ケベック州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カナダ > ケベック州
- ケベック州
- le Québec
-


(州旗) (州章) - モットー: "Je me souviens"
(英語:"I remember")
(フランス語:私は忘れない) 
-
基本データ 州花 イリス・ベルシコロル
(Blue Flag Iris)州木 イエローバーチ
(Yellow Birch)州鳥 シロフクロウ 州都 ヴィル・ド・ケベック(ケベック・シティ) 最大の都市 モントリオール 州の公用語 フランス語 面積
- 総計
- 陸地
- 水域(割合)
最高標高(国内第2位)
1,542,056 km²
1,183,128 km²
176,928 km² (11.5%)
1,652 m人口(2006年)
- 総計
- 人口密度(国内第2位)
7,651,531 人
4.90 人/km²GDP(2005年)
- 州合計
- 1人当たり(国内第2位)
2,748億6,300万カナダドル
3万6,175カナダドル連邦政府加入
- 順番
- 加入年月日
1番目
1867年7月1日時間帯 【西経63度以西】(大部分)
東部標準時(EST、UTC-5)
東部夏時間(EDT、UTC-4)
略称
- 郵便
- ISO 3166-2
- 郵便番号
QC
CA-QC
G H J公式サイト www.gouv.qc.ca 行政 副総督 リサ・チボー
(Lise Thibault)州首相 ジャン・シャレ
(Jean Charest)
ケベック自由党カナダ議会
-下院議席数
-上院議席数
75
24
ケベック州(仏:le Québec、英:Quebec)は、カナダ東部の州の1つである。公式の綴りはフランス語(公用語)、英語ともにアキュート・アクセントの付いたQuébecである。略語QC、Que.またはPQ(Province du Québecの略、現在はあまり用いない)。漢字による当て字で「貴壁」や「給卑克」と表記される。カナダ国内では唯一、フランス語のみを公用語に定めている。
総面積1,542,056平方キロ [1]、人口約760万人(2005年7月現在)[2]。カナダの州・準州の中で、面積はヌナブト準州に次いで第2位。人口はオンタリオ州に次いで第2位。州都はヴィル・ド・ケベック(ケベック市)だが、州最大の都市はモントリオール。モントリオールはフランス語圏の都市としてはパリに次ぐ規模である。
目次 |
[編集] 歴史
- 主要記事:History of Quebec
[編集] 前コロンビア期
クリストフ・コロン(クリストファー・コロンブス)がアメリカ大陸に到達するまでは、この地域にはアルゴンキン族、(クリー族(Cree)、ミックマック族(Micmacs)含む)、及びイロコワ族、(モホーク族(Mohawks)含む)などの狩猟インディヘナが居住していた。また北部にはイヌイット族も居住していた。
[編集] フランス人の入植
1492年にスペインのカトリック両王の命を受けたジェノヴァ人の航海者クリストフ・コロンがイスパニョーラ島へ到達し、アメリカ大陸を「発見」すると、ヨーロッパ人によるアメリカ大陸の植民地化が進み、ケベックにも1534年にフランス王フランソワ1世の命を受けた探険家、ジャック・カルティエが到達した。カルティエはセントローレンス湾周辺を探検し、この地を「ヌーヴェル・フランス」(新フランス)と名付け、フランス王による領有を宣言した。
[編集] ラ・ヌーヴェル・フランス
1604年にサミュエル・ド・シャンプランにより最初の定住植民地が開拓され、1608年にはヴィル・ド・ケベック(現在のケベック市)が建設された。ケベック植民地が創設されたことによりフランス人による開拓が進み、1642年にはヴィル・マリー(後のモントリオール)市が建設された。「ヌーヴェル・フランス」(北米フランス植民地)はミシシッピ川流域にまで及んだ。その後、イギリスとフランスの間での北米の覇権争いが続いた。
[編集] イギリスの支配
18世紀の七年戦争(特に北米での戦争を「フレンチ・インディアン戦争」と呼ぶ)により、ケベックが英軍に占領されると、講和条約でイギリス領となった。当時のフランス系住民は約6万であった。しかし、英国議会が制定したケベック法により、フランス民法典やローマ・カトリックの存続が認められ、フランス色が残った。
このため、カナダは英語とフランス語を国の公用語としているが、ケベック州では今日までフランス語のみが公用語となっている。
[編集] 連邦への加盟
1776年にイギリスから独立したアメリカは、ケベックの反英感情の強さをテコに連邦参加を呼びかけていたが、当時のケベックの住民はアメリカよりはイギリスに付いていた方が得策と考えていた。1791年にケベックは、アッパー・カナダ(後のオンタリオ州)とロウアー・カナダ(後のケベック州)に分割された。1867年のカナダ自治領(Dominion of Canada)の成立により、ロウアー・カナダ植民地はケベック州となった。
[編集] 現代のケベック
カナダからの分離主義的傾向が永年にわたってくすぶり、1970年には過激派「ケベック解放戦線」のテロで州副首相が誘拐、殺害される惨事(オクトーバー・クライシス)も起こった。政治レベルでの連邦政府への反感も根強いが、独立を巡って1980年と1995年に行われた住民投票では、2回とも否決された。1980年の住民投票では独立反対の割合が約60%。1995年の投票ではモントリオール市民、先住民ならびにメティス(先住民との混血者)たちの反対票が勝敗を決したものの、反対票の割合は約50.6%と賛成と反対の差が縮まっており、第3回目の住民投票が行われた場合はどうなるかわからない状況である。 なお、1967年にはモントリオール万国博覧会(EXPO'67)が開催されている。また、1976年にモントリオールオリンピックも開催されている。
[編集] 政治
[編集] 地方行政区分
詳細は「ケベック州の地方行政区」を参照
[編集] 地理
主要記事:Geography of Quebec
南から西にかけてオンタリオ州と接し、西北部はハドソン湾に面する。北部は北極海に面し、ラブラドール半島の東北部はニューファンドランド・ラブラドール州のラブラドール地方となっている。東部は大西洋に繋がるセントローレンス湾に面し、ノバスコシア州やアメリカ合衆国東北部に接する。最高峰はディバーヴィル山(1,622m)。南部には平野広がり、アメリカ合衆国との国境を形成しているオンタリオ湖からセントローレンス川を伝ってセントローレンス湾に水が流れ、大西洋に至る。州人口の大部分は州南部のセントローレンス川流域に居住している。北部はラブラドール半島に属し、タイガ、ツンドラ、湖、川が広がる。人口は極僅かで、小さな集落見られる程度となっている。
また、セントローレンス湾にアンティコスティ島や、マドレーヌ諸島を領有している。
[編集] 主要都市
- モントリオール (Montreal / Montréal)
- ヴィル・ド・ケベック (Ville de Québec/ Quebec City)
- ロンゲール (Longueuil / Longueuil)
- ラヴァル(ラバル)(Laval)
- ガティノー (Gatineau / Gatineau)
- サグネ (Saguenay)
- シェルブルック (Sherbrooke)
- トロワ・リヴィエール (Trois-Rivières/ Trois-Rivieres /)
- レヴィ (Levis / Lévis)
- ドラモンビル (Drummondville)
- ビクトリアビル (Victoriaville)
[編集] 経済
- 主要記事:Economy of Quebec
ケベックの経済規模はカナダの州では第2の大きさである。
[編集] 観光
[編集] リゾート地
- モン・トランブラン・リゾート (Mont Tremblant Resort / Station Mont Tremblant)
[編集] 主な企業
ケベック州に本拠地のある企業には以下のようなものがある。
- ロイヤル・バンク・オブ・カナダ (Royal Bank of Canada, RBC - 本社:モントリオール)
- エア・カナダ (Air Canada - 本社:モントリオール)
- ボンバルディア (Bombardier - 本社:モントリオール)
- VIA鉄道 (VIA Rail - 本社:モントリオール)
- カスケイド (Cascades Inc. - 本社:キングセイ・フォールズ(Kingsey Falls))
- 国際航空運送協会 (IATA、International Air Transport Association)
[編集] 交通
[編集] 空港
- モントリオール・トルドー国際空港 (IATA空港コード:YUL)主要旅客業務として利用。
- モントリオール・ミラベル国際空港 (IATA空港コード:YMX)貨物用及びチャーター機のみの利用。
- ケベックシティ国際空港(Québec/Jean Lesage International Airport、IATAk\空港コード:YQB)ケベック・シティにある空港。
[編集] 州民
ケベック州は植民地時代においてイギリスよりも先にフランス人の入植が始まったため、州民の圧倒的多数がフランス系カナダ人、もしくはフランス人である。
ケベック州は歴史的にイギリス人、イタリア人、アイルランド人、ドイツ人、スコットランド人、ポーランド人、中国人、ユダヤ人、レバノン人、スペイン人、ポルトガル人など多くの移民を受け入れており、近年では同じく米州のフランス語圏であるハイチからの移民も多い。
また、先住民のインディオ諸部族や、混血者のメティスなども存在する。
[編集] 言語
ケベック州はカナダ、及び米州で最大のフランス語話者を擁する。
公用語はフランス語(ケベック・フランス語)だが、英語や他の言語も話されている。ケベック州民の多くはフランス語の他に英語も解するバイリンガルである。
[編集] 宗教
ケベック州民の大多数を占める、フランス系カナダ人やフランス人は自らのアイデンティティを守る精神的な支柱として、ローマ・カトリックを信仰しているため、ケベック州はカナダで最もカトリックが強力な州となっている。カトリックは州民の約83%によって信仰されている。
その他にはプロテスタント諸派、東方正教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、シーク教、ヴードゥー教が信仰されており、無宗教者もいる。
- サン・ジョセフ礼拝堂 - ケベック州最大規模のカトリック教会。
- サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂 - ケベック州2番目の大きさをもつカトリック教会。
- 世界の女王マリア大聖堂 - ケベック州3番目の大きさのカトリックの教会。
- ノートルダム大聖堂 - 北米で最も大規模なローマ・カトリック聖堂。
[編集] 教育
[編集] 大学
ケベック・シティ
- ケベック大学 (Université du Québec)
- ケベック大学州立行政学院 (École nationale d'administration publique)
- ケベック大学州立科学研究所 (Institut national de la recherche scientifique)
- ラヴァル大学 (Université Laval)
モントリオール
- モントリオール大学 (Université de Montréal)
- モントリオール理工科大学 (École Polytechnique de Montréal)
- マギル大学 (McGill University)
- コンコルディア大学 (Concordia University)
- ケベック大学モントリオール校 (Université du Québec à Montréal)
- ケベック大学高等工科大学 (École de technologie supérieure)
- ケベック大学テレビ通信大学 (Télé-Université)
ガティノー
- ケベック大学ウタウエ校 (Université du Québec en Outaouais)
サグネー
- ケベック大学シクチミ校 (Université du Québec à Chicoutimi)
シェルブルック
トロワ・リヴィエール
- ケベック大学トロワ・リヴィエール校 (Université du Québec à Trois-Rivières)
その他
- ケベック大学アビチビ・テミスカミング校 (Université du Québec en Abitibi-Témiscamingue)
- ケベック大学リムスキー校 (Université du Québec à Rimouski)
[編集] 文化
- 主要記事:Culture of Quebec
米州、及びフランス語圏でも最大級のフランス語都市であるモントリオールが文化の中心であり、ケベック文化が栄えている。
[編集] 映画
モントリオールでは例年モントリオール国際映画祭 (WFF)が開かれる。
[編集] 音楽
クラシックの分野ではモントリオール交響楽団が有名である。ジャズの分野では毎年7月上旬開催、モントリオール国際ジャズフェスティバル (MIJF)約2週間で200万人の聴衆が集まる。
[編集] 世界遺産
[編集] スポーツ
- アイスホッケー (NHL)
- モントリオール・カナディアンズ (Montreal Canadiens)
- カナディアンフットボール (CFL)
- モントリオール・アルエッツ (Montreal Alouettes)
※モントリオール・エクスポズ→ワシントン・ナショナルズ
[編集] スポーツイベント
[編集] 関連項目
- ロウワー・カナダ (Lower Canada)
- ブロック・ケベコワ (Bloc Québécois)
- ケベック・フランス語
- ヌナビク
- List of cities in Canada
- List of communities in Quebec
[編集] その他
- NATOフォネティックコードでQはQuebec (ケベック)が使われる。
[編集] 外部リンク
- ケベック州政府公式サイト(仏語版、英語版、スペイン語版)
- ケベック州観光局公式サイト (仏語、英語、独語、伊語、日本語)
- ケベック州政府在日事務所サイト (日本語)
- 南部ケベック地域観光局公式サイト (仏語、英語)
- ケベックのイメージ(動画)
- Agora: French language online encyclopaedia from Quebec
|
||||||||

