スノーモービル

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スノーモービル
イエローストーン国立公園の中を走るスノーモービル

スノーモービル (: Snowmobile) とは、1人または2人乗りの小型雪上車である。積雪地域の日常的な交通手段として用いられるほか、スキー場をはじめとする雪山での監視や救助、冬季のアウトドアレジャーなどにも広く用いられる。スノーモビルとも表記される。

目次

[編集] 概要

操舵装置として前部に鋼鉄製のそりを、駆動装置として後部に一条のゴム製の無限軌道(トラックベルト)を備え、いずれもサスペンションが組み込まれている。跨座式の座席と棒形のハンドルを備え、乗員の乗車姿勢はオートバイなどの乗り物に近い。雪や氷の上を走行できる。エンジンは90cc前後から1,000cc近くの排気量となる大型の機種まで存在する。近年は大気汚染を抑制するため、2ストロークエンジンを搭載した車種は減り、4ストロークエンジン搭載車が増えている。実用性を重視した車種だけでなく、レジャーユースに求められる性能を重視した車種も製品化されている。

[編集] 歴史

カナダジョセフ・アルマン・ボンバルディアは、1922年ゴム製の無限軌道(トラックベルト)を駆動装置とし、そりによって操舵する現代のスノーモービルの基本構造を備えたものを開発した。1936年に製品として完成させ、翌1937年から「B7」と名付けられたスノーモービルの販売を開始している。このため、ボンバルディア社が本拠を置くカナダ・ケベック州は「スノーモービル発祥の地」と呼ばれることがある。

日本では、1970年に本格的なスノーモービルのレース大会が開催されて以降、全日本選手権などのスノーモービル競技が行われている。

[編集] 日本の法規における扱い

道路交通法施行規則によるとカタピラを有する自動車は大型特殊自動車に該当するが、スノーモービルは内閣府告示により普通自動車として扱われる。したがって、公道上を走行する場合は普通自動車免許や中型自動車免許、大型自動車免許で運転でき、ヘルメットの着用は義務づけられない。

公道以外でスノーモービルを運転する場合は法律上の免許は不要であるが、事故の防止や自然環境を保護を主眼とした講習が行われている[1]。国立公園など、乗り入れを規制された場所に立ち入ると懲役や罰金などの処罰を受ける場合がある[2][3]

現在は形式認定を受けた製品は製造あるいは輸入されていない[4][5]が、2011年豪雪を機に、大規模な降雪で通行止めになった公道に限り、所管の警察署に届出を行なえば通行を認める例外規定が設けられている[6]

[編集] 製造メーカー

主要な製造メーカーは4社あり、このうちヤマハ発動機は、過去に日本国内の道路法規に適合した車種(ヤマハ・S340)を生産し公道走行を可能にしていた。

過去に生産していたメーカー

[編集] 乗車

立ち木に衝突したスノーモービル
一般的なライディングウェアを着用した搭乗者

スノーモービルはオートバイと比べると転倒しにくい車体構造を持っているが、地面に比べると雪上は不安定で、旋回時の遠心力で片側だけが雪に沈んで転倒する可能性がある。整備されたスノーモービル用のコース以外では、雪の下に隠れている障害物や立木との衝突、雪の下を流れる川によってできた穴への転落といった、スノーモービル特有の事故も起こりうる。加えて、乗員の身体が車体に覆われていないことから重篤な傷害につながりやすく、オートバイ全地形対応車と同様にヘルメットをはじめとする防具や保護性の高い衣服が着用される。

快適に走行できる積雪の状態は圧雪状態で20cm以上が目安とされ、これに満たない状態で走行すると車体や路面を傷める可能性がある[要出典]。雪上での走行能力は万能ではなく、深い新雪の上を走行すると車体が沈んで走行できなくなる場合もある。

人里を離れた山間部などで走行する場合は、事故や走行不能になった場合など、何らかのアクシデントが生じた場合でも互いに協力できるように単独での走行は避けられる。

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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