ルパン三世 PART5
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ルパン三世 PART5 | |
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ジャンル | コメディ、アクション、デジタル |
アニメ | |
原作 | モンキー・パンチ |
監督 | 矢野雄一郎 |
シリーズ構成 | 大河内一楼 |
キャラクターデザイン | 横堀久雄 |
音楽 | 大野雄二 |
アニメーション制作 | テレコム・アニメーションフィルム |
製作 | ルパン三世PART5製作委員会 |
放送局 | 日本テレビほか |
発表期間 | 2018年4月4日 - 9月19日 |
話数 | 全24話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『ルパン三世 PART5』(ルパンさんせい パートファイブ)は、モンキー・パンチの漫画作品『ルパン三世』を元に作られた連続テレビアニメ作品。2018年4月4日から9月19日にかけて、日本テレビほかにて放送された。
放送終了半年後の2019年4月11日、原作者のモンキー・パンチが死去。本作は原作者存命中に放送された最後のテレビシリーズとなった。
製作[編集]
PART4から2年ぶりとなる本作は、ルパン三世の祖父ルパン一世が活躍した国・フランスが主な舞台となっており[1]、PART4に関わった監督などが中核として引き続き起用されている。また、PART4と同じくアニメーション制作をテレコム・アニメーションフィルム(以下「テレコム」)が担当している。なお、TVシリーズでは初となる製作委員会方式が用いられている。
PART5の舞台がフランスとなった経緯は、PART4終了から期間がそれほど空いておらず、同作から地続き感のあるドラマを感じてもらうためであるほか、その最終話でイタリアから旅立ったルパンたちが現在もヨーロッパに滞在しており、アルセーヌ・ルパンの生まれた地であるフランスを拠点にしている流れを作りたかったためである。さらに、主要スタッフの多くはPART4から引き継がれており、制作現場もテレコムであった経緯も絡んでいる。そのため、PART5におけるルパンのジャケットの色はPART4と同様に青に設定されている。キャラクターデザインはPART4から大きな変更はないが、現代を描くにあたってPART4における強弱のある線から、PART5では少しスッキリした線に変更された[2]。
シリーズ構成・脚本には大河内一楼が初起用され、設定考証は『Lupin the Thirdシリーズ』にて設定考証を務めた白土晴一が務める。大河内の起用は、彼がトムス・エンタテインメント制作の映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』に参加した際、PART5にて企画開発を務めている鈴木常泰がシリーズ構成として大河内を誘い入れたことによる[2]。
大河内は最初、「今までの『ルパン』とは違う新生『ルパン』にする」という企画書を制作陣に提出した。これに、長年『ルパン三世』に関わってきたスタッフたちは驚き、警戒する者もいたという。そんな中、大河内の提案は監督の矢野雄一郎には前向きに受け入れられ、大河内は「現代の新しいルパン」を目指しながらも「これまでのシリーズを全肯定する」シナリオになるように取り組んだ。今回、大河内が「現代のルパン」を作ることを企画の要としたのは、今までルパンを観たことがない若い層に観てもらえる作品にするため、舞台を21世紀の現代としてルパンたちがスマホなどのデジタルガジェットを駆使して「お宝」を盗む、本作のキーキャラクターにも「天才ハッカー少女」が登場するなど、「デジタル」や「サイバー」が物語の重要な要素となっている。また、旧来のファンにも楽しんでもらうために「これまでのシリーズを全肯定する」シナリオを目指し、原作漫画や過去のアニメシリーズのキャラクターが登場するなど、さまざまな取り組みがなされている[2]。
これらの取り組みは、最終的にスタッフたちから好評を得た。クリエイティブプロデューサーの浄園祐は大河内のシナリオを称賛しており、「もっと早くに出会いたかった」「今作はルパンシリーズの分岐点になるという手ごたえを感じる」と評している[2]。
これまでのシリーズは1話完結が基本だったが、本作は4本の中編と7本の1話完結型のエピソードで構成されており、中編では各話のラストで次回への引きが入るクリフハンガー構成になっている。そのため、各中編の冒頭に「EPISODE○○」、最後に「EPISODE○○ Fin」の表記が入る[3][4][5]。
中編エピソードの脚本は「EPISODE I」「EPISODE III」「EPISODE IV」を大河内、「EPISODE II」を雑破業、1話完結型エピソードの脚本は副監督の酒向大輔をはじめ、野島一成、大倉崇裕、綾奈ゆにこ、時雨沢恵一、西田シャトナーがそれぞれ務め、大河内も参加した。1話完結型エピソードではそれぞれのルパン像が描かれている。TVシリーズでは各シリーズごとにルパンのジャケットの色が変わっていたが、本作では過去のシリーズの歴史を全肯定する意味で基本となる「現代のルパン」はPART4と同じ青系統のものと設定しており、脚本に合わせてTV第2シリーズ風の赤ジャケットやPARTⅢ風のピンクジャケットなど、過去の作風のルパンが登場する。また、キャラクターデザインや背景イメージも当時のスタッフが参加するなど、エピソードに合わせて異なる演出を盛り込んでいる[4][3]。
音楽はこれまでのシリーズと同様大野雄二が担当。180曲以上の書き下ろし曲のほかに、「デンジャラス・ゾーン」や「マグナム・ダンス」、「恋はサンパウロ」などTV第2シリーズのBGMのアレンジ版やPART4のBGMも使用されている。
2018年6月には、シリーズレギュラーのエンゾ・ブロン役として俳優の上川隆也が出演することが発表された。上川はすでに本作の第1話に同役で出演していたが、その時点ではノンクレジットであった[6]。
あらすじ[編集]
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登場人物[編集]
レギュラー[編集]
レギュラーキャラクターの衣装デザインは若干の変更はあるものの、基本的に前シリーズ『TV第4シリーズ』を踏襲。
- アルセーヌ・ルパンを祖父に持つ神出鬼没の大泥棒である主人公。今作では今まで以上により謎に包まれた人物として扱われている。
- 他の4人との複雑ながらも特別な関係が描かれ、IQ300に恥じない頭脳を見せる。本シリーズでは青のジャケットを着用[注 1]。
- お馴染みのルパンの相棒で凄腕の早撃ちガンマン。本作でも歯医者が嫌いな為、虫歯が悩みである。
- 今のデジタルについていけない部分があり、終盤では、ヒトログの情報量に苦戦する。
- 斬鉄剣を愛用する居合い斬りの達人。
- かつてはルパンとは敵対関係で今では仲間であるが終盤でヒトログによってルパンにとっての自分に苦悩し、そのことをエンゾに漬け込まれてしまう。
- 自他共に認める自分の欲望に忠実な女盗賊。
- 今作ではルパン達を裏切る描写が少ないが回を追うごとにルパンとの複雑な関係が描かれ、そのことをルパンに問いかける。
- ルパンの永遠のライバルである敏腕警部。
- いつものようにルパン逮捕に燃えるがルパン・ゲームで命を狙われるルパンを助けたり、不二子にルパンとの関係を問いかけるなどルパン一味とは敵ながらも強い信頼関係を持ち、終盤ではいつかルパンを友として一緒に酒を飲みたいと語っている。エンディングでは、一味と一緒に酒を飲んでいる。
今作オリジナルレギュラー[編集]
PART5より登場するメインキャラクターたちは原作者のモンキー・パンチが「これからも生き続け、長くルパンたちに関わってくるキャラクターを作りたい」という願いから制作されている[7]。
メインキャラクター[編集]
- アミ・エナン
- 声 - 水瀬いのり
- EPISODE Iより登場。EPISODE Iのキーキャラクター。ある事情からルパンたちが潜入したメガ・サーバー施設で出会った少女。
- デジタルプログラミングスキルにおいては比類なき能力を持ち、「アンダーワールド」という名前のハッカーとしても知られる。その一方、おしゃれや人付き合いなどは苦手。ルパン一味や銭形との交流で感情豊かになり、性格も少しずつ明るくなっていく。
- 6歳の時にキッズポルノの業者に誘拐されたが、プログラミング能力が高かったため、ハッキングの仕事をやらされるようになった。
- 他人から呼ばれるファーストネームのイントネーションには拘りがあり、間違うと数回に一度は訂正する。ルパンの事を気に掛けている模様でルパンの前で赤くなることがあるが、ルパンが不二子に好意を抱いていることも知っている。
- EPISODE IIIではアヌシー学院に寄宿しており、銭形とはメールで近況のやり取りをしている。アヌシー学院で寄宿・留学していたドルマと気が合い親友となる。
- EPISODE IVではエンゾ・ブロンが父親であることを告白し、心のどこかで父との再会を願っていることも話した。
- 母親は日本人(未登場)であり、アミの名前の由来は「網(NET)」であることが判明し、その後は銭形によって保護された。
- アルベール・ダンドレジー
- 声 - 津田健次郎
- EPISODE IIより登場。EPISODE IIのキーキャラクター。フランス司法警察中央局局長。階級は警視。性格は冷静沈着、冷酷無比で声帯模写を得意とする。また、「同性」に性指向を持つ。
- ルパンとは旧知共に因縁の関係にあり[8]、ルパンの行状や素行などをよく熟知している。ルパンと「ルパン三世」の継承者争いをした。キービジュアル第1弾でもルパンと並び立つなど、本シリーズにおける重要なキーパーソンの一人。
- EPISODE IIIでは「安全保障事務局長」として、フランスの現政権中枢に提言できる立場に昇進している模様。
- 八咫烏 五郎(やたがらす ごろう)
- 声 - 島﨑信長
- EPISODE Iより登場。ICPOに配属され、銭形の部下となった駆け出しの刑事。銭形を心から慕っており、性格も「熱血・正義・直情径行」の三拍子が揃って相性も良い。
- 銭形からは「やた」という愛称で呼ばれている。
- 銭形を尊敬し、警察官としての能力を高く評価しているが故に、彼の刑事としてのキャリアがルパン専任捜査官に就任して以降止まったままであることを嘆いており、いつまでも捕まることのないルパンを激しく敵視するだけでなく、ルパン担当を銭形一人に押し付けたも同然であるICPOの上層部にも内心反感を抱いている。
- EPISODE IVにて、ようやくルパンが逮捕されたと思っていたが、ICPOの上司は自分の手柄であるかのようにマスコミに表明し、マスコミもまたヒトログのおかげで逮捕できたと考え、銭形の努力は結局評価されないという現実に直面する。その後も銭形と共にルパン一味を追うこととなった。
- エンゾ・ブロン
- 声 - 上川隆也
- 第1話冒頭より登場(本格的な登場はEPISODE IIIから)。EPISODE IVのキーキャラクター。巨大IT企業「SHAKEHANZ」社の創設者。パダール国王・ラジャル・ラハ・シンハのメンター役も担っている。
- EPISODE IVにて、自らが生み出した、AIの解析で膨大なデータからあらゆる人間に関する情報を割り出す革命的SNS「ヒトログ」を導入。システムが完璧なものであることを証明すべく、世界最大のアウトローとされているルパンを標的に定め、世界中でルパンを憎む者達を間接的に扇動して追い込んでいき、遂には仲間の五ェ門や次元までも言葉巧みに誘導。五ェ門がルパンを斬る形でルパンの逮捕に成功する。これによってヒトログの情報の信頼性を絶対的なものにするが、脱走したルパン達にそれを逆手に取られてしまい、世界各国の機密情報をヒトログで公開しそれをヒトログがA判定してしまう。その結果、世界中で暴動寸前の混乱が巻き起こり、今までとは逆に自らの会社が世界中の国家から敵視されることになる。最終的にヒトログ・SHAKEHANZ社ともども破壊され、ルパンの秘密を知り、いつか再戦する事を告げるもアミを助け、アミの名の由来を嬉々として教えたり、かつての妻のことを話すなど、アミの父親としての人格を取り戻した。その後、アミと共に銭形に保護された。
- リン・ポー
- 声 - 谷昌樹
- 第1話冒頭より登場(本格的な登場はEPISODE IIIから)。巨大IT企業SHAKEHANZ社の共同経営者でエンゾのビジネスパートナー。
- EPISODE IIIではパダール王国に駐在し、王国のIT化を推進させていた。エンゾよりも常識的な感覚の持ち主で、不二子とは旧知の間柄か情報を提供している。EPISODE IVではSHAKEHANZ社の破壊とともにアルベールのブレーンとして拘束され、表向きは死亡したことになっている。
その他のキャラクター[編集]
- 未亡人
- 声 - 行成とあ
- EPISODE Iより登場。本名は不明。ルパン達がアジトとして借りているアパートの持ち主で、その一階でガレットのうまいと言われているカフェを経営している。
- 役名は未亡人だが、ルパン達が部屋を借りて間もない第18話の時点では夫はまだ存命だった。
- EPISODE IVにて、ヒトログの影響でルパンが彼女のアパートをアジトにしていた事実が明らかになり、情報に翻弄される市民達から自身もルパンの仲間ではないかと疑われるが、ルパンが彼女を人質にする形で逃走したことでその疑いを免れることになり、自身を助けるための芝居であったという真意に気付く。その後は、銭形に引き渡されたようで、アパートのテレビでルパンが逮捕された報道を見ていた際は、その無事を祈っていた。
- リュカ
- 声 - 山本善寿
- EPISODE IIより登場。フランス司法警察局の捜査官でアルベールの部下。
- EPISODE IIではルパンや治安総局の動きを監視していた。
ゲストキャラクター[編集]
第1話 - 第5話「EPISODE I」[編集]
- ピーカブー
- 声 - 朝比奈拓見
- 本名チャック・グレイ。闇サイト「マルコポーロ」の幹部。
- 麻薬の売人で、ネットワークを駆使する知能犯だが、本性は駆け出しのチンピラそのもの。ルパンとアミに対する報復に固執するあまり自ら墓穴を掘っていく。
- チャップチップ
- 声 - 吉野貴大
- 本名カナル・ロビンソン。闇サイト「マルコポーロ」の幹部。常にコープスペイントを施した、メタルロッカー風の男。
- 3人の中では最も小心で慎重。ルパンゲームを考案した。
- ムームー
- 声 - 黒木沙織
- 本名ソニア・ブテラ。闇サイト「マルコポーロ」の幹部。
- 内心ではピーカブーもチャップチップも見下しており、計画の破綻と同時に早々に撤退を決めていたが、その行動は既に五ェ門に把握されていた。
- ネズミ一族 族長
- 声 - 宮崎敦吉
- 原作(『ルパン小僧』含む)に幾度となく登場するルパン一族とは因縁の組織の族長。アニメシリーズには今回初登場。
- ルパンゲームでは期待度ランキング1位を獲得する。ルパンの行動を熟知し、暗殺者を工場へおびき寄せようというルパンの策略にははまらなかった。最後はルパンと一騎打ちするも、ルパンらしい卑怯な手により倒される。
- 魔山神平
- 声 - 佐藤愁貴
- 原作では、暗殺組織・魔山一家の一員で、五ェ門のライバル兼友人。
- ユニオンママ
- 声 - 内野恵理子
- 殺し屋組織ユニオンを率いる女性。アニメシリーズは2回目の登場(前回の登場は『ルパン三世 PARTIII』第11話「ルビーは血の汗を流す」、詳しくはルパン三世 PARTIIIの登場人物#第11話「ルビーは血の汗を流す」を参照)。
- 暗殺者たちが集まるバーで一際存在感を出す。配下の一郎を使い、五エ門を襲う。
- 一郎
- 声 - 中尾智
- 殺し屋組織ユニオンの一員。釣り竿を武器として使う。五エ門に対し、1本の釣竿では敵わないとみると、両手で2本の釣竿を使って攻撃した。
- ラッキー
- 殺し屋組織ユニオンの一員。ライダースーツを着た爆弾使い。
- アニィ
- 声 - 井川秀栄
- イモリ
- 声 - 越後屋コースケ
- 槍使い。アニメでは男、原作では男に見える女性。
- キング
- 声 - 中野泰佑
- 不乱剣博士
- 声 - 菅原雅芳
- 死者を操ることができる催眠術使い。自らもすでに死んでいるが催眠術を自分にかけて生きながらえている。
- 金閣&銀閣
- 原作では暗殺団のボスとその弟。
- シャードック
- 原作ではワトソンというコンピューターを使う探偵。本作でもワトソンへの言及はあるが、それが何なのかは具体的には語られていない。
- 万屋十完
- シャードックの相棒。
- 骨船長
- 船乗りの姿をした銛使い。
- 銀蠅&防人
- 原作では国際死刑執行機関の一員。
- ミノ虫
- 蓑虫のように、常にボロ布をまとっている殺し屋。
- おやっさん
- 小柄な殺し屋。細工が施されたプラカードのようなものを担いでおり、ある物が内蔵されている。
- 赤奇血汐
- 原作では金大王の屋敷の警備隊長。見えなくなる武器を使う。
- 黒マムシ
第6話「ルパン対天才金庫」[編集]
- ヒラメキ(兄)
- 声 - 伊藤健太郎
- 父から受け継いだ貧乏な下町工場を営む。
- 「脳力」を利用した金庫(「脳力」ゼロの者のみ開錠できる)を「兄弟」で発明する。弟曰く「脳力」はゼロで1+1すら答えられないほどだが、敵であるルパンを応援するなどお人好しで後に子供達の人気者になった。
- 最終回でも弟と再登場しており、飲み屋でルパンを応援する際、ネズミ吉三と対峙するもエンディングで仲良くなっていた。
- ヒラメキ(弟)
- 声 - 亀井芳子
- 実質的な「脳力」金庫の発明者。
- 借金返済のため、自分の兄とは逆で高い知能を持つルパンの頭脳を逆手に取った開発した「脳力」金庫の需要を掘り起こすため、ルパンに金庫を開けさせるよう挑戦状を叩きつけ、一度はルパンに勝ったが兄の励ましをヒントに逆手に取られ、金庫を開けられてしまう。その後、おさかな缶詰を発売し、評判を上げた。
- 最終回にも再登場している。
- 頭取
- 声 - 浦山迅
- 大東京銀行頭取。
- 兄弟の発明した金庫を梃に、マスコミを呼び込んでの金庫の安全性をアピールするプロモーションを開催する。当初は兄弟を「先生」と呼び、アイスを提供するなどゴマをすったが取られはしなかったが金庫を開けられたことで手のひらを返した。
第7話 - 第10話「EPISODE II」[編集]
- ガストン
- 声 - 菅生隆之
- かつて裏世界で「偽造の神様」と言われた老人。
- ルパンにとある絵画を盗み出して欲しいと依頼するが、1か月前に死亡していたことが判明する。
- ギョーム
- 声 - 手塚秀彰
- 治安総局局長。
- ガストンから盗みを依頼された絵画を、ルパンの手から奪い去ろうとする。
- カミーユ・バルドー
- 声 - 中博史
- 元フランス司法警察局の捜査官。一度見ただけで、すべてを一瞬で記憶できる「瞬間記憶術」の能力を擁する。
- ガストンとは旧知の間柄。
- ティッキー・ファスコ
- 声 - 佐藤愁貴
- アルベールと生計を共にしている同性のパートナー。
- ジョゼ
- 声 - 二又一成
- ギョームと相通ずるヒゲ面の殺し屋。左腕の射出可能な義手の掌から高圧電流を発する。
- ギョームの命令で「カルネ・ノワール」(黒革の手帳)を奪い返し、ルパンとカミーユを葬り去ろうとする。
- 雇い主である治安総局を裏切り、カルヴェスと手を組み、テロを引き起こした。
- ルブナン
- ジョゼ配下の仮面の殺し屋。寡黙で言葉を発さない。両手に銃を仕込んだトンファーを武器とする。ルパンの持つ黒い手帳を狙う。
- クロ
- 声 - 花藤蓮
- ジョゼ配下の殺し屋。筋骨隆々の女性。膝、肘、かかとに鋭い刃を仕込んでいる。五エ門と対決したときには、斬鉄剣を強靭な歯で受け止めた。
- アラニエ
- 声 - 村中知
- ジョゼ配下の殺し屋の少年。中性的な容姿で右目にガーゼ眼帯を付け、首や腕などに包帯を巻いている。伸縮自在のワイヤーの先に金色の矢じりを付けた武器を操り、離れた場所から敵を攻撃する。
- カルヴェス
- 声 - 金子由之
- 右派の大統領候補。排外主義的言動のために選挙戦では遅れを取っていた。
第11話「パブロ・コレクションを走れ」[編集]
- パブロ
- 「パブロ・コレクション」なる物を所有する南米某国の麻薬王。
- 晩年に失踪し、行方不明となっている。
- 残党頭
- 声 - ふくまつ進紗
- パブロ・ファミリーの残党頭。
- パブロが隠し、遺産として残した「パブロ・コレクション」を求めて、ルパンらを執拗に追い狙う。
- ゴメス
- 声 - 岐部公好
- ボラジル海軍の司令官。階級は少佐。
- ボラジルとバラグアイの国境流域の警備隊を指揮している。残党頭からルパンらを抹殺するよう依頼される。
- 残党隊長
- 声 - 小林操
- パブロ・ファミリーの残党隊長。ルパンらを抹殺するために、ゴベス司令官に援軍を依頼し、共闘をすることを提案する。
第12話「十三代目石川五ェ門散財ス」[編集]
- クロエ・カザール
- 声 - 堀越知恵
- ベルギーの大富豪・アンドレ・レニエの親友。
- 友情の証にルビーのルースが組み込まれたロケットペンダントを譲り受ける。ルパンのターゲット。
- ジャン
- 声 - 小林由美子
- 忍者姿のコスプレをした少年。実家が民宿を経営している。
- ママの言いつけで、事あるごとに五ェ門に暴利を要求する。「クロエ」の事を気にかけている。
- ブルーノ
- 声 - 小松史法
- マスカット姿にコスプレしたシレナ・セキュリティの警備員で、ビストロ・カザールの警備担当。
- クロエ・カザールについて何か把握している模様。
- イネス・カザール
- 声 - 戸松遥
- 地元の食材しか使用しない「ビストロ・カザール」を営む美人オーナー。
- 最近引っ越ししてきたようだが、何か訳ありだと噂されている。
第13話 - 第16話「EPISODE III」[編集]
- ドルマ
- 声 - 佐倉綾音
- EPISODE III のキーキャラクター。パダール王国の王女。
- 王位継承の証である「血と涙の滴」(クォーツシェイプペンダント)の所有者。アミのいるアヌシー学院に寄宿している。弓矢の使い手。ひょんなことからアミと心を通わせるようになる。
- 母国で起こったクーデターにより、同国の民衆同士が傷つけ合うことに心を痛めている。
- マグガイヤ[注 2]
- 声 - 高橋広樹
- アヌシー学院の科学教師。
- 金髪にメガネ姿と飄々とした風貌だが、その正体はCIAの「SAU」(Special Activity Unit)のエージェント。パダール王国に対し任を負っている模様。
- ドルマとの会話では、自身の本名はウーゴで、内戦の起きた小国出身であると明かしている。テロの際、ドルマを拉致した。
- 大師教
- 声 - 堀越富三郎
- 原初パダール王国に傾倒する「伝統派」で、「王政回帰」の名のもとにクーデターを引き起し、CIAと共にパダール王国そのものを牛耳ろうと画策している。「伝統派」とは名ばかりで、権力を欲するだけの俗物。
- バーキン
- 声 - 小室正幸
- マグガイヤの上官。大師教が画策するクーデターの支援を行う。
- ラジャル・ラハ・シンハ
- 声 - 玉野井直樹
- 第45代・パダール王国国王。ドルマの父親。
- 大司教とは逆の立場の「改革派」でエンゾの助言の元「SHAKEHANZ」社と共に、王国の近代化に心血を注いでいる。
第17話「探偵 ジム・バーネット三世の挨拶」[編集]
- イザベル・モンバッサン伯爵夫人
- 声 - 谷育子
- 3年前に夫(伯爵)を殺害した犯人を見極めるために、モンバッサン家に伝わるエメラルドリング(テーパーバゲット型)を報酬にルパンに犯人探しを依頼する。
- ルパンとは旧知の間柄の模様でファーストネームで呼ばれる仲。
- マリー
- 声 - 石川由依
- イザベルのメイド係。
- ルパン(ジム・バーネット)の助手の役割を担う。
- フレデリック・オートレット
- 声 - 土師孝也
- 世界的に名を知られたソムリエであり、ジュエリーコレクター。
- コレクションに加えたいため、伯爵にエメラルドリングを売却するように迫っていた。容疑者の一人。
- アラン・ディボア
- 声 - 内田夕夜
- 伯爵の甥。現在は投資家。
- 過去に父親が事業に失敗し、多額の借金返済のため伯爵に支援を依頼するが、断られ、その後一家は離散している。容疑者の一人。
- ピエール・シュミット
- 声 - 牛山茂
- 警備システム開発会社の元社長。
- 伯爵にM&Aを仕掛けられ、社長の座を追われる。現在はパソコン修理業を営み、細々と生計を立てている。容疑者の一人。
- フィリップ・ド・モンバッサン伯爵
- 一代でフランスの警備システム会社を設立し、天才との名声をも欲しいままにし、政界への進出も噂されていたが、3年前にパリ郊外の公園をジョギング中に何者かに射殺される。
第19話「7.62mmのミラージュ」[編集]
- ミラージュ[注 3]
- 声 - 石塚理恵
- 超一流のスナイパー。
- アフリカ某国の内戦で両親が殺され、難民キャンプに入り養育される。その後、反政府ゲリラにキャンプを襲撃されたことを契機に、傭兵として従事する。ジルベルスタインによると正体は「女」だという。
- 愛用銃はGIAT社製「FR F2」スナイパーライフル[9]。
- 難病に犯されていたが、最終回では娘とともにルパンの活躍をパソコンで応援する姿が登場した。
- ジルベルスタイン
- 声 - 岩崎ひろし
- 不遜で初老の大富豪。連続無差別狙撃事件の首謀者であり、「ミラージュ」の雇い主。
- ルパンとは幾度となく死線を交わらせている因縁の間柄。そのことを揶揄してかルパンのことを「坊や」と呼ぶ。
- ミラージュの「娘」[注 4]
- 声 - 武田華
- ミラージュの娘。
- 母が病に侵され、欧州での治療が必要なために大金を必要としている。
第20話「怪盗銭形」[編集]
- ヴァコフ
- 声 - 山内健嗣
- ロシアのとある田舎町で活動する泥棒。
- 事故で記憶を失った銭形を保護し、仲間として働かせる。
- セリョーガ
- 声 - かぬか光明
- ヴァコフの相棒。
- 保護した銭形にモニエタ(ロシア語でお金、銭の意)という呼び名を付けた。
第21話 - 第24話「EPISODE IV」[編集]
- ブリジット
- 声 - くまいもとこ
- 『ルパン三世 PART4』に登場したニクスの三人の娘の一人。
- 本作ではPART4から少し成長した姿で登場している。
- レベッカ・ロッセリーニ
- 声 - 藤井ゆきよ
- 『ルパン三世 PART4』でのヒロインキャラクター。
- 本作では、トロール船を用意してルパン達に協力した。
- ダイアナ
- 声 - 岡本麻弥
- 1995年のTVスペシャル『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』でのヒロインキャラクター。
- かつての恩を返すため、ルパン達によって引き上げられた黄金の潜水艦でオルグ島にルパンたちを送った。
- ネズミ吉三
- 声 - 藤高智大
- ネズミ一族の残党。
- ルパンを応援するヒラメキ兄弟と殴り合いの喧嘩をするも、エンディングでは和解していた。
- ジャック・キング
- 声 - 中村浩太郎
- アメリカ合衆国大統領。
- ルパンによって石油会社との密約をヒトログ上に公開されてしまう。その後SHAKEHANZ社を国家解体を目論むとしてテロ組織に認定し、軍に攻撃を命じた。
用語[編集]
本項目では当シリーズに登場する各用語について説明する。
- ルパン・ゲーム
- チャップチップが考案し、インターネットを使ってルパンを捕まえるために開催したもの。これによりルパンは世界中の人々から追われるはめになるが、ゲームに参戦していた「ドローン・ファイター」の正体は不二子であった。
- ハッピー・デス・デイ
- 前述のルパン・ゲームに次いでマルコポーロが新たに始めたゲーム。ターゲットの死亡日を予想し、賭けを行う。
- ブワンダ共和国
- EPISODE Iの主な舞台となる国。正確な位置は不明だが地理的状況からアフリカ大陸に位置すると思われる。ICPOに加盟しておらず[注 5]、それを利用してルパン一味はこの国へと逃亡した。
- カルネ・ノワール(黒革の手帳)
- 治安総局やアルベールらが狙っていたポケットサイズの手帳。中にはフランスの司法・警察官僚の幹部がこれまで行ってきた不正や犯罪のすべてが記述されているという。
- パダール王国
- 南アジアの王国。SHAKEHANZ社と提携して国のIT化を推進する改革派とそれに反発する伝統派の反目が続いており、国の一部では電子マネー決済や自動運転車の導入が進んでいる。アメリカ合衆国の南アジア戦略の橋頭堡とされる。
- SHAKEHANZ社
- エンゾが創立した世界最大のIT企業。本社はタックス・ヘイヴンと呼ばれる南太平洋のオリグ島に置かれており、島内はビルや道路が整備され企業城下町の様を呈している。最終的には後述するヒトログの危険性から、アメリカ合衆国から国際テロ組織と認定され島ごと軍事制裁を受けてしまう。
- ヒトログ
- SHAKEHANZ社が提供する革命的SNS。AIの解析で膨大なデータからあらゆる人間に関する情報を割り出す。当初は世界各国で各種サービスに使用されていたが、ルパンが各国の機密情報を流したことで政治・経済的混乱を招いてしまい、ルパンの情報削除など交渉を行ったが決裂し、最終的に軍事制裁で破壊された。
スタッフ[編集]
- 原作 - モンキー・パンチ
- 監督 - 矢野雄一郎
- 副監督 - 酒向大輔
- シリーズ構成 - 大河内一楼
- 設定考証 - 白土晴一
- キャラクターデザイン - 横堀久雄
- 美術監督 - 清水啓一朗
- 美術デザイン - 山子泰弘、金森たみ子
- 色彩設計 - 山本智子
- 撮影監督 - 宮崎藍子、中小原明典
- 編集 - 堀場みどり
- 音響監督 - 清水洋史
- 音楽 - 大野雄二
- 音楽制作 - トムス・ミュージック、日本テレビ音楽
- 企画プロデュース - 加藤州平
- 企画開発 - 鈴木常泰[2]
- プロデューサー - 野崎康次、塩出正樹
- アニメーションプロデューサー - 堀川優子
- クリエイティブプロデューサー - 浄園祐[2]
- アニメーション制作 - テレコム・アニメーションフィルム
- 制作 - トムス・エンタテインメント
- 製作・著作 - ルパン三世PART5製作委員会
主題曲[編集]
本作では峰不二子役の沢城みゆきがエンディングテーマを歌唱する[10]。
- メインテーマ「LUPIN TROIS 2018 <ルパントロワ 2018>」
- 作曲・編曲 - 大野雄二 / 演奏 - Yuji Ohno & Lupintic Six
- 最終回ではエンディングテーマとして使用。
- エンディングテーマ「セーヌの風に…(Adieu)」
- 作詞 - BOUNCEBACK / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 演奏 - Yuji Ohno & Lupintic Six / 歌 - 沢城みゆき
- 最終回では使用せず。
各話リスト[編集]
話数 | エピソード | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 | ジャケットの色 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | EPISODE I | 大河内一楼 | 矢野雄一郎 酒向大輔 |
小山田桂子 | 高田洋一 白井裕美子 |
2018年 4月4日 |
青 | |
第2話 | ルパン・ゲーム | 矢野雄一郎 | 大賀まこと | 鹿島功光(総) 渡辺裕二 齋藤直子 |
4月11日 | |||
第3話 | 殺し屋は荒野に集う | 酒向大輔 | 山田卓 小山田桂子 |
高須美野子 野口寛明 |
4月18日 | |||
第4話 | 銭形の誇りと砂漠の埃 | 矢野雄一郎 | 大賀まこと | 鹿島功光(総) 渡辺裕二 |
4月25日 | |||
第5話 | 悪党の覚悟 | 佐野隆史 | 小山田桂子 | 垣野内成美 | 5月2日 | |||
第6話 | ルパン対天才金庫 | 酒向大輔 | 富沢信雄 山田卓 |
白井裕美子 高田洋一 |
5月9日 | ピンク | ||
第7話 | EPISODE II | その名はアルベール | 雑破業 | 富沢信雄 | 山田卓 小山田桂子 |
末永宏一 | 5月16日 | 青 |
第8話 | 黒い手帳は誰の手に | 大賀まこと | 鹿島功光(総) 北澤精吾 |
5月23日 | ||||
第9話 | "ルパン"を棄てた男 | 富沢信雄 友永和秀 |
富沢信雄 | 高田洋一 白井裕美子 |
5月30日 | |||
第10話 | 泥棒と泥棒 | 矢野雄一郎 | 土屋康郎 | 末永宏一 山川宏治 鈴木美咲 |
6月6日 | |||
第11話 | パブロ・コレクションを走れ | 大河内一楼 | 堂山卓見 中田博文 |
堂山卓見 | 中田博文 | 6月13日 | 赤 | |
第12話 | 十三代目石川五ェ門散財ス | 野島一成 | 佐野隆史 | 土屋康郎 | 末永宏一 田口麻美(補佐) |
6月20日 | ||
第13話 | EPISODE III | 弓と王女とテロリスト | 大河内一楼 | 矢野雄一郎 | 小山田桂子 | 高須美野子 野口寛明 |
7月4日 | 青 |
第14話 | 王国の盗み方 | 佐野隆史 | 野口寛明 高須美野子 |
7月11日 | ||||
第15話 | ルパンと彼女の関係 | 矢野雄一郎 | 髙田洋一 高須美野子 |
7月18日 | ||||
第16話 | 初恋の話をしよう | 佐野隆史 | 末永宏一 高須美野子 髙田洋一 |
7月25日 | ||||
第17話 | 探偵ジム・バーネット三世の挨拶 | 大倉崇裕 | 辻初樹 | 江副仁美 | 仁井宏隆 | 8月1日 | 緑 | |
第18話 | 不二子の置きみやげ | 綾奈ゆにこ | 佐野隆史 | 斉藤啓也 | 野口寛明 髙田洋一 |
8月8日 | 青 | |
第19話 | 7.62mmのミラージュ | 時雨沢恵一 | 宇都宮正記 | 山川宏治 野口寛明 |
8月15日 | |||
第20話 | 怪盗銭形 | 西田シャトナー | 辻初樹 | 仁井宏隆 高須美野子 末永宏一 |
8月22日 | 赤 | ||
第21話 | EPISODE IV | 時代遅れの大泥棒 | 大河内一楼 | 矢野雄一郎 | 土屋康郎 | 高須美野子 末永宏一 |
8月29日 | 青 |
第22話 | 答えよ斬鉄剣 | 矢野雄一郎 | 小山田桂子 | 稲手遥香 田口麻美 酒向大輔 |
9月5日 | |||
第23話 | その時、古くからの相棒が言った | 土屋康郎 | 酒向大輔(総) 野口寛明 高田洋一 |
9月12日 | ||||
第24話 | ルパン三世は永遠に | 矢野雄一郎 | 酒向大輔(総) 末永宏一 高須美野子 田口麻美 |
9月19日 |
補足事項[編集]
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劇中には過去のTVシリーズや劇場作品のオマージュが散見されるが、これらは脚本にはなく、絵コンテを担当するスタッフによるお遊び的要素の一つであるという[5]。
本項目では前述のオマージュやその他の補足点を述べる。
- 第1話「地下塔の少女」
- 冒頭にて、何者かがパソコンの画面でTV第4シリーズに登場したレベッカなどのキャラクターたちとルパンたちとの関係が描かれた関係図や、『ルパンVS複製人間』、『カリオストロの城』、TV第1シリーズの第1話「ルパンは燃えているか…?!」、TV第2シリーズの第143話「マイアミ銀行襲撃記念日」などの過去作品のシーン(構図が違うので流用ではなく新規作画)を閲覧していた。また、ルパン一行は『カリオストロの城』に登場したスーパーチャージャー付きフィアット・500に乗っており、本編と同じくカーチェイスでは途中でエンジンフードを上げ、シトロエン・2CVを追い抜くシーンが登場する。
- 第2話「ルパン・ゲーム」
- アジト内にて、ルパン、次元、五ェ門がもつ鍋を食べるシーンがあり、TV第2シリーズの第145話「死の翼アルバトロス」の冒頭と同様のやり取り[注 6]が描かれている。
- 第6話「ルパン対天才金庫」
- 冒頭にて、TV第2シリーズのオープニング4種類中のそれぞれ1シーン(静止画)が、ほぼ同じ構図かつ新規作画で描かれた。ただし、描かれた4つのシーンはTV第2シリーズであるため、本来は赤ジャケットだがうち3つは緑、ピンク、青のジャケットにそれぞれ変更され、ルパン、次元、五ェ門、銭形もそれぞれ『PARTIII』の衣装で登場し、アジトには他の三色のジャケットが掛けられていた。
- 不二子がルパンに灰皿を投げつける描写があるが、こちらも第2話同様「死の翼アルバトロス」における、飛行船「アルバトロス」内でのやり取りのオマージュで他にも他のアニメのパロディネタがいくつかあった。
- 金庫へ向かう途中のシーンで、ルパンら一味は『カリオストロの城』の中の礼拝堂で登場するシーンと同じく、ルパンが頭に包帯を巻き、次元と五ェ門に担がれる描写が登場する[注 7]。
- この回ではザ・ドリフターズのオマージュ要素が強く[注 8]、ヒラメキ兄弟のデザインや会話は『ドリフ大爆笑』のコントである「バカ兄弟」に準じているほか、ルパン役の栗田が志村けんやいかりや長介のモノマネを行うシーンもある。なお、続く第7話「その名はアルベール」でも、ルパンがいかりやの持ちネタである「だめだこりゃ」とつぶやく場面がある。
- 第11話「パブロ・コレクションを走れ」
- 衣装デザインにTV第2シリーズのものが採用されている。ストーリーは現代のルパンの回想というもので、一行は序盤と終盤にPART5の衣装で登場している。またTV第2シリーズのBGMのひとつである「デンジャラス・ゾーン」が使用されている。その後もいくつか赤のジャケットのルパンの話がある。
- 第17話「探偵ジム・バーネット三世の挨拶」
- 本編や副題のジム・バーネットとは、「ルパンシリーズ」の『バーネット探偵社』などでのアルセーヌ・ルパンの偽名の1つ。この作品ではTV第1シリーズや『カリオストロの城』での緑のジャケットのルパンの話になっている。
- 第18話「不二子の置きみやげ」
- TV第4シリーズもしくは本作での日常として描かれ、メインキャラクターの作画と衣装は第4シリーズのものが使用されている。また、大塚康生の胸像が何度か登場する。
- 第21話「時代遅れの大泥棒」
- 『PART4』に登場したニクスの娘、ブリジットがニュースのインタビュー映像に僅かながら再登場した。また「ヒトログ」のコメント欄に一部、過去作に登場した登場人物によるコメントが載せられていた。
- 第22話「答えよ斬鉄剣」
- 過去作においてルパンと五ェ門が対決しているシーンが数カ所[注 9]と、TV第1シリーズ前期のキャラクターデザインに拠った五ェ門が、新規作画で描かれた。また、先述の第21話同様「ヒトログ」のコメント欄にて、過去作に登場したゲストキャラクターが数人登場し、姿も描かれた[注 10]。
- 第23話「その時、古くからの相棒が言った」
- 『カリオストロの城』に登場した城の建物や古代ローマの遺跡、地下の迷宮が描かれているほか、本話で放送された次回予告ではTV第1シリーズ次回予告の締め台詞である、「チャンネルは決まったぜ!」の台詞が使われた。
- 第24話「ルパン三世は永遠に」
- 次元が車の屋根から身を乗り出して追っ手のヘリを撃墜した際には『カリオストロの城』冒頭のカーチェイスのシーンと同じポーズで「やったあ!」と叫んでいる。原作では普段のルパンの顔もマスクで仲間や銭形すらも本当の素顔を知らないという設定があり、本作で初めてアニメのルパンも普段の顔もマスクである設定が使われ、それを見た不二子やその場にいたアミやエンゾはこれには驚いていた[注 11]。素顔は影で隠れて見えない形になっている。
放送局・配信元[編集]
特記のない局は全て日本テレビ系列。放送各日の該当枠前後の編成や各局の都合等により変更の場合あり。
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [12] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2018年4月4日 - 9月19日 | 水曜 1:29 - 1:59(火曜深夜) | 日本テレビ | 関東広域圏 | 制作局 『AnichU』第1部 |
2018年4月5日 - 9月20日 | 木曜 1:29 - 1:59(水曜深夜) | 北日本放送 | 富山県 | |
2018年4月6日 - 4月27日 2018年5月4日 - 9月27日 |
金曜 2:29 - 2:59(木曜深夜) 金曜 1:29 - 1:59(木曜深夜) |
札幌テレビ | 北海道 | |
2018年4月7日 - 9月22日 | 土曜 1:59 - 2:29(金曜深夜) | 中京テレビ | 中京広域圏 | |
2018年4月8日 - 9月23日 | 日曜 2:20 - 2:50(土曜深夜) | 静岡第一テレビ | 静岡県 | |
2018年4月8日 - 9月30日 | 日曜 2:25 - 2:55(土曜深夜) | 福岡放送 | 福岡県 | [注 12] |
2018年4月10日 - 6月19日 2018年7月3日 - 9月24日 |
火曜 2:59 - 3:29(月曜深夜) 火曜 2:14 - 2:44(月曜深夜) |
読売テレビ | 近畿広域圏 | 『MANPA』第3部 『MANPA』第2部 |
2018年4月13日 - 9月21日 | 金曜 1:44 - 2:14(木曜深夜) | テレビ信州 | 長野県 | |
2018年5月8日 - 10月16日 | 火曜 2:05 - 2:35(月曜深夜) | 日本海テレビ | 鳥取県・島根県 | |
2018年5月18日 - 11月2日 | 金曜 21:30 - 22:00 | 日テレプラス | 日本全域 | CS放送 リピート放送あり |
2018年6月10日 - 12月2日 | 日曜 1:05 - 1:35(土曜深夜) | 山梨放送 | 山梨県 | |
2018年7月24日 - 10月22日 2018年10月26日 - 2019年1月4日 |
火曜 1:34 - 2:04(月曜深夜) 土曜 2:19 - 2:49(金曜深夜) |
ミヤギテレビ | 宮城県 | |
2018年8月4日 - 2019年1月19日 | 土曜 1:59 - 2:29(金曜深夜)[注 13] | 長崎国際テレビ | 長崎県 | |
2018年10月10日 - | 日曜 4:10 - 4:40(土曜深夜) | 福島中央テレビ | 福島県 |
インターネットではHulu、あにてれ、アニマックスオンデマンド、アニマックスon PlayStation、アニメ放題、Amazonビデオ、GYAO!ストア、GYAO!、J:COMオンデマンド、ShowTime、TSUTAYA TV、dアニマックス、dtv、ドコモ・アニメストア、ニコニコチャンネル、ニコニコ生放送、日テレオンデマンド、Happy動画、バンダイチャンネル、ビデオパス、ビデオマーケット、フジテレビオンデマンド、みるプラス、U-NEXT、Rakuten TV、ひかりTVにて配信。
その他関連メディア[編集]
BD / DVD[編集]
巻 | 発売日[13] | 収録話 | 規格品番 | |
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BD | DVD | |||
Vol.1 | 2018年7月25日 | 第1話 - 第5話 | VPXY-71614 | VPBY-14713 |
Vol.2 | 2018年8月22日 | 第6話 - 第10話 | VPXY-71615 | VPBY-14714 |
Vol.3 | 2018年9月19日 | 第11話 - 第15話 | VPXY-71616 | VPBY-14715 |
Vol.4 | 2018年10月24日 | 第16話 - 第20話 | VPXY-71617 | VPBY-14716 |
Vol.5 | 2018年11月21日 | 第21話 - 第24話 | VPXY-71618 | VPBY-14717 |
第1巻の数量限定・プレミアム先着購入特典として、『ルパン三世』原作誕生50周年記念作品「ルパンは今も燃えているか?」DVDと、PINコード付き50周年記念オリジナルハコスコが同梱されている[14]。
サウンドトラック[編集]
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
2018年5月9日 | ルパン三世 PART5 オリジナル・サウンドトラック「LUPIN THE THIRD PART V〜SI BON! SI BON!」 | VPCG-83526 |
ルパン三世 PART5 オリジナル・サウンドトラック「THE OTHER SIDE OF LUPIN THE THIRD PART V〜FRENCH」 | VPCG-83527 |
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ ただし、『TV第4シリーズ』での青のジャケットよりも若干明るくなっている(ネクタイも赤からピンクに変更)。
- ^ EDクレジットでは「マック」と表記。
- ^ EDクレジットでは「ミラージュ母」と表記。
- ^ EDクレジットでは「ミラージュ」と表記。
- ^ 加盟していない理由はルパン曰く、国自体が巨大なヤクザだと銭形に説明しており、実際に軍の司令官がルパンゲームの配当金を目当てにルパンの殺害を命じるほどである。
- ^ ただし、「死の翼アルバトロス」においてはすき焼きを食べており、五ェ門もこの時はビールだったが本作では日本酒に変更されている。
- ^ カリオストロの城では偽者であったが本作は傷だらけになった本人で当時いなかった不二子も乗っている
- ^ ルパン三世の初代声優である山田康雄は、ドリフターズに演技指導を行っていたことがある。
- ^ TVシリーズのパラレルワールドもしくはルパンのでっち上げであるはずのファーストコンタクトでの決闘も過去の出来事として描かれていた。
- ^ 第1シリーズ第8話のMr.ゴールド、第17話の星影銀子、第2シリーズ第144話のナンジャ・モンジャ兄弟、第3シリーズ第1話のスターモーなど。
- ^ なお、次元だけはルパンが不二子の元へ向かう際、素顔を知っているかのような素振りを見せていた。
- ^ 第20話から最終話は、2018年8月25日放送の24時間テレビ 「愛は地球を救う」放送の為、1週遅れとなった。
- ^ 初回のみ土曜 2:29 - 2:59(金曜深夜)にて放送。
出典[編集]
- ^ “TVアニメ『ルパン三世 PART5』2018年4月、日本テレビにて放送/Hulu他にて配信決定”. アニメイトタイムズ (アニメイトラボ). (2018年1月16日) 2018年3月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “「ルパン三世 PART5」 連続インタビュー企画【第1弾】” 2018年9月30日閲覧。
- ^ a b 『月刊ニュータイプ』2018年5月号107ページ。
- ^ a b “「ルパン三世 PART5」脚本に豪華7名!「キノ」時雨沢恵一や「FF」野島一成ら参加”. アニメアニメ. (2018年5月8日) 2018年5月8日閲覧。
- ^ a b “脚本家情報を追加解禁!!”. アニメ公式サイト. (2018年5月8日) 2018年5月8日閲覧。
- ^ “「ルパン三世 PART5」に上川隆也が出演 ルパンの“新たな敵”として立ちはだかる”. アニメハック. (2018年6月13日) 2018年7月11日閲覧。
- ^ [https://lupin-pt5.com/special-2 “「ルパン三世 PART5」 連続インタビュー企画【第2弾】”] 2018年9月30日閲覧。
- ^ 第9話で彼もまたルパン三世候補であったことが明かされる。また、ダンドレジーはアルセーヌ・ルパンI世の母親の姓であり、本作のダンドレジーもルパン一族の血縁者である。
- ^ sigsawaの2018年8月17日のツイート、2018年9月15日閲覧。
- ^ “『ルパン三世 PART5』EDテーマは、峰不二子役・沢城みゆきさんが初歌唱”. アニメイトタイムズ (アニメイトラボ). (2018年2月20日) 2018年3月7日閲覧。
- ^ “NEWS「放送局情報を解禁」”. 『ルパン三世 PART5』アニメ公式サイト. ルパン三世 PART5製作委員会. 2018年3月7日閲覧。“ON AIR|アニメ「ルパン三世PART5」公式サイト”. 2018年3月13日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2) (PDF)”. 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2018年10月24日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2018年10月24日閲覧。
- ^ “沢城みゆきさんが歌う『ルパン三世 PART5』ED映像が解禁! OP映像もノンクレジットで公開中”. アニメイトタイムズ (アニメイトラボ). (2018年4月3日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ “特典情報”. VAP (2018年4月4日). 2018年4月12日閲覧。
外部リンク[編集]
- ルパン三世 PART5 アニメ公式サイト
- TVアニメ「ルパン三世 PART5」公式 (@Lupin_Pt5) - Twitter
- 『ルパン三世│LUPIN THE 3RD』 PART5 - YouTubeプレイリスト
日本テレビ 水曜1:29 - 1:59(火曜深夜)枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
上田晋也の日本メダル話
【日曜17:00 - 17:25に枠移動・縮小】 |
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