(ジェットスタージャパン プレスリリース)
- ^ ジェットスター・ジャパン、日本航空及びカンタス航空とコードシェア・マイレージ提携
- ^ “ジェットスター・ジャパン、2013年冬期運航スケジュール” (PDF) (プレスリリース), ジェットスター・ジャパン, (2013年8月21日)
- ^ ジェットスター・ジャパン、成田/高松線に就航 FlyTeam 2013年12月10日付
- ^ 夏期運航スケジュールにおける増便の延期について ジェットスター・ジャパン 2014年5月21日付
- ^ 夏期運航スケジュールにおける増便の延期について ジェットスター・ジャパン 2014年5月21日付
- ^ ジェットスター:関空の第2拠点化 6月12日に延期 毎日新聞 2014年5月21日付
- ^ ジェットスター・ジャパン、関空第2拠点化スタート Aviation Wire 2014年6月12日付
- ^ ジェットスター・ジャパン、関西国際空港と大分空港を結ぶ国内線を10月9日より運航開始 ジェットスター・ジャパン 2014年7月11日付
- ^ ジェットスター・ジャパン、国際線就航へ
- ^ ジェットスター・ジャパン、名古屋/中部〜沖縄/那覇線に就航トライシー 2015年3月30日
- ^ ジェットスター・ジャパン、新CEOにターナー氏 鈴木前社長は辞任 - アビエーション・ワイヤー > エアライン(2015年4月1日 16:25 JST更新 / 2015年4月10日閲覧)
- ^ ジェットスター・ジャパン鈴木社長が米シスコ日本法人へ - ブルームバーグ(2015/04/01 14:24 JST版 / 2015年4月10日閲覧)
- ^ ジェットスター・ジャパン、社長辞任は「黒字化が見えた」から - ITmedia ビジネスオンライン(2015年04月01日 18時51分 更新 / 2015年4月10日閲覧)
- ^ 成田国際空港 第3旅客ターミナルへ|もっと便利で快適に - ジェットスター・ジャパン(更新日不明 / 2015年4月10日閲覧)
- ^ ジェットスター・ジャパン、成田-香港線就航 初の成田国際線AviationWire 2015年6月1日閲覧
- ^ http://flyteam.jp/airline/jetstar-japan/news/article/53828
- ^ http://flyteam.jp/airline/jetstar-japan/news/article/57277
- ^ http://flyteam.jp/airline/jetstar-japan/news/article/57642
- ^ http://flyteam.jp/airline/jetstar-japan/news/article/57675
- ^ ジェットスター・ジャパン、東京/成田・大阪/関西・名古屋/中部〜マニラ線開設 3月から順次 - Traicy 2016年1月19日
- ^ ジェットスター・ジャパン、成田―上海線就航を延期 - 日本経済新聞 2017年1月6日
- ^ “ジェットスター・ジャパン、日本のLCCとして初めて東京(成田)=上海(浦東)線を運航開始”. ジェットスター・ジャパン (2017年6月5日). 2019年11月12日閲覧。
- ^ http://www.jetstar.com/_/media/files/japan-and-korea/japan/news/2017/20170920.pdf
- ^ https://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/article/381830/
- ^ 「自社育成パイロット ジェットスターで1期生」『日経産業新聞』2018年7月30日(2面)2018年10月17日閲覧。
- ^ https://this.kiji.is/410451686940345441?c=39546741839462401
- ^ ジェットスター庄内-成田線が就航 東北初開設 河北新報 2019年8月2日付
- ^ “LCC ジェットスター・ジャパン 国内6路線 事実上撤退方針 発表”. NHK NEWS WEB. (2020年10月8日) 2020年12月6日閲覧。
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- ^ 【続報】ジェットスター・ジャパン、3000人に影響 大分での機材故障 Aviation Wire 2013年4月4日
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- ^ ジェットスター・ジャパン機、マニラで滑走路から逸脱 - 朝日新聞 2019年12月14日
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- ^ ジェットスター・ジャパン(株)及びエアアジア・ジャパン(株)に対する厳重注意について 国土交通省報道発表資料 2013年10月9日付
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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