トヨタ・プロボックス

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トヨタ・プロボックス
NCP5#/NLP5#型
バンDX
Toyota Probox Van DX.jpg
バンDX リア
Toyota Probox Van DX rear.jpg
販売期間 2002年 -[1]
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアライトバン
5ドアステーションワゴン
エンジン 2NZ-FE型 1.3L 直4 DOHC
1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
1ND-TV型 1.4L 直4 SOHC ディーゼル(- 2007年9月)
1NZ-FNE型 1.5L 直4 DOHC CNG
変速機 5速MT/4速AT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:ストラット
後:4リンク式トーションビーム
+ラテラルロッド
全長 4,195mm
全幅 1,695mm
全高 1,510mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,040kg
製造事業(委託)者 ダイハツ工業
先代 カローラバン
カローラアシスタ(←ビジネス)ワゴン
-自動車のスペック表-

プロボックス (Probox) は、トヨタ自動車が製造するライトバン型、およびステーションワゴンタイプの自動車である。カローラバン&アシスタ(←ビジネス)ワゴンスプリンターバン&ワゴンの後継車として、バンとしての使い勝手を念頭に置いた専用設計を用いて開発されたモデルである[2][3]

目次

[編集] 概要

2002年7月2日発表・発売。初代ヴィッツプラットフォームを元に作られ、貨物のバンモデルと、乗用5ナンバーモデルとしての役割を持つワゴンモデルが設定されている。姉妹車に、カルディナバンの後継となる、サクシードがある。

エンジンは、バンモデルは1.3Lの2NZ-FE型と、1.5Lの1NZ-FEガソリンエンジン、環境に配慮した1.5Lの1NZ-FNE型CNGエンジンも設定。ワゴンモデルは1NZ-FE型ガソリンエンジンのみ。 グレードはバンモデルが最上級グレードのGL、ベーシックグレードのDXがある。GLには電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウ、ブラックアウト(窓枠が黒色塗装)が標準装備となっている。オプションでカラードパッケージを選択するとミラーやバンパー、などが、カラードとなった。 DXにはコンフォートパッケージがあり、電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウなどをオプションで装着することができる。ワゴンモデルは最上級グレードFエクストラ、ベーシックグレードの[F]がある。ワゴンモデルは全車ホーンパッドにオーナメントが付く。シートではバンモデルのフロントシートはヘッドレスト一体型シートが装着されるが、ワゴンモデルは、全席ヘッドレストが装着されており、リアシートも質がバンモデルより向上している。(バンモデルは4ナンバー登録や、使い勝手を考慮しリアシートにヘッドレストが装備されていない。) Fのホイールはバンモデルと共通のスチールホイールが装着されるが、Fエクストラはフルホイールキャップとなる。また、サイドモールも全車標準装備となる。FのサイドミラーもDXと同じく手動可倒式となり、FエクストラはGLと同じく電動格納式ドアミラーを装備する。Fエクストラもカラードパッケージを選択できる。

トランスミッションは2NZ-FE/1NZ-FEエンジン搭載車はSuper ECT(4速AT)、5速MTから選択できるが、1NZ-FNEエンジン搭載車はSuper ECT(4速AT)のみとなった。

フロントフォグランプはオプションで、その形状は前期がだ円、後期が円形と異なっている。

[編集] 開発経緯

開発コンセプトとしては以下の通り。

  • ADバンを凌駕する性能を確保。
  • 貨物車バン(4ナンバー)をメイングレードとして、使い勝手のよさを追求。
  • 「シンプル イズ ベスト」。無用な加飾の排除による徹底したコストダウン。

要因として

  • 前モデルであるカローラ/スプリンターバンの陳腐化。生産10年目の節目でもあった。
  • カローラ バン/スプリンターバンとカルディナ バンの統合による合理化。
  • 対抗車種の日産・ADバンのフルモデルチェンジによる、商用車市場でのシェア低下[4]

フロントプラットフォームはコストを考慮した結果、カローラ系ではなく、初代ヴィッツ系のものを流用し、車両総重量に見合った衝突安全性を確保するため、前端部を延長した。リアフロアパンは、荷室容積を最大限確保するため、ショックアブソーバーを後傾させ、床下配置を可能とした専用品を新開発。後輪の足回りには、プロボックス&サクシード専用に開発された、4リンク式トーションビームアクスルを採用し、さらにラテラルロッドを加え、積載物による車高変動や、側方からの入力時にも、安定走行ができる様に配慮がなされている。前輪の足回りはヴィッツ用を流用したストラット式とした。ばね高さの短縮と積載重量を考慮し、ヴィッツ系では最大のばね定数となった。

インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、A4ファイルB5サイズのモバイルノートパソコンが入る大型のドアポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、モバイルノートパソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくいシートなど、乗用車の派生ではなく、あくまでも商用バンをメイングレードとして考え、ビジネスユースにおける使い勝手のよさを徹底的に追求しており、よい意味での割り切りが感じられる。

安全面については、他のトヨタ車同様衝突安全ボディーGOAが採用され、国土交通省自動車アセスメントで最高レベルの星6つとなっている。環境性能は、全グレードで超低排出ガス車認定を受けている。

ディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車はNox・PM法の規制対象となっており、2007年9月までに販売終了したことで姉妹車のサクシード同様、新車として販売されている日本国内向けの総排気量2,000cc以下のディーゼル車が消滅した。一方で、改造扱いではない量産CNG車が設定されている。

車両開発は、カローラ/スプリンターバン・ワゴンと同様に、ダイハツとの共同開発で行われ、生産はグループ子会社のダイハツの京都工場で行われている。

日本メーカーの現行ライトバン(プロボックス・AD/ADエキスパート)で唯一となっている部分がいくつかあり、設計段階から商用車専用に開発された[5]、5速マニュアル車の設定がある、他のメーカーにOEM供給されていないなどの点がある。

[編集] 沿革

2003年4月17日
1NZ-FNE型エンジンを搭載し、「超-低排出ガス(★★★)」認定[6]を取得したCNG車を追加。
2003年5月15日
ワゴンのFをベースに、エクストラパッケージの装備品に加え、ボディ同色バンパー・サイドプロテクションモール・アウトサイドドアハンドル・ドアミラー(電動格納式リモコンドアミラー)、UVカット機能付プライバシーガラス、パワーウィンドウ、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを装備した特別仕様車「Fエクストラパッケージ・リミテッド」を発売。同日にTECSのラインナップとして「保冷バン」と「クーリングバン」を追加した。
2005年8月1日
一部改良。マニュアルレベリング機構付ヘッドランプを全車に採用すると共に、ハイマウントストップランプ(一部グレードを除くバンとワゴン全グレード)、ワイヤレスドアロック(一部グレードを除くバンとワゴン「Fエクストラパッケージ」)、AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ&2スピーカー(バン全グレードとワゴン「F」)も装備された。ワゴンの特別仕様車「Fエクストラパッケージ・リミテッド」も一部改良の上販売を継続。
2007年9月30日
ディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車の販売終了。
2008年8月1日
一部改良。ハイマウントストップランプをバンの一部グレードにも装備され、全車標準装備される。
2010年6月1日
一部改良。バンの1.5Lガソリン・2WD・4AT車でオルタネーターの制御等の改良を行い、燃費を向上し、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。さらに、ガソリン車全車でエンジンのECUを変更し、空燃比センサーを追加。排出ガスの低減を行ったことで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。これにより、バンの1.3L車と1.5Lガソリン・2WD・4AT車は「環境対応車普及促進税制」に適合した。また、ドアミラーを電動リモコン式にすると共に、一部グレードではUVカット機能付プライバシーガラスとカラードアウトサイドドアハンドルを装備した。ボディカラーは新色のシルバーマイカメタリック、ベージュメタリックの2色を含む5色に整理された。ワゴンの特別仕様車「Fエクストラパッケージ・リミテッド」はベース車の改良を行うと共に、14インチアルミホイールをメーカーオプションに設定。ボディカラーには専用色のマルーンブラウンマイカを追加の上、販売を継続。

[編集] サクシードとの相違

姉妹車であるサクシードとの相違は、以下の通りである。

  • フロントグリル、フロントバンパー、フロントフェンダー、クウォーター、リヤバンパー、テールゲート、ヘッドランプ、リアコンビランプが異なる。
  • ボンネット、フロントウインドシールド、ルーフ、ドアは共通。また、全長が105mm短く、その結果、2名乗車時の荷室長は、サクシードの1830mmに対し1810mmで、3×6(サブロク)[7]の定尺ベニアの積載には向かない。また、カルディナ バンからの代替を担う450kg積のサクシードに対し、カローラバンと同じ400kg積となっている。
  • 当初、サクシードワゴンのみにスーパーレッドV (3P0) の外板色が設定されていたが、これはカローラ販社側が必要ないと判断した結果であると言う。
  • サクシードには、1300ccガソリン、1500ccCNGエンジン及びワゴンMT車の設定がない。
  • 装備については、プロボックスではオプションでも、サクシードでは標準装備となっているものがある[8]

同じ型式でありながら、サクシードとの間に10万円の価格差が存在するのは、これらの理由による。この格差は、モデルのクラスや販売チャンネルの差から生じている。

プロボックスはバンパーが小型のため状況次第ではフェンダーまで損傷が波及し高額な修理となってしまうこともあるが、サクシードの場合は大型フロントバンパーを採用しているので状況次第ではバンパーのみの交換で修理可能な場合もあり、維持費の面ではプロボックスが不利なこともある。

[編集] 取扱い販売店

トヨタカローラ店のみ取扱いとなる。プロボックスの発売当初は、従来のカローラバンを取扱っていたカローラ店とスプリンターバンを取扱っていた旧ネッツ店で併売されていた。後に、レクサス店の発足によるトヨタの日本国内販売網の見直しにより旧ネッツ店と旧トヨタビスタ店が統合されて現在のネッツ店が発足以降からは、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりネッツ店でのプロボックスの取扱が廃止されてカローラ店のみの取扱に変更されている。しかし、旧ネッツ店系のネッツ店では、前身のオート店時代からスプリンターバンやプロボックスを既納している法人オーナーの顧客を数多く抱えており、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりプロボックスの取扱が廃止された事に、旧ネッツ店系のネッツ店はもちろんの事、前身のオート店時代からのネッツ店の顧客からもプロボックスの取扱い復活を望む声が続出しており、現在もメーカーに対してプロボックスのネッツ店での取扱い復活を望む声が根強くある。そんな中、系列ディーラーがトヨタカローラ店のネッツ店ではプロボックスを、系列ディーラーがトヨタ店トヨペット店のネッツ店ではサクシードを、また、系列ディーラーに関係なく地域のトヨタディーラー同士の相互協力により、プロボックスやサクシードを斡旋販売しているネッツ店も数多く存在している。

[編集] 車名の由来

英語で「プロフェッショナル」と言う意味の「Pro」と「箱」を意味する「box」を組み合わせ、「プロフェッショナルのための箱」と言う意味を込めて作られた造語。

[編集] 脚注

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  1. ^ ディーゼル車は2002年 - 2007年
  2. ^ 【トヨタ『プロボックス/サクシード』発表】ニッチ車開発手法が活かされた Response. 2002年7月2日
  3. ^ トヨタ、新型バン「プロボックス」「サクシード」を発売 webCG 2002年7月3日
  4. ^ ADバンは2006年12月のモデルチェンジでエキスパートアベニールカーゴの後継車)を統合し、車名をADと改めた。
  5. ^ AD/ADエキスパートはウイングロードがベース。
  6. ^ 現在は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得
  7. ^ 旧・尺貫法に基づく規格の910mm(3尺)×1820mm(6尺)。
  8. ^ 調節式間欠ワイパーや、分割式ヘッドレスト、サクシードワゴンの最上級グレードに限り14インチスチールホイールの採用など

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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