レクサス・RX
RX(アールエックス、Lexus RX )は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されている大型クロスオーバーSUVである。
2012年現在で販売されているのは3代目モデルであるが、初代と2代目モデルは日本国内に限ってはトヨタブランド(トヨペット店)にて「トヨタ・ハリアー」として販売された。また、レクサスでは唯一海外(カナダのTMMC社)でも生産されている車種である。
目次 |
概要 [編集]
「高級セダンの乗り心地と快適性を兼ね備えたSUV」として開発され、1997年に発表された。「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを開拓した先駆的モデルであり、後に世界中のメーカーから数多くの追随モデルが発売されることとなった。また、2005年には高級SUVとしては世界初となるハイブリッドモデルがラインナップに追加された。
日本国内では、装備やエンジン構成を変更した上で「トヨタ・ハリアー」の名称で販売。2009年1月、フルモデルチェンジを期に国内でもレクサスブランドへ移行(3代目RX)したが、その後も2代目モデルの2.4L車及びハイブリッド車が現在も「ハリアー」として継続して併売されている。
歴史 [編集]
1-2代目の日本で販売されていたモデルについてはトヨタ・ハリアーを参照
初代(1998年-2003年) [編集]
| レクサス・RX(初代) | |
|---|---|
| 製造国 | |
| 販売期間 | 1998年-2003年 |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| エンジン | 1MZ-FE型 V型6気筒3.0L DOHC |
| 詳細 | トヨタ・ハリアーを参照 |
| -自動車のスペック表- | |
1998年3月の発売直後から北米市場で爆発的な人気モデルとなり、その後5年間の販売台数は約37万台にも上った。品質信頼性は極めて高く、JDパワーなどの市場調査評価でもカテゴリーのトップに評価されることが多かった。
生産はトヨタ自動車九州が担当。搭載エンジンは3000ccのV型6気筒(1MZ-FE)。駆動方式はAWDとFFの両方が設定された。ATのみの設定で、レザーシート・本木目パネル・7スピーカーのJBLサウンドシステムなどが標準装備されていた。オプションではナカミチの「プレミアムカスタマイズサウンドシステム」が選択できた。
2代目(2003年-2009年) [編集]
| レクサス・RX(2代目) | |
|---|---|
| 製造国 | |
| 販売期間 | 2003年 - 2009年 |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| エンジン | RX330、RX400h:3MZ-FE型 V型6気筒3.3L DOHC RX350:2GR-FE型 V型6気筒3.5L DOHC |
| 詳細 | トヨタ・ハリアーを参照 |
| -自動車のスペック表- | |
2003年にモデルチェンジ。初期にはV型6気筒 3.3Lエンジン(3MZ-FE型)を搭載し「RX330」の名称であったが、後に新開発の3.5Lエンジン(2GR-FE)へ置き換え、名称も「RX350」に変更された。先代同様、AWDモデルとFFモデルの両方が設定されている。
特に北米市場での人気が非常に高く、トヨタ自動車九州のみでは生産が追いつかないほどであったため、2003年9月からはカナダ・オンタリオ州ケンブリッジにあるTMMC社でも生産が始まった。TMMCでは後述のハイブリッドモデルを除く北米向けRXの7-8割程度を生産している。
ハイブリッドモデル [編集]
V型6気筒エンジンと電気モーターとを組み合わせるハイブリッド仕様「RX400h」が、北米では2005年、ヨーロッパとアジアでは2006年から発売された。高級SUVとしては世界初のハイブリッド車である。
3代目(2009年-) [編集]
| レクサス・RX(3代目) AGL10W/GGL1#W/GYL1#W型 |
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|---|---|
|
RX450h F SPORT フロント(後期型)
RX450h リア(後期型)
内装(前期型 左ハンドル仕様)
|
|
| 製造国 | |
| 販売期間 | 2009年1月 - |
| 設計統括 | 勝田隆之 |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| エンジン | RX270:1AR-FE型 2.7L 直列4気筒 188PS 25.7kgf・m RX350:2GR-FE型 3.5L V型6気筒 280PS 35.5kgf・m RX450h:2GR-FXE型 3.5L V型6気筒 249PS 32.3kgf・m |
| モーター | RX450hのみ フロント:4JM型 167PS 34.2kgf・m リア:2FM型 68PS 14.2kgf・m |
| 変速機 | RX270・RX350:6速AT RX450h:電気式無段変速機 |
| 駆動方式 | FF / AWD[1] |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン式 (前・後ともスタビライザー付) |
| 全長 | 4,770mm |
| 全幅 | 1,885mm |
| 全高 | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,740mm |
| 車両重量 | RX270:1810kg RX350:1,870 - 1,980kg RX450h:2,090 - 2,130kg |
| 製造事業者 | トヨタ自動車九州 TMMC |
| -自動車のスペック表- | |
2008年の東京モーターショーにて3代目RXのコンセプトカーである「LF-Xh」が発表され、同年11月19日にLAオートショーにて正式発表された。なお、本モデルの発売を機に日本市場でも「レクサス・RX」として販売される予定であることが先だって2006年時点でトヨタ自動車から発表されていた[2]。日本国内では2009年1月19日に発表、RX350は同日より販売開始、ハイブリッドモデルのRX450hは若干遅れ同年4月に発売。月間目標販売台数は650台と発表された。先代に引き続き日本だけでなくカナダのTMMCでも生産される。
発売当初のラインナップはガソリンエンジンの「RX350」とハイブリッドモデルの「RX450h」で、両車ともにV型6気筒3.5Lエンジンを搭載。2010年8月には、直列4気筒2.7Lエンジンを搭載する「RX270」もラインナップに追加された。
RX350が搭載するV型6気筒エンジンは、GSやIS、トヨタクラウンアスリートなどに搭載されている315psの「2GR-FSE型」ではなく、280psの「2GR-FE」型が採用された。同型のエンジンはトヨタエスティマ、ブレイド、ヴァンガード、マークXジオ、アルファード、ヴェルファイア各車の3.5Lモデルに搭載されているが、その理由としてRXのプラットフォームがFFベースであることや、RXは世界60カ国で販売する予定のため、ガソリンの硫黄分が多い国々でも安定した性能を発揮するためである[3]。ハイブリッド仕様のRX450hには、排気量こそRX350と同一だがレクサスでは初となるアトキンソンサイクルエンジン(2GR-FXE型)を採用しハイブリッドシステムとの調和を図るとともに、排気熱再循環システムと大容量クールEGRがヒーターの効率向上や燃費の一層の向上に貢献している。また、「EVモード」が新たに設定され、低速ではモーターのみで走行することも可能となった。AWDモデルにおいて後輪はドライブシャフトを介さずモーター単体のみで駆動させるシステムは2代目と共通である。
装備面の大きな特徴として、パソコンのマウス感覚でカーナビゲーションシステムを操作できる「リモートタッチ」や、速度やナビなどの情報をフロントガラス下部に表示する「ヘッドアップディスプレイ(RX450hに標準装備、RX350・RX270はオプション)」などのレクサス初採用となるものが挙げられる。
ハイブリッド車には、LS600hに続いて2車種目となるLEDヘッドライトや前述したヘッドアップディスプレイが標準装備となるほか、専用デザインのフロントバンパーやボディカラー(クォーツホワイトクリスタルシャイン)が用意されるなど、ハイブリッドシステム以外でもガソリン車との装備の差別化が図られている。
グレード展開は標準仕様と「Version S」、「Version L」、「Version L Air suspension」の4グレード構成となっている。ただし、RX270については「Version L Air suspension」の設定がなく、駆動方式もFFのみとなる。RX450h・RX350については「Version L Air suspension」を除き駆動方式にAWDのほかにFFを選択できる。発売当時はRX450hの駆動方式はAWDのみだった。
「Version S」は、19インチタイヤとホイール、専用のサスチューンが与えられたスポーティーモデルで、より車重の重いRX450h(AWDモデルのみ)についてはLSやGSと同じくアクティブスタビライザーも標準装備される。これらの装備のうち、19インチタイヤとホイールは他のグレードでもオプション設定されている。ただし「Version S」のホイールとは異なりメッキ塗装はされていない。また、アクティブスタビライザーはRX450hの標準仕様と「Version L」にもオプション設定されている。なお、19インチタイヤとホイールが搭載された輸入SUVは既に存在するが、国産SUVではRXが初めてである(なお、後にトヨタランドクルーザーが一部グレードでLX570と同じく20インチサイズのアルミホイール&タイヤを装備している)。
「Version L」は、ベンチレーション機能やクッション長可変機能がついたセミアニリン本革シートや本木目パネル、パワーバックドア、後席サイドエアバッグなどを標準装備したラグジュアリーモデル。これらのうち、セミアニリン本革シートを除く装備については標準仕様や「Version S」にもオプション設定されている。
「Version L Air suspension」はその名の通り「Version L」にエアサスペンションが追加された最上級モデルで、走行シーンによって3段階の車高に調整できるほか、荷物の出し入れのときに約3cm車高を下げる機能が備わっている。
- 「RX450h」にFFモデルを追加
2009年9月25日、ハイブリッドモデルのRX450hにFF仕様を追加設定(発売は同年10月29日より)。リアモーターを省くことで軽量化を計り、JC08モード燃費で17.4km/Lと、同排気量では世界トップクラスの低燃費と4.5Lエンジン並みのパワーを両立した。なお、RX450h全車でボディカラーにブラックオパールマイカを追加し、パワースイッチにレクサスのハイブリッド車で順次導入されている「LEXUSハイブリッドブルー」色を採用した。
- 「RX270」を追加
2010年8月25日、日本国内では初採用となる直列4気筒2.7Lエンジン「1AR-FE」型を搭載した「RX270」が追加され[4]、日本、中国、ロシア、一部の東南アジアで発売開始。優れた環境性能と動力性能を両立しており、6速ATとの組合せにより10.4km/L(10・15モード)の低燃費を実現。これにより、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+15%」を同時に達成。また、HS250hと同様にレギュラーガソリン対応となっている。なお、RX270のエクステリアはエンブレムを除きRX350に準じたものとなっているが、エアコンからプラズマクラスター機能が省かれるなど、装備が一部簡略化されている。また、日本国内向けにレクサス開業5周年を記念した特別仕様車として、RX350・RX270をベースに、ベージュにレッドのアクセントを施したツートーン配色の専用シートとブラッククリア塗装を施したコンソールアッパーパネルを採用した”Art Works”を発売。
- マイナーチェンジ
2012年4月12日、マイナーチェンジ。同年1月に発売された4代目GSから採用された、レクサスの新たな共通デザインアイコン「スピンドルグリル」を採用するとともに、"L"の文字をあしらったデザインのLEDクリアランスランプ・テールランプがRX350・RX270を含む全グレードに標準装備となった。ボディカラーは新色4色を含めた10色を設定するとともに、内装はシートにアクセントステッチを追加し、内装色も新色2色を含めた5色を設定した。
また、RX450h・RX350のAWD車にスポーティグレード「F SPORT」を新設。大型エアロバンパー、19インチアルミホイール、専用シート、パドルシフト(RX350のみ)等の専用の内外装を採用したほか、サスペンションに専用チューニングを施し、ボディのたわみや微振動を吸収する「パフォーマンスダンパー」を追加することでスポーティな走りを実現させた。これに伴い「Version S」は廃止。また、RX350の「Version L Air suspension」も廃止された。装備面ではナビゲーションシステムを一新し、「リモートタッチ」がワンタッチ・ワンプッシュで操作できる第2世代タイプへ改められたほか、全グレードで後席サイドエアバッグやパワーバックドアが標準装備化された。またAir suspensionを含む「Version L」の全車でオプション設定にリヤシートエンターテインメントシステムを追加した。
車名の由来 [編集]
「RX」は「Radiant Crossover」(Crossover=交差を意味するX)に由来[5]。
脚注 [編集]
- ^ RX270にはAWDの設定なし。2代目まではセンターデフを持つフルタイムAWDであったが、3代目は電子制御によるスタンバイ式AWDとなっている。
- ^ 日本経済新聞記事より
- ^ 三栄書房「モーターファン別冊 レクサスRXのすべて」
- ^ LEXUS、RX270を追加設定 - トヨタ自動車 ニュースリリース 2010年8月25日
- ^ http://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/gaikyo/pdf2009/domestic_sale.pdf
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
| レクサス ロードカータイムライン 1990年代- | ||||||||||||||||||||||||
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| タイプ | 1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | |||||||||||||||||||||
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