それでも世界は美しい

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それでも世界は美しい
ジャンル 異世界ディスティニーロマンス
少女漫画
漫画
作者 椎名橙
出版社 白泉社
掲載誌 花とゆめ
レーベル 花とゆめコミックス
発表号 2009年7号・13号、2011年19号
2012年2号 -
巻数 9巻(2015年1月20日現在)
アニメ
原作 椎名橙
監督 亀垣一
シリーズ構成 藤田伸三
キャラクターデザイン 夘野一郎
音楽 山下康介
アニメーション制作 studioぴえろ
製作 王室会報誌編集部
放送局 #放送局を参照
放送期間 2014年4月 - 6月
話数 全12話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

それでも世界は美しい』(それでもせかいはうつくしい、Still world is beautiful)は、椎名橙による日本漫画作品。

概要[編集]

感動×愛×ファンタジー。太陽と雨が一つに合わさる、光と雨のディスティニーロマンス。


花とゆめ』(白泉社)にて3回の読み切りを発表後、2012年(平成24年)2号から連載開始。単行本は「花とゆめコミックス」(同)より2015年(平成27年)6月の時点で既刊10巻である。

2014年4月から同年6月までテレビアニメが放送された。

あらすじ[編集]

少雨化が進んで降雨量の減少が続く世界。を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女ニケ・ルメルシエはジャンケンで負けてしまい嫌々ながらも国のため、「晴れの大国」の太陽王リヴィウス一世に嫁ぐことに。しかも、即位して3年で世界を征服したと聞いたが、会った相手はなんとまだ子供であった。更には、退屈だから雨を降らせろと要求され反発するニケ。しかし、共に危機を乗り越え信頼を深め、ニケは自らの意志でリビ(リヴィウス)のそばに留まることを決意する。互いに愛し合い支え合いながら、共に歩むニケとリビ。やがて2人は正式な婚約者となり、運命の輪が回り始めるのだった。

リビの誕生日を祝う生誕祭が近づく頃、暗黒時代の闇を背負う一団が密かに大国の城下に集う。大国に滅ぼされた国々の生き残りや反大国派「カラオス会」が動き始め、お互いに敵同士と知らずに故国・氷の王国を滅ぼされた第1王女ウルスラと太陽王の婚約者であるニケは友人として交流を深めるが、ニケの素性を知りウルスラは接触を断ってしまう。

登場人物[編集]

晴れの大国[編集]

主要人物[編集]

ニケ・ルメルシエ
- 前田玲奈
本作の主人公。東方にある貧乏な鎖国国家「雨の公国」の第四公女。四人姉妹の末娘。緑の瞳・茶髪を持つスタイル抜群の少女。一人称は「私」だが、リビ(リヴィウス一世)や親しい者に対する二人称は「お前」、もしくは名前で呼び捨てであり男言葉で話しており、かなりガラが悪い。
「雨の公国」の自治を認めることと引き換えに太陽王であるリビの元に嫁ぐも高慢な彼に腹を立てて反抗的な態度をとって逆に気に入られ妻として迎え入れられ、彼の隠された優しさや脆さに触れ恋心を抱くようになり相思相愛となって自らの意志で彼の元に留まった。ニールからはリヴィウスの「精神安定剤」として頼りにされており、彼が自分の寝所に潜り込んでくることに辟易しているが、ニケ自身の寝相はかなり悪いらしい。
型破りな性格とリビとの年齢差・身長差、そしてド田舎の小国の姫という立場ゆえに貴族や同盟国の大使や宮廷の人間たちからは疎まれ蔑まれることが多い。しかし、強い意志と努力によって周囲の反感を乗り越え、対立していた相手と和解することも珍しくない。特に、リビの重臣であるバルドやニール、アニメ版では元老院からも絶対的な信頼を置かれている。
一国の王女であり「世界王の妻」となる身であるが、そのことを鼻にかけない。活発なおてんば娘で堅苦しいことが苦手。大国でのマナーやダンスを知らずに嫁いできたためニールが教育しているが、よくさぼっては城下に脱走しその都度叱られる。しかし、それゆえに城下の人々には顔が知れ渡り「リヴィウス王を変えた姫」として慕われ人気がある。
普段は雨の公国の人民服を着ており華やかさはなく、がさつなので山猿と称されるが、正装で着飾れば皆が見とれるほどの美しさを放つ。普段は腰ほどまである長い茶髪をストレートにしているが、ダンスを踊る時や式典に出席する際には結っており、その際の髪型はいつも違っている。
王家全員が天候を操る能力を持ち、特に「アメフラシ」と呼ばれる雨を降らせる能力に特化している中で、自身は幼い頃は王族でありながら雨を呼ぶことが出来なかったため、祖母トハラの指導の下、血の滲むような修行を受けて雨を呼べるようになり公国一の歌い手になった。しかし、それゆえに公国の秘術を受け継ぐべき存在としてリビとの仲を引き裂かれそうになったこともあるが、雨の公国で結婚式を挙げて正式に嫁入りを認められた。作中、登場はしていないもののリビの元に嫁ぐ以前から許婚と思しき人物がいたらしい。
隙だらけで異性に対する警戒心が欠落しているため、リビの嫉妬と怒りを買うことが多い。しかし、本人はリビを一途に想っており、誰かに求められることはあれど、その想いに応じたことは一度もない。また、相手の言葉の真偽を見極め、その裏に隠された真意を見抜く力は十分備わっており、バルドに言い寄られた際には迷うことなく彼を拒絶してリビとバルドを和解へと導いた。
氷の王国の一件でリビが幸せになることから逃げいていることに気づき、周囲の協力で光に満ちた未来に行こうと誘う。ウルスラとカラオス会が仕掛けた毒の煙を打ち消すために雨を呼ぶが、リビを庇って受けたウルスラの刃に塗られた毒が原因で制御を失い倒れてしまう。
リヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア
声 - 島﨑信長、幼少期 - 工藤晴香
「晴れの大国」の少年王リヴィウス一世。愛称は「リビ」。先の国王レオニダスIII世 と肖像画を見る限りでは仲の良い側室シーラとの間に生を受けた庶子だが、父親に似ていると言われるのを嫌がっている。即位して僅か3年で世界征服を果たした世界王。黒眼・黒髪の11歳の少年。父親似。着道楽。音痴(バルド談)。
元々は王位に興味のないおとなしい少年だったが、下層階級出身の母親を暗殺されたことで冷血で無慈悲な太陽王へと変貌する。ニール曰く「欠けた心を埋めたい一心のウサ晴らし」で世界征服を果たす。式典や謁見、相手を脅す際の一人称は「余」だが、「私」や「俺」になることも。普段の一人称は「俺」であり、言葉遣いはかなり悪い。
晴れ続ける天候に飽き、雨を見たいという理由で雨の公国に自治を認める代償として姫を1人寄こすよう要求した。当初は退屈しのぎで反抗的なニケを妻として迎え入れたが、敵対派閥に暗殺されそうになったところをニケに救われる。それ以来ニケを必要とし手放せなくなり、心の大部分をニケに依存しており、ニケの危機とあらば禁を犯すことや異国の地にまで駆けつけることも厭わず、命の危険を冒すことすら顧みない。貴族たちから何かと蔑まれるニケを守り、気にかけている。また、性格の面においても変化がみられ、ニケと出会ってからは「許すことができる王」になっている。しかし、それ故にニケに嫌われることを一番恐れ、父親のことや思い出して血が逆流する様になるようなことは徹底的にニケに隠している。
母親の死後は薬が無ければ眠れなくなっていたが、ニケの寝所に潜り込むようになってからは薬が無くても眠れるようになった。何故か眠る際は全裸であるため、「服は着てくれ」とニケに言われている。しかし、まだ実質的な夫婦ではなく、ただ一緒に寝ているだけで夜の営みは皆無である。
孤児院の同じ年頃の子供達よりも身長が低いことを悩み、密かに体を鍛えたり身長が伸びるよう努力していた。成長期ゆえに少しずつ成長しているらしく、採寸したばかりなのに衣装が少々きつく感じるようになった。
太陽王としての仮面を被りニケの夫としての面子を維持するが、本来は非常に嫉妬深い性格であり、ニケとほぼ2人きりになると一個人に戻り、彼女の警戒心の無さなどに対する怒りを露わにすることもある。スラン(ウルスラ)の出現により、暗黒時代の心の傷が表出し“黒リビ化”する。ニケを救うため、惑いの森の奥に住む大魔女カッサンドラの元に単身で向かう。
ニール
声 - 杉田智和
太陽王の首席秘書官でリビ(リヴィウス)の理解者。銀髪・紫瞳の男性。下縁メガネをかけている。リビ限定で慢性的にオカン病患者。
ニケを「山猿のような姫」と言っているが、それでニケを蔑むようなことはなくリビの「精神安定剤」として頼りにしている。
リビに重用されるようになったのは大戦の終結間際のことだったため、先王やリビの触れられたくないことを直接は知らないもののニケの存在がリビを支え、国に安定をもたらしていることを理解している。そのため、2人の良好な関係が崩れてしまうことを恐れている。
リビの考えることに関してはお見通しであるが、逆にニケの感情に対しては鈍感な様子。
超スパルタでとても楽しそうにニケをしごき、たびたびレッスンをさぼって町へ行ったり公務逃亡したりするニケを叱り鎖に繋いでの指導を行うが、貴族たちから蔑まれることの多いニケを心配し何かと気にかけている。
バルドウィン・シシル・イフリキア
声 - 櫻井孝宏
「晴れの大国」の先王レオニダスIII世の末の異母弟で、リビ(リヴィウス)の叔父。金髪・金瞳の青年。年が離れており母親も違うため、彼にとって先王は兄という実感がない。作中でリビの唯一の血縁者。愛称は「バルド」。
リビが即位した際には宰相を務めていたが、ある日、突然出奔し吟遊詩人となった。
嘗てはその派手な外見と人に心の内を見せない様から「宮廷の花」「太陽」などと呼ばれていたが、それは自身で敢えてそうあるように意識してのことで、本来は物静かで思慮深いため「月」の方がイメージらしい。
リヴィウスの亡き母シーラに想いを寄せていたため、彼女が暗殺された後、リヴィウスを守るため彼を王位に就け自身は宰相を務めていたが、リビが心を失くしてしまったことに耐え切れずに彼の元を去った。リビが婚約したことを知り、妻となるニケを見定めるために「晴れの大国」に帰る。その後、ニケの計らいによりリビと和解、再び宰相に任じられた。
かなりの長身であるため、身長のことで悩むリビがニケの他に彼女よりも一層悩みを知られたくない相手である。女癖が悪い。まだ子供である甥の背中に隠れる等、非常に情けない姿を晒してしまうこともある。再び宰相となってからは、ニケとリビの良き理解者となっているが、それと同時によく2人をからかっている。自身を「歩く下半身」と呼んで嫌うルナが大の苦手。
見た目はとっても不味そうなのに、食べると美味しい料理を作りたがる。リビ曰く「変なスイッチが入ってしまった」。

神官庁[編集]

ラニ・アリステス
声 - 浪川大輔
第4-6話登場。神官。30歳。趣味は、刺繍。
異民族であったシーラやその息子であるリビに悪意を抱いている。嘗てリビが神官庁に粛清を敷いたことを恨みに思い、試練に乗じてニケ暗殺を目論むがリビの乱入により失敗し、日輪交換の儀において自らの罪を認める。この時、死を覚悟していたが、リビとニケの婚約を承認することを条件にニケに助命される。
ランダ
声 - 大西健晴
第5-6話登場。神官。ニケを暗殺するための刺客としてアリステスに地下神殿に差し向けられるが、リビに阻まれ負傷する。
ラニ・レアータ
声 - 竹口安芸子
第6話登場。女性神官。病中の大神官に代わり、リビとニケの日輪交換の儀を務めた。嘗てリビが神官庁に粛清を敷いたことに対して自分達にも非があったことを認めて、日輪交換の儀の後、2人の婚約を直接大神官に取り合った。

その他の人々[編集]

シーラ
声 - 潘恵子
故人。先王レオニダスIII世 の側室でリビの母親。元は少数部族の娘で、下層階級の出身。国王の個人的な感情により生きていられる身の上の側室とその庶子であったため、物語開始時より3年前に暗殺された。バルドから好意を寄せられていたため、暗殺される前に息子を彼に託した。リビに守りの指輪を遺していった。その後、この指輪は婚約指輪としてニケに渡されるが刺客により真っ二つに壊され、そのうちの半分をニケが首から下げている。何故か顔がマトモに描かれたことは漫画・アニメと共通して無かったが、第50話「桎梏」で初めて森の中の白金の塔に唯一残されたレオニダスIII世と並んだ肖像画で、その素顔がレオニダスと共に明確に描かれた。
フェラーラ公
声 - 藤城裕士
国務大臣。ニケのことを蔑むが、リビに叱責され、また披露宴でのニケの姿に目を見張る。
ローサ
声 - 井口裕香
第4話登場。小ラニ・テウスの法衣にワインをこぼしてしまい手打ちされそうになったところを、ニケに救われた下働きの少女。ニケを孤児院に案内し、リビの支えになってほしいと伝えた。
ヴィオレタ・ルートウィック
声 - 佐藤ゆうこ
城下町の宿屋「小鹿亭」の女主人。年の離れた妹がいる。王立アカデミーきっての秀才。ニールが記録を塗り替えるまでの最年少卒業者で、2度も飛び級しバルドをおさえてアカデミーを首席で卒業した。馬術や喧嘩も秀でている。復讐を企む氷の王国の王女ウルスラに気づくも彼らに捕らわれた際、大国の人間ゆえにこの国に生活があって大切な人が沢山いるため、それを脅かす存在を見過ごすことは出来ないと言い放った。しかし、その間の記憶は薬物を投与されて曖昧である。
ビニシウス
第40話「大国の日々」より登場。レオニダスIII世の代からの臣下。別名「鉄仮面のビニシウス」でバルドは「ビニシー」と呼ぶが、ニールは「ビニシウス様」と様付けである。しかし、役職等の詳細は不明[注 1]。言いづらいことでもズバッと言い放ち、空気を読まない主義。黒リビ発動後、極端に行動を制限されて虜囚のような生活になったニケを森の中の忘れられた白金の塔に連れていってリビの両親の肖像画を見せ、大国の闇に纏わる歴史ついて説明した。確かに多くの国を滅ぼしたが、父王が戦端を開いた戦いを引き継いだリビは早期終戦に導いたという事実を否定すべきではないと語り、何事も多角的に捉えることが大切だと説く。
庭師[注 2]
王宮の庭の世話をしている。湖の王国出身。
ベラ卿
大国七大貴族の1人だが、反大国派カラオス会に名を連ねている。動機は、その方が楽しいから。
レオニダスIII世
「晴れの大国」の先の国王。リビの父、バルドの異母兄。黒髪と容貌だけでなく何でも自身の思い通りにならなければ気が済まない性格までリビと瓜二つで、肖像画に描かれた姿はリビを年取らせて髭を生やした感じ。ビニシウスが評して曰く「現王は本物のガキだが、先王はガキのまま大人になった」とのことである。リビが氷の王国を含めた国々を滅ぼした事の発端、北方周辺地域の侵略戦争を引き起こした張本人。少雨化により年々降雨量が減少する世界を憂い、大国より北方に豊富にある水を故国に齎そうとしてのことだった。志半ばに他界して混乱した世界が残されたが、リビにより秩序は回復された。黒リビ化した息子に“パパと同じことをするんだね”と囁く声が聞こえるほど、彼の中でその存在は強く刻まれている模様。好き勝手に生きた人物だが、リビが白金の塔にシーラ妃に関わるモノを封印したこともあり、静かで読書が捗るとたまに訪れるビニシウスを除いて顧みる人間はいなくなってしまった。

アニメオリジナルキャラクター[編集]

ミーナ
声 - 浅川悠
大国の港町レピオンで暮らす少女。宿屋の近くで倒れていたニケを家に引き入れた。ニケと間違われて誘拐されるが、ニケに救出される。
リーザ
声 - 加藤英美里
ミーナの妹。人懐っこく、おちゃめな性格。
宿屋の主人
声 - 宇垣秀成
ミーナとリーザの父親。宿がいっぱいだったためにニケの宿泊を断ったが、宿屋の近くで倒れていたニケに自宅で食事を振舞った。
ボコータ
声 - 沼田祐介
町のチンピラ。子分のデコンスと2人で素性も知らないままニケを誘拐して金儲けしようと企むが、誤ってミーナを誘拐してしまい彼女を助けに来たニケに倒される。ニケを王都ギニタリクスに送り届けたが、その後、デコンスと共にそこに残って悪事を働いていたところをニケに見つかる。最終回では、デコンス共々にミーナとリーザの宿屋の従業員になっていた。
デコンス
声 - 白鳥哲
ボコータの子分。背は高いが、気が小さい。
ランラ、スーニャ、ミキア
声 - 青木瑠璃子(ランラ)、大塚みずえ(スーニャ)、佐武宇綺(ミキア)
「晴れの大国」でのニケの身の回りの世話係。ニケのドレスアップが何よりの楽しみ。
  • ランラ:引っ詰めにした茶髪に、紫色の瞳をした女性。
  • スーニャ:灰色の髪に、下縁メガネをかけた中年女性。ランラやミキアよりも背が低い。
  • ミキア:茶髪に、オレンジ色の瞳をした女性。
ラトクリフ、ヴォーダン、ケイツビー
声 - 富田耕生(ラトクリフ)、池田秀一(ヴォーダン)、二又一成(ケイツビー)
「晴れの大国」で先代の頃より仕えている重臣。リビの助言役であり、彼ら4人が決定したことは『四神の声』と畏怖され、何人たりとも逆らうことは許されない。しかしながら、そうしたシリアスであるはずの会議においても3人は主にニケや女性の胸のことばかり議論している。ウルスラとカラオス会の襲撃が起こったリビの生誕祭の頃、原作漫画にも登場した。
  • ビンセント・ラトクリフ:スキンヘッドで、あごひげを生やした老人。この世のすべての人脈に通じており、善悪問わずあらゆる組織から一目置かれている。
  • グラハム・ヴォーダン:長い白髪で、白い鼻ひげとあごひげを生やした老人。『戦略の神』と謳われており、戦死者0人だったゼウス島攻略で有名。
  • アレン・ケイツビー:黒髪に、黒い鼻ひげを生やした老人。『兵器の神』と謳われており、他国に先んじて爆裂火薬の調合を成功に導いた。
ジャイナ
声 - 乃村健次
王宮付き料理人。がっしりした体躯の持ち主。リビやニケの食生活を支える。
ミランダ
声 - 沢海陽子
王室会報誌の記者。茶髪で、下縁メガネの女性。私生活よりも仕事命で、年に一度の発行に全力を注いでいる。
カール
声 - 大西健晴
大国一の衣装デザイナー。黒髪、サングラスに杖を突いた男性。ニケの装いを美しく見せるため、姿勢や振る舞いを厳しく正す。

雨の公国[編集]

ニケ・ルメルシエ
#晴れの大国を参照。
トハラ
声 - 横山智佐
前公王。しかし、未だに実権を握って現公王たる娘婿をお飾りにしている。
15歳で王位に就き醜い争いに巻き込まれるのを防ぐため、国を鎖国化した。公国の人間にとっては精神的支柱であり、王位を譲った後も実質的な統治は彼女がしている。そのため、自身の判断基準を優先し、他者の意思を軽んじる傾向にある。
ニケとキトラを含めて、5人の子供を育てた。ニケにとっては祖母であり育ての親であり、アメフラシの師匠でもある。
諸国漫遊から帰ってきた後、ニケが「晴れの大国」に嫁いだことを知り危篤と偽ってニケを公国に呼び戻し、ニケとリビを引き離そうと計画した。しかし、世界王になったからニケ1人などどうでもいいだろうとリビのニケに対する想いの深さを侮ることで自分達こそがニケをたいした価値もないと見下していたため、賭けに敗れて逆に2人の間に他人が入り込むことのできない強い絆があることを思い知る。事件後、暫くは訪ねてくるニケを追い払い逃げまくっていたが、ニケの嫁入りを認めて「雨おくり」でニケの旅立ちを見送った。しかし、最後まで謝罪の言葉は無かった。
ミラ、ニア、カラ
声 - 伊瀬茉莉也(ミラ)、茅野愛衣(ニア)、寺崎裕香(カラ)
第1・2・3公女。ニケの姉たちで、にぎやか姉妹。当初は、ニケが嫁入りしたことを面白がっていた。いずれも未婚。
  • ミラ:第1公女。茶髪のロングヘアーに、大きなイヤリングをしている。母親似。ニアとは仲が悪い。トハラの計略に反発しながらも傍観したことを恥じ、事件後、ニアとともにリビに謝罪する。
  • ニア:第2公女。緑がかった長い髪をポニーテールにしている。四姉妹の中で唯一、父親似。ミラとは仲が悪い。トハラの計略に卑怯さを感じつつも、逆らうことができずに傍観していた。
  • カラ:第3公女。髪は、茶髪のベリーショート。四姉妹の中で一番貧乳。母親似。公国の中では唯一トハラの命令ではなく、自分の意思で動く自由人。歓迎の宴で十八番「公国は今日も雨だった」を披露した。トハラの計略を知り、リビの逃亡を助けた。カラオス会の襲撃直後、毒で倒れたニケの元に駆けつけた。
キトラ
声 - 近藤孝行、幼少期 - 小林真麻
ニケの従兄。カラと同じ年齢。
両親とは幼い頃に死別し、以来、ニケと共にトハラに育てられて兄妹同然だった。王族でありながら雨を呼ぶことができず、トハラの指導で雨を呼べるようになったニケを崇拝している。トハラと諸国漫遊をしていたため、ニケがリビの元に嫁いだ際には公国に居なかった。
ニケに恋心を抱いていたため、彼女の婚約者であるリビに嫉妬し、トハラの策略に手を貸してニケを黒蓮の塔に監禁した。しかし、塔から脱出しようと必死になっているニケを見かねて、彼女を塔から出した。事件後、リビに言いたいことをぶつけ和解した。
テテル・ルメルシエ
声 - 桜井敏治
ニケの父親である「ぱぱ王」。リビの岳父。公王だが、婿養子であり国の統治はトハラが行っているため、名ばかりの王である。
アキ
声 - 井上倫宏
雨の公国の王族の1人で、トハラの甥。トハラの命令で急遽リビに侍従として付き、監視する。リビに暗示をかけようとしたが、逆に見抜かれ失敗した。カラによれば暗示等の精神的な方面の力に関しては公国一である。
イラハ
声 - 富沢美智恵
公王妃でニケの母親。トハラの娘。目を見張るほどの美貌の持ち主。身体が弱く、普段は病床に臥せっている。
ニケを出産した際にひどく体を壊し、以来、雨も殆ど呼べなくなった。
若いころは、西海岸のフレバー香るような美女でかなりアクティブな人物だった。20歳の時に、母親であるトハラの反対を押し切りテテルと結婚した。

湖(ウミ)の王国[編集]

湖の王国の大使
声 - 私市淳
第2話登場。ニケのお披露目会のため「晴れの大国」に招かれていたが、ニケのことを「陛下のお暇つぶし」等々と言って蔑んでリビの不興を買う。お披露目会当日、ニケに魅了されたことがルナの嫉妬の元となる。
アマルナ・ルイラサエル
声 - 松岡由貴
第一王女。愛称は「ルナ」。リビの幼馴染で自称・婚約者。幼い頃からリビに片想いだったが、彼が心を見失った時、ショックで暫らく距離を置いていた。
リビとニケの婚約を知り、再びリビに会いにやって来る。自国の大使がニケに魅了されたことと彼女がリビの婚約者であることに嫉妬し、ニケと「雨の公国」を蔑み彼女に対し何かと嫌がらせをする。しかし、ニケの心を挫くつもりで挑んだ決闘で、逆にニケのリビに対する強い想いを知り、「この女(ニケ)には絶対敵わない」ということを思い知る。結果的に、決闘にも敗れ負けを認めて身を引いた。
リビを巡りニケと対立したとはいえ根は心優しい純粋な少女で、クロードとの婚約に反発してニケとリビに助けを求めに来た頃にはニケとは良き友人関係になっている。クロードとの婚約を破棄するために向かった無人島で、クロードと心を通わせ彼の人柄を知る。島から脱出した後、クロードに関する噂の真相を聞かされて彼を信じようと心に決め、彼に対する自身の恋心を肯定してクロードとの婚約を継続する。
アクニ
下働きの女性。
ルナに従って晴れの大国にやってくる。ルナが昔からリビのことが好きだったことを知っている。後にルナと共に湖の王国に帰った。
ニケとリビが湖の王国を訪れた際には、ニケの男装を手伝った。
テーベ
第二王子。ルナの兄であり、良き理解者。
少女趣味で不甲斐ない自分に、劣等感を抱いている。そのため、決闘でクロードを負かしたニケを「素晴らしく男らしい」と言って慕う。姉が麻薬密売に手を染めたガリラヤ大臣に人質にされた際、ニケの協力で隙をついて大臣を倒した。
ガリラヤ
国王夫妻が放蕩三昧で統治を放棄したも同然のため、政治を一手に引き受けていた大臣。実は、クロードが密かに捜査していた麻薬事件の黒幕。
メンフィス
第一王子。ルナとテーベの兄。研究気質でオタク。
留学中で、ニケとリビが「湖の王国」を訪れた際には不在だった。2人が帰国するのとすれ違いに家族の元に戻って来た。

砂の皇国[編集]

イラーダ・キ・アーク
第一皇太子。仇名は、雷帝。強面だが、瞳は宝石のような真っ青な色をしている。
病中の国王に代わり、国を取り仕切っている。実利主義で排他的、自国の利益のためなら手段を選ばない。自尊心を傷つけられれば、どの国であっても全力で報復する。しかし、その裏では民を想い、自らを犠牲にし続けている。国賓として「晴れの大国」を訪れた際、国賓であろうとも許されない太陽王のプライベート空間に勝手に踏み込むという非礼を働く。
ニケに恋心を抱き砂の皇国に永遠に留まらせ結婚したいと願う。しかし、その際に「太子」としての立場を利用し彼女を迷わせてつけ込もうとしたことをファラハに指摘され、嘗て見限った母と同類であることを悟り、ニケに対する恋を諦めて彼女を迎えに来たリビにも謝罪した。国や民よりも先にまず自身が愛し幸福になろうと決意し、徐々に前向きな姿勢に改めようと努力するようになる。
ファラハ
イラーダの従者の1人。色黒の少女で、一人称は「俺」。作中登場するイラーダの従者の中では唯一の女の子で、一番ケンカっ早い。
太子に対して気に入らないことをする者にはすぐに剣を振るおうとする。
幼い頃はコソ泥として育ったが、その体捌きを買われイラーダに拾われ、彼の従者となった。最初は興味本位でイラーダの従者になったものの、彼と過ごすうちにイラーダの幸せを心から願うようになった。
初めは、未来の大国妃であるニケのことを快く思っていなかったが、共に旅をするうちに彼女に好意を抱き「別れるのが辛い」と思うようになる。ニケとは同じ女の子であるということもあり、身分を超えた良き友人関係となる。その後、皇国にニケを留まらせようとするウルマに唯一反発し、危険を承知で皇弟の助けを借りてニケと共にナジーラを脱出する。
皇弟
イラーダの叔父。ナジーラを治めている。保守的で、よそ者を嫌っている。
ニケやファラハにとっては凄い迫力の持ち主でおっかない人。しかし、イラーダによると多少融通が効かない所が難だが、悪い人ではないとのこと。
イラーダたちがニケを大国へ帰さないように策略を企てていることを知り、ニケの逃亡の手引きをする。
ウルマ
イラーダの従者の1人。ニケは砂の皇国にこそ必要な存在だと考えており、イラーダにニケを砂の皇国に留まらせるよう唆した。ニケを死んだことにすれば罰せられても少しすればリビは彼女のことを忘れるだろうと2人の絆を甘く見ていた。ファラハ共々イラーダは女性に関心が無いと思い込んでいたため、本人に呆れられた。
ハサン
イラーダの従者の1人。食いしん坊。
アーディー
イラーダの従者の1人。朝に弱い。
ヤスマ
イラーダの従者の1人。イラーダの従者の中で一番涙もろい。
アマルディナ
故人。イラーダの妹で、砂の皇国の皇女。
活発でおてんばな少女だったため、実の母からは「鬼子」と言われていた。皇国を想い、日々研究に勤しみ、将来はイラーダとともに皇国を緑豊かな楽園にすることが夢だったが、流行病で命を落とした。
大国に帰ろうとしていたニケの前に霊となって現れ、「砂漠の潮」の花を通してイラーダに言葉を伝えた。
皇后
皇帝の姪であり妻であり、イラーダとアマルディナの実母。王家の血を重んじるあまり民を省みようとしなかったため、イラーダや臣下たちに見限られた。

自由自治州[編集]

フォルティス公クロード
ルナの婚約者。自身の領地を含めて蔓延する麻薬の根源をつきとめるため、ルナとの婚約を利用して湖の王国の王家内部に潜入していた。改めてルナと婚約した。麻薬事件解決後、他の自治州が大国からの派兵で疲弊していたのを麻薬で打撃を受けたことに関連して暗黒時代のことを持ち出し、リビに好意を抱くからこそ「美しいだけの世界」などあり得ない、リビを救うのはニケではなくて他ならぬリビ自身だと諭す。
リウ
クロードの腹心。ニール同様、主に振り回される苦労人。
ミラバ公
少年たちを奴隷として買い上げていたが、クロードによって失脚させられる。

氷の王国[編集]

ウルスラ・レイルイチャーニエ
氷の王国の第一王女。プラチナブロンドと金色の瞳、抜けるような白い肌。リビに故国を滅ぼされ反大国派「カラオス会」と組んで復讐を企む。そうとは知らず、流れの民のスランという少女を装いニケと知り合う。滅ぼした側と滅ぼされた側の一例として政略結婚を強いられそうになり、そのまま結婚させられていれば薄皮一枚で殺意を秘める緊迫に満ちた関係に終始したことは間違いない。
ネロ
ウルスラの従者。無表情で何を考えているかわからず、平然とヴィオレタの肩を外したりもする。

設定及び用語[編集]

地名・勢力関連[編集]

太陽王・リヴィウス一世が世界を統一しているが、それぞれの国は併合されておらず、雨の公国のように自治を認められている国や湖(ウミ)の王国のような晴れの大国の同盟国もある。世界は総体的に降雨量が減少しており、生活用水の確保が出来る大国から見て北方は水が豊富だが、逆に南の砂の皇国は砂漠化に拍車がかかっている。

晴れの大国
太陽王・リヴィウス一世が統治する国。名の通り年中晴れており、雨が降ることはない。最新技術で生活用水等の確保には困らない。王都ギニタリクスに王宮が築かれており、ニケが大国で最初に辿り着いた港町レピオンは大国港がある。
ニケ曰く、朝日はとても強烈。
雨の公国
この物語の主人公・ニケの故国。世界の最東に位置する東の孤島にあり、以前は吟遊詩人の歌の中にしか存在しないとされた辺境の神秘の鎖国国家。晴れの大国からは、船で約10日のところにある。気圧が非常に低く常に濃霧に覆われているため、夜も星は見えない。
国王はテテルだが、実際の統治はトハラがしており、太陽王に自治を認められている。姫は4人いるが、末娘のニケ以外は未婚。
ニケを含め、この国の王家一族は天候を操る能力を持ち、特に「アメフラシ」と呼ばれる雨を降らす能力に特化している。但し、雨のスペシャリストである長姉ミラ、優れた風使いの次姉ニア、精神作用に長けるカラ、オールラウンダーのニケと得意分野が分かれている。
実は、その昔、世界を二分していた一大帝国の末裔で、伝説では神秘の力を以って一夜にして3つの国を滅ぼしたらしいが、これは本当にあったことだった。
貧乏国家のため、料理・薪割り・水汲みなど、生活に必要最低限のことは誰でもできる。
湖の王国
ルナ曰く、「晴れの大国」の一番古い同盟国。
砂の皇国
南方の砂漠の王国。昔は、雨が降り緑豊かな楽園だったらしい。国力は並だが、世界五大国の中で最も歴史が古く、故に各国に一目置かれている。リビが「世界王」を名乗れるのもこの国が味方に付いたことが大きい。
作中では病気の国王に代わり、イラーダが国を取り仕切っている。
氷の王国
嘗てリビが滅ぼした国。

儀式・機関[編集]

アメフラシ
君主が臣民のために施す神聖な儀式。「貧しくとも志は」という家訓から、私欲や個人の愉しみのために行うことは通常禁止されている。
雨を呼ぶには歌を調合する必要があり、それを求める人間の想いと術者の想いが呼応し、術者に世界の美しさを実感させなければならない。歌を調合するにはその土地の気候・風土・景色などを自分の中に入れ、基本のメロディにアレンジを加えライムを乗せなければならず、術者が世界に感応しないと雨はおりない。
アメフラシで潤すのは大地だけではなく、真に滴を届けるべくは聖域と呼ばれる場所である。
巫女や霊媒のように森羅万象の力を我が身に降ろして行使するため、力に引きずられることのない強靭な精神力を求められ、特にニケ級になるとピアスの制限石等のように外的なリミッターが施されている。
聖域
抱えた重荷、帰らぬ人などをしまっておく最も脆く渇きやすい心の神殿。人の心の奥、そのまた奥にある。
神官庁
晴れの大国の主神である太陽神他、神々の祭事を取り仕切る最高機関。
晴れの大国では、王族の結婚にはここの承認が不可欠である。
日輪交換の儀
晴れの大国の婚約式のこと。
男女がそれぞれ持ち寄った指輪を交換することで婚約が成立する。リングが太陽を表す。
闇返りの儀
日輪交換の儀で使う特別な指輪を奉納されている地下神殿まで取りに行く、というもの。これを達成した者は太陽神に王家に入ることを許されるとされている。しかし、その地下神殿は瘴気の谷深くにあり、そこで命を落とした姫は数知れないため、先々王の代から廃れた風習になっていた。
この試練を「受ける」ということは、姫の「異端」を認めることになる。
実際には、神官たちに都合のいい姫だけを王妃にするための暗殺用として使われていた。

その他[編集]

太陽王
この世界の支配者・世界王のこと。作中での現・太陽王はリビ(リヴィウス一世)。
雨が降る前兆現象で太陽にリングが架かる。白虹ともいう。太陽からの光が雲を形成する水晶を通り抜ける際、屈折することでできる。雲の濃度、プリズムの調合、どれも微妙なバランスが必要。ニケが日輪交換の儀で作った。
雲ちらし
歌を歌うことで、一時的に空を覆う雲を取り払うもの。雨の公国では滅多にやらない。
黒蓮の塔
雨の公国の王族が罪を犯した際に入る塔。四方に“力”を抑制する黒蓮石を埋め込んで結界が敷いてあり、力を使っての脱出は不可能。トハラの魔力のかかった呪錠がなければ出入りできない。ニケとリビを引き裂こうとしたトハラにより、罪もなくニケは投獄された。
王室会報誌
年に一度、「晴れの大国」で出版される奥様雑誌。
楽しみにしている国民は少なくないらしく、リビの重臣や神官庁のラニ・アリステス、孤児院の子供たちにまで愛読されている。
カラオス会
反大国派。嘗ての暗黒時代や様々な理由で大国に害を為そうと企む輩が参加しており、ベラ卿のように大国の貴族でありながら楽しいからという理由で参加している人間もいる。
白金の塔
嘗てリビの生前のシーラ妃が暮らしていた塔。王宮でも美しい塔だったが、すっかり廃れて立派な廃墟と化している。リビがシーラ妃に関する物を全部しまい込み立入禁止にしたため、近寄る者は無く静かで読書が捗るとビニシウスが通うのみである。悉く焼き払った肖像画が1枚だけ残存している。

書籍情報[編集]

コミック[編集]

小説[編集]

  • 藤田伸三、高木聖子 『それでも世界は美しい 風と光の交錯』 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉
    1. 2014年6月20日発売 ISBN 978-4-592-19794-2

テレビアニメ[編集]

スタッフ
原作 椎名橙白泉社花とゆめ」連載)
監督 亀垣一
シリーズ構成 藤田伸三
キャラクターデザイン
総作画監督
夘野一郎
画面設計 田中比呂人
プロップデザイン 早川加寿子
美術監督 松岡聡、小関睦夫
色彩設計 北沢希実子
撮影 松本敦穂
編集 坂本雅紀
音楽 山下康介
音楽プロデューサー 山田慎也
音響監督 浦上靖之、浦上慶子
プロデューサー 中谷敏夫、進藤友博、佐々木まりな
大島由香、石原史朗
アニメーションプロデューサー 松井将司
アニメーション制作 studioぴえろ
製作著作 王室会報誌編集部[注 3]

テレビアニメ化が2014年1月14日に発表され[1]、原作と同タイトルで同年4月から6月まで日本テレビ他にて放送された。ナレーションは、横山智佐が担当する。

監督亀垣一はテレビアニメ化に際し、ニケとリビのやり取りを作品の魅力に挙げて視聴者を歌で感動させることを心がけた。ヒロインのニケ役に新人の前田玲奈を起用したのもその一環であり、歌唱力の高さやニケとの成長を楽しみにしているという[2]

第1話「晴れの大国」は、制作会議で「ニケは『晴れの大国』まで歩いて来たの?」という読者からの手紙を披露した原作者の椎名橙が描き下ろした前日譚を元に作られたオリジナルストーリーであり、第2話「雨の公女」が原作の第1話に相当する。「どうせなら原作ファンが楽しめてさらに作品の世界を深めることをしたい」という思いから、このオリジナルストーリーの制作に至った亀垣は、本作との出会いへの嬉しさからさまざまなアイデアを出す一方、時間の無さからそのすべてを描くに描けないこととの葛藤に直面したという[2]。なお、この前日譚は「花とゆめ」2014年第11号に「#0 晴れの大国~Side Nike~」[注 4]として掲載された。

主題歌[編集]

オープニングテーマ「BEAUTIFUL WORLD」
作詞 - 小池ジョアンナ、SpiralS / 作曲 - hirao(SpiralS) / 編曲 - mukai(SpiralS) / 歌 - 小池ジョアンナ
第7話では挿入歌としても使用。
エンディングテーマ「PROMISE」
作詞 - YUKAKO / 作曲・編曲 - 瀬川浩平 / 歌 - 前田玲奈
挿入歌
「アメフラシの歌〜Beautiful Rain〜」(第2話 - 第11話)
作詞 - 渡辺なつみ / 作曲・編曲 - 坂本裕介 / 歌 - ニケ・ルメルシエ(前田玲奈)
「アメフラシの歌〜Beautiful Rain〜(orchestra version)」(第6話、第12話)
作詞 - 渡辺なつみ / 作曲 - 坂本裕介 / 編曲 - 山下康介 / 歌 - ニケ・ルメルシエ(前田玲奈)
「雨おくりの歌」(第12話)
作詞・作曲・ 編曲 - 山下康介 / 歌 - トハラ・ルメルシエ(横山智佐)

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 原作話
第1話 晴れの大国 藤田伸三 亀垣一 浅野直之 夘野一郎 オリジナル・第1話
第2話 雨の公女 高木弘樹 佐藤綾子 鈴木陽子
夘野一郎
第1話
第3話 関白宣言 朝倉カイト 田中智也 山崎健志、菅野智之
三井寿
松崎正
夘野一郎
第1話・第2話
第4話 Ring of tales ① 高木聖子 小高義規 富田美文 辻美也子 第4話・第5話
第5話 Ring of tales ② 亀垣一 城所聖明 鈴木陽子、佐藤綾子
松崎正
夘野一郎 第5話・第6話
第6話 Call my name 藤田伸三 遠藤正明 駒屋健一郎 菊池聡延、清水勝祐
北原章雄
松崎正
山中純子
夘野一郎
第3話
第7話 Wild waltz 高木聖子 高木弘樹 窪詔之、桝田浩史
富田美文
辻美也子 第7話・第8話
第8話 雨やどり 田頭しのぶ 田中智也 山崎健志、菅野智之
三井寿
夘野一郎
辻美也子
第9話・第10話
第9話 雨の公国 藤田伸三 関谷真実子 佐藤綾子、鈴木陽子 鈴木陽子
夘野一郎
第11話・第12話
第10話 正しい国 遠藤正明 小高義規 松崎正、富田美文
遠藤正明、辻美也子
辻美也子
松崎正
鈴木陽子
第13話 - 第15話
第11話 通り過ぎる風 田頭しのぶ 佐藤光 菊池聡延、古賀誠
鈴木陽子
辻美也子
松崎正
夘野一郎
第15話 - 第17話
第12話 帰還 亀垣一 夘野一郎、桝田浩史
遠藤正明、山中純子
鈴木陽子、辻美也子
松崎正
夘野一郎 第18話・第19話

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 日本テレビ 2014年4月6日 - 6月29日 日曜 2:20 - 2:50(土曜深夜) 日本テレビ系列
日本全域 バンダイチャンネル 2014年4月11日 - 7月4日 金曜 12:00 更新 ネット配信
ニコニコチャンネル
福岡県 福岡放送 2014年4月15日 - 7月15日 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) 日本テレビ系列
北海道 札幌テレビ 2014年4月16日 - 7月9日 水曜 2:04 - 2:34(火曜深夜)
中京広域圏 中京テレビ 2014年4月18日 - 7月11日 金曜 2:54 - 3:24(木曜深夜)
兵庫県 サンテレビ 2014年4月22日 - 7月8日 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) 独立局
日本全域 dアニメストア 2014年4月22日 - 7月1日 火曜 12:00 更新 ネット配信 第1話 - 第3話は4月22日に同時配信
見放題サービス利用者は全話見放題
BS日テレ 2014年4月23日 - 7月16日 水曜 2:30 - 3:00(火曜深夜) 日本テレビ系列
BS放送
日テレプラス
ドラマ・アニメ・スポーツ
2014年8月2日 - 土曜 10:00 - 10:30 CS放送 リピート放送あり

BD-BOX / DVD-BOX[編集]

2014年9月24日に、BD-BOX(VPXY-72937)とDVD-BOX(VPBY-10999)がそれぞれ全1巻で発売された[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 編集部によれば、作中で後に明かされる予定とのことである。
  2. ^ 「花ととゆめ」2014年12号に掲載された「#0 Side Livi」に登場した。
  3. ^ 日テレ、VAP、白泉社、ぴえろ
  4. ^ コミックス第8巻に収録。

出典[編集]

  1. ^ “花とゆめ”連載中の「それでも世界は美しい」アニメ化決定!2014年4月よりスタート”. トーキョーアニメニュース (2014年1月14日). 2014年7月1日閲覧。
  2. ^ a b [アニメ質問状]「それでも世界は美しい」 前田玲奈の起用理由は歌唱力”. マイナビニュース (2014年5月17日). 2014年7月1日閲覧。
  3. ^ “花とゆめ”連載中の「それでも世界は美しい」アニメ化決定!2014年4月よりスタート”. アキバ総研 (2014年6月20日). 2014年7月1日閲覧。

外部リンク[編集]

日本テレビ 日曜 2:20枠(土曜深夜)
前番組 番組名 次番組
それでも世界は美しい