レクサス・CT

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レクサス・CT
ZWA10型
後期型 FSPORT フロント
Lexus CT200h Fsport 2014 Front Japan.png
後期型 F SPORTリア
Lexus CT200h Fsport 2014 Rear Japan.png
後期型 FSPORT インテリア
Lexus CT200h Fsport 2014 Interior Japan.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2010年- (日本国内2011年-)
設計統括 定方理
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
エンジン 2ZR-FXE型 1.8L 直4 DOHC
モーター 3JM型 交流同期電動機
最高出力 エンジン
73kW(99PS)/5,200rpm
モーター
60kW(82PS)
最大トルク エンジン
142N・m(14.5kgf・m)/4,000rpm
モーター
207N・m(21.1kgf・m)
変速機 電気式無段変速機
駆動方式 FF
全長 4,320mm
全幅 1,765mm
全高 1,430mm
車両重量 1,400 - 1,460kg
製造事業者 トヨタ自動車九州
プラットフォーム 新MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-

CT200h(シーティー200エイチ、Lexus CT200h)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されている小型ハッチバック型(Cセグメントハイブリッドカーである。

概要[編集]

2010年3月に行われた第80回サロン・アンテルナショナル・ド・ロトジュネーヴモーターショー)にて初公開された、レクサスとしては初のCセグメント車。2009年に発表されたコンセプトカーLF-Ch」の市販版に相当し[1]、生産はトヨタ自動車九州が担当する。日本では2011年1月12日に発売されたが、それに先駆けてヨーロッパでは2010年下旬から、北米では2011年春から発売された。

エクステリアは、レクサスの統一デザインフィロソフィー「L-Finesse」に則り、フロントグリルヘッドライトより低く配置した“レゾリュートルック”(毅然とした表情)と呼称されるシャープなデザインであり、先に「IS F」(2007年発売)および「HS」(2009年発売)で採用された“スピンドル形状”(逆台形のアッパーグリルと台形のロアグリルに連続性を持たせたデザイン。スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る軸(紡錘)の意)のフロントマスクを踏襲している。このフロントマスクは、翌2012年に発売される「GS(4代目モデル)」以降はさらに存在感を強めたデザインにリファインされた上で「スピンドルグリル」という名称を与えられ、レクサス全車種の共通デザインアイコンとして本格展開されていくこととなる。

なお、2005年以降に「L-Finesse」に則り開発された車種については全世界統一デザインとすることがレクサスの基本方針として掲げられており、アメリカ合衆国の法規で求められるオレンジ色のサイドリフレクターが販売地域にかかわらず共通装着されていたが、本車種については北米、韓国以外の仕向け車両はホワイト色のものが装着されている。

メカニズム[編集]

パワートレーンはトヨタ「プリウス(3代目モデル)」とほぼ同じハイブリッドシステムを搭載する。横滑り防止装置(S-VSC)や電動パワーステアリング(EPS)とも統合制御され、10・15モードで34.0km/L[2]の低燃費を誇る。ボンネットフードとリアハッチには軽量なアルミ合金を使用しているほか、空力面でもハッチバック車ではトップクラスのCd値=0.28を実現しており、燃費および静粛性の向上が図られている。

「ドライブモードセレクト」システム(後に「GS(4代目モデル)」や「LS(2013年モデル)」にも搭載)を装備し、“スポーツ”、“エコ”、“ノーマル”、“EV”の4種類の走行モードをスイッチ操作で選択することができる。EVモード選択時にはモーター単独での低速走行が可能な一方、スポーツモードを選択した際には、モーター駆動電圧が通常の500Vから最大の650Vへ昇圧されパワフルな走りが可能となるほか、メーターパネルからハイブリッドシステムの稼働状況を示すエネルギーメーターが消える代わりにタコメーターが現れ、パドルシフトを使ったシフトアップ・ダウン操作ができる。また、停車時のアイドリングストップ機能をあえて停止させ、エンジン単独での発進も可能になる。

プラットフォームは「新MCプラットフォーム」を採用する。サスペンション形式は前後共「HS」と共通であるが、コイルスプリングショックアブソーバーなどはCT専用設計となっているほか、前後のサスペンション締結部の左右を結び車体の撓みや微振動を吸収する「パフォーマンスダンパー」が搭載され、操縦安定性と乗り心地の向上を実現している[3]

インテリアでは、「RX(3代目モデル)」から採用されている、カーナビゲーションパソコンマウス感覚で手元で操作できる「リモートタッチ」を搭載する。エアコンは新たにフロントガラス内側に湿度センサーを設け、ガラスが曇らない範囲で内気循環の比率を増やすことで暖房および燃費性能の向上が図られているほか、天井内部には3M製の高機能断熱材「シンサレート」が配され、全グレードで前席シートヒーターが標準装備される。ラゲッジルームの積載容量は375L(後席を倒した場合は最大960L)と、同じCセグメントの競合車である「BMW・1シリーズ」や「アウディ・A3」などを凌ぐ。

歴史[編集]

前期型 フロント
前期型 リア
前期型 インテリア
2011年1月12日
日本市場で販売開始。グレード展開は標準仕様のほか、自動防眩ミラーやクルーズコントロールなどの装備を充実させた「version C」、LEDヘッドライトや専用フロントグリル、スポーツサスペンションなどを搭載したスポーティ仕様「F SPORT」、本革シートや運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)などを装備したラグジュアリー仕様「version L」の4グレード構成。
2012年8月23日
一部改良。サスペンションの変更により乗り味を向上、ボディカラーにプラチナムシルバーメタリックと「F SPORT」専用色のホワイトノーヴァガラスフレークを追加。フロントドアに撥水機能付スーパーUVカットガラスを採用し、「version L」では助手席にも4Way調整式のパワーシートが標準装備となった。さらに、AC100V電源を1,500Wまで使用でき、非常時には車を発電機代わりに使用できるアクセサリーコンセントをオプション設定に追加した。
2012年9月
特別仕様車“Creative Textile Interior”を発表(10月9日販売開始)。「version C」の装備品に加え、本革に近い風合いや手触りを追求した合成皮革「L tex(エルテックス)」を採用した専用シート(ステッチカラーはブルーかレッドを選択可)、ミディアムシルバーのオーナメントパネル(専用メタリックフィルム)、さらにハイグロス塗装の専用17インチアルミホイール、LEDヘッドライト、雨滴感応式間欠フロントワイパー、サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー、運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)&助手席4Way調整式パワーシートといった「version L」にも匹敵する上級装備品を搭載する。ボディカラーは本グレード専用色のスターライトブラックガラスフレークを含む10色を設定。
2014年1月16日
マイナーチェンジ[4]
レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」の導入やバンパーの形状を変更するなどデザインが一新されたほか、アルミホイールのデザインも変更。ボディカラーには新色のマダーレッドを含む全11色に増やすとともに、洗車などによる小さなすり傷を自己修復する「セルフリストアリングコート」を採用。インテリアでは、シート表皮・内装色・オーナメントパネルの組み合わせパターンが約80通りに拡大。シート表皮は「version C」に「L tex」を採用した4色を新たに設定するとともに、標準仕様・「version C」に設定のファブリックにサンドゴールドを、「version L」に設定の本革にトパーズブラウンをそれぞれ追加。オーナメントパネルには縞杢(「version L」に標準設定、そのほかのグレードにもメーカーオプションで設定可能)とブラックメタル(「version C」に標準設定)を追加設定した。「F SPORT」は「スピンドルグリル」をメッシュタイプに、リアバンパーをロア専用塗装+メッシュベゼル仕様にそれぞれ変更するとともに、リアスポイラーを大型化、17インチアルミホイールには切削処理を施した。また、メーカーオプションとして専用ブラックルーフ(ブラック、ブラックオパールマイカ設定時は不可)を新たに設定するとともに、専用インテリアに関してもファブリック2色、本革1色の計3色が追加された。
走行性能では吸・遮音材の改良で静粛性を向上するとともに、スポット溶接打点の追加やボディを面で結合し、たわみを抑える構造用接着材などの生産技術を投入したことでボディ剛性を強化したことで操舵時の車両応答性を高め、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を実現。さらに、フロントピラーやリアコンビネーションランプに「エアロスタビライジングフィン」、エンジンアンダーカバーなどに整流フィンを追加したことで空力性能を高め、車両の安定性向上に寄与した。
装備面では標準装備のスピーカーに天然のから抽出した植物由来オパールを世界で初めて使用した竹炭プラントオパール樹脂振動板を採用したことで歪みの少ない澄み切った音を再生するほか、標準装備のナビゲーションシステムにはSDカードを採用し、DVD/Blu-ray Discデッキや映像端子を備えたことで利便性を向上。フロントドアには紫外線を99%カットすると同時に赤外線も効率よく遮断できる「撥水機能付スーパーUV・IRカットガラス」を採用。エアコンに装備されているプラズマクラスターは従来型に比べてイオン発生数が約20倍になった高濃度タイプを採用。さらに、「version L」と「F SPORT」には、ナビゲーションやオーディオの情報をメーター内に表示する「4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を新たに装備した。

受賞歴[編集]

2011年12月15日
フレアイエローマイカメタリック×ブラックの内外装組み合わせが、オートカラーアウォード2012でプロダクツCMFデザイナーズセレクション(今回より新設)を、ファイアーアゲートマイカメタリック×アイボリーの内外装組み合わせがオートカラーデザイナーズセレクション(エクステリア部門)を受賞[5]

車名の由来[編集]

車名の「CT」は「Creative Touring vehicle」に由来。「200」は2.0Lガソリンエンジン並の動力性能を有することを、「h」はハイブリッドカーであることを表す。

参考文献[編集]

  • 三栄書房 「レクサスCT200hのすべて」(2011年)

脚注[編集]

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  1. ^ 【ジュネーブモーターショー10】レクサス初のプレミアムコンパクト…CT200h Response.
  2. ^ JC08モードでは30.4km/L。
  3. ^ パフォーマンスダンパーは標準仕様には非搭載(「version C」以上のグレードに搭載)。
  4. ^ LEXUS、CT200hをマイナーチェンジ - トヨタ自動車 ニュースリリース 2014年1月16日
  5. ^ オートカラーアウォード2012各賞決定!!

関連項目[編集]

外部リンク[編集]