サイオン・tC

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サイオン・tCは、トヨタ自動車が北米で若年層(ジェネレーションY)を中心に展開するブランド「サイオン(SCION)」にて販売する2ドアのスポーツクーペである。

サイオンブランドとしては初の専用モデルで、北米ではトヨタブランドの「セリカ」の事実上の後継車という扱いである。生産工場は、愛知県豊田市にあるトヨタ自動車の堤工場が担当する。

1st(2005-2010年)[編集]

サイオンtc(ANT10型)
09年モデル フロント
08-09 Scion tC.jpg
リア
Scion tC 2.4 rear 20100704.jpg
販売期間 2004年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
エンジン 2AZ-FE型 2.4L 直4 160HP
変速機 4速AT / 5速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前輪:ストラット、後輪:ダブルウィッシュボーン
全長 4,420mm
全幅 1,775mm
全高 1,415mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,318-1,347kg
-自動車のスペック表-

サイオンブランドの新規車種として2004年のデトロイトショーで発表され、同年6月にカナダ及びアメリカ合衆国(準州等の海外領土を含む)地域で、販売を開始した。ANT10型は、「サイオン」ブランドの専用販売車で、「トヨタ」等、他のブランドや北米地域以外での国や地域への販売は行われなかった。

プラットフォームは、カルディナ(T240系…同型のシャシーは「アベンシス」の2代目モデルも採用する)と共有し、tc用に補強と改良が新たに加えられている。また、エンジンはカムリと同じ2.4Lの2AZ-FE型を搭載し、5速マニュアルトランスミッションを搭載している。

クルーズコントロール、17インチタイヤ+アルミホイール、ABSイモビライザーを標準装備し、2万ドル(2009年モデルのMT車では$17,670)を切る低価格を売りにしている。

またトヨタワークスのTRD(TRD-USA)からは、「tc」専用のサスペンションパーツやスーパーチャージャーなど、チューニングパーツが数多くリリースされており、これら以外にも社外品カスタムパーツが数多くリリースされており、カスタムカー需要も高い。

モータースポーツ活動としては、フォーミュラドリフト(北米版ドリフトグランプリ)の参戦車輌として用いられている。但し、車輌の大改造を施した仕様となっており、オリジナルとは、かなり相違している(前輪駆動/横置きノンターボエンジン⇒後輪駆動/縦置きターボエンジン)。

リリース・シリーズ[編集]

毎年リリース・シリーズ(Release Series 、略称:RS)が発売されているが、1販売店につき2~3台程度と販売台数が限られている[1]。ボディカラーはそれぞれ1色のみの設定となっている。

2005

  • tC RS 1.0
    • 2500台限定
    • Absolutely Red(赤色)をボディカラーに採用。

2006

  • tC RS 2.0
    • 2600台限定
    • Blue Blitz Mica(青色)をボディカラーに採用。

2007

  • tC RS 3.0
    • 2500台限定
    • ブリザードパール(白色)をボディカラーに採用。

2008

  • tC RS 4.0
    • 2300台限定
    • グレーマイカを採用。

2009

  • tC RS 5.0
    • 2000台限定
    • 光沢のあるブラックをボディカラーに採用。また、TRD製パーツを採用しよりスポーティな仕様となっている。シートはブラックで赤いステッチが入れられている[2]

2010

  • tC RS 6.0
    • 1100台限定
    • ボディカラーはメタリックブルーで、専用のストライプや専用エンブレム(RS6.0と書かれる)が装着されている。シートもブルーとブラックのツートンとなっている[3]

2代目(2011年-)[編集]

サイオンtc(AGT20型)
サイオン・tC コンセプト
2011ScionTC.JPG
販売期間 2010年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
エンジン 2AR-FE型 2.5L 直4 180HP
変速機 6速AT / 6速MT
駆動方式 FF
サスペンション 前輪:ストラット、後輪:ダブルウィッシュボーン
全長 4,420mm
全幅 1,796mm
全高 1,415mm
ホイールベース 2,700mm
別名 トヨタ・ゼラス(中国・UAE名)
先代 サイオンtc(ANT10型)
-自動車のスペック表-

2010年のニューヨークモーターショーにて、ワールドプレミアが行われた。エクステリアデザインは、「ヘルメット」がそのヒントとなっており、2006年に公開されたコンセプトカー「FUSE」の影響を強く受けている。その結果、流線型の先代から一転してスクエアな形状へ変化した。

パワートレーンとプラットフォームは新規開発となっており、エンジンにはデュアルVVT-iを搭載して新型のインテークマニホールドとスポーツエグゾーストを装備し、最大出力は180PSで最大トルクは23.9kgf·mを発生する新世代のトヨタAR型(2AR-FE)2.5L直列4気筒を採用した。また、トランスミッションは新設計の6速ATと6速MTを組み合わせる。さらに、アルミホイールは先代より1インチ大きい18インチを採用する。

インテリアでは、下方が、平らに成型されたステアリングホイールやスポーツシートを搭載。また、後部座席には6対4式分割可倒式のシートが搭載されている。他にも8個のエアバッグVSCトラクションコントロールや、先代同様にサンルーフなども標準装備している[4]。中国や中東ではトヨタ・ゼラスとして発売された。


脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]