中間管理録 トネガワ

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中間管理録トネガワ
ジャンル ギャグ漫画青年漫画  
漫画:中間管理録トネガワ
原作・原案など 萩原天晴
作画 橋本智広三好智樹
出版社 講談社
掲載誌 月刊ヤングマガジン
発表号 2015年7号 -
巻数 既刊6巻(2017年11月6日現在)
その他 協力・福本伸行
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中間管理録トネガワ』(ちゅうかんかんりろくトネガワ)は、原作:萩原天晴・漫画:橋本智広三好智樹・協力:福本伸行による日本漫画。単行本第4巻発売時点で累計発行部数は180万部。

宝島社の「このマンガがすごい!2017年」・オトコ編1位受賞[1]

概要[編集]

福本伸行の作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品[2]。大勢の黒服たちを束ねる帝愛グループ幹部でありながら、暴君・兵藤会長のご機嫌を最も身近で気にしなくてはならない、いわば中間管理職である利根川の苦悩と葛藤がコミカルに描かれている[2]

時間軸としては『賭博黙示録カイジ』以前(1996年以前)に当たるが、作品内に登場する各種事物は連載中の現在と同じく2010年代のものになっている。

1巻及び4巻の巻末には原作者の福本による本作に準じた書き下ろし漫画が掲載される。

同じ『カイジ』シリーズのスピンオフ作品として『1日外出録ハンチョウ』もあり、単行本2巻に特別読み切りが掲載され、こちらも萩原天晴が原作を務めている。

作画を担当している橋本智広三好智樹は本編の『カイジ』シリーズで共にアシスタント経験があり、本作は本編に似せた絵柄で描かれている。

あらすじ[編集]

帝愛グループの兵藤会長の退屈を紛らわす余興を企画するため、最高幹部の利根川は部下の11人の黒服を集め「チーム利根川」を結成。会長の横やり、部下からの信用失墜の危機、病気、部下の失態、計算外のアクシデントに悩みながらも、プロジェクト遂行へ向け奮闘してゆく。

登場人物[編集]

利根川 幸雄(とねがわ ゆきお)
本作の主人公。帝愛グループの最高幹部の1人。好物は焼肉および焼肉弁当。
勤勉で有能な人材。事あるごとに「馬鹿がっ」と口にするなど、毒舌ではあるものの人心掌握術に長け、部下からの信頼も厚い。しかし、兵藤の心情を読み取ることは苦手で、たびたび逆鱗に触れて叱責を受ける。ほぼ年中無休で会長に仕えるも、あまり報われていない。
過去には南波照間帝愛支社にいたこともあり、現地で蛇に噛まれた傷跡が胸に残っている。

チーム利根川[編集]

利根川の部下となった黒服たちを記す。なお、メンバー全員が実直な性格であり、ボウリングが趣味という共通点を持っている。

現メンバー[編集]

山崎 健二(やまざき けんじ)
30歳。初期メンバーの1人。会長直属の部下として働いた経験があり、メンバー内のリーダー的存在。
当初は利根川の横柄な仕事ぶりに不満を抱いていたが、徐々に関係は良化していく。また、まさやんの世話係も担当している。
佐衛門三郎 二朗(さえもんさぶろう じろう)
23歳。初期メンバーの1人。西口が加入するまでは、チーム内の最年少メンバーだった。
限定ジャンケンのアイディアを考案するなど、貢献度や柔軟性が非常に高く、チーム内でも際立って有能。一方、今時の若者らしい自由奔放でマイペースな面を持つ。
非常に珍しい名字を持ち、周囲からは「佐衛門(さえもん)」という略称で呼ばれることが多い。
川崎 敏政(かわさき としまさ)
30歳。初期メンバーの1人。チーム内で最初にインフルエンザを発症した。
荻野 圭一(おぎの けいいち)
35歳。初期メンバーの1人。第29話で結婚した際、出生地がアフリカ南部にあるザンビア、過去にお笑い芸人を目指していたという、異端の経歴が発覚する。
中田(なかた)
32歳。初期メンバーの1人。プラネタリウム好き。
チームで一番のボーリング好き。やや天然気味で空気の読めない発言が多い。
権田(ごんだ)
49歳。初期メンバーの1人。チーム内の最年長者。
出世の道はすでに断たれており、本人も気にしている。利根川を「先生」と呼ばず、「さん」づけで呼んでいる。
堂下 浩次(どうした こうじ)
32歳。初期メンバーの1人。T京大学ラグビー部の元主将。
体育会系の熱血漢ゆえ、利根川の代役を務めた権田を励ますなど良識がある。その一方、長田からは「体育会系のノリが絡みづらい」と指摘されたり、健康診断に引っかかった利根川に対し、徹底的な食事管理(カロリーの高い弁当をゴミ箱に捨てるなど)をしたりと極端な行動を取り、利根川からは「要注意人物」と評された。
津久井(つくい)
派遣社員。追加メンバーの1人。異動となった3人の後任としてチームに加わった。
西口 冴子(にしぐち さえこ)
22歳。追加メンバーの1人。チームの紅一点。博多出身。兄がいる。
異動となった萩尾、菊地、長田の後任として、チームに加わった新入社員。素顔はそこそこ可愛く、自撮り写真をSNSにアップしたり、他のメンバーに手作りのケーキを渡すなど、女の子らしい一面を持っている。また、利根川から女性視点の意見を求められることもある。

元メンバー[編集]

海老谷(えびたに)
25歳。初期メンバーの1人。後に最初の離脱者となる。
年下で同期の佐衛門三郎に焦り、仕事に情熱はあるが方向性がずれていて結果が出せなかった。兵藤会長の怒りを買って解雇された(その際、上司の利根川も減俸処分を受けている)。
その後、謝罪と称して利根川の前にたびたび現れ、事業を興しているが失敗して無一文となる。
怨恨から帝愛の悪口をTwitterに投稿して評判を下げようと目論むが佐衛門三郎の機転によって正体を突き止められ、帝愛公式Twitterアカウントのフォロワーを10万人に増やすまで地下牢に幽閉される。Twitter上を炎上させることで、フォロワー10万人を達成し解放された。
萩尾 純一(はぎお じゅんいち)、菊地(きくち)、 長田(ながた)
南波照間帝愛支社に異動になった3人。萩尾、菊地は35歳。長田は37歳。
3人で月2、3回勉強会を開き「自分たちこそがチーム利根川の中核」と断言していた。
八乙女 中(やおとめ あたる)
中途入社。追加メンバーの1人。
元営業マン。わざとすぎる褒め言葉が兵藤会長に気に入られ、入社数ヶ月で「会長秘書」になるという異例の出世を遂げた。

その他[編集]

東さん(とんさん)
本名不明。利根川が自ら考えた「人間麻雀」のプレゼンのため、急遽召集されたアシスタント役の黒服。
初登場時、「東」という文字の貼られたTシャツを着ていたため、以降は「東さん」という渾名で呼ばれるようになった。
正式なチーム利根川のメンバーでないが、雑用係として常駐する。
本田 正安(ほんだ まさやす)
元飲食店の従業員。通称:まさやん
兵藤会長の「悪魔的そっくりさん」であり、会長の命により影武者としてスカウトされた。
本物の会長とは正反対で困った人を放っておけない善人であったが、特訓により性格も会長を再現するようになった。

帝愛グループ幹部[編集]

兵藤和尊(ひょうどう かずたか)
帝愛グループの総帥である老人。部下からは「会長」と呼ばれている。
原作者・福本が書き下ろした短編にて、和也の交友関係を気にかけているような描写がある。
黒崎義裕(くろさき よしひろ)
帝愛グループの最高幹部の1人であり、帝愛No.2の座を争う利根川のライバル。
利根川とは対照的に、兵藤の機嫌の取り方に長けており、鋭く的を射た発言が多い(利根川曰く「言いにくいことをいつも躊躇なく指摘でき、そして常に好反応に繋がる」)。

帝愛グループ関係者[編集]

遠藤勇次(えんどう ゆうじ)
帝愛グループの傘下「遠藤金融」の社長兼ヤクザ
利根川の配下であるため、脇役としてたびたび登場する。また、彼の心中を察した行動を取ることもある。
一条(いちじょう)
人喰いパチンコ」を有する裏カジノの若き店長。
沼が飲み込んだ15億円の回収のため、カジノを訪れた利根川を接待する。しかし、接待があまりにも下手くそで、沼の設定にあからさまな細工をしたことから、利根川に呆れられてしまった。
木根崎(きねざき)
帝愛グループ関西支社の代表者。常に高圧的で暴言を吐き、部下を怒鳴り散らしている人物(利根川曰く「ヤクザみたいな男」)。

企業[編集]

帝愛グループ
消費者金融を主体とする日本最大級のコンツェルン
会長である兵藤和尊が握る絶対的な権力の下、裏で負債者の人権・命を奪う拷問じみた凶悪なギャンブルを行わせている。幹部以外の部下達は全員サングラスと黒スーツ姿で「黒服」と呼ばれている。

書誌情報[編集]

クロスオーバー[編集]

本作の第5巻と『1日外出録ハンチョウ』第1巻同時発売記念として「ヤングマガジンサード」2017年No.6にて「トネガワvsハンチョウ」が掲載される。内容は利根川が第17話に訪れたカツ丼専門店「カツ澤」で一日外出中の大槻と遭遇するというもの。単行本には本作の第5巻に収録される。

脚注[編集]

  1. ^ 「このマンガがすごい!」1位は「中間管理録トネガワ」&「金の国 水の国」”. コミックナタリー (2016年12月10日). 2017年1月18日閲覧。
  2. ^ a b 「カイジ」利根川の中間管理職ゆえの苦悩描くコメディ、月刊ヤンマガで始動”. コミックナタリー (2015年6月20日). 2017年1月18日閲覧。
  3. ^ 『中間管理録トネガワ (1) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年5月7日閲覧。
  4. ^ 『中間管理録トネガワ (2) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年5月7日閲覧。
  5. ^ 『中間管理録トネガワ (3) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年8月5日閲覧。
  6. ^ 『中間管理録トネガワ (3) 限定版』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):プレミアムKC”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年8月5日閲覧。
  7. ^ 『中間管理録トネガワ (4) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月6日閲覧。
  8. ^ 『中間管理録トネガワ (5) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月6日閲覧。
  9. ^ 『中間管理録トネガワ (6) 』(福本伸行, 萩原天晴, 橋本智広, 三好智樹):ヤンマガKCスペシャル”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年11月6日閲覧。

外部リンク[編集]