トヨタ・グランビア

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トヨタ・グランビア
RCH1#W/KCH1#W/VCH1#W型
グランビア(中期型:1997年8月 - 1999年8月)
1997 Toyota Granvia 01.jpg
グランビア(後期型:1999年8月 - 2002年)
Toyota-granvia 1999-front.jpg
グランビア(後期型:1999年8月 - 2002年)
Toyota-granvia 1999-rear.jpg
乗車定員 8名/7名
ボディタイプ 4・5ドアミニバン
エンジン V型6気筒DOHC 5VZ-FE型 3,378cc(180PS/4,800rpm 30.5kg-m/3,600rpm)
直列4気筒 DOHC 3RZ-FE型 2,693cc(145PS/4,800rpm 23.2kg-m/3,600rpm)
直列4気筒OHCターボディーゼル 1KZ-TE型(130PS/3,600rpm 29.5kgm/2,000rpm→140PS/3,600rpm 35.0kgm/2,000rpm)
変速機 4速AT
駆動方式 FR/4WD
サスペンション 前・ダブルウィッシュボーン
+トーションバースプリング
後・セミトレーリングアーム
+コイルスプリング
全長 4,715mm(前・中期型)
4,790mm(後期型)
4,840mm(G エアロスポーツバージョン、G クルージングセレクションエアロスポーツバージョン)
全幅 1,800mm
1,830mm(後期型G クルージングセレクション)
1,835mm(G エアロスポーツバージョン、G クルージングセレクションエアロスポーツバージョン)
全高 1,965mm(FR)
1,995mm(4WD)
ホイールベース 2,985mm
車両重量 1,990-2,160kg
最小回転半径 5.5-6.3m
後継 トヨタ・アルファードV
-自動車のスペック表-
欧州向けハイエース前期型
欧州向けハイエース
欧州向けハイエース後期型
(2007年~)

グランビアGranvia )はトヨタ自動車の3ナンバーサイズのワンボックス型ミニバンでトヨタオート店(現ネッツ店)で販売されていた。

歴史[編集]

3ナンバー専用ボディーを持つ、トヨタのワンボックスカーでは初めてとなるフロントエンジン車であると同時に、当時のトヨタの最上級ミニバンであった。

広大な室内が特徴であったが、のちに発売される2代目ハイメディックと同様、欧州の新しい衝突安全基準を満たすためにセミキャブオーバー化されたハイエースの欧州仕様とデザイン・メカニズムの大部分を共用する。そのため高額車であるにも関わらず乗り心地が良くなく(特に4WD)、内装がいわゆる日本的な高級感など皆無でチープ(これも特にトヨタ独自のデジタルメーターやオプティトロンメーターが奢られなかった)だったことなど、旧来のワンボックスカーたる、商用車の雰囲気を色濃く残していた。しかし完全なFRベースであるため旧来のワンボックスでありがちなこもり音などは少なくなり、この種のワンボックスとしては乗降をできるだけ楽に行なえるようにステップに工夫をこらしていた。搭載エンジンは、2.7Lガソリン(3RZ-FE型)と3.0Lディーゼルターボ(1KZ-TE型)の2つが用意された。トランスミッションは全車4速AT

  • 1995年8月 - 発売。
  • 1996年8月 - 全車のフロントドアにUVカットガラスを採用し、前席にセンターテーブルを標準装備。そしてQに木目調パネルを、Gには助手席アームレストとスライドドアイージークローザーなどを標準化によって装備の充実が図られた。また、パッケージオプションとしてQに「エクセレントパッケージ」、Gに「ラグジュアリーパッケージ」の設定、特別仕様車としてG-Limited(後にパールマイカセレクション)が追加された。
  • 1997年 - グランビア(厳密には欧州仕様ハイエースロングボディ)をベースにした高規格救急車ハイメディックと同車ベースの2B型救急車が発売された。のちに発売される姉妹車であるグランドハイエースには欧州仕様ハイエースをベースとするロングボディ及びハイルーフが設定され、特装車扱いで主にキャンピングカービルダーや消防向けに発売されていた。
  • 4月 - グランビアとドアパネルなどを共用し、5ナンバー枠に収めたハイエース・レジアスが登場し、同年8月にグランビアもマイナーチェンジを実施した。マイナーチェンジでは新たに3.4L V型6気筒エンジン(5VZ-FE)を搭載するとともに、衝突安全ボディGOAの採用、フロントグリルやテールランプのデザイン変更し、国産ミニバン初の両側スライドドアが装備された。同時に、内装を充実させた「Q エクセレントセレクション」や本革シートを装備した「Q プレステージセレクション」追加など、豪華さを前面に押し出すようになる。また「G クルージングセレクション」や「G コンフォートセレクション」も追加された。しかし、2.7Lガソリン車はグレードが縮小されてGグレードのみとなった。
  • 1998年5月 - 従来設定されていた2.7Lガソリンエンジン(3RZ-FE型)を廃止し、ガソリンエンジンは3.4L V6のみとした。この時Gグレードにボディ同色のドアハンドル、マッドガード、スライドドアレールを採用した。また特別仕様車としてGエクステージを追加。
  • 1999年8月 - 日産・エルグランドのヒットという思わぬ展開に危機感を持ったトヨタはマイナーチェンジで姉妹車のレジアス共々、フロントマスクをけれん味のないものからエルグランドを強く意識した押し出しの強い顔立ちとし(写真の1枚目と2枚目を比較してもらえればわかりやすい)、アルミホイールやテールランプのデザインも大幅に変更された。そして上級のQグレードは全て両側スライドドアとなり、8人乗りが設定された。内装はインパネとシートのデザインを一新し、ステアリングホイールの形状変更やDVDナビゲーションを採用するなどして商品力を向上させて商用車風の雰囲気を完全に払拭した。また、3.4Lガソリンエンジンへの電子制御ATの採用、3.0Lディーゼルターボ車はインタークーラーの装着によって高出力化され、TRCの4WD車への設定を拡大した。このマイナーチェンジによって、グランビアと基本部分を共通としながら内外装をより豪華に仕立てたグランドハイエースと、レジアスをよりスポーティーな仕様としたツーリングハイエースを登場させた。
  • 2000年4月 - 特装車(TECS)であったG エアロスポーツバージョン、G クルージングセレクションエアロスポーツバージョンがカタログモデルに昇格すると同時に、上級グレード同様にデュアルスライドドアを採用したG デュアルスライドドアセレクションが追加された。
  • 2001年 - G クルージングセレクションをベースに特別装備を加えた特別仕様車G クルージングリミテッドが追加された。
  • 2002年5月 - 4車種ともに生産を終了しアルファードVが後継モデルである。

グレード[編集]

発売当初は、7人乗りの「Q」と8人乗りの「G」のみでスタートした。後に、国産ミニバン初の両側スライドドアが装備された「Q デュアルスライドドア」「Q エクセレントセレクションデュアルスライドドア」、「Q プレステージセレクション」、「G クルージングセレクション」「G コンフォートセレクション」が追加された。ウィンドウガラスは上級グレードが濃色ブロンズガラス、下級グレードがグリーンガラスとなっていた。

販売[編集]

当初は販売台数は安定してたが、1997年5月に日産・エルグランドが同クラスの車種としてデビューし、押し出し感のあるダイナミックなフロントマスクや豪華で広大な室内などに加え、エルグランドがサスペンションやシャシーなどが日産・テラノからの流用であり、商用車やSUVの色が濃かったにもかかわらず、それとは裏腹に乗り心地やハンドリング、内装などが良好なことが評価され、グランビアを遥かに凌ぐ売り上げ(月販1万5000台)を見せており、セールス面で苦戦した。4車種でエルグランドに対抗したが、既存のハイエースシリーズ(特に東京トヨタではグランド/ツーリングハイエースを含めたハイエースシリーズに加え、同クラスのエスティマも取り扱う)も販売されており、車種が多かったことで購買層が混乱して売り上げには貢献しなかった。結局、モデル末期までエルグランドに売り上げ台数の差をつけられたままだった。

車名の由来[編集]

イタリア語で「偉大な道」という意味をこめて作られた。なおスペイン・マドリードの中心部にある「グランビア通り(en)」との直接の関連はない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]