トヨタ・コンフォート

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トヨタ・コンフォート
YXS1#/SXS1#/LXS1#/TSS1#型
タクシー仕様(写真はスタンダード)
Heiwakotsu Comfort.jpg
教習車仕様(写真はデラックス)
Toyota Confort DX.jpg
GT-Zスーパーチャージャー
Comfortgtz 2012.jpg
販売期間 1995年 - 2009年
2011年 - (再生産)
ボディタイプ 4ドアセダン(タクシー・教習車向け)
エンジン 3Y-PEOHV 2.0L(1995〜2008年)
1TR-FPEDOHC 2.0L(2008年〜)
4S-FE型DOHC 1.8L(教習車仕様のみ。1995〜2001年)
3S-FE型DOHC 2.0L(教習車仕様のみ。2001〜2007年)
1TR-FE型DOHC 2.0L(教習車仕様のみ。2007年〜)
2L-TESOHC 2.4L(1995〜2000年)
変速機 フロア5速MT
フロア4速AT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ストラット
後:5リンク
全長 4,590mm
全幅 1,695mm
全高 1,515mm
ホイールベース 2,680mm
最小回転半径 4.9m
先代 T140系コロナセダン(タクシー仕様)
X80系マークIIセダン(タクシー、教習車仕様)
-自動車のスペック表-

コンフォートCOMFORT )は、1995年12月に登場したトヨタ自動車が生産するセダンである。タクシー教習車として用いることを前提に開発された。

製造はトヨタグループのトヨタ自動車東日本(旧関東自動車工業)東冨士工場(静岡県裾野市)で行われる。

また、本項では当車種をベースにしたコンプリートモデルの『コンフォート GT-Zスーパーチャージャー』についても記述する。

概要[編集]

小型タクシー専用車として1993年7月に発売された日産・クルーに対抗すべく、1995年12月にトヨタ自社ブランドの小型タクシー専用車として、中型タクシー専用車の姉妹車クラウンコンフォートとともに発売された。クラウンコンフォートはコンフォートよりホイールベースを100mm長くし、中型タクシーの基準に合致させている。

競合車種の日産・クルーが2009年6月をもって生産終了したため、以降、国内メーカー唯一の小型タクシー専用車となった。また、2014年9月をもって日産・セドリック営業車が生産終了したため、現在日本国内で新車購入可能なセダンタイプのタクシー専用車はコンフォートとその姉妹車のみとなっている。

ベースはX80系マークIIセダンであり、サスペンションも80系マークIIの下位グレードと共通の、フロント・ストラット、リアリンクリジッドとなっている。

型式は XS11(Y)/TSS11(Y)で、搭載エンジンは、3Y-PE/4S-FE/2L-TE/1TR-FPE、マイナーチェンジ後の XS13Y/TSS13Yでは、3S-FE/1TR-FEとなっているが、クラウンコンフォートとは異なり、直61G-PEの設定はない。教習車は型式の最後にYが付く。FR方式で後席の寸法と後部ラゲージルームの容積を大きくとり、無線機や料金メーターなどのタクシー業務用機器取り付けスペースを設けるなど、完全にタクシー向けに特化された設計である。

また、コンフォートシリーズは、40万km以上の走行に耐えられるよう、スポット溶接の箇所を減らし、あえて車体剛性を落としているのも特徴である。この手法は同社のE110系以降のカローラシリーズ[1]から用いられている。日産・クルーとは異なり、Bピラーの位置は左右対称(左右のドアの大きさは同じ)である。

小型タクシー専用車として設計された車種ではあるが、ガソリンエンジンLPGエンジンに関わらず、タクシー、教習車とも一般の個人客でもディーラーで購入が可能である。

トランスミッション [編集]

トランスミッションはタクシー仕様・教習車仕様ともに5速MTと4速ATを設定。コンフォート、クラウンコンフォート、クラウンセダンシリーズ(XS1x系)の中でガソリンエンジンとMTの組み合わせがあるのは教習車だけである。

グレード[編集]

グレードは、タクシー仕様がスタンダード、デラックスパッケージ、SGの三種で、教習車仕様はデラックスのみ。東京地区での車両本体価格は、タクシー仕様が171.1万円 - 224.7万円、教習車仕様が167.0万円 - 184.0万円。

沿革[編集]

初代 XS11/13系・TSS11/13系(1995年 - 2009年、2011年 - )[編集]

  • 1995年12月 - 発売開始。搭載エンジンは排気量2,000ccのLPGエンジン(3Y-PE)、教習車向けには1,800ccガソリンエンジンの4S-FE、2,400ccディーゼルターボ(2L-TE)。
  • 1999年 - 平成10年排出ガス規制適合。
  • 2001年8月 - ディーゼルエンジン2L-TE廃止、教習車のエンジンを2,000ccガソリンエンジンの3S-FEに変更。オドメータートリップメーターが液晶化された。
  • 2002年10月 - 一部改良。ABSと運転席エアバッグ(教習車は運転席、助手席)が標準装備された。
  • 2003年6月〜11月 - GT-Zスーパーチャージャー限定受注生産。
  • 2004年6月 - 一部改良。平成17年排出ガス規制適合、サイドターンシグナル(初代bBの流用)、LEDハイマウントストップランプが装備された。
  • 2007年10月 - 一部改良。教習車仕様のガソリンエンジンが3S-FEから1TR-FEに変更され、U-LEV認定を取得。型式はTSS13Y。
  • 2008年8月21日 - マイナーチェンジ[2]によってLPG車用エンジンがガスミキサー方式の3Y-PE型から、ガス液体噴射方式の1TR-FPE型(1TR-FE型のLPG仕様)に変更され、エンジン出力及び環境性能(平成22年度燃費基準達成)が向上した。ガソリン車用エンジンは1TR-FE型をキャリーオーバーした。AT車は電子制御化された。タイヤサイズは14インチ(175/80R14)から15インチ(195/65R15)に変更され、全高も10mm高くなった。また、シフトレバーが“N”または“P”の位置で自動的にアイドリングストップをする“TOYOTA STOP AND START SYSTEM”がAT車に標準装備された。
  • 2009年 - 一時生産を休止。
  • 2011年 - 生産を再開。
  • 2012年7月2日 一部改良。全車にプラズマクラスターを採用し、リア中央席に3点式シートベルトを、リア左右席にISOFIX対応チャイルドシート固定専用バーなどを標準装備した。
  • 2013年10月28日 一部改良。新たにVSC&TRCを標準装備して安全性能を強化し、スピードメーター&タコメーターにメーター照度コントロール機能を追加した(コンフォートでは従来、上位グレードの「SG」とコンフォート教習車にそれぞれタコメーターが標準装備されていたが、今回、廉価グレードの「スタンダード」にもタコメーターが装備され、これに伴いメーターパネル左のタコグラフ取付スペースは廃止された。)[3]

コンフォートGT-Zスーパーチャージャー[編集]

コンフォートGT-Zスーパーチャージャーは、トヨタテクノクラフトがコンフォート教習車(2,000ccガソリン・SXS13Y[4])をベースに製作されたコンプリートカー[5]で、2002年に1台だけ製造した先行試作車[6]、および2003年7月から2004年2月にかけて59台製作された量産車の通称である。[7]

2002年、スーパーチャージャー搭載、サスペンションのチューニングなどを施したスポーツセダン仕様の試作車を製作、2002年年末にWEB上でリリース、2003年東京オートサロンにてワールドプレミアム、「チューニングカー部門 優秀賞」を受賞。同年6月24日から11月17日まで、東京都千葉県埼玉県神奈川県トヨペット店で、期間・地域限定で受注販売された。価格は227.0万円 - 291.8万円であった。

ベースエンジンは3S-FE型直列4気筒DOHCハイメカツインカム)で、これに小倉クラッチ製ルーツブロワー式スーパーチャージャーTX07を組み合わせ、使用燃料をプレミアムガソリンとすることにより、最大 0.3kgf/cm2の過給圧で実出力118kW(160PS)/6,100rpm、トルク221Nm(22.5kgm)/3,300rpmを得ている。

これはノーマル比26%のパワーアップ(ノーマルはカタログ上96kW(130PS)/5,600rpm、181Nm(18.5kgm)/4,400rpm)で、3S-GEエンジンを縦置き搭載するアルテッツァRS (SXE10) の(カタログ上 154.4kW(210PS)/7,600rpm、215.7Nm(22.0kgm)/6,400rpm)よりも低速側にトルクバンドを広げ、エンジンよりシャシがはるかに勝っている標準車に対し、 トータルでの扱いやすさと、モアパワーを狙ったチューニングである。車両重量は 1,300 kg (総重量1,575 kg)、パワーウエイトレシオは 8.13(9.84)kg/PSである。最高速度はリミッターカットでのサーキット走行で、204km/hというデータが残っている。

その他、専用のブレーキパッド(フロント)&ブレーキシュー(リア)、フロントスポイラー、ブラックアウトされたウレタン風FRP製リアスポイラー、専用マフラーが奢られているほか、標準でRSワタナベ製のエイトスポークアルミホイールブリヂストン製「POTENZA GIII」(前:205/60R15、後:215/60R15)が装備されている。全体的にクロームを廃した外観[8]トランクリッド左についているエンブレム[9] も1980年代のスポーツセダンテイストを醸し出している。車高は純正比マイナス30mmとし、日常での使い勝手も考慮したダウン量となっている。

メーカーオプションとして、大森計器製の電気式3連メーター(過給圧・油圧・油温)、TRD製強化クラッチLSD(TRDまたはゼクセル製)、前席TRDセミバケットシート、TRDエアバッグ付ステアリングシフトノブなどの装備があった。

D1仕様[編集]

2004年チューニングショップOKUYAMAの手によって、トヨタテクノクラフトが調達した3台の中古1800教習車(SXS11Y)をうち2台を使用して製作(残り1台は部品取り)、エンジンを3S-GTEに換装、Do-Luckのエアロパーツガルウィングドア装着のドリフト仕様のコンフォートが登場し、各イベントで走行された。その後D1グランプリに出る機会を逃したままガレージに眠っていたところ、2006年D1グランプリ参戦中のAPPレーシングの2号車としてOKUYAMAにて再度大改造ののち2006D1グランプリの国内ラウンドに参戦することになった。その際にオーバーフェンダー装着、規定に合わせてガルウィングを撤去。同年第3戦富士では追走ベスト16進出を果たした。

取扱ディーラー[編集]

T140系コロナセダン(タクシー仕様)、X80系マークIIセダン(タクシー及び教習車仕様)の後継車種として発売された名残でトヨペット店での取扱である。ただし大阪地区では2006年8月7日まで、旧・大阪トヨタ(現・大阪トヨペット)での取扱い、また東京地区では、教習車仕様に限り東京トヨタ東京トヨペットにて併売されている。

なお、2004年4月以前は教習車仕様に限り、ネッツ店ビスタ店チェイサー/クレスタ両車の教習車仕様取扱いの名残)でも取扱されていたが、両店の統合に伴いネッツ店での教習車仕様の取扱が廃止されている。

脚注[編集]

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  1. ^ E110系スプリンターを含む。
  2. ^ http://www.toyota.co.jp/jp/news/08/Aug/nt08_051.html TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
  3. ^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良 - トヨタ自動車 ニュースリリース 2013年10月28日
  4. ^ 正式には型式にGT-Z専用のコードが付与されているため、検索システム上では教習車とGT-Zは区分されている。また、持込み登録の特別装備車で型式には“改”は付かない。
  5. ^ ブレーキ系統はベース車とは違い、生産ラインで最初から助手席ブレーキ系統のないタクシー仕様で作られており、教習車としての機能は装備されていない。
  6. ^ 通称0号車と呼ばれ、量産車とは外観も一部異なる。
  7. ^ GT-ZはトヨタテクノクラフトのTRD部門ではなく、特装車部門(トヨタ・クラシックTCピックアップを開発)の企画開発であるため、TRDコンフォート、TRD仕様等の表現は正しくない。
  8. ^ ドアサッシ周辺の装飾は本来すべてのグレードにクローム処理がなされている。
  9. ^ 受注少量生産車のためエンブレムは下請業者ではなく、外注で店舗看板業者が製作。2004年デリバリー車はGT-Zの文字が色落ちする白化現象が起きている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]