トヨタ・ハイラックスサーフ

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ハイラックスサーフ210系
後期型(2005年7月 -)
同リア

ハイラックスサーフ(Hilux Surf)は、トヨタ自動車SUV型の自動車である。設計は日野自動車主導で、開発と生産は日野とトヨタの共同となる。北米などへは「4Runner」(フォーランナー)という名称で輸出されている。

かつては、その名の通りハイラックスをベースとしていたが、現行モデルはハイラックスの後継のタコマのグループとなり、フレームの基本部分をはじめ、サスペンション、エンジン、ドライブトレーンなど、下回りの多くをタコマ、FJクルーザーランドクルーザープラドと共用している。その関係で、生産は日野自動車羽村工場で行われている。

トヨタ店の扱い車種には、クラウングランドサーフカリーナサーフなどのステーションワゴンや、マスターエースサーフなどのワンボックスワゴンもあったが、単に「サーフ」と言えばハイラックスサーフを指すことが多い。

目次

[編集] 前史 - ウィネベーゴ・トレッカー(1981-1983)

コンパクトピックアップトラックトヨタ・ハイラックスをベースに、FRP製シェルを架装し、ミニRVキャンピングカー)とした車両。設計、架装、および販売は米国のウィネベーゴインダストリーWinnebago Industries)。この時点ですでにハイラックスサーフのコンセプトが完成している。「ウィネベーゴ・トレッカー(Winnebago Trekker)」 の車名で、1981年に販売が開始され、1983年の後半まで販売された。

トヨタはベース車としてハイラックスのシャーシを提供し、ウィネベーゴで架装。トヨタから提供されるハイラックスは、ボンネットと運転席のみで、荷台を装備していないキャブシャーシの状態であった。4輪駆動だけではなく2輪駆動もあった。ウィネベーゴの工場では、ハイラックスのフレーム上にFRP製のボディ、および内装トリムを架装した。トップは、サイドウィンドウ部とリアハッチ部まで一体化された取り外し可能なハードトップ(リムーバブル・ハードトップ)で、テールゲートはフレームレスのグラスハッチ仕様であった。

現在、ピックアップトラックをベースとしたワゴンはSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のカテゴリーに属するが、当時、SUVと言う用語は、北米以外ではまだ一般的に広まっていなかった時代の製品である。

現存するトレッカーの外部リンク [1] [2]

トレッカーの本格生産と並行して、トヨタはその他の会社とも同様の架装モデルを生産していた。ある会社からはWolverine、Griffith社からはBlazer(あるいはTrailBraizer)と名づけられたハイラックスのコンバージョンモデルも架装、販売されていたといわれている。

ウィネベーゴは、このトレッカー以降の1990年代にも、ウィネベーゴ・ウォーリアーなどでハイラックスをベースに、マイクロミニクラスCの本格的モーターホームをシリーズとして製作、販売し、トヨタとの関係が続いていた。

[編集] 歴代モデル

[編集] 初代 N60系(1983年-1989年)

初代4ランナー
北米向けハイラックスサーフ
写真は車体同色のFRPシェルを持つ
初代ハイラックスサーフ ワゴン
2.0 SSR リミテッド
  • 1983年10月米国にて車名4Runner(フォー・ランナー)として販売開始。
トヨタは1983年にウィネベーゴ・トレッカーを自社に取り込み、車名を4 Runner(フォー・ランナー)と変更し、1983年10月に1984年モデルとして発売した。ボディ下半はスチール製となったが、FRP製リムーバブルトップは継続されていた。リアには転倒時のためのロールバーも追加された。フロントキャブ屋根上にはチルト式のサンルーフが付き、ハードトップとサンルーフを外すと、オープン・エアを楽しめるオープンカーにもなる、多用途レジャー仕様だった。
  • 1984年5月、日本国内で販売開始。日本国内では、屋根を取り外しての公道走行は運輸省の認可が降りなかったが、着脱は可能な構造になっている。
全車4ナンバーのライトバン扱いとなった。設定されたエンジンは、ガソリン直列4気筒2.0Lの3Y型ディーゼルは直列4気筒2.4Lの2L型の2種類。
サスペンションはハイラックス4WD同様の4輪リーフリジッドで、スプリングをアクスルハウジングの上で固定する「オーバースラング」タイプである。このレイアウトは地面に接触する地上高の低い部分が減り、オフロードカーとしての利点と見た目の雰囲気は高まるが、操縦安定性と乗り心地は非常に悪い。
  • 1984年11月 ターボディーゼルの2L-T型エンジンを追加。
  • 1985年8月 オンロードでの走行性能を改善するため、フロントサスペンションとばねを、リーフリジッドからダブルウィッシュボーン+トーションバースプリングに変更する。この変更はハイラックスサーフのみで、ピックアップの4WDは従来通り、4輪リーフリジッドのまま残された。
  • 1986年8月 マイナーチェンジ。国内のハイラックスサーフでは、5ナンバー登録、ATの設定、共に初となるワゴンが追加される。エンジンは昭和53年排出ガス規制に適合した、2.0LガソリンEFIの3Y-Eのみ。


[編集] 2代目 N130系(1989年-1995年)

2代目ハイラックスサーフ ワゴン
3.0DT SSR-X ワイド(後期型)
2代目ハイラックスサーフ ワゴン
3.0DT SSR-X ワイド
  • 1989年5月 フルモデルチェンジ。北米での輸入関税の変更から、2ドアの免税メリットが無くなったことを受け、従来からの2ドアに加え、4ドアボディをラインナップ。先にフルモデルチェンジしたハイラックス4WDとインパネ、ドライブトレインなどを共有する。北米では安価なSUVを欲する層も多く、フォー・ランナーにはFR = 2WD が新たに設定されているが、ハイラックスサーフは4WDのみとなった。
日本国内向けのエンジンは、5ナンバーのワゴンが従来型と同じ3Y-E型ガソリン2.0L・97馬力と2L-T型ディーゼルターボ2.4L・94馬力、4ナンバーのバンは3L型ディーゼル2.8L・91馬力を設定。
  • 1990年8月 一部変更。性能でテラノに一歩遅れをとっていたことで、輸出用と同じ、V型6気筒ガソリン3.0Lの3VZ-E型を追加設定。ハイラックスサーフ初の3ナンバーとなる。 2400ccディーゼルターボはEFI化とATを追加。従来の3Y-Eは5速MTのみに整理される。
  • 1991年8月 マイナーチェンジでフロントグリルのエンブレムを新CI化。異形ヘッドライト化。ワイドフェンダー&背面スペアタイヤつきの3ナンバー車を新設定。上級グレードとしてレカロ社製のシートと、ルーフスポイラーを装備したSSR-Gを追加。ガソリン2.0Lの3Y-E型は廃止。
  • 1992年8月 東京以外のトヨペット店でも扱い開始。(東京は以前からトヨタ店/トヨペット店で扱っていた)
  • 1993年5月 マイナーチェンジ。日本国内のディーゼルエンジンを3.0Lの1KZ-TE型に変更。国内向け2ドアモデルは廃止。
  • 1994年4月 SSR-Xワイドベースの発売10周年記念車を限定販売。
  • 2006年ステアリングリンケージの強度不足にまつわるリコール隠しが疑われたのはこのシリーズである。(ただし、この疑惑は結果的に熊本県警による証拠なき不当書類送検に端を発したものであった。検察の判断で不起訴処分が確定している)


[編集] 3代目 N180系(1995年-2002年)

3代目ハイラックスサーフ 前期型
2.7 SSR-X
3代目ハイラックスサーフ 後期型
3.0DT SSR-X
3代目ハイラックスサーフ
2.7 スポーツランナー
登場時は二輪駆動車のオーバーフェンダーは、暴走行為を助長するものとして認可されていない時期であり、それらを廃したうえ、「スポーツ」グレードとしての操縦安定性を高めるべく扁平タイヤを装着したため、外観の印象は4WD車とは大きく異なる。
4WD車についてはナローモデルが廃止され、全車ワイドボディになる。
FR車に大型フェンダーと 265/70R16 タイヤを装備し、4WD車同様の外観とした「2.7 SSR-V」を追加。


[編集] 4代目 N210系(2002年-)

4代目ハイラックスサーフ
(前期型、2002年10月 - 2005年7月)
  • 2002年10月登場。この代からメカニズムの多くをランドクルーザープラドと共用するようになり、パーキングブレーキが足踏み式となった(したがって、MTの設定はない)。エンジンは2700直列4気筒ガソリン(デビュー当初は3RZ-FE、2004年に2TR-FEへ換装)、3400V型6気筒ガソリン(5VZ-FE)、3000直列4気筒直噴ディーゼルターボ(1KD-FTV)が設定された。またMTが廃止された。
  • 2005年7月マイナーチェンジ。V6 3.4Lガソリンエンジンの5VZ-FEは、V6 4.0Lの1GR-FEに変更され、5速ATもセットで設定された。
  • 同時にディーゼルモデルは国内ラインナップから落とされた。
  • 北米仕様の4ランナーにはV8・4700の2UZ-FEやオプションで2人掛けサードシート(要するに7人乗りとなる)の設定もある。
  • 特別仕様車としてLIMITEDも発売されている。


[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク