トヨタ・FJクルーザー

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トヨタ・FJクルーザー
GSJ15W型
北米仕様 フロント
Toyota-FJ-Cruiser-2.jpg
北米仕様 リア
Toyota-FJ-Cruiser-1.jpg
北米仕様 エンジンルーム
Toyota 1GR-FE engine 001.JPG
販売期間 2006年-
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 4,000cc V6 1GR-FE型
最高出力 203kW(276PS)/5,600rpm
最大トルク 380N·m(38.8kgf·m)/4,400rpm
変速機 5速AT/6速MT
駆動方式 FR/パートタイム4WDシステム
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン式
後: 4リンク式
全長 4,670mm
全幅 1,905mm
全高 1,811mm(2WD)
1,829mm(4WD)
1,840mm(日本仕様)
ホイールベース 2,690mm
車両重量 1,840 kg - 1,948 kg
-自動車のスペック表-

FJクルーザーFJ Cruiser 、エフジェイクルーザー)はトヨタ自動車が2006年から製造、販売するビッグサイズのSUVである。仕向地にかかわらず、すべてが日野自動車株式会社羽村工場で生産される。

もともとは北米市場専用車種として開発されたが、個性的な外観を持つことから日本にも根強いファンがおり、一定の需要が見込めることから2010年12月4日より日本国内でも正規販売されている[1]。日本国内での正規販売はトヨタ店が担当する。日本市場には右ハンドル仕様の5速AT4WD車が投入される。右ハンドル仕様の登場により2011年4月11日から日本と同じ左側通行のオーストラリアでも販売が開始され、同時期にニュージーランドにも投入された。また、韓国市場においても、2013年12月24日に限定販売という形で韓国トヨタを通じて販売が開始された。

概要[編集]

丸型ヘッドライト、オーバルグリルとTOYOTAのロゴ、白色の屋根などに見られるように、FJ40型ランドクルーザーを彷彿とさせる外観が特徴である。

当初の企画目的は、日野・羽村工場のハイラックスサーフ組立ラインを使い、収益性の高い新型車を開発することであった。もしも、2000年ロッド・ミレンが製作した、LC100とFJ45Vのランドクルーザー同士を組み合わせた「レトロクルーザー」が話題にならなければ、FJクルーザーの誕生はなく、あるいはまったく異なるSUVの登場となっていた可能性もある。[要出典]

特に低められたフロントウィンドシールドと、大胆に立てられたAピラーによって古風な雰囲気を高めている。起こされたフロントウインドシールドは空力面では大きな欠点となるが、外装上の重要点とされ、安易な変更は考慮されなかった。そのため、検討や実験に多くの時間をさくことになったが、その甲斐もあり、空力面でも満足できる仕上がりとなっている。

北米の最近[いつ?]の流れである「ヘリテイジもの」としてくくられることもあるが、全体的にはモダンな外装となっており、単に御先祖の姿をなぞっただけに留まってはいない。

仕様[編集]

シャーシランドクルーザープラドと共通の構成のラダーフレームを採用しており本格的SUVといえる。ホイールベースは2,690mmに短縮されているが、サスペンションやドライブトレインはタコマ、4ランナー(ハイラックスサーフ)、プラドと共通のものとなっている。トランスファーは6速MT車がフルタイム4WD、5速AT車がパートタイム4WDとなっており、5速AT車のみ2WD(後輪駆動)も選ぶことができる。サスペンションやドライブトレーンはランドクルーザープラドとも同様であるが、プラドには2WDの設定はなく、各部も補強されている。

エンジンにはタコマ、4ランナー、プラドと共通のV型6気筒 4.0Lの1GR-FE型が搭載されるが、オクタン価や使用速度域、ユーザー層のエンジン音の好みの違いから、同エンジンが搭載される他モデルとは給排気系とECUが異なっている。トランスミッションは6速MTと5速ATとが設定されており、どちらもフロアシフトとなっている。日本仕様においては平成17年排出ガス基準50%低減の低排出ガス車の認定を受けている。

乗降用ドアは両側面ともピラーレス(ドアに内蔵)の観音開きで、前席のシートベルトも後ろのドアに組み込まれており、後ろのドアのみを開けることはできない構造になっている。ソフト素材で造られた荷室の床を含め、室内は防水となっている。また、エアコンスイッチやインナードアハンドル、シフトレバーなど手に触れる部分は、グローブを装着したままでも操作しやすいように大型化されているのが特徴である。

なお、日本仕様は国内法規に従いサイドアンダーミラーが装着され、灯火類も変更されている。ターンシグナルランプ(ウィンカー)をフロントフェンダーにも増設、また後部ターンシグナルランプと後部ナンバープレートの取り付け位置をバンパー部分に変更。同時にリアフォグランプも追加されている。オーディオは全車レス仕様となっている。

歴史[編集]

  • 2003年 - デトロイトショーでFJクルーザー・コンセプト発表。
  • 2005年 - シカゴモーターショーでプロトタイプ発表。
  • 2006年3月末 - 北米で発売。
  • 2008年 - メキシコ中国で発売。
  • 2010年11月25日 - 12月4日に日本で発売開始することが発表された。グレードはベースモデルとなる「FJクルーザー」、ハードなオフロード使用を意識し、ビルシュタイン製ダンパーやリヤデフロックを装備した「FJクルーザー オフロードパッケージ」、クルーズコントロールやカラードドアトリムを装備した「FJクルーザー カラーパッケージ」の3種を用意する。
  • 2011年4月 - オーストラリア、ニュージーランドで発売。
  • 2011年11月14日 - 日本仕様に17インチ専用アルミホイール、ホイールカバー付スペアタイヤ、ドアミラー、ラジエーターグリル、バンパー、アウトサイドドアハンドルをブラックで統一し、「ツートーン ブラック」の専用ボディカラーを設定した「FJクルーザー ブラックカラーパッケージ」と専用本革巻き3本スポークステアリングホイールと撥水・防水ファブリックシート表皮にブラックとレッドを配してより個性を際立たせるとともに、「レッド」の専用ボディカラーを設定した「FJクルーザー レッドカラーパッケージ」を追加した。
  • 2012年7月24日 - 日本仕様を一部改良。ホワイトルーフと組み合わせたツートーンカラー仕様のボディカラーの入れ替えが行われ、「イエロー」・「ブルー」・「グレーメタリック」の3色を廃止し、新たに「オレンジ」・「グレイッシュブルー」・「セメントグレーメタリック」の3色を追加。また、「オフロードパッケージ」には路面状況に応じてエンジンとブレーキの自動制御により、ステアリング操作のみで極低速走行を可能にするクロールコントロールを標準装備した。なお、今回の一部改良により「レッドカラーパッケージ」を廃止した。
  • 2013年7月30日 - 日本仕様を一部改良。ホワイトルーフと組み合わせたツートーンカラー仕様のボディカラーにおいて、「グレイッシュブルー」を「スモーキーブルー」に差し替えるとともに、「ダークグリーン」を追加したことで7色となった。その他、「ブラックカラーパッケージ」を除く全車にオプション設定されている17インチアルミホイールのデザインを変更し、「オフロードパッケージ」を除く全車にパフォーマンスダンパーのオプション設定を追加した。
  • 2014年7月30日 - 日本仕様を一部改良[2]。ホワイトルーフと組み合わせたツートーンカラー仕様のボディカラーにおいて、「オレンジ」と「ダークグリーン」を廃止する替わりに、2012年7月の一部改良時に廃止していた「イエロー」を約2年ぶりに復活設定したことで、6色展開となった。また、アナログメーター(メーター照度コントロール付)のデザインを変更し、フロントフォグランプをオプション設定に追加するなど、個性的なスタイリングを追求した。

脚注[編集]

  1. ^ TOYOTA、新型車「FJクルーザー」を発表 トヨタ自動車 ニュースリリース
  2. ^ TOYOTA、FJクルーザーを一部改良 - トヨタ自動車株式会社 ニュースリリース 2014年7月30日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]