ドリフト走行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次 |
[編集] 概要
主に自動車において、車体の慣性力がタイヤと路面との摩擦力の限界を超え、グリップを失った状態において、車体の向きと進行方向にずれが生じ、前輪、後輪を問わずタイヤのスリップ状態を発生させながら走行すること。または意図的にそのような状態を維持する走行方法のこと。「ドリフト」とは英単語の"drift"(漂う)を語源としている。
タツィオ・ヌヴォラーリが現在の四輪ドリフト走行テクニックを生み出したと言われている。1970年代以前、ドリフト走行はレースなどの競技で、速く走るために必須のテクニックとされていた。しかし現在の舗装路での4輪レースでは、タイヤ性能の進化などの要素もあって、派手なドリフトは無駄であるとされ、あまりタイヤを滑らせないグリップ走行が主流になっている。
現在では速く走るためというより、むしろリアタイヤを意図的に流しスリルを楽しんだり、コントロール技術を競い合ったりという、遊びや競技としてのドリフト走行が主流になっている。このドリフト遊びは日本でもっとも盛んであると言われ、日本からの影響で海外にも愛好家が増えている。
またD1グランプリ、フォーミュラDのように、ドリフトを専門としたモータースポーツも存在する。
[編集] 利点
ドリフト状態の車両は、タイヤのグリップが極端に低下した状態となっているため、進行方向とヨー(車体を真上から見たときの回転)の関係が小さくなっている。そのため、旋回状態における車体が路面に描く軌跡とはある程度無関係に車体の向きを変えることが可能となる。
とくにダートや積雪路は路面とタイヤとの摩擦係数(ミュー)が小さく、ステアリング操作に頼って車体の向きを変化させるには極度にスピードを落とす必要がある。当然、スピードを落とすためには、エンジンの回転数を下げる必要があるが、一般に自動車競技の場合、エンジンの規格が制限された中で高出力を実現するために、パワーバンドやトルクバンドが狭くなっている。このため、エンジンの回転数を下げると、再加速が鈍くなってしまう。
そのため、ラリーなどの競技ではそれを嫌って、あえて車体をスライド状態に持ち込み、エンジンの回転数を維持したまま車体の向きを変えるという操作を行う。この場合、車体の向きは、現時点で走行中の軌跡よりある程度先の予想経路に合わせてあらかじめ変えておく、といった操作を行うことになる。ドリフトさせることにより、車体の向きを早く脱出方向に向け、アクセルを早く踏むことができ、脱出速度を速くすることができる。ステアリングのみに頼らず、アクセルとブレーキの積極的な使用により、スライド状態を維持したまま進行方向を調整するという複合的な操作が求められる特殊な技術である。
また、ラリー、ダートトライアルにおいてブラインドコーナーをクリアする際に視界をグリップ走行時よりも広く確保できる点においても有効である。
特にラリー競技の場合、ブラインドコーナーの先に障害物がある可能性もあるが、ブレーキだけでは回避できない場合も多い。しかしドリフト走行であれば、意図的にドリフトの度合いを増して車両をスピンさせ、障害物を回避することも可能になる。もちろん高度な運転技術を持つ者だからこそ可能だということに注意が必要である。
またクルマの動きが派手で、舗装路であれば大きなスキール音が出るため、派手で目立てるというのも利点といえる。これによりクルマやバイクを意のままに操っているということを、他者にも明確に理解させやすい面がある。
なお自動車でなく船舶ではあるが、大分ホーバーフェリーでは浮上して走行するホバークラフトの特性上、大分空港内の専用通路のカーブでドリフト走行に似たようなテールスライド状態で通過する。
[編集] 欠点
ドリフト走行は見た目が派手だが、スリップによる摩擦のため車体の運動エネルギーが削がれ、速度がやや落ちるのが欠点である。舗装路であれば、駆動力が進行方向とは違う方向に消費されてしまうため、速く走ることに結びつかない場合も多い。1960年代以前はタイヤやブレーキの性能が低かったため、舗装路でのレースでもドリフト走行が主流だったが(ドリフトにより車速を落としながら車両の方向転換ができる)、現在では派手なドリフト走行は廃れている。
また横滑り時には特有のスキールと呼ばれるスリップ音がしてうるさい。車体に無理な負担が掛かるため、多用すれば各種消耗品のみならず、機関部の消耗が早くなる。タイヤの損耗も激しい事からバーストの原因になることも多い。加えて路面にタイヤ痕をつけるため、アスファルトや白線等を傷めつけることになる。
特に、ドリフトは車体のコントロールを意図的に失わせて行うため、急な現象に対応させにくく、事故が発生しやすい。また操作を誤れば、そのままスピンを起こして完全に制御不能となる。つまり大きな事故に直結し、自分だけではなく他者にも大きな損害を与えてしまう可能性が高い。後輪の滑り具合を、体で感じる遠心力や加速度で察知する必要があり熟練を要するため、習得には衝突する物体のない広い安全な場所での練習が必要である。しかし一部のドリフト愛好者は一般公道で練習しており、社会問題になっている(走り屋#種別より「ドリフト族」参照)。
[編集] ドリフト走行へ入る方法の例
ドリフト走行を行うためには、ステアリング、アクセル、ブレーキを適切に操作して、タイヤのグリップを意図的に低下させる技術が必要となる。
- 慣性ドリフト
- ドリフト走行は全て慣性によって起こるものだが、限界速度でコーナーに進入する事により、ステアリング操作のみでドリフトさせる場合にこう呼ばれる。コーナー進入時のフロント荷重により、前輪と後輪のドリフトのバランスをコントロールする。
- フェイント
- ステアリングをアウト側に切ったのちイン側に切ると、サスペンションの戻る力と遠心力が合わさってイン側にロールしていた車体が一気にアウト側へロールする。これを利用してドリフトを起こす。
- ブレーキングドリフト
- ブレーキングによる荷重移動で後輪荷重が小さくなっているときにステアリング操作をすることで、グリップ力の低下した後輪をスライドさせてドリフトを起こす。荷重移動だけでなく、リアブレーキやエンジンブレーキも重要である。
- サイドブレーキドリフト
- 旋回している状態で一瞬、あるいは短時間パーキングブレーキ(サイドブレーキ)をかけ、後輪を一時的にロックさせることでドリフトを起こす。
- パワースライド
- 後輪駆動車において、旋回している状態でアクセルを急激に踏み込み空回りを起こし、後輪をスライドさせてドリフトを起こす。飛距離と角度を付けるには、限界速度を超えてコーナーに進入し、前輪をドリフトさせた状態で、アクセルを踏み込み後輪をドリフトさせる必要がある。
- クラッチ蹴り
- コーナーへの進入時、または旋回している状態でクラッチをすばやく蹴飛ばす。そうすることによりエンジン回転数を急激に上昇させ、トルクの小さい車でもパワースライドを発生させたり、ドリフトの状態を維持させることができる。クラッチを蹴飛ばすように操作することからこう呼ばれている。AT車であっても、いったんニュートラルにしてエンジン回転数を上げた後にドライブに切り替えることで同様のことが可能である。
- シフトロック
- FR車において、旋回している状態でシフトダウンし、エンジン回転数を上げずにクラッチを戻すことで後輪に強いエンジンブレーキを起こし、サイドターンと似た状態を作りドリフトを起こす。
- 遊びとしてドリフト走行を行う者の中には、フロントタイヤにのみ国産ハイグリップタイヤを履かせ、リアタイヤにはドリフトによるタイヤの激しい消耗に対応して安価で購入する目的や後輪を滑りやすくする目的で、海外製タイヤ(台湾や韓国製が多い)や低価格でグリップ力の低い一般走行向けの低グレードタイヤ(通称はローグリップタイヤ)や、高グレードではあるがすり減った中古タイヤ、または再生タイヤや使い古したタイヤ(通称はウンコタイヤまたは溝なしタイヤ・丸坊主」)を装着する者もいるが、スポーツ走行を行うにはパンクやバーストの危険性が非常に高く危険である。腕が上達するにつれ、ハイグリップタイヤを履く必要が出てくるため、D1GPやD1SLでは「各メーカーのフラッグシップタイヤを4輪装着」が当たり前になっている。またレースのスピードを体験している谷口信輝はドライ用Sタイヤを4輪装着しているのにも関わらず、自由自在なドリフトを決めてみせる。
[編集] スリップアングル
タイヤは粘弾性体であるため、自動車の旋回における遠心力による横力により歪み、変形する。そのため、タイヤのトレッド面の路面との接地中心はホイール中心線から旋回中心方向へずれる。ずれた接地点と、回転により次の瞬間に接地するであろうトレッド上の点(実際には連続的に推移する)の間には角度が発生し、ホイールの向きと実際の進行方向には角度が発生する(タイヤを傾けると進行方向が変化することと同じ)。この車輪の角度と進行方向のずれ角度をスリップアングルと呼ぶ。スリップアングルは遠心力等の慣性力によるタイヤへの横力による変形で発生するものであるため、旋回方向に対して外側につき、グリップを維持している(タイヤのトレッド面と路面との間に滑りが発生していない)状態においても発生する。
[編集] アンダーステアとオーバーステア
自動車には前輪と後輪があるため、前輪と後輪のスリップアングルおよびタイヤのグリップに差異が発生することがありうる。旋回中において前輪のスリップアングルが後輪のそれを上回っている場合、舵角と比較して車体の進行方向は外へ膨らむように感じる。前輪のグリップが後輪のそれを下回った場合も同じとなる。このような車体特性をアンダーステアと呼ぶ。前輪と後輪のこれらの関係が逆になった場合、舵角と比較して車体の進行方向は内側へ巻き込むように感じる。このような車体特性をオーバーステアと呼ぶ。このように前後輪のスリップアングルの相対的な関係を、アンダーステアおよびオーバーステアの定義とすることができる。
これらアンダーステアとオーバーステアは、舵角通りに車体が進行したと仮定した場合に発生する車体の路面からの垂直軸周りの回転=ヨーモーメントに対して、実際に発生するヨーモーメントが大か小かを表すものであるため、いわゆるドリフト状態(カウンターステアを用いるもの)における自動車はオーバーステアである。
例えば左旋回時、進行方向に対して車体が左に30度の角度をつけて回転せずにそのまま滑りながら、右に10度(車体基準。つまり進行方向に対しては左に20度となる)の舵角を与えている場合、この自動車はスライドしているためドリフト状態である。舵角どおりの回転が発生していないため一見アンダーステアと思えるが、後輪はそれ以上のスリップアングルであるためオーバーステアである。
また、アンダーステア状態の車両は旋回限界で外へ膨らむ軌跡を描くが、オーバーステア状態の車両が旋回限界で内側へ巻き込む軌跡を描くとは限らない。むしろオーバーステアであっても限界状態ではスピンアウトするのは避けられない。また、ステア特性の定義は前後輪のスリップアングルの相対的な関係のみであり、車体の軌跡は無関係である。
全日本プロドリフト選手権では、カウンターが戻ってしまった時(舵角が0度~コーナー方向へ向いてしまった時)をアンダーステアと呼ぶ独自の定義を与えており、審査区間内で1度でもこの状態になってしまうと単走では0点、追走では大きな減点となる。一方、深すぎるドリフトのことをオーバーステアとは呼ばず、スピンと呼んでいる。
[編集] 二輪車におけるドリフト
二輪車のレースなどでも、ドリフトはよく見られる(スライド走法と呼ばれることもある)。
オフロードコースで行われるモトクロスやダートトラックレースなどでは、ドリフト走行が主体になる。スーパーモタードレース(舗装路と未舗装路が混在したコースで開催)は、舗装路であってもドリフト走行が基本である。
WGPやスーパーバイクレースで用いられるような高出力マシン(ca.200ps/150kg)は、舗装路上といえども完全にグリップ走行するのは不可能である。ダートトラック出身のケニー・ロバーツ (シニア) は自分がロードレースで最初にスライド走行をしたといっているが、マイク・ヘイルウッドなどは1960年代から前後輪ドリフトを行っていたという証言もある。またリヤのスライド自体は1960年代以前から多くのライダーが経験しているとする説もある。
一部のプロライダーは高速でリヤタイヤを空転させることで発生するジャイロ効果をも利用していると公言している。現在のMotoGPでは、コーナー進入時に両輪が滑っている状態から倒しこむこと、加速時にパワースライドしたままフロントを浮かせることも珍しくない。もちろん練習を積んでいないと非常に危険である。バレンティーノ・ロッシに至っては、ブレーキングでカウンターステアを当て、4輪ラリー車のように車体を斜めにスライドさせながらコーナーに進入するという荒技を見せる。2006年現在、もっとも派手なドリフト走行で有名なのはギャリー・マッコイである。
[編集] 関連事象
1980年代以降の日本では、走行上無駄な派手な飾り付けをした車両を用いて集団で無謀運転を繰り返しながら走行する共同危険型暴走族が、次第にファッショナブルではないとして廃れる一方、違法競走型暴走族の範疇として、峠道などで無謀運転を繰り返す峠族やローリング族、またカーブの多い首都高速道路等においてはサーキット族(またはルーレット族)と呼ばれる危険な若者が多く現れるようになった。これらはある種の顕示欲から、より危険なドライビングテクニックを披露する傾向がある。ドリフト走行はWRCや富士フレッシュマンレースでの土屋圭市の影響で、一般的なグリップ走行の陰に隠れて少数ながら存在したが、頭文字Dの連載開始により爆発的に流行し、特にドリフトのしやすいFR車が好まれるが、FFや4WD車も少数ながらドリフトを行っている(特にFFでのドリフトの場合、一般的なFRでのドリフトと区別するためにFドリと呼ばれることが多い)。
しかしドリフト走行特有の騒音(スキール音や排気音など)が周辺住民の安眠を妨げるといった問題や、操作しきれずスピンなどを起こし、道路に面した民家や商店、ガードレール、あるいは通行している一般の車等に突入する事故も後を断たない。また峠道では崖下に車ごと落下してドライバーが命を落とす場合もある。
特に危険度の高い細い道ほど彼等の興味をそそりやすいことから、周辺住民がそれらの無謀運転に巻き込まれるのを恐れて、深夜の外出がままならない等の弊害を生んでいる。また救急車などの、人命に関わる緊急車両の走行を妨げる(場合によってはそれら車両と接触事故を起こす)事例もあるため、個人的な趣味の範疇を逸脱し、深刻な社会問題に発展してしまっている。
このため、ドリフト走行テクニックを健全に愛好しようとする向きでは、サーキットなど専用施設を借りての「ドリフト走行会」と呼ばれるイベントに参加する人もある。またサーキットによってはドリフト専用のコースを設置しているところもある。これらのイベントや施設は、サーキット使用料などが掛かるため、決して安い参加費用ではないが、専門のドライバーによる模範演技や講習も開催され、プロドライバー・レーシングドライバーの指導を受けることができ、安全なサーキットで思う存分運転技術を試せるとあって、最近ではサーキット走行が主流になりつつある。
ただしサーキットでのドリフト走行にも問題はある。通常のスポーツ走行では発生しない派手なスキール音や、路面にブラックマークが残ってしまう問題(ゴムが路面に溶け残りグリップを低下させてしまう)などが挙げられる。さらにドリフト走行と通常のスポーツ走行ではライン取りや走行パターンが異なるため、両者が同時に走行するのが難しい(危険)と指摘する向きもある。前述の通り、サーキットによってはドリフト専用コースを設けている例もある。また一般のスポーツ走行枠では、意図的なドリフト走行は禁止されることも多く、場合によってはドリフト専用の時間枠が設けられることもある。
[編集] スポーツとしてのドリフト
近年ドリフト走行は、それ自体が単独のモータースポーツカテゴリーの一つとして確立しつつある。
2001年からは全日本プロドリフト選手権(通称D1GP)が開催されている。シリーズ制で行われており、近年ではお台場フジテレビ前特設サーキットや、アメリカGPも行われている。2005年からは下位カテゴリーとしてD1ストリートリーガルも発足している。
さらに2004年からはアメリカでもSCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)の主催でフォーミュラ・ドリフト(通常は「フォーミュラD」と呼ばれることの方が多い)の名称でシリーズ戦がスタートしているほか、2008年現在ニュージーランド・オーストラリア・イギリス・アイルランドなどでドリフト走行のシリーズが開催されている。2008年にはこれら各国のドリフト戦シリーズの上位入賞者を一堂に集め、レッドブルの主催で世界ドリフト選手権(Red Bull Drifting World Championship)が開催されるなど、ドリフト走行そのものをスポーツ興行とする動きは世界的に広がっている。
スポーツとしてのドリフト走行の最大の特徴は、他のモータースポーツが原則として全て「一定のコースをいかに速く走るかを競う」のに対し、「速さもさることながら、ドリフト走行中の姿勢など美しさを総合的に競う」採点競技である点にある。そのため競技者の優劣の判断は審判による判定により行われるのが一般的であり、その意味で他のモータースポーツをスピードスケートに例えた場合のフィギュアスケートになぞらえられることがある。
ただしスポーツとしてのドリフト走行が確立してまだ日が浅いという事情から、今のところ審判の採点基準はシリーズによって大きく異なっている。また国際的に競技を統括する統括団体も今のところ存在しない(国際自動車連盟(FIA)はドリフト走行を管轄対象としていない)。このため今後ドリフト走行をより一層スポーツとして普及させるためには、採点基準の国際的な統一・国際的な競技統括団体の設立などが課題となる。
[編集] 主に使われる車両
「ドリ車」を参照
[編集] 関連項目
- ドリフトのスタイル
- 全日本プロドリフト選手権
- チャリドリ
- ラジドリ
- ドリ車
- サウジドリフト・・・中東で主に行われている、一般的なドリフト走行とは異なる特徴がいくつかあるスタイル。
- 人物
- 土屋圭市:「ドリキン」(ドリフト・キング)や「ドリドリ」の異名で知られたレースドライバー。
- ドリフトに関連する作品・書籍
- 実写映画
- ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT:派手なドリフト走行が印象的なカーアクション映画のシリーズ。
- 頭文字D THE MOVIE
- 漫画・アニメ
- ゲーム
- デイトナUSA:コーナリングの際の基本テクニック。
- ニード・フォー・スピード
- リッジレーサーシリーズ
- ドリフトナイツ ジュースド2
- ドリフトシティ
- 書籍
- ドリフト天国:ドリフトのみに的を絞って制作された月刊誌。
- 実写映画
- その他
[編集] 外部リンク
- MSC(モータスポーツコム)
- D1 GRAND PRIX official web site
- ドリフト - Car@nifty
- ドリフトの歴史(D1 FREAKS SITE)
- DriftLive.com Real Time Coverage of Formula D and D1GP in the United States

