トヨタ・セプター

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トヨタ・セプター
SXV1#/VCV1#型
セダン(北米仕様カムリ・前期型)
ワゴン
クーペ(北米仕様カムリ・後期型)
概要
別名 オーストラリア:トヨタ・ヴィエンタ(VIENTA
製造国 日本の旗 日本
(セダン)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
(ワゴン、クーペ)
オーストラリアの旗 オーストラリア
(ヴィエンタ)
販売期間 1992年 - 1996年
ボディ
乗車定員 5人(セダン、クーペ)
7人(ワゴン)
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアステーションワゴン
2ドアクーペ
駆動方式 FF
パワートレイン
変速機 4速AT
F:マクファーソンストラット
R:ストラット
F:マクファーソンストラット
R:ストラット
車両寸法
ホイールベース 2,620mm
全長 4,780mm(セダン、クーペ)
4,820mm(ワゴン)
全幅 1,770mm
全高 1,410mm(セダン)
1,475mm(ワゴン)
1,405mm(クーペ)
系譜
後継 トヨタ・カムリグラシア
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セプターSCEPTER)は、トヨタ自動車がかつて販売していた乗用車アメリカ合衆国向けとして現地生産されていた「カムリ」を日本市場に投入したものである。

概要[編集]

車台は初代ウィンダムと共通で、ボディはセダンステーションワゴン、遅れて導入されたクーペがある。セダンのみ日本国内生産で、ステーションワゴンとクーペはアメリカ・ケンタッキー州の工場で生産されたものが日本に輸入された。エンジンはV6・3.0Lの3VZ-FEと直4・2.2Lの5S-FEが設定された。

発売当時、カムリはカローラ店専売であったが、セプターはカローラ店のほかビスタ店[1]でも併売されていた(後継のカムリグラシアではカローラ店専売に戻る)。

日本市場では同時期にフルモデルチェンジしたマークII/チェイサー/クレスタの存在と、当時の同クラスセダンの購買層は高級感を好む傾向が強かったため、内外装の見た目がカムリとほとんど変わらないセプターセダンは販売が低迷した。クーペは形状が2ドアセダンに近く、地味でスペシャリティ性に欠ける外観だったこともあり、高級感やスペシャリティ性を最重要視される日本のクーペ市場では全く歯が立たず、こちらも売れ行きは低迷した。

一方、ステーションワゴンは当時のワゴンブームの波に乗り、価格設定も比較的手ごろだったため販売は堅調だった。トヨタの前輪駆動のステーションワゴンでは唯一、後席格納式シートを備えた7人乗りでもあった(後輪駆動ではクラウンワゴンが存在)。さらにリアワイパーがフロントワイパーと同じく2本搭載されていたため視認性も良かった。

初代 XV10型(1992年-1996年)[編集]

  • 1992年9月 - アメリカケンタッキー州製の7人乗りステーションワゴンが登場。
  • 1992年11月 - 日本国内製造のセダンが登場。
  • 1993年11月 - クーペモデルも追加された。ワゴン2.2のサードシートを廃止し、装備を見直した新グレードの2.2Gを設定した。また、2.2GにはABSや運転席エアバッグが標準装備となる。
  • 1994年10月 - フェイスリフトを中心としたマイナーチェンジ。ヘッドライト、グリル、バンパー、リアコンビランプなどのデザインを一新。
  • 1995年10月 - 安全装備として、新たに運転席エアバッグを標準装備。ボディカラーで、ダークグリーンマイカをダークグリーンマイカメタリックへ変更。
  • 1996年4月[2] - クーペが生産を終了し、在庫販売体制に入る。
  • 1996年6月[3] - ワゴンも生産を終了し在庫販売体制に入る。
  • 1996年12月 - 北米での新型カムリ(日本仕様は「カムリグラシア」)登場で販売終了。

エンジン[編集]

車名の由来[編集]

英語で「王位」「王権」を意味する「Scepter」から。

脚注[編集]

  1. ^ 当時はカムリの兄弟車であったビスタを取り扱っていた(沖縄県はビスタ店がないためトヨタオート沖縄(のちにネッツトヨタ沖縄を経て沖縄トヨタに合併)でビスタを取り扱った)。同店は、2004年にネッツ店に吸収された。
  2. ^ セプタークーペ(トヨタ自動車のクルマ情報サイト)- GAZOO”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
  3. ^ セプターステーションワゴン(トヨタ自動車のクルマ情報サイト) - GAZOO”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]